サラリーマン時代。僕が会社の上司Kさんに連れて行かれて、都内の本格的なジャズ演奏が聴ける、ジャズBARに訪れた時のことだ。
ベース、ドラム、ピアノ、ドラム・・・それぞれが物凄い腕前。次から次へと名演奏が奏でられている。
上司Kさんも静かに目を閉じながら、バーボンを飲んだのか飲んでないのか分からないレベルの勢いで、口につけてはチビチビとやっている。。
静かで雰囲気あるジャズBARではないか・・・。
しかし、僕はこのジャズBARの空間に、なぜか「違和感」を感じてしまった。
当時の僕には、その違和感の正体が一体何なのか分からなかった・・・。けれども、「地下ソサエティ」の謁見を通して、北野会長のお話を、何度か伺って行く中で、当時感じた違和感の正体が理解できた。
マレーシアジョホールバルの日本料理レストランに北野会長とご一緒させて頂いた時。日本料理レストランを見回して、北野会長がサラリと発した、一言が胸に刺さった・・・。
「こんな形ばかりの商売やってたら、儲からんよ・・・。」
突然、当時のジャズBARの光景が脳裏に浮かび、あの時感じた違和感の正体が、今更ながら判明したのだ。
都内の某ジャズBARの違和感の正体
脳裏に蘇った、都内の格調高いジャズBARの光景。
周りを見渡してみると、同じように上司Kさんのような客がチラホラいた。キチンとした会社帰りのスーツ姿。乾いたグラスを片手に、静かに目を閉じてジャズに聴き入る客が。
つまり、ジャズBARのフロアは、閑古鳥が鳴いている状態だ。しかも、誰も酒を追加注文しようともしない。
確かに、客として来たコチラ側としては、静かな厳かな雰囲気で、ゆっくりとジャズを嗜めるということで、何か崇高なアメリカン文化に触れたような気になってしまう。。
・・・けれども、あの時僕が感じた違和感は、僕の「月財の門」としての囚われによるもの・・・。
孔明:「このジャズBAR儲かってねーなー。」
・・・だったわけだ。
店内に「財」を呼びこむ、ノリのようなものを一切感じなかった。
酒とジャズ・・・もともとは、こんな小難しい雰囲気で発祥し発達したものではなかったはずだ。
酒場で発達したのが音楽。
特にジャズと言えば、アメリカ南部の都市を中心に派生した、西洋音楽とアフリカ音楽の組合せ。
黒人ミュージシャンにより発展・・・。
表現形式は自由なものであり、わいわいがやがやした、酒場の中で、よく飲んで食べ、大声で笑う客を楽しませるために奏でられていた音楽だったと言う。
けれども、Kさんに連れられて行った都内某ジャズBARの中で奏でられていたジャズは。とても小難しい感じがした。
理解る人だけが理解ればいい・・・多くの人たちを「分からない人」と分別をしてしまう閉鎖空間。
「分からない人は来なくていいよ!」と。
物静かでお固い小難しい空間。
大きな声で談笑しようものなら、店員から注意されるよりも前に、周りの客から、ジロリ睨まれながら、「シー!」と人差し指を鼻の前に立てたジェスチャーで即座に注意されるような雰囲気。
だから、ジャズ演奏中は、石像のように固まったまま・・・姿勢正しく、ジャズを聴かなければならない。。。
・・・それでいて、酒の単価が微妙に高くない(笑)。。。
その結果・・・会社帰りのスーツ姿で、起きているのか寝ているのか分からないような感じで、静かに目を閉じて、一杯のバーボンでずっと閉店まで粘ってそうな、Kさんのような客ばかりがチョロチョロ入り浸っているだけのジャズBARの空間を生み出したわけだ。
あのジャズBARは、かなりチグハグなことをやってしまっていたわけだ。当然ながら、今日時点では消えてしまっている。。。
5年生存・・・の壁を、突破することができなかったわけだ。あのジャズBARは、こだわりを貫きとおして、死を選んでしまったわけだ。。。
どうせなら、死なないように、生き残ることを優先するのなら・・・まじめさと、こだわりを捨てて・・・
「ロリンズビール」とか、適当な名前をつけたビールを、ピーク時間にぶつける形で、100円でバラまいておけばよかったわけだ。
とにかく、ホールの中を、グチャグチャ、ゴチャゴチャな状態にしてしまえば良かったわけだ・・・。
客さえ集まってしまえば、回収の方法はいくらでもあるわけで・・・。
ゴチャゴチャ感から、開放できる・・・というか、、大勢の人たちを横目に、優越感に浸れる特別席。
ミニマムチャージをかなり高めに設置した特別なVIPシートを高台に設置してみたり。。。
もしくは、そもそも論で、こだわりと共に、崇高な雰囲気を醸し出したいのなら、敷居を高くして客数を少なく、ヴィンテージのマッカランとか、ヤバイ酒だけをズラリ並べて、グラス一杯で粘っても、1人単価6万円位取れてしまうような商品構成にすれば良いわけで。。
ただし、高単価コンセプトで生き残るのは超難しい・・・。中途半端な状態から脱しなければ、ならなかったわけだ・・・。
商売はまじめに小難しく考えるとドツボにハマる・・・
「無駄なまじめ」さが、ジャズBARの敗因だったわけだ。。
潰れる道を、選択せざるを得なかった。。。
「無駄なまじめ」さというものが生み出す、「小難しさ」「こだわり」。間違ったベクトルに走って行った先には、倒産の2文字しか存在しないわけだ。。
「地下ソサエティ」の中で、北野会長を通して教わったこと・・・商売にこだわりを持つな・・・物販やるからといって、売る商品にこだわりを持つな・・・ゴミでも何でも売りゃいんだよ・・・
うーん。
最近お陰様でこの感覚が、僕にも段々と分かって来た。。
確かに、僕が玩具メーカーの社員として、中国本土を攻略するにあたり・・・中卒で創業者の丁稚奉公から、数々の歴史的な大ヒットを連発し、会長職まで成り上がった、その後ストックオプションやら業界内の株の売買などで、1,000億円超所有されていらっしゃる元会長と直接お話をさせて頂いた時。
元会長:「今の社員たちはみんな小難し過ぎる。。ガラクタ売ってれば良いんだよ!」
・・・とおっしゃっていた。。
・・・なるほど。。である。
確かに冷静になって振り返れば、僕たち自身が、あの時のジャズBARのような、チグハグなことばかりを、ビジネスの中でやってしまう。。。
ビジネスの初心者が、「無駄なまじめさ」と共に、「小難しく」「こだわり」を持ち、形からばかり入ってしまう。
無駄な、時間、労力、金(カネ)ばかりを浪費してしまう。。
結果・・・存続することができずに、自爆的に潰れてしまう。。。なるほど、なるほど!
北野会長の戦略術に則り、物販ビジネスを行う際・・・小難しく考えてしまうとドツボにはまる。。。
ビジネスの達人ならまだしも、ビジネス初心者が、必死にやっても無駄なのだ。
サラッと、パンッと、やらないと・・・いかなる優れた戦略術を持って臨んだとしても、うまく行かないのだ。。
北野会長のような、大富豪レベルの方々と、話をすればするほど実感してしまうこと。
日本の中で、生まれ育ち学んで来た僕たちはとにかく「無駄にまじめ」すぎるようだ。
「無駄にまじめ」すぎるがゆえに、無駄なプライドや、こだわりのもとに、金(カネ)にならない商売ばかりを、一生懸命やろうとする。
必死になって、ビジネスをしてしまう。。必死になると、必ず死ぬのに。。。
「無駄にまじめ」すぎるところが、これまでの人生を無駄に送ってしまった僕たちの敗因だった・・・。
彼ら物販大富豪から話を聴くことで、実感せざるを得ない。・・・そういう視点で、この30日メール講座を改めて読み進めて行くと、また違った光景が見えて来るかもしれない。
43年間、ただの一度もビジネスを倒産することなく、それどころか、黒字経営を継続されてきた、北野会長の叡智が、この中に詰まっている・・・
北野会長直伝物販大富豪の戦略術(30日間メール講座)
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