四柱推命・・・遥かはるか昔の人たちが構築した、陰陽五行説という物理法則と統計学に基づいた算命法。
四柱推命の命式から、僕たちがどういう心構えで、日々臨めばよいのか?
様々な道筋を見通すことができる。
そんな四柱推命の命式を眺める度に、僕が感動を覚えることがある。
それは・・・たとえ世の中が大きく変化を遂げたとしても、変わらないものがあるということ。
人の心、人の思考、人の行動。。移動手段の主流が、馬から車に変わっても。
伝達手段の主流が、手渡しの手紙からパソコンのEメールに変わっても。
想像を絶する質量の固まりが、ゴーゴーと火を噴きながら、大地から飛び立ち、大空や宇宙とを、行き来できるようになっても。
宿命の下、大運(たいうん)や流年(りゅうねん)の流れを乗り越えながら、願いを成就させるために考え行動している人の様は、今も昔も変わらない。
それを四柱推命の命式から感じる度に、僕はMacBook Airに向かってパチパチと執筆している手を休め。
独り静かに目を閉じ、教科書や物語の中から得られる、限られた情報しか知らない、数百年前の今日を、脳裏で思い描いてみるのだ。
すると・・・色々な情景が見えてくる。
同時に、僕以外には誰もいない部屋の中で、独り妄想を抱いているだけのはずなのに、なぜか胸がキュンと締め付けられ、鼓動が速くなる。。
時代が変われど人は、同じ思考と行動の下活動している。
今の僕たちと、全く変わらない人たちが、今と同じように日々考え行動している。
そんな2つの時代に生きる人たちの共通点を、四柱推命の命式を通して、リアルに感じることができると、僕の心臓の鼓動は、ドクンと高まっていくのだ。
財(ざい)を成すのに必要なことは変わらない
たとえば、四柱推命の「通変星(つうへんせい)」の中に、「偏財(へんざい)」というものがある。
「偏財(へんざい)」という「通変星」が、良い運として巡っている時は、財(ざい)を成せる機運が到来することになるのだが。。
この時、「偏財(へんざい)」という「通変星」が、僕たちに示してくれる道筋は、
決して、自分だけ得をする形で、策を講じて儲けなさい・・・ということでは無いのだ。
キャピタルゲイン的な偏財(へんざい)を成すために重要な事は・・・
まず第一に、仲間、お客様への奉仕の精神。
自分の欲望の赴くまま、自分だけ利を得たり、せしめたりするために考え行動するのではなく。
あくまでも、仲間やお客様のことを再優先にして献身す。
それが、自分の頭で考えるよりも先に、行動として動くことができる。
小さなことにこだわらず、大らかに全体的に物事を捉える。
争いの心を沈め、無駄なプライドを捨て去り、
自らを落としてでも、仲間やお客様に理解してもらったり、その場を盛り上げることを優先する。
対人的な問題がおよそ解決し、集団活動の中で周りから認められる。
良い運の巡りの助けで実現できる、思いやりのある言動の結果として、大きな財(ざい)を成すことができるという。。
偏財(へんざい)。
偏財(へんざい)が良い形で巡っている場合。
偏財(へんざい)が悪い形で巡っている場合。
今日まで四柱推命を通して、伝承されているのだが、そのどちらも、人は今も昔も変わらぬ・・・を、リアルに感じることができる。
無駄なキャンプファイヤーで浪費する人
恐らくかつてもいたのだろう・・・。
財運が巡り大きな財を掴みとった後、自らの力の誇示のため仲間たちを集め、
肉と酒を振まう盛大なキャンプフィヤー(宴)を、催していた輩が。。。
人が人を呼び、呼んでも無い人たちまでもが、
無料で肉と酒にありつけるからと、キャンプファイヤーに集まってくる。
「あ、アレ、おかしいな!?人数、、多すぎない?」
・・・感じつつも、周囲におだてられ、持ち上げられた瞬間、湧きそうになったその疑問はどこへやら・・・。
「よっしゃ今日は宴(うたげ)じゃ!めでたいから、一緒に飲んでけ!!」
気前よく、肉と酒を全く関係ない人たちにまで振る舞ってしまう。。
冬の備えをスッカリ忘れてしまった状態で。。。。
穀類、作物、肉、酒をふんだんに振る舞い過ぎてしまうのだ。
そんな調子で、繰り返されられるキャンプファイヤー。
そして、冬の訪れ直前に、スッカラカンになっていることに気づく。。。
「も、もう一度、同じようにやれば財(ざい)が築けるでしょう(汗)。」
楽観的かつ安易な考えに持ち込もうとしても、時既に遅し。
偏財(へんざい)が良い形で巡っていた時と、同じように、穀類、作物、肉、酒を貯蓄することはできない。
結局、冬の訪れの時には、ほぼスッカラカン状態になり、生き延びるために周りに頭を下げて、少しずつおすそ分けをしてもらう。。
地位も名誉も・・・そして嫁も他人に取られ、ひもじい気持ちで、芋の根をかじりながら冬を超える・・・。
そんな様子を見た、劉伯温の配下の記録係に、『滴天髄』用に記録される。。
うーん。。。
強欲で稼げるようになったからと慢心し、体重が100キロオーバーになるまで、旨い酒と肴と宴に溺れていた、かつての僕のような男が(苦笑)。。。
四柱推命がこの世に誕生した数百年前の昔と今。
使っている通貨、通貨のあり方そのものは、全くことなるはずなのに、人として財(ざい)をなすために、大事なことは変わらない。
全く違う時代背景の中で生きている、古代の人たちと、現代に生きる僕たち。
2つの時代は、四柱推命の命式を通して繋がっている、
それを、「偏財(へんざい)」という、たった一つの「通変星」を取ってみただけでも、感じることができるのだ。
人は今も昔も変わらない。
人の本質は今も昔も変わらない。
現代に生きる僕たちが、遥かはるか昔に生み出された、陰陽五行説という物理法則に基づいた、統計学・・・。
禁忌レベルの学問、四柱推命によって、変わらぬ今と昔を、感じることができるのだ。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…