僕たちの「魂」というのは、とても不安定なもので、往々にして何よりも自分自身について、一番よく分からなかったりする。
ただし、一つだけ確かなことがある。それは、世界で唯一、自分だけに特別な事態が生じてしまっていることは確かだということ。
一体どのようなことか?「僕」を例にあげてお話してみたいと思う。
僕が死ぬと僕にとっての世界は消滅する事態
地球上には、73億2,100万人もの人間がいると言われている。しかし、あまりにも大過ぎる範囲だと、混乱してしまうので、イタリア料理レストランの個室の中に、自分を含めて
5人の人間がいて、ディナーを食べているとして考えよう。
この5人の中で唯一、僕だけが特別な事態が発生している。それは・・・5人の中で僕だけが、僕の眼球だけをとおして、他の4人とテーブルの上の食事を見ながら、考えたり、身体を動かしたりして、食事をして味わっていること。
僕だけが、スープを飲めばウマイと感じるし、肉を食べれば食感を歯に感じることができる。 歯に食べ物が詰まった時も、僕だけが不快な思いをする。
しかし、僕は他の4人のことを感じることはできない。僕は他の4人の眼球から、僕を含めた他の人間を見ることはできないし、考えることもできないし、身体を動かすこともできないのだ。
これはイタリア料理レストラン個室内の他の4人との現象に留まらず、外に出ると地球上の73億2,000万人の人間に対しても同じことが言える。
僕自身は、僕の眼球を通してだけ周りの人間を見ることができ考えたり行動したりができ、感じことができる。
しかし、僕以外の人間の眼球からは、僕を含めた周りの人間を見ることができず、考えたり行動したりができず、感じることができない。
つまり、誰がなんと言おうと、正直言うと・・・この世界は、僕にとっては僕だけの世界。
世界は全て、僕の身体の中に中心化されいて、僕発でのみ開かれている。その証拠に、仮にイタリア料理レストラン個室の中で食事をしていた他の4人の内1人がお亡くなりになってしまったとしても。
4人の内誰がお亡くなりになってしまったとしても。それは僕から見た「世界」のたったひとつの出来事に過ぎない。けれども、僕にとって、僕自身が亡くなってしまったことだけは、「世界」のたったひとつの出来事ではなく、「世界」の滅亡になってしまうのだ。それ位、僕には特別な事態が発生している。
僕は小さな小さな空間に押し込められている
さらに僕はなぜか、広大な地球上の中で、眼球からしか物事が見えない、この小さな空間に押し込められている。
世界がいかに広大だろうとも、世界中に73億2,000万人という沢山の人間がいようとも。僕自身はなぜか、世界の片隅の小さな小さな空間の中だけに押し込められている。
たとえば今僕は、マレーシアジョホールバル、自宅コンドミニアムの一室でMacBook Airに向かってこの文字を書いているが。この瞬間、僕は他のどこにも行くことはできない。他の誰にもなることはできない。他の時空に移動することはできないのだ。
なぜか他の場所ではなく、他の誰の空間でもなく。この小さな空間の中にのみ、押し込められてしまっている。
周りを見渡すと、ソファーに座った娘たちがiPhoneの画面を見ていたり、妻がキッチンに立って、何かをしているが、本当のところ、僕には彼女たちが一体何をやっているのか分からない。
僕は僕の空間からしか、物事を見たり考えたりしかできないので。「統計学」的に、「彼女たちは◯◯をしているのだろう。」・・・としか分からないのが正直なところだ。
僕が生まれる前、僕が死んだ後の永遠
僕が一体、何歳まで生きられるのか分からないが。本やインターネット上の情報によると、世界ははるか昔から、あったと書いてあるが、僕が誕生するよりも、はるか前に存在した永遠。僕が死んだ後にやってくる永遠。
そのどの地点でもなく、今日の点に存在する空間に割当てられている。
この異常事態が、どういう意味を持つのか?
僕は知らない。唯一確かなことは、僕はやがて死ななければならないということ。本やインターネット上の情報によると、これはどうしても避けることができないことのようだ。
死後のことは調べても、どこにも「本当の情報」は存在していない。地獄?天国?全ては妄想によって構築されたもので、今日時点においてはまだ、誰も実際に「死人」から統計を取ることに成功した人はいない。
「死人に口なし」
どの情報も憶測や推測に基づいたことばかりで、死人があの世で書いてくれた、死後の世界の統計などは、存在していない。
つまり、本やインターネット上に転がっている、死後の世界の情報は、みんな適当で嘘っぱちな情報ばかりと言える。
どれ一つとして、正しいものが無いことを、キッパリと断言することができている。
しかし僕が何を考えようとも、僕が死んだら、世界が継続できるのかどうか?僕はそれさえも、確かめる術はない。らしい。
世界のことが分かった気になれる
僕以外の他の人間はどうなのか?その本当のところは正直分からない。ひょっとすると、今このメッセージを読んでくれているあなたを含めた僕以外の人間は、
「自分以外の複数の人間の眼球から見れたり、考えたり行動したり、感じたりすること。」
・・・ができてしまうのではないか?そういう、疑いの気持ちさえ抱いてしまう。
正直に告白させて頂くと、僕はそのようなことは一切できない。キッパリ。
生まれた瞬間に、小さな空間に押し込められて以来、僕ができるのは、僕の眼球から周りを見ること。僕の空間の中で、考えて行動にうつすこと。僕の感覚だけで物事を感じること。
たったのこれだけのことしかできない。
「自分について」
「世界について」
人類20万年とも言われているが・・・。実は今日時点において、全く分かっていないとも言える。
しかし、これだけは確かなものがある。先人たちが残してくれた統計学によると・・・その統計学に基いて、僕自身は「何者なのか?」僕自身の意識の中で固定する。
その通りに五体を動かして、僕の眼球を通して見える、周りの人間とコミュニケーションをとってみると、
先人たちが残してくれた、統計学通りの反応が、高い確率で得られる。
結果、「自分のことを知った気になる。」「他人のことを知った気になる。」
・・・それが、「気になった」だけでなく、高い確率でその通りのリアクションが相対的に得られる。
すると、僕がこの小さな空間の中から感じることができる世界が、非常に楽で楽しくなるのだ。
本当は世界のことは、全く分からない、小さな小さな空間に押し込められている状態の僕であるが。なんか、僕の眼球からだけ見える世界のことが分かった気になり、「自分だけに発生している異常事態」・・・が、特別ではなく感じてくる。
これが僕が、先人の統計学に基づき体系化された、「門」を活用しながら生きている理由の一つである。
「門学24時間セミナー合宿」動画・音声無料入手はこちらから
https://sanadakoumei.com/lp/shura/
追伸
この思考を謎とくと、おコメさんと出会った後、急に僕が出会ったばかりの他人の過去や未来を年単位で当てられるようになったヒミツが分かりますね。
この記事「孔明がまた意味の分からないこと言ってる」と、スルーひとかたも多いと思いますが。真実はいつもこういう何気のないクエスチョンの裏側に潜んでます。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…