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「一念発起」の言葉を間違って使ってませんか?

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「一念発起」の言葉を間違って使ってませんか?

「サラリーマンとして働く日々にリスクを感じて「一念発起」。副業として起業することにしました。」

よく耳にする言葉です。しかしこの「一念」が、「気持ちが熱くなった時に一回念じるだけ」の単発的なものになってしまっていることが多いです。その上で、「思い立ったが吉日」。何かフト思い立ったら、

「その日が「吉日」だ、今すぐ着手するのが良し!」

と都合よく連想させて、熱い気持ちを胸に取り組みを開始するわけです。しかし、この状態で何かの取り組みを開始したとしても、何をやっても成し遂げることはできないし。行動に起こしたことで、良い結果が生まれるわけがありませんね。

「一念発起」副業として起業します!

日本語というのは、とても難しい言葉だと思います。たった一つの言葉でも、様々な意味を含蓄していることがあるからです。そして、同じ言葉であっても、その言葉を使う方の「考え方」次第で、全く違う意味のモノに変わってしまうからです。

例えば、本来「一念発起」の「一念」というのは、欲しいモノ、叶えたい願いを手中に収めるべく、一つのことをひたすら思い続け。成し遂げるがために、それまでの考えを改め、成し遂げようと行動を起こすことでありますが。

実際に「一念発起」という言葉を発している方々の言動をみていると。誰かからなんらかの話を聴いた瞬間に、まるで湯沸かし器のように、熱くなって、「一念」しただけで、行動に起こそうと思っているだけなのです。

しかし本来は違います。「一念発起」の語源は仏教であり、普通の人生を歩んでいた方が、残りの人生をかけて悟りを開くために、仏門に帰依するべく固い決心を固めるところから来ています。

それは、足を踏み出したらもう二度と後戻りはできないレベルの決意です。成し遂げられなかったら、死を覚悟する類のお話です。

一度踏み出したらもう二度と後戻りはできないし、踏み出した後で、成し遂げられなかったら、死を覚悟しなければならないから。そのために、どうやったら成し遂げられるか?日々深く思い続けてしまうわけです。

ところが、実際に「一念発起」と口にしている方々を見ると。全くもってその覚悟というものを感じられない場合が多いです。

「一念発起がんばります!」

と言いながら、半年後に見てみると、また元の日常に戻っていたりするのです。他の人たちに対してのパフォーマンスとして、格好つけるために「一念発起」という言葉を語呂合わせで使っているだけとも思えてしまいます。

何よりも、自分自身に対して、約束を破っていることになります。さらには、そんな浅い覚悟の人を、一体どこの神様・仏様や、第三者の人間たちが、救いの手を差し伸べてくれるのでしょうか?運も味方になってくれません。

「副業として起業」を「一念発起」するのだとしたら、家族のため、大切なひとたちのため、自分のため、たとえ会社や同僚たちに、秘密を持ち続けたとしても、「禁断の果実」を口にする二度と後戻りが出来ない覚悟を固めて取り組むのが、本来の意味を含んだ言葉の使い方になるのではないでしょうか?

実際に、サラリーマンとして毎日10時間以上の拘束をされながら、毎日8時間以上、人間としての生命維持をしながら、残りの6時間の内、3、4時間を副業として起業したビジネスに費やし続けるなんてことは。まさに、悟りを開くべく仏門の世界に帰依する程の固い決意が必要なことだし。

「ダブルワーク」は、明らかに物理的に楽な道ではないので、ちょっとつらいことがあったり、うまくいかなかないことがあったりしただけで、アッサリと投げ出してしまうことになってしまいます。

「思い立ったが吉日」取り組みを開始します!

「思い立ったが吉日、取り組むことにしました!」

という形で、副業としての起業に取り組む方々も多いです。しかし、その大多数は、

「単に思いつきや気分的なノリで何も考えずに取り組みをはじめました!」

・・・という形でこの言葉を使っている方々が多いです。これも、そんな安易な根拠で、「はじめた時はいつでも吉日!」と、都合の良い解釈にすり替えて、取り組みを開始しても。

仕事が忙しいから・・・家族が邪魔をするから・・・体調が悪いから・・・・様々な外的要因を言い訳として列挙し始めて、気がついたらまた元の状態に戻っているのは、間違い無いこととも言えます。

本来「思い立ったが吉日」というのは、まさに「一念発起」の「一念」のように、欲しいモノを手に入れるため、願いを叶えるため、そのことを強い気持ちと共に思い続け、足を踏み出す覚悟を固める中で、いつ行動に移すのか?

一度歩みをはじめたら絶対に取りこぼしが無く実現するために、徹底的に研究をしたり、模索検討をし続ける。そんな中で、すべての準備が整い、歩み始める時は。

「吉日」だろうが、「凶日」だろうが、そんな外的要因の類に左右されることなく、あくまでも「成し遂げる」ことだけを考えられたタイミングで。意を決して歩みを始めようというのが本来の使い方です。

昔の方々は、現代人以上に「暦」というものを重んじている時代です。当時の世の中の大多数の方々は、

「吉日だからやろう・・・」
「凶日だからおとなしくしよう・・・」

こういうことを、物事のやる・やらないの判断材料にしていた時代です。そんな中で、「暦」よりも、「成し遂げる」ための「好機」を優先しようというのだから。これも本来は相当の覚悟があることに使う言葉なのです。フッと湧いて出たような思いつきノリで、

「よっしゃ気分も良いからやってみよう!」

というようなものとは、対極に位置するものなのです。「思い立ったが吉日」の本当の意味を理解して、吉日だろうが、凶日だろうが関係なく、成し遂げる基準で、想定と準備をして、歩み始めることができるならば。

悪運だろうが、悪鬼だろうが、すべてが味方をして、自分の成し遂げる方向に向いてくれる形になるわけです。

サラリーマンとして、副業で「起業」するにしても。「起業」したビジネスでサラリーマンから「独立」して自営業者としての活動を始めるにしても。

複数の会社法人を切り盛りする社長を従える「経営者」として活動するにしても。大きな「資金」を活用して、「投資家」として活動するにしても。

「成し遂げる」ためには、それまでのステージから、上のステージで活動すべく、それ相応の覚悟が必要ですし、想定と準備も必要になります。

「一念発起」や「思い立ったが吉日」の使い方を間違った方向で使ってしまってる状態では実現できませんので。今一度、言葉の本来の意味に向かい合い、覚悟を持って取り組んでもらいたいと思います。

そうすれば、その強い思いは、「一念発起」「思い立ったが吉日」必ずや、成し遂げられるはずです。

「起業・独立」「経営・投資」編
https://p.kitasociety.com/5pockets


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