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本当に年収基準で「プロスポーツ選手」を目指しているのか?

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年収基準で「プロスポーツ選手」を目指しているのか?

「好きや得意をお仕事に!」

ということで「スポーツ選手」を目指して活動をされているお子様たちが今なおいらっしゃる。「第一生命」が実施している「大人になったらなりたいもの」の2019年アンケートに基づくと。

小学生男子の「大人になったらなりたいもの」
1位:野球選手
2位:サッカー選手
と1位、2位がプロスポーツ選手が占拠。

中学生男子になると、少し自分のスポーツの腕前が世の中基準で現実感を増してしまうのか?6位:プロスポーツ選手と、プロスポーツ選手のランキングがかなり落ちてしまうのであるが。

それでもベスト10の中にはちゃっかりとランクインしている。「大人になったらなりたいもの」として「プロスポーツ選手」を挙げられるということは。

「ボクならプロになれるかも・・・」

と思えるほど、そのスポーツ種目における自分の腕前が優れていると自認できるということ。その上で、今取り組んでいる種目で、将来職業として食べて行きたい!と実感できること自体凄いなとは思う。おそらくクラスや学年でも、

「キミはスポーツの才能がある」

という評価を受け続けたことが何度もあるのだと思う。高校・大学の7年間アメフトを続けていたにも関わらず、小中学生時点では、生まれながらの運動系のセンスや能力は、微塵も発動しなかった僕としては。

ある意味とてもうらやましいことである。世の中プロスポーツ選手を目指す方々が増えてくれたとしたら。みんな運動に励んで元気になることはとても喜ばしいことだとは思う。

世の中の大多数の方々が、誰が何を目指そうとも自由であるし、僕が直接関することではないのだが。。しかし。それがもしも、僕たちの仲間内でのお子様が

「プロスポーツ選手を目指している!」

と聞けば話は違ってくる。

孔明:「本当にプロを目指しているのですか?大丈夫なのですか?」

しつこく念を押さずにはいられなくなってしまう。

それは食べていけるレベルのプロですか?

お子様がこれから「プロスポーツ選手」を目指して、本当に「将来プロスポーツ選手」になれたとしても。今度は、「食っていけるレベルのプロになれるのか?」というお話が出てくる。

世の中、アルバイト・パートくらいしか稼げない「自称プロ」的なセミプロが沢山いらっしゃり。彼ら、彼女らが、選択肢の無い厳しい人生を送っている現実を僕は知ってしまっている。

「プロスポーツ選手を目指す!」というのが、本当に「年収基準」になっている状態で言っているのか?その当事者が仲間内の大切なお子様だとしたら、僕は心配で心配でしょうがなくなってしまうのだ。

お子様:「孔明さん、ご心配頂かなくても大丈夫です!ボクはプロとして食えるか食えないかなどはどうでも良いのですよ。プロになることそのものがボクに取っての成功=シアワセであり。一軍だろうが、二軍だろうか、プロになれた時点で残りの人生はどうでも良いのです。その後の余生はプロになれた思い出を胸に、ローソンでアルバイトでもしながら、ただ生きることだけに甘んじる人生を送る覚悟があってのことなのですから。後で泣き言なんか絶対に言いませんよ!ボクの人生にとってのプロとはそのくらいの価値があるものなのですから!」

・・・と、お子様がここまでの想定を持って、言い切れるのだとしたら。「成功=シアワセ」の輪郭は人それぞれであるし、誰がどんな人生を送ろうとも最終的には個人の自由なので。

「その覚悟はある意味立派ですね!」

と暖かく送り出してあげたいとは思うのだが。そうでない場合、もしもお子様が将来、人並み以上の生活水準を送りたいと思っているのだとしたら。

「プロスポーツ選手」になる目標下において、果たしてどのくらいの水準の生活ができる年収をもらえるプロになれるのか?から逆算して考えて挑戦するかどうかを判断しなければ、後になればなるほど大変な状況に陥ってしまう。

「プロスポーツ選手」自体にはなれたとしても、年収基準で見た時に、普通のサラリーマン水準にも稼ぐことは出来ないまま、26歳で引退を迎えてしまい終わり。

高校・大学などの学歴も全て放り出して、中途半端にプロに挑戦したけど挫折して流れ着いた的な、履歴書しか書けない状態の人を。優良企業がまともな給与水準で雇用してくれるわけもなく。

結果として、パート・アルバイト的なお仕事しかありつけない。仮に就職ができたとしても、年収1,000万以上の「修羅」どころか、日本の平均年収415万を突破すること自体が、難しくなってしまうかもしれない。

プロの10年間でサラリーマンの生涯年収超えられますか?

「16歳〜26歳の10年間で、サラリーマンの生涯年収を超えられますか?」

「プロスポーツ選手」の基準はこのラインでも最低水準だ。確かに、テレビや新聞、雑誌、インターネット上の情報を見ると。

  • プロテニスプレイヤー選手の錦織圭:年収約37億円
  • プロ野球選手の田中翔太:年収約25億円
  • プロゴルファーの石川遼:年収約15億円
  • プロ野球選手のダルビッシュ有:年収約13億円
  • プロゴルファーの松山英樹:年収約12億円

など、

「プロスポーツ選手ってすげ〜!」

と誰でも素直に驚けるような、輝かしい年収をもらっている選手たちもいることは確か。彼らに至っては、スポーツ選手引退後も、よほどアホなことをしなければさぞかし「リッチな生活(死語)」を送ることができるのではないだろうか?

けれども、ここで冷静に分析しなければならないことは。各プロスポーツの種目ごとに、そういう高年収の選手が何人いるのか?という部分。

別の表現をすると、高年収になれる椅子が、何席分あるのか?自分のそのスポーツ種目における才能と実績は、高年収の椅子を勝ち取れる水準なのか?

さらには、高年収水準で、プロとして稼ぎ続けられる期間がどれだけあるのか?も重要になって来る。

プロサッカーはたった343しかない年収1,000万の席

例えば、プロサッカー選手。日本のトップリーグである「J1リーグ」選手の平均年俸自体は、約3,400万なのだが。実際は、頂点の方々と中堅以降の方々の格差があまりにも激しすぎる状態。

たとえば、サッカーのトップリーグで、社会における「成功の目安」の一つである「おとなの偏差値68」就労人口の3.8%、年収1,000万レベルを突破するためには。「J1リーグ」のトップ343位までに入らなくてはならないことになる。

そこからランキングが下がればさらに数字が小さくなり。約100位下がったトップ455位になってしまうと、年収が400万代に突入してしまう。。つまり、「プロサッカー選手」における年収1,000万以上の椅子は、たったの343席しか無いことが分かる。

年収1,000万以上の席が約41万もあるサラリーマンと比べてあまりにも難易度が高すぎないだろうか?しかし、仮にプロサッカー選手として日本のトップリーグのベスト343位に入れて、年収1,000万を達成できたとしても。

その状態を、何年間維持継続できるのか?という視点から見てみると途端に職業としての「プロサッカー選手」の大きな弱点が見えてしまう。

実質活動期間4年で日本トップになれるのか?

「プロスポーツ」は、運動神経を武器に使うプロでもあるので。サラリーマンとは異なり、どれだけ精神面がしっかりとしていても、60歳前後まで20代の頃と同じパフォーマンスができるというものではなく。

どんな超人や天才も、老化と共に、プロとしては全く使い物にならなくなってしまう。「引退」の二文字から逃げることはできないのだ。

例えば「プロサッカー選手」であれば、平均引退年齢は26歳。高卒で「プロサッカー選手」になれたとしても。プロとしてプレーできる期間は、6、7年間だけ。最初の2年でトップチームでエースポジションを取れる選手はそうそういないことを考慮すると。

活躍期間は4年間。この4年の間で、日本トップレベルの実績を出せないまま、鳴かず飛ばずであれば確実に引退となる。当然中途半端に終焉を迎えた状態では、日本国民の大多数にとっては「誰も知らない選手」ということなる。

引退後になにか特別な待遇で、テレビ番組やコマーシャルで引っ張りだこになるようなことは絶対に発生しない。仮にお子様が21歳で、日本のトップ343位以内に入り年収1,000万を取れる「プロサッカー選手」になれたとしても。4年間で年収4,000万。

その後の人生はコンビニバイト・・・となってしまえば、生涯年収で比べた時に、普通の平均的な就職をした正社員のサラリーマンに大幅に劣る。

26歳を過ぎた後は、年を経る毎に、頭を使った実力と共に年収をメキメキと上げていく同年代のビジネスマンたちの上昇を横目に、単純労働の機会しか与え続けられない屈辱に耐え続ける余生を送ることになってしまう。

生ける伝説「キングカズ」は再現性が無い

「キングカズ(横浜FC)は53歳で年俸4,000万ですよ!」

・・・という例もある。継続的に高年収を維持継続しているし、いまだにテレビCFの出演料はかなりお高いとのこと。しかし、あの御方の状態はもはや誰も再現性が無い。

あの御方は、もはや運動がどうとかではなく、「Jリーグ」創設当初からの「生ける伝説」的存在であり。「日本サッカー界の象徴」運動神経とか能力とか、そういうものとは別次元の、タレント的な人気によるプロ。

お誕生日が来る度に、「キングカズ◯◯歳なのに現役!」とマスコミ各社は一斉に取り上げるし、ファンからの人気も高いし。プロスポーツが「お金儲け」のために存在している限り、球団としてもありがたいわけで。

「プロサッカー選手」としてのパフォーマンスとは、全く関係ないところに、存在価値がある。それこそ、誰も真似できない「キングカズ」の背中を追い求め続けて「プロサッカー選手」になってしまったら。

その先には「必然の失敗」しか待ち受けていない。

プロ引退後に独立起業して経営者になれるのか?

「孔明さん、26歳でプロサッカー選手を引退しても、サラリーマンになるつもりはありません。経営者として、ビジネスの道で成功してみせます!」

というお話も、出てくることもあるかと思うが。これに関しては、もっと疑問が残る。

「その浅はかな想定能力で、経営者の道で成功して生き残り続けるなんて、本当にできるの?」

という部分だ。「経営者」といえば、なんか誰からも縛られない自由を謳歌している香り漂うイメージがあるかもしれない。中には、サラリーマンを経験しないで、経営者になって大成功している人たちもいることはいるが。

ここで勘違いしちゃいけないのは、彼らはサラリーマンとして成功できないから、逃げて経営者になったわけではなく。ある意味、その時点では、サラリーマンとして成功するために必要なモノが、全て揃っている状態で。

「飛び級」的に経営者になっている状態だと分析できる。年収基準で成功できないことが分かっているのに、プロスポーツ選手としての道を歩んでしまうような、浅はかな想定能力のままで、稼げるようになり、その状態を維持継続できるなど、それこそ、夢や希望のお話であり。

ご自身が、「プロスポーツ選手」を選択してしまった根拠から何一つとして成長できてない。極めて再現性の高い「失敗する根拠」を繰り返しているだけに過ぎない。そんな考え方の状態の方が経営者として成功できるのなら。

とっくに世の中全員が成功できてるよ!と言っても過言ではないほどだ。そのまま、

「いつかボクもきっと・・・」

夢や希望を抱いたままの人生を送ることになる。僕の仲間のお子様が、予め分かっていたのに、必然的にそういう状態になってしまうのは、あまりにも残念過ぎて。

全力で止められなかった自分自身を後から呪うことになりそうだ。ということで、仮に今あなたのお子様が「プロスポーツ選手を目指す!」的なことを、目標?に活動しているとしたら。その問題は、お子様の問題というよりは、まずはご両親の「考え方」の問題。

その「考え方」をお子様がそのまま継承しているだけだから。・・・ということで、このメッセージに思うところがある場合、後で取り返しのつかないことにならない内に。

コミュニティの中で毎週一回開催している「おとなの父母会」に。僕たちの語り合いをまずは流し聴いてみるところからはじめてみることを強く推奨させて頂きたい。

追伸・・・
「子供の教育」の本質は両親の「考え方」の継承。両親が「キリギリス」として何もまともに考えられないのに、子供にだけ「アリになれ!」というのはあり得ない。子供たちがミライの「修羅」になるために、両親が持つべき「考え方」は、「LINE@5ポケッツ」を通して学ぶことが可能。

「LINE@5ポケッツ成功者の思考と習慣」
https://kitasociety.com/lp/5pockets_line2/


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