「うつ病ってどうやってチェックするの?」精神科医である私はよく耳にするし、同僚の他の科の医師にもよく聞かれる。インターネット上には、「うつ病チェックシート」「うつ病セルフ診断」なるものがあふれている。
そして実際にやってみた人の多くに「うつ病の疑いがあります」という結果が出る。その後のコメントとして「専門医の受診をおすすめします」と必ずと言っていいほど書いてある。
その多くの人の約半数が、「いや、ストレスがかかっただけでしょ」「自分に甘えちゃいけない、気合いだ」などと言い、病院には行かず耐える。残りのもう半数の人たちはというと、病院の門を一度は叩くのである。
すると精神科医は彼らに問診を行い、
- うつ病なので抗うつ薬を飲んだ方がいいです
- うつ病ではないので様子をみましょう
のどちらかのパターンに分けられるのである。
結局、耐えるを含めると3通りに分かれるわけだが、精神科医を10年以上してきた私の意見は、どれも間違いなのである!!ということになってしまう。
なぜ間違いなのか?
うつ病かどうかのチェックを気分の落ち込みや意欲の低下など精神面だけで行っても意味がない。
例えば、「最近辛い物を好んで食べる」は東洋医学的にはうつ病の症状だったりする。ビックリしたのではないだろうか?!私もはじめは驚いたので無理もない。
というようにうつ病の症状には、体の症状はもちろん何気ない生活の態度、なども東洋医学的には含まれるのだ。
すると、うつ病かどうか悩んでいる人は、東洋医学的にはうつ病の可能性が高いと思う。だからこそうつ病の対策をした方がいいが、もちろん抗うつ薬を飲んでも良くはならない。
西洋医学の精神科治療は、診断も治療も学問的であり、とても患者さんのためのものとは言い難い。この場合は、東洋医学的に正しいうつ病の克服法を実践すべきである。
例えば、先ほどの「最近辛い物を好む」人は東洋医学的には熱型のうつ病であろう。そして熱型のうつ病ならば、チキンスープとほうれん草を食事として摂取すべきなのだ。
東洋医学のうつ病改善法は一見西洋医学と大きく異なっているが、実に理にかなっているので是非試してほしい。
うつ病は慢性進行性の病気、手遅れになる前に取り組むことをおすすめする。
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