「金融工学」を理解し、使いこなすための重要な要素の一つに、「お金の重さの違い」という概念がある。
実は、「お金」というのは、その性質によって重さが違うのだ。
僕たちが「お金」について、学校では絶対に教えてくれないことなのだけれど、「お金」の価値というのは性質によって、全く違った重みを持っているということを、僕たちは知らなければならない。
まず最初に、「お金」という言葉を「資本」という言葉に置き換えられた時に、僕たちにとって新たな道というものが見えてくる。
「お金」を稼いだり、使ったりするのではなく、「資本使い」になれた時はじめて、「金融大富豪」になれるヒントというのが見えてくるわけだ。
入口として、「お金の重さの違い」を理解するという重要なステップが存在するので、この部分を共有させて頂きたい。
例えば・・・「お金の重さ」の違いの例で、分かりやすいところとして・・・
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山田さんの力で、会社の売上を20億円、30億円叩きだしている。
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田中さんは、山田さんが会社を立ち上げる時に、1千万円を出資した。
このどちらの「お金」が重いのか?
一つのパターンは、社長山田さんの力で、会社の売り上げが20億円、30億円と上がって行った。
20億、30億円・・・めちゃくちゃでかい。
社長山田さん。めちゃくちゃ貢献である。
次、田中さんは、山田さんが社長として代表となる会社を立ち上げる時に1,000万円を出資した。
重いのはどちらの「お金」だろうか?
20億円、30億円? それとも、 1,000万円?
実質的に偉いのはどちらだろうか?
社長山田さん? それとも、田中さん?
分かるだろうか?
実は、、、以前の僕もそうだったが、普通に社会のレールに乗って生きていくと、ココを僕たちは理解することができない。
(理解する機会が与えられない。。。)
僕も、ドクターサイと巡り合い、「藤原塾」の塾生として「金融工学」を学び出してから、はじめて知り、理解した概念だった・・・。
たとえば、かつての僕を含め、、サラリーマンを一筋にやっている人たちの大多数は、「お金」は全て同じ性質、「お金」は全て同じ重さ、だと思ってしまう。
そして、「お金」の金額の絶対数自体に惑わされてしまうのだ。
実は、この場合・・・。
偉いのは田中さん、重いのも田中さんが出資した1,000万円の方なのだ。
社長の山田さん・・・田中さんと比べて偉くないし、
20億、30億・・・田中さんが出資した1,000万円に比べて軽いのだ、
実は僕たちは、この部分の重さの違いが、パッと瞬時に理解できるようにならない限り、資本使いになれないわけだ。
僕たちはよくよく理解しなかればならない。
田中さんというのは、何も形が無い段階・タイミングで1,000万円を投じている。
仮に田中さんが、1,000万円が出せなかったら、会社は成り立たないのだから、社長の山田さんも働けなかったし、
社長の山田さんが叩きだした、20億円、30億円とう売上を叩き出す、器や仕組みを構築することができなかった。
だから、この場合、社長の山田さんのパフォーマンスによって、20億円、30億円の売上とともに、億単位の利益が上がった時に、
報酬を分配する時も、一番沢山の報酬を、取る権利を持っているのは、
1,000万円の田中さんなのだ。
20億円、30億円の社長山田さんではなく。。。
社長山田さんは、ボーナスが沢山もらえるだけ。
毎月の給料が、2、3万円とか上がるだけ。
20億円、30億円の売上を叩き出し、億単位の利益を叩き出したにも関わらず。
それでも、社長の山田さんは、田中さんに対して、文句を言えないのだ。。。
真田孔明、現役サラリーマン時代の「黒歴史」
僕も、日本の玩具企業で現役サラリーマンとして、会社に勤務していた頃、勤務していた会社に対して、一体累計で何十億円の利益を貢献したのか・・・。
2003年というアジアが急成長を遂げはじめる、絶妙なタイミングで香港に転勤。
仕組みが乏しく、売上・利益も小さかった段階からスタートして、右肩上がりの曲線を描く、高パフォーマンスを叩き出すことができた。
移住した初年度に、本社で優秀社員賞のようなものも頂戴した。。それにも関わらず、僕の給料、ほぼほぼ上がらなかった。
実際、役職が上がる時に、基本給のようなものが上がったのだが、
それと同時に、手当系が下がったりして、イーブンだったりする。。
名誉だけが上がり、実が上がらないパターンである。
何十億円、売上・利益を叩き出したからと言って、億単位・・・いや、数千万円単位、・・・いやいや、数百万円単位も上がることなどは絶対に無い(キッパリ)!
途中で、何か騙された気にもなった。
まあ、その時には、副業ビジネスで億が稼げるようになってしまっていたので、そちらがあっさり本業からの給料を超えてしまったのだが・・・。
けれども、その時正しいのは会社の方であって、僕ではない。
僕はその待遇に、納得するしか無いのだ。
僕は、勤務していた会社の、出資者でも、オーナーでもないから。。。
サラリーマンとして勤務しているだけなので、いくら僕が何十億の売上利益を叩きだせたとしても、
孔明:「ぼく、頑張ったんだから、ボーナス上げてくださいよ!」
と、上司や人事部、役員に対して上申することはできない。
創業オーナーの下で直接働く形の、小さい規模の勤務の場合は、「ぼく、頑張ったんだから・・・」ある程度主張できるかもしれないけれど、、
それでも主張が通るかどうかって分からないし。主張が通らなかったとしても文句が言えないのだ。
「お金の重さ」を理解できたやつだけが上を目指せる
先ほどの社長の山田さんのパターンも然り、仮に山田さんのボーナスと給料が上がらなかったとしても。
田中さんが全てを取ったあとで、じゃあ、お前に残りをくれてやるよ・・・という形になったとしても、文句を直接言うことはできない。
なぜなら、「お金の重さ」の違いがあるから。
僕たちは「金融工学」を学び始める前に、この部分をしっかりと理解しなくてはならないのだ。
理解できなければ、資本主義というゼロサムゲームの中で、ドンドン負け組に・・・。
「オレは、20億、30億の売上を叩き出した!だから俺はすごい!オレは、偉い、営業部長なのだから!!ウォ、ウォ、ウォー!」
・・・と、喜んでいるだけになってしまう。
非常に重要な部分である。
「お金の重さ」の違いを理解している者は上を目指せる。
「お金の重さ」の違いを理解できない者は下に甘んじる。
資本主義のゼロサムゲームの、単純明快なゲーム設定。
そんな中、僕たちが目指すのは、どちらの道なのか・・・。
僕たちはよくよく自分自身に、問いかけなければならないのだ。
追伸
「お金」を「資本」という概念に変換して考えることができた場合・・・「金融工学」を理解し、「金融大富豪」や「金利生活者」に向けた一歩を踏み出したことになる。
僕が「藤原塾」の中で、学んだ学校や会社では教われなかった新たな概念である。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…