オフショア積立ファンドを公的年金の変わりに運用している僕ですが、これは、どのような考えの下これを考えるに至ったのでしょうか?これを考えるにあたり、僕は具体的に2人のサラリーマンの姿を妄想しながら検証してみました。
自分と家族の未来を守るための具体的な手段を考えてみた
僕の身は僕自身で守る。僕と家族の未来は僕自身の意思と力で構築する。この、どこか潔く格好良い響きの言葉。ただ単に僕自身の心の中で決意をして、口に出して言うのは容易いです。
けれども、具体的に実行できる手段がなければ、その崇高な理念も全て無意味なものとなります。そんな僕の理念を実現化させる手段。自分を守るための手段を考えてみたのです。
そして結論に辿りつきました。焦点は僕自身が、年をとって働けなるであろう頃にむけて、長期視点の積立型投資をすることが自分を守る投資における鍵となってくるということが分かったのです。
ここで、僕の頭の中の妄想の中で、25歳の2人のサラリーマンが出現しました。25歳現役サラリーマン、有塚(アリづか)さんと、霧切(キリギリ)さんの2名です。
現代版のアリとキリギリス
有塚さんと、霧切さんは、どこか似ている2人。共に、サラリーマンの父親を持ち、同じ大学を出て、サラリーマンになりました。
安月給ながらも、会社に忠誠を誓い続けて、まじめに働き続けていたことで。出世街道まっしぐら・・・とまではいかなかったものの、自分を追い越してのし上がって行った、部下や後輩たちにも、しっかり頭を下げることができましたので、今の時代では珍しく60歳の定年退職を向かえても、その後も、契約社員として60歳まで、同じ会社で勤務し続けることができました。
こんな風に、全く同じような人生を歩んできた2人。けれども、60歳を境に、2人の人生は大きく変わりました。
有塚さん60歳。60歳になった時、年金とは別に、さらに、5,200万円を受け取ったのです。5,200万円・・・70歳までの後10年間生きるとしても年間当たり520万円。
月々43.3万円以上も使えてしまうレベルのお金です。これに加えて、もらった退職金と年金、毎月のように海外旅行・・・と、優雅な余生を送ることになったのです。
一方、霧切さん60歳。60歳になった時に、受け取ったのはスズメの涙程度の年金。それまで貯金した約1,000万円、そして退職金と年金のみをあてにした、貧しい余生を送ることになってしまいました。
有塚さんと霧切さん。それまで共に、平凡なサラリーマンとして、全く同じような人生を歩んできた2人。60歳を境に、全く異なる人生を歩むことになったのです。この2人の違いは、一体どこから来たのでしょうか?
それはコツコツ・・・25歳の時にコツコツ海外投資を続けた有塚さん。コツコツ再投資しなかった霧切さん。コツコツした人と、そうでない人。その違いが、60歳になった時に、大きく現れてしまったのです。
実は、有塚さん。25歳の時に、年金などの仕組みが既に崩壊していることに気づき、不安を覚えました。100万円をオフショアのファンドに投資することを決意。そのファンドが毎年平均12%増えていったのです。
25歳~60歳までの35年間100万円をコツコツと、年間あたり12%の収益をさらに再投資を続ける。複利の形で投資を続けていったのです。
25歳 100万円
30歳 176万円
35歳 302万円
40歳 547万円
45歳 965万円
50歳 1,700万円
60歳 5,280万円
35年後の60歳の時には、5,280万円に増えてしまっていたのです。
一方、霧切さんは、海外のファンドなんか危ない、怖い・・・と、給料から得たお金を銀行に預けていただけ、年間あたり30万円位づつは、貯金し続けることはできたものの、35年間合計して1,050万円。普通当然、何も変わらずそのままでした。
★100万円を35年間運用平均利回り複利で12%
01年目: 100万円→112万円
02年目: 112万円→125万円
03年目: 125万円→140万円
04年目: 140万円→157万円
05年目: 157万円→176万円
06年目: 176万円→197万円
07年目: 197万円→221万円
08年目: 221万円→248万円
09年目: 248万円→277万円
10年目: 277万円→311万円
11年目: 311万円→348万円
12年目: 348万円→390万円
13年目: 390万円→436万円
14年目: 436万円→489万円
15年目: 489万円→547万円
16年目: 547万円→613万円
17年目: 613万円→687万円
18年目: 687万円→769万円
19年目: 769万円→861万円
20年目: 861万円→965万円
21年目: 965万円→1,080万円
22年目: 1,080万円→1,210万円
23年目: 1,210万円→1,355万円
24年目: 1,355万円→1,518万円
25年目: 1,518万円→1,700万円
26年目: 1,700万円→1,904万円
27年目: 1,904万円→2,132万円
28年目: 2,132万円→2,388万円
29年目: 2,388万円→2,675万円
30年目: 2,675万円→2,996万円
31年目: 2,996万円→3,356万円
32年目: 3,356万円→3,758万円
33年目: 3,758万円→4,209万円
34年目: 4,209万円→4,714万円
35年目: 4,714万円→5,280万円
★100万円を複利で12%で運用し続けると35年後に5,280万円へ!
100万円を年間12%でコツコツと再投資し続ける、複利での運用をしたかしなかったか?たった、それだけの違い。そのわずかな違いが、35年後には大きな違いになってしまうのです。
ちなみに霧切さんが50歳の時。残された時間は、60歳までの10年だけ・・・というタイミングで、有塚さんから話を聞いて、途中から全く同じ案件に投資を始めたとすると、有塚さんのように、同じく60歳で5,280万円を手に入れるには、年間平均運用利回り・複利で12%で計算すると・・・。
50歳の時に、1,700万円も投資しなければなりません。その差は17倍です。早く決断・実行できたかどうかの違い。後々、ここまで大きな違いとなって現われてしまいます。
有塚さんと霧切さん。それまで共に、平凡なサラリーマンとして、全く同じような人生を歩んできた2人。その違いは、25歳の時に、100万円を年間12%で複利で運用を開始し続けたかどうか?全ての人が平等に持っている、時間という資産を上手に活用できたかどうか?
たったそれだけの違いが、その後の人生を大きく分けてしまったのです。
有塚さんと、霧切さん・・・。僕の身は僕自身で守る。僕と家族の未来は僕自身の意思と力で構築するために。理念を実現化させるために、僕は有塚さん的な行動を選択したのです。
20世紀最大の発見。20世紀の金融工学における最大の発見。それは、複利です。これはアインシュタインが言った言葉です。時を味方につけ、複利の力を十分に生かしてあげるだけで、僕たちの資産を、大きく増やしてあげることができます。
複利で運用利回り年間12%。高度成長期が、とうの昔に過ぎ去ってしまった今の日本国内において、運用利回り12%の投資案件を見つけることは、ほぼ不可能かもしれません。
けれども、日本から一歩足を踏み出し、世界中を見渡してみると、この条件に当てはまる投資案件は、比較的容易に見つけることができます。
とにかく、今の僕にたち大切なのは、時を味方につけるというマインドセットを身につけること。そして、そのマインドセットを元に、実際に足を前に踏み出してみることです。歩幅は小さくても構わないから。ただし、なるべく早いタイミングで・・・。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…