なぜハリウッドの丘の上に日本の城が?
100年前に建造された歴史あるお城っぽさが醸しだされた日本家屋風のレストラン「山城」。一代で不動産業で財を成したロス在住米国華僑大富豪の一人息子、ミスタービリーが予約をして連れて行ってくれた。
「山城」に行く途中で、ハリウッドの街並みを案内してくれながら向かう。
レストラン「山城」は、ハリウッドの丘の上にある。「チャーリーズ・エンジェル」「60セカンズ」「ブラインド・デート」「SAYURI」「サヨナラ」など、数々のハリウッド映画のロケ地にもなったことがある。
「山城」からは ロサンゼルスの街並みが一望できる。凄い絶景。夜景。
「山城」建物はまさに山の上にある「城」。
しかしどこか違和感のようなものを感じる。純日本風・・・と思いきや、よく見ると中国とか東南アジアの要素が混じっているからだ。
1911年にドイツ系アメリカ人(ユダヤ人大富豪?)、バーンハイマー兄弟が、わざわざ日本から宮大工たちと、アジア各国から職人たちを呼び寄せ、12エーカーのハリウッドの丘に、マイホームとして建造させたのが元。
アジア好きのバーンハイマー兄弟は、アジアを旅行する度に、美術品を購入して来ては、豪邸に飾り、来客の際に披露していたとのこと。
なるほど、ドイツ系アメリカ人が考える日本家屋、日本の城ということで、このように、日本と東南アジア要素がミックスされているのか・・・。
日本食レストラン・・・のはずなのだが、店員さんに日本人は皆無。着物風の格好で迎えてくれるウエイトレスさんはいるのだが外国人。
わざわざビリーが予約をしておいてくれたので並ぶこと無く、なおかつハリウッドの夜景が一望できる窓際の席を確保してくれたのだが、500席ある店内は満員状態。
ただし、日本人は誰もいない。アメリカ人と中国人観光客ばかりの店内で大盛況だ。
しかも、アメリカ人系の方々は、かなりドレスアップされている方々ばかりだ。そこに団体旅行客的な中国人観光客が沢山いる感じ。
食事の味は・・・僕たち日本で生まれ育った日本人にとって、日本食だと思って口にするとビックリしてしまう。
どの料理も、日本では全く無い味付けばかりで、どちらかというとタイ料理のような味である。
最初に食べた海鮮ラーメンは、トムヤンクンの味だった。
黒豚のスペアリブも、タイ料理で食べたことがある味付けだった。
カルフォルニアロール?のような巻物も、日本では食べたことが無い食感と味だった。
唯一、うなぎの寿司が、かろうじて食べたことがある味だった。
周りの外国人たちを見ると、美味しそうに食べている。
「これが日本料理!」と、認識してしまっているのだろうかと思うと、少しだけ心配になってしまったが。まあ、喜んでいるので良いだろう。
実際僕も、はじめからアジアンレストランに来たと思えば、美味しい味だった。
ミスタービリーが、持って来てくれた日本酒、久保田の萬寿(ゴゴゴ)と一緒に、ロサンゼルスの夜景を見ながら、アジアンテイストの日本料理を楽しんだ。
毎週木曜日の17時からは、レストラン「山城」の隣で「ファーマーズマーケット」も開催されているようだ。
ハワイとかだと「ファーマーズマーケット」って基本朝早くから昼どきというイメージがするけれども、夜のファーマーズマーケットも面白いのでは無いだろうか?
ちなみに、レストラン「山城」には、現在訴訟の問題が勃発している。中国系のJEグループが、レストランを含む7エーカー(約8,570坪)の土地を、敷地とレストランを所有するクローバー家から4,000万USドル(43億7,860万円)で購入。
売り主のクローバー家は、売却後も中国系JEグループに家賃を払う形でレストラン「山城」の経営を続ける予定だったが、売買契約が成立した後に、中国系JEグループがクローバー家に対して、毎月10万USドル(約1,100万円)の家賃を請求して来た。
「あまりにも高すぎる!」として、その値段を払えないというクローバー家に対して、中国系JEグループは立ち退き訴訟を起こし、2016年4月28日に裁判が行われることになっている。
裁判がくだされるまでは、クローバー家が現状のままレストラン「山城」の経営を続けるとのことだが。判決次第では、今回食した「山城」の味が、僕にとって最初で最後の「山城」になるかもしれない。
・住所:1999 N Sycamore Ave Hollywood, CA 90068
・電話番号:323-466-5125
・WEBサイト: http://www.yamashirohollywood.com/
・駐車場:無料
・料理の味:日本食とのことだが、実際はタイ料理的な味
・営業時間:
月〜木、日曜日:17時〜23時
金、土曜日:17時〜24時
ロス在住ミスターダイモンと共に車でロス散策
かつて・・・ロサンゼルスで日本人の定住が認められたのは1888年。1900年には150人の日本人が住んでいたが、1906年のサンフランシスコ地震により、ロサンゼルスに移動してくる日本人が増え、この急激な増加によって排日ムードが高まった。
サンフランシスコからの移住組は身を守るためにロサンゼルス街とアラメダ街の間にある通りに集まって暮らしはじめ、1908年にはリトルトーキョーと呼ばれるようになった。
1930年代には2万人を超える日本人が暮らし、ロサンゼルスのリトルトーキョーはアメリカ最大の日本人町になった。
その後、日本人の数は4万人近くまで膨らんだが、戦争になったことより、日系人の強制収容が始まり、日本人のいなくなった町には黒人が住みついた。
戦後、日系人が戻ってきたが、土地を奪われたことや日本人漁業禁止法などによって生業を奪われたことから、以前のような勢いには戻らなかった。
ロスには今一体どれくらいの日本人が住んでいるのか?
ロサンゼルスには今一体どの位の人数の日本人が住んでいるのか?
在ロサンゼルス日本国総領事館の調べによると、男性3万334名、女性3万6,684名、男女合計6万7,018名も住んでいるとのこと。
香港は2011年時点調べで2万1,297名 シンガポールは2014年時点調べで3万5,982名 香港やシンガポールも、日本人が沢山住んでいるというイメージがあるが。ロサンゼルスという一つの都市で、これを遥かに凌駕する、6万7,018名も住んでいるということは、「ロスには超沢山の日本人が住んでいる!」と言っても過言では無いだろうか。
そんな、ロサンゼルスに、アメリカ永住権、グリーンカードを獲得して住んでいる人間の一人が。ミスターダイモン(日本人)。
ロサンゼルスに住む唯一の「地下ソサエティ」メンバーだ。
ミスターダイモンは幸運にもグリーンカードが当たった男。合法的にロサンゼルスに居住することができる。
ロデオドライブの「THE Blvd」カフェで一人、MacBookAirを立ち上げて黙々会をした後。ミスターダイモンが合流。車を出してくれて、トーランスなど、日が沈んだロサンゼルスの街を案内してくれた。
ちなみに、トーランスといえば、証券番号7203トヨタ自動車。トーランスの米国トヨタ本社には、約4,000人の従業員が働いている。
人口14万5,000人のトーランスにとって、トヨタは最多従業員を抱える雇用主であるのだが。トヨタ本社を、2017年までに、段階的にテキサス州ダラス北郊のプレイノに新しく建設される本社キャンパスに移すことが発表された。関連企業含めると相当数の雇用機会が消滅することになる。
米国トヨタ本社移転によって、今後トーランスという街がどうなるのか?今日時点ではまだ良くわからないが、トーランスとは対照的に、テキサス州ダラス郊外のプレイノという地がどのように成長発展を遂げるのか?
日本食スーパーや、和食レストランなどの、ビジネスチャンスは、どのように変化をして行くのか?動向を見守りたくなった。
どちらにしても、ロサンゼルスにはあまりにも日本人が多すぎる。
伸びていく街ならまだしも、日本人にとって右肩下がりの街と認識。ロス在住の日本人にとっても、今後ますます働き口というものは、なくなってくると思われる。
ちなみに、ミスターダイモンは、前回、シアトルに住む、「地下ソサエティ」メンバー、ミスターダイスと行って徹夜で行った、北野流ラスベガスカジノスロット攻略法に味をしめたのか?
急遽今回の僕のラスベガス入りに合わせて、ラスベガスにも来るとのことだ。
前回は、北野流で勝つことができたが、今回はどうなるか・・・非常に楽しみだ。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…