ニューヨークマンハッタンの朝食は、「エッグ・ベネディクト」。
ニューヨークマンハッタンの朝、僕が日頃家族と共に住んでいるジョホールバルとは、ちょうど12時間の時差で昼夜ピッタリ真逆。時差で頭がぼんやりしながらも、ニューヨーカー的アメリカンブレックファースト。
人が少ないものの、洗練された造りのレストラン。ニューヨークという世界でも最も地価の高い地にも関わらず、とても贅沢な環境。
そろそろレストランの店員さんも、僕の顔を覚えてくれたようだ。暇そうにゆったりしていると、人に顔を覚えられやすくなる。
けれども、今日はこれまでとは少し違う。なぜならば、僕は一人では無いからだ。ゆったりとした朝食を終え、ロビーのソファーに座っていると、一人、また一人と、マンハッタンの街に似つかわしくない人たちが集まってきた。
「フーアーユー(あなたたちは誰)?」
「ジャパニーズサムライ!(日本の侍だ!)」
秘剣北野流の「剣客」たちである。
德川幕府が派遣した「サムライ遣米使節団」がニューヨークに到着したのは、1860年6月16日のこと。
あの時、日本の「サムライ」使節団は全米中に大々的に報道され、マンハッタンでは、約50万人の市民が、ブロードウェーに詰めかけ、日本刀を携えた「サムライ」の行進を見学しに来た。
市民ダンス、パーティ、社交界、音楽・演劇など、当時のニューヨークは街中が、日本の「サムライ」歓迎モードだったと言う。
初めて一般のアメリカ国民が、日本人と直接触れ合った機会であり、日本にとっても、約250年の鎖国が続いた後の初めての外国文化・文明との本格的ん接触した歴史的な瞬間だった。
あれから157年が経過。「サムライ」ではないが、日本のみらいを担う「剣客」たちが、再びこのニューヨークの地を踏んだ。
日本刀ではなく、日本の証券会社にアクセスできるアプリ、「iSPEED」を搭載したiPhoneを腰のポケットに携えて。僕たち「剣客」たちの行進を、マンハッタンのニューヨーカー中が、歓迎してくれるのを感じる。
157年の時を経た、マンハッタン中のニューヨーカーたちの歓迎ムードの中。ホテル前に到着した、数台の黒塗りの車に乗込み、場所を金融資本主義における、世界最大の戦場とも言える、「ウォール街」へと向かった。
「剣客遣米使節団」のウォール街行進
「剣客遣米使節団」を乗せた、数台の黒塗りの送迎車が到着したのは、「アメリカンエクスプレス」本社ビル前。
「1 WALL STREET」
アメリカンムービーの中でも、「ウォール街」とよく聞くが、実際には「ウォール街」という名称の街がマンハッタンに存在するわけではなく。「ウォールストリート」を中心とした金融系の会社が入ったビルディング群一体を「ウォール街」と呼んでいるとのこと。
「ウォールストリート」でも、僕たち「剣客遣米使節団」の訪問は既に知れ渡っているのか?沢山のニューヨーカーたちが、僕たちの到来を待ち構えていたかの如く、ウォールストリートは人で溢れかえっていた。
「剣客遣米使節団」は、「ニューヨーク証券取引所」(New York Stock Exchange, NYSE)に到着。
「ニューヨーク証券取引所」こそが、今回我らが「剣客遣米使節団」として、マンハッタン入りした主な目的の一つ。世界中のトップレベルの「剣客」たちが集い「我こそがナンバーワン」と、日々熾烈な戦いを繰り返している金融資本主義の現代における世界最大の戦場である。
「ニューヨーク証券取引所」は、世界一上場審査が厳しいとされ、上場企業数は約2,800社。そのうち外国企業は約460社(47の国・地域)が上場。
日本の三大証券取引所とは異なり、起業規模などによる、第一部・第二部などという市場指定は行っていない。
我らが日本からは、1970年にソニーが上場以来、
2, 本田技研工業(HMC)
3, 京セラ(KYO)
4, 三菱UFJファイナンシャルグループ(MTU)
5, 日本電信電話(NTT)
6, オリックス(IX)
7, トヨタ自動車(TM)
8, キャノン(CAJ)
9, 野村ホールディングス(NMR)
10, NTTドコモ(DCM)
11, みずほファイナンシャルグループ(MFG)
12, 三井住友ファイナンシャルグループ(SMFG)
13, LINE(LN)
2017年現在、13の日本企業が「ニューヨーク証券取引所」に上場している。ちなみに僕たち「剣客遣米使節団」も楽天証券アプリ「iSPEED」を通して、祝日日を除く月〜金曜日のニューヨーク時間9時30分〜16時の間に、アクセスして株式の売買をすることが可能。
実際に僕も、北野会長からの「東京情報」を元に、5銘柄の米国株を保有している。
德川幕府が派遣した「サムライ遣米使節団」がニューヨークに派遣して、約157年。あの頃の「サムライ遣米使節団」には、157年後の「みらい」に日本の「剣客」たちが、マンハッタンの「ウォールストリート」にある証券取引所で米国人と対等に闘える日が到来するとは想像もできなかったはずだ。
そして、もしも今回の、「剣客遣米使節団」の「剣客」たちが、157年前の、「サムライ遣米使節団」の「サムライ」たちの生まれ変わりだとしたら・・・。
そんな妄想にふけりながら、「ウォールストリート」を歩いてみると、とてもとても感慨深い。
ウールストリート「チャージング・ブル」
「剣客遣米使節団」がウォールストリートからブロードウェイ沿いへ。「ニューヨーク証券取引所」近辺を歩いていると。沢山の人だかりができているところを発見した。
我らが「剣客遣米使節団」を見物に来たニューヨーカーたちなのか?彼らの期待に応えるべく、笑顔で手を振る心の準備をしながら、人だかりの方に近づいていったところ。
剣客遣米使節団:「あれ?」
挙げかけた手を、急いで隠した。人だかりは、僕たち「剣客遣米使節団」を待っているのではなかったようだ。黒光した、巨大な塊に向かって群がっている。
「あれが伝説の、マンハッタンで一番有名な牛、チャージング・ブルでゴザルよ。」
「剣客遣米使節団」の一人が叫んだ。
「おおお、アレがでゴザルか!」
「チャージング・ブル!」
ゴゴゴゴゴゴ
「ニューヨーク証券取引所」近くののブロードウェイ沿いにある、まるで生きているような大きな牛の銅像。高さ3.4メートル、長さ4.9メートル、重さ3,200キログラム。
「チャージング・ブル(Charging Bull )または「ウォールストリート・ブル(Wall Street Bull)」 。
この牛の銅像は、我ら「剣客遣米使節団」のマンハッタン入りを記念して製作されたのではなく。1989年12月、歴史的暴落をしたニューヨーク株式市場を元気づけるため、ニューヨーク在住のイタリア系アメリカ人アーティスト、Arturo Di Modica氏が、360,000USD(約4,000万円)かけて自費制作し。「ニューヨーク証券取引所」のウォールストリート上に勝手に置いてしまったもの。
なぜ牛なのかというと、僕たち「剣客」たちが日々闘っている株式相場の世界では、Bull(雄牛)は「ブルマーケット」アグレッシブで楽観的な上昇相場の象徴。
さらに、荒々しくエネルギッシュなブルの銅像は株式市場のエネルギー・力・不確かさを表している。
身体をひねりあたまを下げ後ろ足に力を溜め今にもチャージ(体当たり・突進)をするような態勢。メタリックな質感も猛々しさを強調している。「チャージング・ブル」が、突き上げるような体勢にも株価を上昇させるという願望も込められている。
かつて・・・突然路上に「チャージング・ブル」が出現した後。警察が押収する形で、「チャージング・ブル」は拘置されたが、マンハッタンの人々の激しい抗議により、ニューヨーク市公園・保養局は、「チャージング・ブル」を、「ニューヨーク証券取引所」から2ブロック南のブロードウェイに面したボウリング・グリーン広場に正式に設置することを決定した。
以降「チャージング・ブル」は、マンハッタンのウォール街および金融街のシンボルとして、ニューヨークの新たな名所となり、観光スポットとして、毎日数千人の人々が訪れている。
「チャージング・ブル」に触って株の調子が良くなる都市伝説
ウォールストリートの「チャージング・ブル」に触ると株が絶好調になるという噂が、株式投資家たちの間で密かにささやかれている。けれども、どうやらこれは、単なる都市伝説では無いようだ。
なぜなら、「剣客遣米使節団」の会長でもあられる、日本の誇る「剣客」・・・45年間株式相場という修羅の世界で、ただの一度も飛ばされることなく「剣聖」になられた御方、生きる伝説、北野会長も
「マンハッタンのチャージング・ブルを触ってから、株が調子良くなった。」
・・・と、「地下ソサエティ」の謁見宴(ディナー)の中で、発言されたからだ。これは、「剣客遣米使節団」としては、聞き逃すことはできない。半ば公務を放り出して、沢山のニューヨーカーたちが、「剣客遣米使節団」を注目しているにもかかわらず、「我こそ先に!」と、「チャージング・ブル」にかけつけた。
ただし・・・株式投資の世界で勝ち続けることができる「剣客」というものは、大衆とは真逆の動きをしたがる習慣を持つ。
多くの方々が、「チャージング・ブル」の角の方に向かう中。「勝機は真逆にありけり!」・・・と、「チャージング・ブル」のゴールデンボール(金玉)の方に駆けて行った。
案の定誰もお尻の方には注目していない。間違いなく、ここに勝機がある。思う存分、ゴールデンボール(金玉)を触りまくった。
「チャージング・ブル」の大きなお尻とゴールデンボールと一緒に「剣客遣米使節団」の記念撮影。パシャリ。
恐らく、この時撮影した写真は、100年後歴史的な文化財として、博物館や歴史館の類に展示されることになるのだろう。
「剣客」は、真逆も攻めるが、正攻法も日々のジャブとして活用している。表と裏その両方を活用できるのが、秘剣北野流の剣客。お尻とゴールデンボールを堪能した「剣客遣米使節団」一行は、角のある頭の方へと向かった。
そして、「チャージング・ブル」の角を触りに行こうとしたところ。赤い服を来たラテン系の男が、「剣客遣米使節団」の間を入る形で、突然、「チャージング・ブル」の身体を登り始め、「チャージング・ブル」にまたがり記念撮影をしていた。
「剣客遣米使節団」の行進を邪魔をするとは、世が世なら打ち首であるが、刀をiPhoneに持ち換えた今の時代、命拾いできてヨカッタと思う。
真田孔明:「この男、もう間もなく飛んでイスタンブールになるでござるよ。」
剣客遣米使節団:「私もそう思うでござる。」
行き急ぐ者は死ぬのも早い。赤い服を着て、牛の首にまたがるなど、真っ先に、跳ね上げられて、空を舞った後、地面に叩きつけられてしまうのがおち。
こういう危険性のある行動は予めしないというのが、株式相場という修羅の世界で長く生き残り続けることができるコツでもある。
恐らく、赤い服を着たラテン系の彼も、相場で大勝ちしたばかりで、肩が回っている状態なのだろうが、そういうことを周囲に悟られてしまった時点で、暴落は目前の状態である。
我ら「剣客遣米使節団」は、「チャージング・ブル」の角を触るだけに留めておいた。
そして、今度は大多数の観光客たちと同じく、「チャージング・ブル」の正面を囲む形でパシャリ。100年後、「チャージング・ブル」のお尻&ゴールデンボール側、頭&角側、両方を撮影したこの「剣客遣米使節団」の写真が、
「上がり相場も下がり相場も極めた剣聖たち・・・」
というタイトルで、日本の金融史歴史博物館に展示されることになることだろう。
「恐れを知らぬ少女像」に女性の活躍できる社会を祈願
「ご利益ありますぞ!ご利益ありますぞ!」
我ら「剣客遣米使節団」が、角を触ったり、頭をナデナデしたり、「チャージング・ブル」と戯れてると、背後の方でただならぬ気配がした。
「何やつ!剣客か?」
振り返ってみると・・・。
少女の声:「ちょっとあなたたちどいてよ!私「チャージング・ブル」なんて、怖くないんだからね!」
・・・そんな声が、情報時空の中に鳴り響いた。失礼な、我らのことを、「剣客遣米使節団」と知ってのことか?・・・と思い、声のする方向を見てみると、そこには、勇猛果敢な態度を露わにした、少女が一人立っていた。。
・・・と言っても、銅像の少女であるが。
剣客遣米使節団:「おおお、そなたはひょっとしてあの有名な「恐れを知らぬ少女」でござるか!?」
「剣客遣米使節団」が顔を見合わせながら、どよめいた。それもそのはず、そこには、2017年3月11日に掲載されていたばかりの、あの「恐れを知らぬ少女」像が立っていたからだ。日本経済新聞に掲載されていた記事によると・・・
ニューヨークのウォール街に「恐れを知らぬ少女」像が出現した。株式のブル(強気)相場の象徴として有名な牛の銅像「チャージングブル」の前で、両腕を腰にあてて立ち向かう少女の銅像だ。
働く女性の地位向上の象徴にしようと、今月8日の国際女性デーにちなみ米大手資産運用会社ステート・ストリート・グローバルアドバイザーズ(SSGA)が設置した。
いまだに男性が経営トップの大半を占める米大手企業の上場先であるウォール街。その象徴であるブル像と少女像の対比が強烈で、地元のビジネスパーソンや観光客などの注目を浴びている。
当初、少女像の設置は12日までの予定だったが、ニューヨークのデブラシオ市長が4月2日までの延長を決めた。設置の恒久化を求める署名運動も広がっている。
SSGAはこのほど、欧米の証券市場に上場する大手企業3500社に対し、議決権行使を通じて女性取締役の数を増やすよう促す方針を発表した。
同社は1年前、経営トップに女性を起用している会社に投資する上場投資信託(ETF)を設定している。少女の銅像はそのETF設定1年を記念したものでもある。
米国の主要な株式指数であるS&P500種株価指数に採用された企業のうち、女性が最高経営責任者(CEO)になっているのはわずか4%、取締役の割合は19.2%だ。
500社で働く女性の割合である45%と比較すると、経営に携わる女性の比率がまだまだ低いのが実情だ。
SSGAによると、フランスやスペイン、イタリアなど取締役会のメンバーに女性を3割から4割程度の比率で起用することを義務づけている国もあるが、米国にはそうした規定はない。
・・・以上、「恐れを知らぬ少女」像、日本経済新聞からの記事抜粋。
米国では、ヨーロッパ先進国各国に比べ女性の社会進出が進んでいないと言われているが、我が国日本では、これはもっともっと深刻な問題である。
僕も2人の娘たち(14歳、11歳)がいるので、彼女たちの「みらい」を考え、常に気にしている分野であるのだが。日本でも、『女性が上場企業で上を目指せない現実』がある。
日本には、2016年3月24日時点で、
- 一部上場企業:1,953社
- 二部上場企業:542社
- マザーズ:225社
- JASDAQ:743社
- 東京PRO:14社
合計3,521社の上場企業が存在。(※日本取引所グループしらべ)
ちょっと情報が古くて、2011年「役員四季報」しらべを参照にすると。上場企業合計3,521社には、合計4万493人の会社役員さんがいる、しかし女性の役員さんは、たったの585人(1.4%)しかいない。
残り、39,908人の役員さんたちは、全員男性。つまり、確率論的に、サラリーマンとして、女性が上場企業の会社役員さんを目指すほうが、男性が上場企業の会社役員さんを目指すよりも、68.21倍も難しい。
そもそも、日本の上場企業には、累計で約600万名位の方々が働いているので、上場企業の役員さんは、0.6%位の席しか無いことになる。
男性でも、会社役員になりたくてもなれないので、確率論的には、絶対とは言えないが、女性だと役員になることは、まず無理だということが分かる。
「女性の活躍推進企業」とか、「なでしこ銘柄」とか、ちょっと広範囲になって「ダイバーシティ経営企業」とか言ってくれている人たちもいるが、数字的には毎年何も変化は見られない。
食事の席では娘たちに・・・
「今の日本に女性が活躍できる会社など一社も無い」
と極論的に説明している次第である。けれども、そんな「世の中」で、女性が本当の意味で、平等にチャンスを獲得できる方法がある。
それが、まさに「剣客遣米使節団」が日頃行っている活動。iPhoneの楽天証券アプリ「iSPEED」で株式相場にアクセス、上がり相場でも、下がり相場でも、お金を抜き続ける「居合抜き」による「剣客」としての活動である。
今回「剣客遣米使節団」としても少し送れる形で、女性の「剣客」たちもニューヨークマンハッタン入りされる。
自分の娘たち含めて、女性たちが本当の意味で活躍できる「みらい」を祈願しながら、我ら「剣客遣米使節団」も、「恐れを知らぬ少女像」を取り囲む形で、写真撮影させて頂いた。
今回「剣客遣米使節団」が「恐れを知らぬ少女像」と撮った写真が、100年後、女性社会進出博物館で・・・以下略。
バッテリーパークから「自由の女神」を眺める
「チャージング・ブル」のあるウォールストリートを少し歩いて行くと、「バッテリーパーク」がある。
「バッテリーパーク」は、1812年の第2時英米戦争時に、砦が築かれて場所で、記念碑や噴水などがある。そして、パークを横断する形で、西岸に行くとフェリー乗り場がある。
フェリー「Statue Cruises」のチケットは「バッテリーパーク」内のクリントン砦にあるチケットカウンターにて購入できる。
西岸の乗船場から、空港と同じレベルのセキュリティチェックを経て「自由の女神」が立つ、「バティ島」に上陸することができるのだ。
「自由の女神」の御神体を拝みに、「バティ島」に渡りたかったが、多くのマンハッタン市民が、我ら「剣客遣米使節団」の行進を待っていてくれる。スケジュールが押しているということもあり、フェリーに乗ること無く、引き返すことにした。
「バッテリーパーク」内には、沢山の可愛いリスさんたちがいて、リスさんも我ら「剣客遣米使節団」を歓迎しながら迎えてくれた。
「剣客遣米使節団」マンハッタンへSOHO編に続く
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…