ビジネス&投資の世界で成功したり、生き残り続けたりするためには、様々な概念を学ぶことが求められる。
たとえば、ビジネスを学ぶ際、書籍によって文字情報からのみ、学ぼうとする方々が非常に多い。けれども、僕は個人的に、それはとてもとてももったいないことだと思う。
なぜなら、文字というのは、あくまでも僕たち人類にとってメッセージを伝えるための、極めて限定的な手段の一つにすぎないからだ。
文字という情報だけに囚われているだけだと、僕たち人間が活用できる表現方法の内ごくごく一部しか使わないことになる。
真田孔明のライティングの秘密
同じふうにアウトプットしていても、受け取る側のの評価というものは、常に真逆のものが存在するようだ。
会社の中で、サラリーマンとして勤務している時は、
「お前の文章漫画みたいだな。まともに書けないのか。」
・・・と上司から、僕の書く文章に関して、何度も叱られた。それが、不思議なことに、副業ビジネスと、その延長からなる外の世界では、
「孔明さんの文章面白いですね!」
・・・と、お褒めの言葉を頂戴することがあるのだから。・・・週末の、「居合抜き北の剣客道場合宿」の宴の時にもメンバーが言ってくれた。
北野会長も、「孔明は物書き」と認識を与えて下さった。
とすると、僕のビジネスにおける主軸というものは、「文章」を書くことということになるわけだ。
そして、まれに、
「どうやって文章学んでいるんですか?」
と聞かれることもある。
けれども、僕、真田孔明の書く文章というものは、書籍などを読むことによって、文章そのものを学んでいるのではない。
むしろ僕は、インプットの際には、文章以外のところから学ぶ場合が圧倒的に多い。
例えば・・・現役サラリーマン時代の本業としての活動だった、現代的なアートとも言える、アニメ、漫画、ゲーム。古の絵画、古の楽曲。こういう、文章以外のところから学ぶことの方が多い。
僕は毎日、5,000文字〜1万文字位の文章を書いているが。誰か他の方が書いた文章自体を学んで、文章を書いているのではなく。
僕が視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚などの五感を通して体験したものを、自分の情報時空を通して、文字として翻訳して言語化する形で、アウトプットしているに過ぎないのだ。
・・・ということで、僕がビジネスに必要な、俯瞰レベルを高めたり、文章力を高めたりするための、学びの場でもある、秘密趣味の一つに、美術館鑑賞というものがある。
ニューヨークマンハッタンには、世界4大美術館の一つ世界最大級の広さを誇る、『メトロポリタン美術館』がある。
当然ながら『メトロポリタン美術館』に行く。芸術作品の鑑賞中、他の誰にも邪魔されたくないので、一人で・・・。
『メトロポリタン美術館』で俯瞰レベルを上げるための勉強
重厚な赴きを感じさせる術館の正面入口。流石10時のオープン前に並んでいる方々は少ないようだ。先頭から15番目位だった。
入場してすぐに、チケット売り場でチケットを購入・・・しかし、『メトロポリタン美術館』ではチケット購入というよりは「寄付」と言うようだ。『メトロポリタン美術館』に寄付をして、チケットをもらった。
『メトロポリタン美術館』のエジプト美術の方に進むと、僕が一番乗りだった。誰もいない美術館、全ての美術を独り占めできたようで興奮状態。
誰も見ていないのを良いことに、スキップで進む。ただし左足のアキレス腱が切れたことがあるので、気づかいながら。
目の前に現れたのはエジプトエリアのデンドゥール神殿。建物の中に神殿が・・・このなんとも贅沢な光景を目に、思わず立ちすくんでしまった。
ローマ皇帝アウグスティヌスが建設したエジプトの神殿で、よくよく見ると、様々な象形文字が描かれている。ナイル川をイメージされた水にパピルスも植えられている。
エジプトエリアには、何千年前の模型や装飾品がレプリカじゃないの?と疑ってしまいそうなほど良好な保存状態で当たり前のように陳列されている。
エジプトエリアを抜けるとアメリカンウィングへ。中心にあるのは、高い天井がガラス張りで、太陽が差し込む構造になっている大きな部屋。チャールズ・エンゲルハード・コート。
カフェも併設されているので、彫刻を見ながらMacBookを立上げて、優雅に黙々会をすると気持ちが高まりそうだ。
「メトロポリタン美術館」に行くと、ついつい表舞台で光り輝く、有名な彫刻や絵画だけを見に行ってしまうかもしれないが、こういう人気のいない場所にこそ、様々な発見があったりする。
かつて、世界的な大富豪ロックフェラー2世が、壮大なコレクションの全てをメトロポリタン美術館に寄付したという。こういうコレクションルームにも、彼が寄付した超レア秘蔵品が眠っているのだろうか?普通ではない何かしらの力を発している掘り出し物を探して、人気のないショーケースを独り確認して行く。
剣客としてウズウズしてしまう、世界有数の武器・鎧コレクション。日本国内ではまず見ることのできない、日本、ヨーロッパ、アメリカ、インド、イスラムと、世界中の武器を鑑賞できてしまう。
沢山の日本の鎧兜と刀も展示されている。米国に日本が敗戦した後に、大量に日本から米国に流れたのだろうか?
本当の日本の歴史を学びたければ、日本国内に残っているものではなく、海外に残っている日本の軌跡を終え。これが僕のマイセオリー。
ロバートブループという画家が描いた「The Ameya」という作品を発見。なんと彼は1890〜92年の間、日本に滞在していたようで、当時の江戸情緒残る明治初期の街の様子を描いてくれている。
歌舞伎役者、絹物商、芸者なども描かれており、写真に残っていない時代の日本の街の日常のワンシーンを垣間見れて、胸が高まるのは僕だけではないはずだ。
オランダが生んだ不世出の画家ヨハネス・フェルメール。世界に30点しか無いと言われる希少な作品の内、同時に5点も見られるのはメトロポリタン美術館だけ。
『少女』
フェメール先品では珍しい単独の肖像画。少女の顔は幅広、平らかで、小さな鼻と薄い唇を持ち、素朴な微小を浮かべている。欧州的にも、決して美しいとは言えないはずの少女を、あえて選定し描いているにも関わらず、何か惹きつけられるところに、多くのことを学ぶことができる。
『眠る女』メイドの勤めをおろそかにして、酒に酔って眠る女。これを絵画として描くとは、フェメール氏の斬り込む角度が鋭利で、この一枚の絵からだけでも、ビジネスを学ぶことができる。
このように、『少女』と『眠る女』2枚の絵からだけでも、俯瞰レベルを上げることができ、「億を稼ぐビジネス」のヒントというものを、学ぶことができるのだ。こういうことは、文字だらけの本だけだと絶対に学べないのである。
『メトロポリタン美術館』オリジナルのお土産も充実している。広いお土産売り場に陳列されている商品全てが『メトロポリタン美術館』オリジナル商品である。
ヨーロッパ彫刻。ここは昔、美術館の外に位置していた場所。煉瓦づくりの壁面は、かつての美術館の真正面。ロダンのブロンズ像をはじめ、フランスやイタリアの彫刻を楽しめる。
美術館には『男女の陰陽太極図』の原理原則を知るヒントが沢山眠っている。男女の関係は今も1,000年前も変わらないのだ。彫刻や絵画からも多くの原理原則を学ぶことができ、「門学」の学びを深めることにつながる。
Rei Kawakuboという日本人の名前のアート展がイベント的に開催されていた。
奇抜な複数が展示されていたが、こちらは正直僕には意味が分からなかった。芸術というものは奥深い。
漫画『キングダム』ファンなら震えずにはいられない、「秦王朝」〜「漢王朝」時代の美術。紀元前221年に中国を統一して、中国初の「統一王朝」として、始皇帝になった嬴政の生きた時代の装飾品や美術品。
『キングダム』の登場人物や名シーンを思い出しながら目頭を熱くさせた。
ニューヨークマンハッタンの『メトロポリタン美術館』。数々の美術品から見て学んだ僕は、俯瞰レベルがパワーアップしたようだ。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…