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「剪定ばさみで松の枝をパチン」僕たちのありたい「お金持ち像」

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「剪定ばさみで松の枝をパチン」

「剪定ばさみを手に、松の枝をパチンと切って生きている。それが本当の金持ちなんだよ。働いている人間はしょせんは貧乏人。」

若かりし頃のファーザーが、「東京中枢」の御方から教わったことである。それから数十年後の今、ファーザーは雪景色を背景に、庭に並んだ12本のりんごの木をゆったりと眺めている。

赤い実をつけていると、小鳥さんたちが飼育もしていないのについばみに来る。「コロナ渦」の前、本来であれば、年末年始となれば、別荘のある、南国ハワイやマレーシアで過ごしていたこともあり。

実に10年ぶりに雪景色の庭をご覧になられた。元々は、松の木が並んでいたものの、あまりにも長期間海外に旅行ばかりでかけるもので。

松の枝がバーバーと広がってきてしまうのを、不快に感じ、「剪定ばさみで松の枝をパチン」ではなく「チェーンソー」で根っこから撤去されたと。

「剪定ばさみで松の枝をパチン」ではないにしろ、ファーザーなりの愉しみ方がある。当時に思い描いたものが、今のファーザーにとって当たり前の日常になっている。

僕たちのなりたい「お金持ち」はどちらなのか?

「お金持ちとは?」

ユニクロの柳井さん、ソフトバンクの孫さん、楽天の三木谷さん、御方々が従来の僕たちが真っ先に思い描く方々だった。創業した会社が東証一部に上場して、株を中心とした資産が、膨大な額に。

純粋に「資産額」だけを見た時、間違いなく「お金持ち」であるといえる。しかし、御方々はかなりのお年にも関わらず今なお労働に励んでいる。

確かに天才的・超人的な経営者であることには間違いないし。本来であれば、僕ごときピーナッツが論じれるものではないのは重々承知ではあるが。

果たして、仮に御自らが働くことをやめてしまったとしたら、一体誰が御方々の代わりに、巨大企業の頭脳としてたち振る舞えるのだろうか?東大・京大出身者なら、御方々の代わりとして成り立つのだろうか?

そんな視点からみた時、御方々は「企業」そのものになっている状態であり。「お金持ち」ではあるのだけど、「時間と場所の自由」があるとは言えないのでは?

「成功=シアワセ」の形は人それぞれであり、御方々自身も、自分が「企業」そのものである状態を「成功=シアワセ」だと感じているのかもしれない。

けれども、果たしてそれが、僕たちのなりたい「お金持ち」なのか?他の方々がどういう「お金持ち」を目指すのか?それはわからないけれど、僕たちはそうは思っていない。

なりたい「お金持ち」は「剪定ばさみで松の枝をパチン」の方である。ファーザーの元に集い、訓えを承っている僕たち「地下」の住人の共通的な見解だと思う。

夢や希望が達成できる目標になった

達成プロセスの見えないものを夢や希望と言う。達成プロセスのあるものを目標と言う。

「剪定ばさみで松の枝をパチン」

はじめてファーザーから訓えを頂いたばかりの頃は、達成プロセスなど見えず、ただただ「夢物語」に感じていた。自分が創業した会社が東証一部に上場するのと同じくらい、現実に達成できるイメージが全くわくことのない夢や希望のお話。

どちらにしても、自分の住む場所とは違う、「別世界」のお話だと。

ファーザーがビジネスの現場に出なくなったのは50の頃。僕自身が60になった後、そういう状態になれているのか?とすれば全くイメージがわかない。

ファーザー:「動くな、働くな、何をするかゆっくり考えろ」

とおっしゃっては頂いたものの、自分の手足を動かすことなく、「お金持ち」なれるわけがないのでは?ただただ、混乱の中にいるだけだった。

けれども、あれから約8年もの歳月が経過。今、目の前に広がる光景は全く違う。一階から、二階に上がるためにはどうすれば?二階から三階に上がるためにはどうすれば?

最終的に、三階に上がることを前提に、逆算する形で、一階から二階までの階段の設計図を、一段一段丁寧につくれる状態。

これを設計図として、具体的に落とせる状態であり、歩める状態。僕だけが理解できるだけでなく、実の弟、子どもたちだけでなく、回りの仲間たちも、曖昧な要素無く、伝えることができる。弟もこの設計図を元に着実なる歩みを進めてくれているし。

ミスタMをはじめ多くの「地下」の仲間たちも、着実に設計図通りに階段を昇っている状態。階段を昇って「二階」に昇ることができれば。

「剪定ばさみで松の枝をパチン」

となんとかギリギリ言えるところまでは、到達できる。さらに、剪定ばさみを手にじっくり「松の枝」を眺めながら、さらに、「二階」から「三階」に階段を一段一段踏みしめながら昇ることができれば。さらなる上の領域を目指すこともできる。

この光景は、僕だけではなく、「地下」の仲間たちの多くも実際に見えて来ている段階だと思う。つまり、僕たちにとって「夢や希望」だと感じていたものが、今では現実に達成できる目標になっていると言える。

「コロナ渦」における地元でのボランティア活動

「コロナ渦」後、海外に出かけなくなったファーザーが真剣に取り組まれているのは、地元へのボランティア活動。といっても、使いみちの分からないどこかの団体に、「投げ銭」的に適当にお金を渡す形の寄付行為ではなく。

お宮だとか、池だとか、参道だとか、地元の方々が共有する場所に、ファーザーが地元の業者さんたちを一緒に連れて行って、現場を指揮しながら「改装工事」という形での寄付。

単に「お金」だけをポンと支払うだけでなく、実際にご自身が、現場に直接足を運ぶ形で、地元の方々が共有するスペースをより美しくするために尽力されている。

当然ながら、ファーザーに儲けは一円もないどころか、完全なる「寄付」。しかし「コロナ渦」によって、仕事を失った地元の業者さんが業者さんを呼び、皆様非常に喜んでいらっしゃる状態。

ちょうど、ファーザーとの「ZOOM謁見」の最中も、地元業者さんのひとりが、請求書を持って来られるシーンに遭遇してしまった。

なるほど、これは「剪定ばさみで松の枝をパチン」よりもずっと美しいあり方だと僕は個人的に感じた。僕も自分が働かなくなった後は、庭の中に籠もり「剪定ばさみで松の枝をパチン」に没頭するのではなく。ファーザーのように、地元に貢献できるような人間でありたい。

「世のため、人のため、自分のため」またひとつ目指すところができた。

追伸・・・

「考え方=脳のOS」を変えるだけ。「設計図=アプリ」を実行するだけ。たったこの2つのことさえできれば、「剪定ばさみで松の枝をパチン」これが、夢や希望ではなく、「達成できる目標」として実現可能。

そのためにまずは基礎の部分を「毎日3分」から。
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