高校時代とかの合コンで、「雪女」と称される女性が来ることがある。鼻を通すような甲高いぶりっ子裏声で、くねくね動きながら、男性陣の注目を独占的に集めて行く。
女性側の幹事さん含めて、寒々しい飲みの時間を過ごすことになる。女性陣の顔は強張っていく。
男性陣は他の女性陣を結果的に無視する形で、一人の女性に集中するものの、「それじゃ私、先に帰るね！」・・・と帰って行ってしまう。
「あれ、お会計は・・・。」と気づいても後の祭り。女性陣、男性陣共に、しばらく席から立てなくなるほどどっと疲れる。
口は全員への字になり、体温は冷たくなり、青ざめた様子になってしまう。これを、悪気なく？天然でできてしまうところがすごい。
「雪女」・・・「日本昔ばなし」などの、伝説上だけでなく、現実世界でも存在する。その「雪女」とは、このような女性のことを、イメージした物語なのではないだろうか？
「雪女」が、門で言うところの「何門」に当たるのか？「合コン」とかで、「雪女」に遭遇したことがある者たちなら男女共に、「アルアル」話である。おそらく、「門学」を一度は勉強した者たちなら、だれでも「◯門ね・・・」と、即答できるところでもある。
「コウメイはやはり、◯門嫌いなんでしょう！」・・・とか言われても困るので、ここでの具体的な言語化を避けさせて頂くが。
男性の世界にも、単に宴会しているだけなのに、氷つくほど寒くなるパターンがあるとは・・・。僕たち「北のゴルフ倶楽部」の男性メンバーたちが、リアルに実感することになった・・・。
男性陣全員の体温を奪うシリュウ
前日に引き続き、バンコクマリオットマーキーズ目の前の、日本料理レストラン「アネゴ」。「ファーザー」は基本的に、毎日お気に入りのレストランで食事をされる。
ゴルフラウンドが終わった後、僕たちも昨日と同じ「アネゴ」に訪れてみると。昨日とまったく同じ席で「ファーザー」とその友人たちが4人で食事をされていた。「ファーザー」に「アイサツ」をして、今日のラウンドの状況を報告した後。2階にある個室ルームへと向かう。
はじめの内は、今日のゴルフ場で起きた出来事やパフォーマンスを、和気あいあいと、夢中になって語り合っていた。楽しいことを語り合うと、体温があがり高揚してくる。ビールも進み、宴会の雰囲気はとてもとても楽しいものだった。
けれども、途中からその流れが止まる現象が発生した。「アネゴ」では、女性スタッフたちが何人か、入れ替わり立ち替わりやってきて、ビールを注いでくれたり、女性たちがなぜか自分のコップを持ってきて、勝手にビールを飲んでいく
まあ、ビールくらいなら・・・と、誰も気にすることではないが。途中から、妙にザワツクようになった。。なぜなら、やってくる女性スタッフたちがことごとく、席の中央に座る、「北のゴルフ倶楽部」の誇るS級イケメン・・・シリュウの横に座りシリュウに対して過剰な接待サービスをはじめる。
別にみんなにとっても、そのスタッフが好みとかタイプとかではないので、本来はどうでも良いことなのかもしれないが。あまりにも、回りの男性陣を完全無視して、シリュウのところだけに来る。しかも、しまいにはシリュウにくっついたり、抱きついたりをしはじめる始末。
「おい、ここはキャバクラじゃねーんだよ！」
・・・と、制止の言語化が入る位。
「北のゴルフ倶楽部」のメンバーは、基本的にはイケメン揃い。しかも、平日に仕事しないで、日中からゴルフできる位の面々なので、お金と時間の両方も余っている。
本来であれば、どのメンツも、巷で言うと「モテ男」に分類される男たちであるのだが。その全員をガン無視して、シリュウのところだけ・・・。誰かが言った、
「シリュウの隣に座っていらっしゃる御方にお酒を注いで差し上げて！」
シリュウの隣で、カラのグラスのまま、寒く固まっていたコウメイ。スタッフは、ハッと気づいたかのように、笑顔でグラスにビールを注いでくれるのだが。
コウメイ：「これよこれ、別の男性に目の前で本命チョコを渡した女性から、義理チョコもらう時の気持ち。クソチョコ・・・。」
もはや、ネガティブな言葉しか、出てこないほど、心身共に冷たくなっていた。
さらに、別の女性スタッフは、もう一人のS級イケメンオオの所につきっきり。。
コウメイ：「はい。みなさん、これが今日のオオとシリュウと回った、ラウンドでの僕の気持ちです。分かりましたか？」
一同：「分かります。この心身が冷たくなって行く感じ・・・。」
別に好きでもタイプでもなんでもない女性スタッフたちであるが、目の前でこう露骨に、他の男性たちにビールを注ぐのを忘れるほど、シリュウに夢中になってる姿を見せつけ続けられると。心穏やかではなくなってくる。
「雪女」が出現した、「合コン」参加者と同じような強張った顔つきになって行くシリュウとオオ以外の男性陣。それに対してシリュウは、
シリュウ：「ハハハ、僕は別に何にもしてないんですけどね・・・ハハハ。」
高笑いしながら、満面の笑み。シリュウの身体を触ってみると、男性陣から気を吸い取ったのだろうか？体温が熱くなっていた。
南国でビールを飲みまくれば、本来であればみんな、体温もあがり高揚して、「さて2次会にでも、繰り出そうか！」
・・・ともなるはずが、なぜかそういう気が、誰もわかない。
心身共に、全員カチンコチンに固まってしまったこともあり。9人で、すぐ近くにある、足裏マッサージ店に行って、身体をほぐすことになった。
その後は、本場九州の味「豚骨ラーメン」を、味付け玉子ときくらげをトッピングして腎気を補っておいた。。
あなたは借金が怖いですか？
私は死ぬまでに＜1,000兆円＞の借金をすることが夢なのですが…
