あれは「コロナ禍」前、大富豪ファーザーと一緒にタイのシラチャを歩いていた時の事です。道端でばったり会った日本人の社長さんと一緒にランチに行くことになりました。
ファーザーよりも2歳ほど年上の方でした。昼間っからビールで乾杯した後、互いの素性を明かし合う修羅同士の語り合いの場に居合わせた僕は興味津々。御二方のやり取りを、一字一句聞き漏らすまいと耳をダンボにしていました。
その時僕は、ファーザーとS社長の決定的な違いと共に。「考え方=脳のOS」の重要性が、クリティカルに見えたのです。
「単語」は同じ、「考え方」が違う
ファーザーとS社長、御二方共に使っている単語は全く一緒でした。
- 国内・海外と会社経営
- 銀行融資活用
- 投資の活動
- 2代目の子供、3代目の孫がいる
S社長も、相当のレベルの経営者のようです。それはそうです、「バブル崩壊」からはじまりこれから大波小波が発生しまくるビジネス・投資の世界で、生き残り続けているのです。普通であるはずがありません。
しかし、途中からS社長の顔の表情が強張ってきて、言葉のキレが無くなってきました。なぜなら、S社長はご自身は、有能なビジネスマンであることは分かりますが。いまだに自分が仕事をしないと、会社が回らない状態なのです。
2代目の息子さんが3人もいらっしゃるのに、自分がいないと全員、まったく役たたずでダメダメだというのです。そのお話をしている中で、ファーザーがS社長に向かっておっしゃいました。ズバッと。
ファーザー:「そりゃ、あんたが悪い!」
70にもなっていまだに自分が前線に立ち続けていないと何も回らないS社長。それに対して、ファーザーは、その日タイのシラチャに入ってすでに2週間が経過。地元から次から次へとお友だちの御方々が出たり入ったり。毎日ゴルフ三昧されていらっしゃったのです。
それほどまでに、ファーザーご自身は何もお仕事をしていないのに、「無敗」であり続けている。会社、経営、ビジネス、投資、銀行融資全く同じ単語を使ってお話されていましたが。その中身は、完全に似て非なるものだったのです。
孔明:「なるほど!」
当然、S社長を目の前に、僕ごときピーナッツが声を出して納得するわけにはいきませんが。心のなかでは、大きな声で叫んでしまいました。
その頃ちょうど、マスターヒロさんから、ファーザーの成功の秘密を『成功シンドロームOS』として教わり。僕の脳のOSが、旧OSから、新OSへと書き換え最中だったこともあり。御二方の違いが、明確に見えたのです。
その決定的な違いは、「考え方=脳のOS」にあったのです。自分はこれからどちらの経営者を目指すべきなのか?明確に見えたことにより、その後の「書き換え」が急速に進行するに至ったのです。
「考え方=脳のOS」はどう違うのか?
S社長の「考え方=脳のOS」は、全てがバラバラでした。ビジネス、投資、会社、継承・・・それぞれ別々のアプリだけを追求してるだけの状態でした。
これでは、上手くいくこともあれば、失敗することもあり。全てがバラバラで、運を頼りに、天に祈りつつ「エイヤ!」の勢いで物事を進めることしかできません。
S社長ご自身の経験・スキル・知識からなる「勘」。生き残っていることもあり、ご本人にはすばらしい「直感」の類のものがあるのでしょうが。その才覚的なものは、根拠が無いので2代目に継承することができません。自分も他人も「再現」困難です。
その状態で、「オレの背中を見て学べ」と言っても、誰もS社長の背中から学ぶことができません。2代目や従業員に対しても、ひとつひとつバラバラにしか伝えることはできないのでしょう。。一方で
ファーザー:「ABCイコール負けない考え方(OS)を持てば良いんだよ」
無敗の「成功論」が、「考え方=脳のOS」として全ての中心にあり。OSとして成功の仕方が基盤にある。成功の仕方が何でも一緒。その上に、ビジネス、投資、会社、継承・・・とアプリを稼働されています。
ファーザーご自身も全ての分野に渡り何度でも成功を繰り返せますし。2代目以降にも、「考え方=脳のOS」そのものを継承可能なのです。現にマスターヒロさんもすでにビジネス、投資、会社、継承・・・ありとあらゆる面で無敗。
三代目も、日本私立のトップ大学・学部を推薦入学で将来有望な状態。「考え方=脳のOS」が「成功論」として継承されている状態が見て取れます。
その結果、S社長と異なりファーザーは、例え何ヶ月もご自身が一切仕事をしなくても、複数の会社法人が、お金を創り続け、増やし続ける状態になっているわけなのです。
同じ「経営者」といっても、S社長と、ファーザーは、似て非なるレベルです。それを対話を通して実感してしまったS社長は、どう考えたのでしょうか?しかし残念ながら、
「その方法を教えて下さい!」
とファーザーに対して素直に頭を垂れるのではなく。強張った表情で、自分の貫き通して来た道を改めて正当化される方を選択してしまいました。
せっかくS社長が、これまでの人生、自力では絶対にたどり着けなかった、本来最も欲しかった「答え」が得られるチャンスがすぐ目の前にあったのに。。。残念ながら、掴めませんでした。
あの拒絶に溢れた表情が、全ての運から見放された瞬間なのだと分かりました。本当に目的基準になれれば、素直に頭を垂れることもできたはずです。しかし、自分のプライド基準を選択してしまったS社長。
失礼なお話かもしれませんが、その瞬間、僕には、S社長が船長を務める巨大戦艦が、S社長の寿命と共にゆっくりと海の底に斜めに沈んでいく光景が、脳裏に明確に見えてしまいました。
S社長は他人事とは思えずゾッとした
しかし僕は個人的にS社長のことが他人事とは思えませんでした。仮に僕が、10年前にファーザーにお会いすることなく。
以前の「旧OS」のまま、人生を歩み続けていたとしたら。運良く生き残り続けることができたとしても、S社長と全く同じ状態に陥っていたと思うのです。
一族の中で、自分以外はめちゃくちゃ。自分が仕事をし続けなければ誰もまともに自らの意思で動いてはくれない。70になっても、80になっても、僕が船長として動かないと何も発生しない。間違いなくそんな状態に陥っていたと思うのです。
そんな中、もしも僕が70になった時点で、マスターヒロさんにお会いしていたとしたら。ファーザーがS社長に
「そりゃあんたが悪い!」
と指摘されたように。ご指摘を頂戴していたとしたら。果たして素直になれたのか?と思うと。なんとも言えません。自分自身でも、70歳まで生きのこり続けていた自負もあるだろうし。
何よりも、70になってから、新たに学ぶなんて・・・と思っていたかもしれないのです。人間本当に強い人はいません。いるのは、強くあろうとする人ただそれだけです。
S社長のように自信の無さが、拒絶の表情と共に、ご自身のプライド基準で、弱き心を守ろうと反応していたかもしれません。そう考えて見ると、S社長のことを責めることはできません。ミライの自分の姿だったのかもしれないのですから。
けれども、僕は幸運でした。70歳のS社長と比べれば40代というかなり早期の内に、大富豪ファーザー一族に弟子入りする覚悟で「地下」のコミュニティを通して学ばせて頂くことができました。
「考え方=脳のOS」を書き換える機会(チャンス)を掴み取ることができたのですから。さらに、僕の「脳のOS」の「書き換え」が進むに連れて。孔明弟、孔明長女、孔明次女・・・と、徐々に家族への「書き換え」も進行しはじめました。
「悪いOS」も、家族中に浸透しますが。「良いOS」も、家族中に浸透するものです。自分の「脳のOS」が書き換わっていけば。家族の「脳のOS」も書き換わっていく。その総体関係を実感し始めているところです。
まだまだ、修行中の身であり、いまだに日々、新たな発見がある状態。お方々の『成功シンドロームOS』と比べると、付け焼き刃的なレベルでしかありませんが。
それでも、自分の中の「常識」が変化を遂げていくことを実感している状態なのです。少なくとも変わりたい方向性が明確になっていることは、心強いことだと思います。
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