「今年こそ、給料以外にお金を増やしたい!」
本気でそう思っているなら、まずファーストステップとして、新たに銀行口座を開設しよう。
現役サラリーマンなら、すでに勤務している会社からの給料振込用の銀行口座を持っているはずだが、それは給料収入専用の銀行口座としてキープしておく。
新たに開設した2つ目の銀行口座は、会社以外の副業ビジネス・投資用、すなわち「副収入用の銀行口座」である。
この副収入用の銀行口座は、いうならば、お金を増やすために不可欠な「魔法のアイテム」だ。
「面倒くさいなあ……どっちも自分のお金なんだから、1つの銀行口座で兼用してもいいじゃん」
そう思うかもしれないだろうが、副収入用銀行口座をつくるか否かで、命運が変わる。それほど重要なことなのだ。
また、2つの銀行口座における「入金」「出金」のルールも「絶対ルール」なので、必ず厳守してほしい。
・給料用口座には、給料以外のお金を入金させてはならない。
『給料用口座の出金ルール』
・生活費、遊びや趣味に使うお金は、給料用口座から引き出して使う。
・ 初期段階でかかる副収入を稼ぐためのビジネスや投資の「呼び水代」は、給料専用の銀行口座から引き出してもよい。
・ ただし、副収入用銀行口座の入金が増えてある程度貯まった後は、副収入用銀行口座の残高が0円にならない限り、投資の呼び水代を給料専用の銀行口座から引き出してはならない。
・副収入に関する「入金」は、 全てこちらの副収入用口座のみで行う。
・ 初期費用の「呼び水代」は、手間がかかっても給料専用銀行口座より、副収入用口座にいったん移動させる。
・2つ目の新口座新設にあたり、幾らかの金額が必要なのはいうまでもないが、「気合」に見合う金額を入金しておくことをおすすめする。
『副収入用口座の出金ルール』
・初期費用以外の副収入に関する「出金」は、全て副収入用口座のみで行う。
・ 副収入用口座に入金した、振り込まれたお金を、生活費や遊び、趣味に使う費用として出金してはならない。
・ 副収入用口座に入金されたお金は、ビジネスや投資でさらに副収入額を上げるため の再投資として出金してよい。
・副収入に関係する、税金や経費などの支払いのためのお金として出金してよい。
単数口座のリスク、複数口座のメリット
まだ副業ビジネスや投資を始めていないサラリーマンは、給与収入だけなので、お金の管理は比較的簡単だ。
けれど、これから副業ビジネス、投資……と、副収入の柱が増えていくにつれ、お金の出入金の管理が、非常に複雑になってくる。
そんな時、一番危険なのは、「自分は今、儲かっているのか?儲かっていないのか?」ということが、感覚的に分からなくなってしまうことだ。
収入と支出の差額、つまり毎月のキャッシュフローがどうなっているのかを正確に把握できないと、どうなるのか……?
たとえば、銀行口座が1つしかない場合、実際は副収入のビジネス・投資で儲かっていないのに、給料収入や細かな副収入、支出が全部ごちゃごちゃになってしまい、儲かっていないことにすぐに気付くことができない。
にもかかわらず、残高が一時的にたくさんあると、「自分は儲かっているんだ!」と勘違いし、ついつい気が大きくなって高級クラブにうかうか行ってしまったり、高級時計や車を衝動買いしてしまったり……と、ムダ遣いしてしまう。
そして、新たな副業ビジネス・投資への再投資をする際に、額面が目減りしているのに気づき青ざめる……という事態に陥ってしまうのだ。
銀行口座を2つに分けることで、こうした支出のごちゃごちゃリスクを解消でき、お金の管理が明確になる。
さらにもう1つ、大きなメリットが生じる。
それは、2つ目の副収入用口座を持つことで、ビジネスや投資で「絶対に副収入を獲得してやる!」という、モチベーションの炎を心に灯すきっかけになる。
また、1つ目の給料用の銀行口座は、サラリーマンとして生きる自分自身を見つめ直すきっかけになる。
その口座の出し入れの履歴を眺めることで、「このままの安定が永遠に続くわけではない。このままじゃダメだ!」と、サラリーマンとしてのみ生きることに対する危機感を常に忘れず、自分に喝を入れられる。
自分自身のモチベーションに火を点け、命運を劇的に変える力を秘めた「魔法のアイテム」である2つ目の副収入用口座の存在は、会社の同僚、友人、時には親兄弟たちにも秘密だ。
時には、いつまでたっても入金がないと落胆し、時には、ぎっしり並ぶ5桁以上の数字を眺めて、ひとりでニヤつきながら乾杯するだろう。
2つ以上の銀行口座を管理し、使いこなすことに慣れ、副収入の柱も大きくなってきたら、さらにビジネス用、投資用と、銀行口座の数を増やしていくことをおすすめする。
副業の達人は、ビジネスの中でもプロジェクトごとに分け、投資の中でも、株式・ファンド投資、FX投資、商品先物取引、不動産など、投資の種類によって使い分けている。
複数の銀行口座をうまく使いこなせるようになった頃には、副収入からの利益額は、現在の給料収入の手取りの額を、圧倒的に超えているはずだ。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…