あるウォール街の敏腕マネージャーによると、「日本人は投資について、事前のパフォーマンス情報には興味があるが、将来のイグジット戦略に全く興味を示さない人種だ」という評価を持たれているようだ。
本来投資活動におけるイグジット戦略とは・・・まず第一に「資産を有利に売却するところまでが投資で有る」という考えをベースに持つところからはじまる。有利な売却をイメージしながら、逆算して行く形で投資を組み立てるというわけだ。。
「有利な財産にお金をつぎ込むこと自体が投資である」と考える多くの日本人は、お金を出して投資をし終わると、それだけで満足してしまう。それではやはり、投資家として投資で儲けることはできない。
では、儲けられる投資家が組み立てている、「売却のシナリオ」とは一体どういうものなのだろうか?
誰が、いつ、どんな目的で、いくらくらいで、僕たちの投資資産を購入し、僕たちの投資を完成させるお手伝いをしてくれるのか?
そのヒントは資金をある人は誰か?というところを突き詰めて行くことにある。資金のある人・・・資産家である。
まずは資金のある彼ら資産家の考えを理解しないと、本当に優れたイグジットは期待できない。
もしも僕たちが大資産家になったとしたら、まずはどのようなところにどのようなお金を使うのだろうか?これを考えてみる必要がある。
少しばかりビジネスで当てて、ちょっとだけ小金持ちになると、まずは賃貸不動産などを所有して将来の安定を図ろうということを考える方々は大勢いる。
けれども、もう一つ上のレベルでビジネスを当てて資産家に、将来の不安の無いところまでお金ができると、まずは人生を楽しむことから計画し、その楽しみに資産形成を重ねていくという考えに変わって行く。
資産を持つなら、楽しみを満喫できる資産を持って、また同じ考えのお金持ちにそれを売却して更に資産を増やそうとする人たちが世の中には実在するのだ。
稼ぐお金のレベルによって行動パターンは変わってくるようだ。1億円稼ぐ人は1億円の考えと行動、10億円稼ぐ人は10億円の考えと行動で動くものだ。
高いレベルでのイグジットを投資で成功させるには、そのための資金を出せる富裕層や資産家を相手にしなければならない。つまり、普段よりも一つも二つも上の階層の人たちの考えや行動パターンを、僕たち自身が理解しないとならないのだ。
僕たちよりも上の階層の人たちは、同じくランクの人たちに対して資産を循環させられる。
けれども、本来ランクが下の人たちが、上のランクの人たちに向けてイグジットを考えると、間違った資産選びをしかねない。
だからまず僕たちは、一つランク上の人たちの行動パターンを想像し、よくよくシミュレーションし、僕たち自身が、その仲間になったことをイメージして出口を明確化させて行く。そこから逆算して行く形で投資を組み立てて行く。
そのために重要なことは、僕たち自身が「何が儲かるか」に固執しすぎるのではなく、富豪や資産家などの、お金持ちになったつもりで、「僕たちはどうすれば楽しく人生を過ごせるか?」ということろから考えて行くことが重要になって来るのだ。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…