「会長、ビットコインはいかがなのでしょうか?「東京案件」として話が降りて来ないのでしょうか?」
以前、謁見宴(ディナー)の中で、メンバーを代表する形で、会長に質問をしてみた。すると、北野会長からは、
「東京からはそんな情報はない。あやふやなモノには手を出すな!」
と、一蹴されてしまった。
僕も北野会長から、本格的に教えを請うまでは、海千山千様々な投資案件に手を出し、ほとんど飛ばしてきた身。
同じことは繰り返すまいと、「東京」から情報が降りて来ないものには二度と手を出さない決意を固めた身。
当然のことながら、今日に至るまで、一ビットコインも手にしていない。
けれども巷では、「ビットコイン」が過去最高値をつけたりして、騒がれている。一体どうして、「東京案件」として降りて来ないのか、独自に考察をしてみた。
三菱東京UFJ銀行の仮想通貨
「ビットコイン」を考察する前に、僕の株式投資における、日々の取引銘柄の一つにもなっている、「三菱東京UFJ銀行※」を見てみる。
※と言っても、現在は「空売り=笠斬り」の練習をしているので、「三菱東京UFJ銀行」の株を買っているのではなく、毎日のジャブで「空売り=笠斬り」しているのだが。。
以前、日経新聞のニュースに次のような記事が掲載されていた。
2017/5/24付
三菱東京UFJ銀行の行内で1日から、独自の仮想通貨「MUFGコイン」の実証実験が始まった。
スマートフォン(スマホ)にダウンロードしたアプリを起動。インターネットバンキング経由で、自分の預金口座から取り込んだコインを瞬時に相手に送れる。
安いコストで送金・決済できる仮想通貨と既存金融機関が対立していたのは、もはや昔の話。
仮想通貨の世界的な普及を踏まえ、メガ銀を中心に急速に技術の取り込みを進めている。先頭を走るのがMUFGコインだ。
MUFGコインは、いわば「送金できる電子マネー」だ。三菱UFJの口座にあるお金をアプリ上でコインに“両替”するだけで、相対でやりとりできる。
飲み会のワリカン払いや、個人の小口のお金の貸し借りなどでの利用を想定している。「1コイン=1円」と決めているのもポイントだ。
先行するビットコインは、仮想通貨取引所でやりとりされる。投機目的で持っている人が多いため、1日に価格が乱高下することも珍しくない。
「日本で暮らし、給料もすべて円で得ているのであれば、ビットコインを決済に使う利点はほぼない」(金融庁幹部)
三菱UFJは現在、本店の役員や一部の行員200人を対象に実験を進めている。年内には行内全体に対象を広げる。来春にも同行の口座を持つ人を対象に、コインの提供を始める考えだ。
ねらっているのは、既存の口座振込ではカバーできていない現金の代替需要だ。
個人間のお金のやりとりのほか、ネット上の課金サービスに使えば、1円未満の料金設定も簡単にできる。
「堅牢(けんろう)だが重い」(三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長)
システムを抱える銀行が仮想通貨で変わろうとしている。
みずほフィナンシャルグループも日本IBMと仮想通貨「みずほマネー」を開発。三井住友銀行も昨年9月、行員が開発した「SMFGコイン」の実証実験を行った。
メガ銀だけではない。SBIホールディングスと、米仮想通貨ベンチャー、リップルを中心に昨年発足したコンソーシアムには地銀、信金など59行が参加。仮想通貨の中核技術「ブロックチェーン」を使った低コストの送金システムの開発をめざす。
「ここまで広がるのは予想外だった」。SBIリップルアジアの沖田貴史社長は驚く。海外に目を移せば、中国のアリペイのようにスマホでほぼすべての決済や送金関連のサービスを網羅する仕組みも存在する。
日本勢は出遅れているが、数千万の口座を持つメガ銀などが実用化にこぎ着ければ、一気に追いつける可能性がある。
実績を積み重ねた従来のシステムと比べ、安全性や安定性を心配する声もある。
コストも「本当に下がるのかを検証する必要がある」(参加行)と慎重だ。世界の奔流の波頭に立つには不安を走りながら解消していくスピード感が欠かせない。
以上。「三菱東京UFJ銀行」が、「MUFGコイン」なるものを企画していた「ようだ」。
「ようだ」・・・と、過去形になっているのは、今日現在においては、企画が中止なのか延期なのかされてしまっていて。「MUFGコイン」の存在は、「三菱東京UFJ銀行」の
公式ホームページ上で検索しても一切出てこない。
けれども、仮に「三菱東京UFJ銀行」が、「MUFGコイン」を実現化できたとしたら。この「仮想通貨」は、とてもとても意味があるものになる。
それはなぜか?
その仮想通貨には「価値の裏付けがあるか?」
今話題が沸騰している仮想通貨「ビットコイン」と、「三菱東京UFJ銀行」が発行企画していた「MUFGコイン」の決定的な違いはどこにあるのか?
それは・・・
- 「ビットコイン」には、価値の裏付けが無いということ。
- 「三菱東京UFJ銀行」企画の「MUFGコイン」には、価値の裏付けがあるということ。
「ビットコイン」は、いくら市場で高値がつこうとも、今日時点においては、価値の裏付けがまったく存在しない。
よって、ある日突然、「仮想通貨」が「架空通貨」になる。ある日突然、世界中の誰も受け取ってくれなくなる危険性を秘め持っている。
一方、「三菱東京UFJ銀行」が発行企画していた「MUFGコイン」は、仮にこれが実現したとしたら・・・
まず、約114兆円を超えるメガバンクの預金残高が、「MUFGコイン」の価値の裏付けになる。
しかも、「三菱東京UFJ銀行」の口座数は個人約4,000万口座、法人約40万口座。日本人の生まれたての赤ちゃん含めた約3分の1が、「三菱東京UFJ銀行」の口座を持っているということは。
日本人に「仮想通貨」の本質が理解された場合、一気に広がる可能性を秘めている。
これら2点の背景がある中で、企画の通り「1コイン=1円」に固定されてスタートされる形の場合、
- 価格が保全される=ある日突然の暴落の可能性が限りなく低い
- ユーザー数が多い 日本人が「仮想通貨」を使いだした後のユーザーが減りにくい
つまり、「信用」がある。お金の本質が「信用」ということもあるので、ビットコインなどの、いつ「架空通貨」になるか分からない通貨よりも。圧倒的に通貨としての、価値を帯びることが予想される。
そして、仮にこの状態で、「三菱東京UFJ銀行」が、「MUFGコイン」に対して、独自の特別金利を設定したとしたら。。
「MUFGコイン」が、融資と連動しはじめたとしたら。。
・・・この段階になれば、ようやく僕たちが考えられる「通貨」の選択肢の一つとなるのではないだろうか?
以上が、ビットコインなどの既存の「仮想通貨」が「東京案件」にならない理由。
北野会長が、「あやふやなもの」とされる理由なのではないかと、僕は独自に考察してみたのだが、あなたはどう考えるだろうか?
そして、「未練残すな金残せ」・・・今日の時点で利益が出ているのだとしたら、「掴ませ合いゲーム」に皆が気づかない内に、手仕舞いしてみるのもよいのではないだろうか?
追伸
通常、通貨や株の売買に、アフィリエイト報酬や、コミッションの設定は無い。
けれども、「ビットコイン」をはじめ、現存の「仮想通貨」には、大きなアフィリエイト報酬や、コミッションが設定されている場合が多い。
果たしてこのアフィリエイト報酬やコミッションを捻出できる利益は、どこから生み出されるのだろうか?
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…