高学歴のエンジニアをはじめ、技術職的な方々は、サラリーマンとして雇用されている状態では、比較的給料が高い場合が多い。
けれども、いざ会社組織を退社して、独立起業しようとした時、稼ぐ力のようなものが、大きく欠如している現実に気がついてしまうことが多いようだ。
独立起業に不利な「工学系エンジニア」
社会人の属性的なものを、大学→サラリーマンの流れをイメージして、分類してみると。。
- 文学系セールスマン
- 工学系エンジニア
・・・とすると、分かりやすくイメージしやすいのではないだろうか?
それぞれが 独立起業した時、「文科系セールスマン」の方が、比較的すぐに稼げるようになる傾向が見られる。
僕は昔、『営業マンは誰でもお金持ちになる』というテーマで、メルマガを創刊して発行していた。
会社の中では、圧倒的に捨て駒的、兵隊的なひどい扱いを受けている「文科系セールスマン」も、一歩会社から外の世界に出れば、副業ビジネスなり、独立起業なり、「文科系セールスマン」が普段、日常的に会社の中で使っている能力をほんの少しだけ、自分のビジネスの中で使うだけで、圧倒的に稼げるようになれる!
・・・という概念と、具体的な戦略術を公開していた。
これまで、インターネットを通して、沢山のサラリーマンを稼げるようにサポートして来たが、「工学系エンジニア」の方々よりも、「文化系セールスマン」の方々が、副業ビジネスや、独立起業後の世界でも、稼げるようになりやすい傾向があると体感した。
「工学系エンジニア」と「文化系セールスマン」一体何が違うのか?
付加価値を生むのが得意な人、苦手な人
なぜ「文科系セールスマン」が、稼げるようになりやすいのか?
「文科系セールスマン」は、「文学少年」だからだ。商品(モノ・情報・サービス)の物理時空上の詳細スペックを語ろうとするよりも、体感・経験に基づいた、「物語」で語ろうとする。
「物語」は商品の付加価値を生み出し、これが商品の販売に大きな力を与える。
たとえば、「洗濯機」を販売するビジネスを行うとする。「文科系セールスマン」の方々は、商品の物理時空上の機能を、あまり詳しく調べようとしないし語ろうとしない傾向が多い。
けれども逆に、情報時空上の情報を、中心に「物語」として語ろうとする。
- 「洗濯機」はどういうブランドの商品なのか?
- どういう悩みを持っていた方が、「洗濯機」を使ってどう変わったのか?
- 「洗濯機」の優れている体感的・経験的な感想
- 「洗濯機」を使うと、どういう日常が待っているのか?
- なぜ「洗濯機」を今買わないとならないのか?
・・・ほぼ、物理時空上の情報を、何も説明しないで、お客様に「洗濯機」を説明し、「洗濯機」を販売することができる。
不思議なことにお客様というものは、物理時空上の情報よりも、情報時空上の情報に対して、価値を感じてしまうようで。まったく「洗濯機」そのものの、スペックの情報を知らなくても、「洗濯機」を購入してしまうのだ。
さらには、情報時空上の情報次第では、「付加価値」として高額に値する「洗濯機」を販売することができる。
物理時空の事実しか伝えられない「工学系エンジニア」
「物語」を語ることによって、情報時空上に「付加価値」をつくりあげ「洗濯機」を販売することができる「文科系セールスマン」に対して。「工学系エンジニア」の方々は、「洗濯機」を販売しようとした時、「洗濯機」の物理時空上の事実に基づいた情報だけをお客様に伝えようとする思考が働く場合が多い。
「工学系エンジニア」は、言葉によって「付加価値」を生み出そうとしない傾向がある。
たとえば、「洗濯機」を販売するとときも、
- 形式:W6564
- 価格:34万円
- 外形寸法(Wx600x850)
- フロント・ロード式/ホワイト
- パドル:ドラム内に砂や異物が残らない
- 衣類に適したドラム孔。中央部は2.2mm、両端は3.7mm
- プログラム機能:Auto、Heavy、Normal、Colour/White、Quick、Easy Care、Synthetics、Wool/hand wash、Rinse、Spin & Drain
- 温度:水または20,40,50,60,95℃
- 脱水速度:0,400,800,1200,1600rpm
- 内ドラム、外ドラムにステンレススチール、鋳鉄製の釣合いおもり、Pex製インレット** ホース
- 容量:60Lのドラム/洗濯物8.0kg(木綿乾布)
・・・という形で、物理時空上の情報と、さらには、事実に基づいた情報時空上の機能・スペック情報だけを、説明して「洗濯機」を販売しようとする傾向が強い。
上記のような情報を文字情報として伝えることができる「工学系エンジニア」はまだましで。まったく情報を伝えないで販売しようとする方もいる。
どちらにしても、「工学系エンジニア」には、「文学少年」である、「文科系セールスマン」が語るような、「物語」を語ることは少ない。
物理時空上の事実だけを語り、情報時空上の「物語」を語らないということは、「洗濯機」に付加価値を創出することはできない。「洗濯機」に付加価値をつけて販売する活動ができない。
・・・このようなことは、当然ながら「洗濯機」だけに限らず、商品=モノ・情報・サービスすべての商品に共通している。
- 情報時空上の「物語」によって商品に付加価値をつけて販売できる「文科系セールスマン」
- 物理時空上の事実だけを語ることしかできない「工学系エンジニア」
「工学系エンジニア」の方々よりも、「文化系セールスマン」の方々が、副業ビジネスや、独立起業後の世界でも、稼げるようになりやすい傾向があるという問題の正体である。
つまり、「工学系エンジニア」が独立起業をしても、@SOHOなどに仕事登録をして、最低相場の賃金・業務委託料で、「工学系エンジニア」としての、スキル・技術・・・などの、労働x時間的な、実労働的な仕事を提供し続けることしかできない場合が多い。
「情報」を「文字情報化」すると「付加価値」になる
僕たちの「しごと」というものは、物理時空における機能、情報時空における機能、両方の時空の中で、機能を提供することで、対価としてお金がもらえている。
この際重要なのは、物理時空における機能も、情報時空における機能も、すべて「文字情報化」されること情報時空の中の「情報」として、「文字情報化」されてはじめて、価値ある「機能」として、第三者の人間から認められる。
物理時空における機能も、情報時空における機能も、どんなに優れた機能を秘め持っていたとしても、それが「文字情報化」されない段階では、誰からも認識されない機能ということで、「宝の持ち腐れ」ということになる。
たとえば、例として挙げた「洗濯機」の場合も、海外から輸入した高級洗濯機だろうが、物理時空における機能を沢山秘め持っていようが、ただそこに「洗濯機」として置いてあるだけでは、「洗濯機」のことをまったく知らない人が、「洗濯機」を触ってみたとしても。
単なる、「重くて邪魔になる箱」としか物理時空の中では認識されないことになる。
けれども、ここに・・・情報時空の中での、「文字情報化」が加わって行くことで変化が起こり始める。
「物語」を中心に、情報時空の中で、「文字情報化」されることではじめて、物理時空の機能を第三者に「付加価値」として伝えることができるようになる。
単なる「重くて邪魔になる箱」が、40万円という付加価値のある高級「洗濯機」へと認識されるのだ。
このように、物理時空の機能が、情報時空の「文字情報化」されることで、はじめて「付加価値」というものが、第三者でも分かる状態で出現され、認識されるようになる。
つまり、「仕事」の一番重要な、「付加価値」を生み出せる人間とは、物理時空の機能も、情報時空の機能も、「文字情報化」という形で、変換できる人間である・・・と定義することができる。
そんな中、「工学系エンジニア」として大学、社会人と、歩み続けて来られた方は、どうすれば良いのか?
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24歳、29歳で、2度のサラリーマンからの独立起業を経てたった1人で会員26万人の日本最大級のビジネスマッチングサイト@SOHOをつくりあげた平城寿。
自分自身の実体験を下に、エンジニア属性でもできる、独立起業の方法論を体系化、『独立起業本』という、形で「マイナビ出版」より、2月23日(木)に発売。
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