「漢旅」一行は中国のアパレルの卸売市場「広州匯美国際服装城」に向かいました。
広州匯美国際服装 広州市越秀区環市西路139号
周辺地域に工場の生産拠点が存在する広州には、ありとあらゆる商品の卸売市場が存在しますが、その中でも特に、アパレルの卸売市場の規模と種類が巨大で圧倒されます。
広州駅周辺はアパレル天国と言っても過言では無いほど、沢山の巨大規模のアパレル卸売市場が存在します。
1階から最上階まで、ギッシリアパレルの卸売店舗が入った、巨大な卸売市場ビルがいくつも存在しているのです。
本格的にアパレルの卸売の物色(ソーシング)をしようとしたら、1週間まるまる費やしても終わりません。
世界の衣食住の衣という市場が、いかに巨大なものなのかをリアルに体感できます。
今回僕たち「漢旅」の一行が訪れた「広州匯美国際服装城」とは、その中でも知る人ぞ知る、特に日本と韓国ファッションが充実している卸売市場なのです。
日本のトレンドをしっかりと捉えた模倣デザインのものも多いので、もともと中国広州現地駐在員奥さんたちの間でも人気のアパレル卸売市場の一つでした。
駐在員奥さんたちは商売のためではなく、自分と家族のために買い物に来るのですが。笑
けれども、最近では個人単位のインターネット販売業者なんかも中国本土に直接買い付けに来たりするのですが、その時に最終的に辿り着くことになるのが、「広州匯美国際服装城」になるのです。
大量に買い付けを行わなければ、大幅な値引きをすることは難しいですが、それでも「広州匯美国際服装城」でアパレルを仕入れて、日本に持ち帰ってインターネットで販売すれば、2倍以上の金額で販売できます。
さらに、これは中国本土の卸売市場特有の風習によるものですが、何かと現金が必要になる春節の直前になったりすると、在庫を一掃して現金化させるために、どこの卸売店舗でも大幅ディスカウントが行われます。
この時を狙って来ると、激安の価格で仕入れられたりする大チャンスに巡りあう確率が高くなります。
まあ、春節前の時期には、スリや置き引きもSSクラスの方々が大量にこの広州駅近辺で活動をします。買い付けするために持ってきた現金を財布ごとすられたり・・・などは十分過ぎるほどの注意が必要です。
僕もかつて丁度春節前の時期に、合計2回程スリにあってしまっているので・・・。苦笑
予め手がけるアパレルのコンセプトをガチガチに固めておく
日本と韓国のデザインが多いという部分でかなり的が絞られている「広州匯美国際服装城」ですが、それでも本当に沢山の種類のアパレルが混在しています。
そんな時に重要なのは、予め自分が販売するアパレルのコンセプト、テーマ、カテゴリー、世界観などをガッチリと固めておくことです。
自分が決めたルール・規則に基づいた対象のデザインのアパレルしか探さない、見ない、仕入れないを徹底することです。
たとえば、【日本のギャル】コンセプトのアパレルを仕入れて販売することを決めたとします。
【日本のギャル】というだけでも、まだまだ甘いです。もっと絞ることができるはずです。
たとえば・・・。
「黒ギャル」専門のアパレルを展開すると決めたら、「黒ギャル」用のアパレルしか探さない、見ない、仕入れないのです。
「黒ギャル」専門のアパレルを展開しているのに、「ヤマンバ」や「ビビンバ」系のアパレルに目が行ってしまうようでは駄目なのですね。
こういう部分を気をつければ、アパレル卸売市場「広州匯美国際服装城」で商品を仕入れて、インターネットで的確に販売出来るようになれるはずです。
中国広州アパレル卸売市場の闇の部分
中国広州アパレル卸売市場にはもうひとつ、闇の活用方法が存在しています。
これは実行してしまうと、法的なリスクを背負うことになりますので、絶対にやらないで下さい!
あくまでも知識として留めておいてください。
実は中国アパレル卸売市場の中には、本物の有名アパレルブランドと全く変わらない商品を販売している店舗があります。
本物を生産している工場からの流出品です。
銀座に大きな店舗を構えたあの某アパレルブランドも、いまだに僕レベルでも容易に見つけることが可能です。他にもいろいろな有名ブランドの工場流出商品が売られまくっています。
僕が広州に住んでいた当時、嫁さんが僕用に2枚程、普通に買ってこれてしまう程簡単に見つかります。
「広州匯美国際服装城」の近くでも、探せばワンサカ出てきます。
実は今回偶然にも、そのダークな方法で商売をしている人たちに合いました。
アパレル卸売市場から出発しようと、「漢旅」一同でバン車を待っていたところ、突然の大雨になりました。
日本人が2人、一緒の場所で雨宿りをしていたのですが・・・彼らがまさに、その有名ブランドの工場流出商品を買い漁って、日本のインターネットで「本物」として販売することでボロ儲けしている人たちでした。
有名アパレルブランドの工場流出商品・・・これは素人には見分けがつきません。いや、プロにも、メーカーの人本人にも見分けがつきません。
なぜなら、本物と同じ生産ラインで生産された商品が、流出してしまっているのですから・・・。昔嫁さんが僕用に買ってきた服にも、「銀座店」のタグまでついていました。苦笑
たとえばこの商品の場合、1万5,000円の商品が、嫁さんが買ってきた交渉無しの価格ベースでも1,000円位で買えてしまうのです。
つまり、1,000円以下の値段で仕入れた有名アパレルブランドの商品を、定価の半額位の値段7,500円位で売りに出すのです。
1枚売れてしまうと・・・6,500円の粗利です。
ユーザーから見れば、本物を売っていることになるので、好評価が蓄積して行きます。そうなってしまうと、誰も疑いません。
「買ってサイズ違いだったので着ませんでした。」位の商品だとしか思いません。
格安で仕入れた本物のブランド物のアパレルを安く販売する。・・・バカ売れしてしまうわけなのです。
まあ、これはかなりブラックな手法なので、絶対にやらないで下さい。あくまでも知識として留めて置いて下さいね。
ビジネスとして、インチキなやり方が長く続くことはありません。バレたり駄目になったりした時の代償は大きいです。
そういうリスクに怯えながらビジネスをするよりも、真っ当なスキームで着実に利益を獲得し続けた方が良いで、ダークサイドな手法には走らないようにしましょうね!
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…