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なぜ僕は『君の名は。』で号泣してしまったのか?

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なぜ僕は『君の名は。』で号泣してしまったのか?

僕はシンガポールから日本に向かうANAの機内。新海誠監督の長編アニメーション映画『君の名は。』を視聴していた。
  
「黄昏時(かたわれ時)」時、はじめて面と向かってお互いの存在を確認できた三葉と瀧の2人。瀧はその想いを、三葉に託す。お互いがずっと願っていた想いが、形になる瞬間。

2人は照れながらも、お互いの想いを理解して・・・、僕の心もキュンとなるシーン。2人はお互いの名前をわすれないようにと、三葉の手に瀧が名前を書き、三葉が瀧の手に名前を書き始めた・・・が、その瞬間に、「黄昏時(かたわれ時)」は終わってしまう。
 
2人共に、お互いを絶対に忘れないように、走りながら何度も「名前」を復唱する。
 
「君の名前、大丈夫!覚えてる、絶対忘れない!」
 
何度も何度も繰り返す。けれども、そう言ってる側から、お互いのことをドンドン忘れてしまう。2人が、大切だった思い出もどんどん忘れていってしまう。
 
孔明:「あああ、何で忘れてしまうんだよっ?!おまえら鳥かよ?( TДT)」
  
・・・と、心の中で叫びながらも、既に映画にガチでシンクロしていた僕は、涙が止まらない状態になってしまっていた。。これが、マイルで取得した、ANAのビジネスクラスのフライトでよかった。。 
 
個別席なので、周囲に人はいないし、いつでも寝れるように、予めアイマスクをおでこにスタンバイしていたので、途中涙がこぼれ落ち始めた時から、アイマスクで目を覆った状態で、右指で片方だけめくり、チラ見する形で、視聴することしかできなくなった。
 
三葉と瀧・・・僕にとっては赤の他人事なはず。しかも、実在の人間ではなく、アニメの中の登場人物たち。
 
それにも関わらず、2人のどうしようもならない状態を視ているだけで、僕は胸の奥が、ズキズキとしてしまった。
 
なぜ、僕は『君の名は。』の該当シーンで、勝手に目から涙がこぼれるほど、これほどまでに胸の奥が切なくなれたのだろうか?

「縁起」が発生すると嬉しい「縁起」が消滅すると悲しい

僕たちの「魂」というものは、自分一人で成り立っているのではなく、自分以外の第三者と自分の間との「縁起」。さらには、その在り方によって、成り立っている。その中でも特に、男女間の「縁起」は強烈なようだ。
 
たとえば、独身・彼女無しの時には、ダメダメだった男が、女性と巡り会い、お付き合いをはじめて、結婚したことで、大きく激変したりするのは、よくあることだと思う。
 
どうしてこういうことが発生するのか?人は誰しも、自分以外の第三者との関係性に基づく「縁起」によって、「魂」が形成されていることもあり、「縁起」が変わることで、「魂」そのものが変わってしまう。
 
恋人とか配偶者とか、人間としての影響が大きい関係性の「縁起」が変わると、「魂」そのものが激変してしまう。
 
そんな中でも特に、本人同士が、出会った時から何かを感じ、関係性が続く中で、心の奥底から「会いたい」「ずっと一緒にいたい」と思える相手というものは、「縁起」を外から見ていくと、自分の「魂」が、良い方向に進化成長して行く、光輝いていく・・・そういう可能性を秘め持っているのである。

人は誰しも、自分一人では、自己啓発セミナーに通おうが、書籍を読み漁り勉強しようが、中々変わることができないが。たった一人の異性との出会いで、全く別人のように変わってしまう。
 
三葉と瀧の2人が、互いのことを忘れてしまうシーンを見て、号泣してしまった理由を、後から「俯瞰レベル」を上げて考えてみると。。。せっかく発生した良い「縁起」が断ち切れてしまうところを見て本能的に感情が動いてしまったのだと思う。
 
人間は誰しも、第三者との「縁起」を喪失すると、「使命」と「役割」を失い、「魂」が光を失う。誰か一人との「縁起」を喪失しても、「使命」と「役割」が変わり、「魂」が光を失う可能性もある。
 
喪失するのが、大切な人との「縁起」であればあるほど、「魂」に大きなダメージを受けてしまうことになる。
 
僕は、三葉と瀧の2人の偶然の巡り会いによってせっかく発生した「縁起」が断ち切れてしまうことで、その後、2人がどれほど大きく「ダメージ」を受けてしまうのか?せっかく新たな「縁起」によって大きな進化成長を遂げようとしていた状態が、断ち切れてしまうこと。
 
さらには、「忘却」も・・・。心のズキズキだけが残り、一体何が原因だったのかも思い出せなくなること。このアフターストーリーとシンクロしてしまったことで、悲しみの気持ちに浸ってしまった。
    
どうして僕たちにこういう感情と連動した機能がついているのかはよく分からないが。人類史20万年の中で、残っている機能であるとするならば、とても重要な意味があるはずだ。
 
「認識」されなくなると「魂」の「存在」そのものを失う。時として、「使命」や「役割」も失ってしまう。
  
僕たち人間が、第三者との「縁起」が切れることに対して、これほどまでに、悲しくなったりするのは、20万年の中で培った、「本能」的な部分から来るのかもしれない。
 
僕は、新たな「縁起」によって、人がまったく別人のように、進化成長していく姿を見るのが大好きだ。僕が、ゲーム、アニメ、漫画・・・が大好きなのは、そういう光景を何度も何度も、繰り返し見ることができるからだと思う。
 
一方僕は、せっかく発生した「縁起」が、互いの誤解・気違い・勘違いによって、別れることになり、「縁起」が消滅する光景を見ると、とてもとても悲しくなる。
  
その「縁起」が深い関係性から成り立っているものであればあるほど、「縁起」が断ち切れた時に互いが受ける「魂」の損傷のようなものは激しいし・・・。だから僕は、仲間たちと共に・・・

  • 新たな「縁起」の発生によって、自分の「魂」を大きく進化成長させたり、光り輝かせる方法と。

  • 一度構築した「縁起」を、壊すこと無く、継続的に保つ方法。

この2つの重要性を共有し、共に真剣に語り合う決意を固めたのだ。

『「縁起」を発生させ継続させる方法』 
https://hirajoshiki.com/fukan/k


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