僕たち親として、子供のみらいを見据えて、「子供の教育」を考える際。「義務教育」という、親として子供たちに、「教育機会」を与える国民としての義務がある中。
「教育機会」だけを与えて、子供たちには教育を受ける権利を行使してもらいながらも、学生であるうちに、できるだけ幅広く見地を広げてもらった中で、たった1つだけでもいいから、とにかく夢中になれる、やりたいことを見つけてもらう。
それだけで、親として「教育機会」を多額のお金を提供し続けたかいがあるのである。
しかし、「そうは言っても・・・」。言うのは簡単だけど、実際にそう親自身が認識し、子供たちにすべてを委ねられるか?
「やっぱり・・・」という、考えが浮かんで来る限り、難しいところがあるかもしれない。
なぜなら、僕たち親は、これまでの人生の中、常識という枠組みの中で、10年、20年、30年、40年・・・「しなければならない」という教育を受け続けて来た中で、自分の情報時空上の中で、刻んできた記憶と体感によって、みらいの沢山の不安・悩みが生じてしまう体質になっているからだ。
子供たちに対してもついつい、自分の不安と悩みを、押し付けてしまいがちになり、子供たちに「やりたいことをやりなさい!」と、キッパリ言い切れないことにつながってしまう。
そこで、果たして本当に子供たちに子供の頃から、「やりたいこと」だけをやらせ続けてみらいにつながるのか?
たとえば、みらいの仕事や収入に結びつくのか?
「シミュレーション」と共に、言語化に挑戦してみようと思う。
ゲーム・玩具・漫画・アニメまみれで生きてきた孔明の場合
地方公務員教員職一筋の孔明ママの下育った僕。孔明ママは、僕と顔を合わす度に、
- 勉強しなさい!
- 勉強が全て!
・・・と言い続けていた。けれども、僕は幸いなことに、孔明ママから精神的に、追い詰められることは無かった。
そもそも、孔明ママは日中、学校に仕事に行ってしまう。公立小学校の先生だったこともあり、家に帰ってきた後も、
- 通知表
- クラスだより
- 学年だより
- 指導要綱うんちゃら。。。
・・・と、やることがとても沢山ある。公立小学校の先生というのは、ただ学校で教壇にたって教えていればいい。。。というわけでなく、
授業中以外のことで、やるべきことが本当に沢山あり、滅茶苦茶忙しいのである。・・・ということで、ドラえもんののび太のママのように、自宅一階から二階に 孔明ママが階段を昇ってくるトントントンという足音が聞こえたら、すぐさま、プレイ途中のテレビゲームのテレビをパチリと消したり、読みかけの漫画の上に、教科書を置いたり、孔明ママが階段を昇る十数秒間もあれば、いくらでも勉強ではなく、テレビゲーム、玩具、漫画、アニメ・・・「やりたいこと」をやっていた証拠隠滅ができてしまう。
孔明ママが子供部屋の扉を開けた時には、教科書を開いて、いかにも勉強している姿を振る舞うのは簡単である。
すでに小学生にして、徹夜のドラクエプレイも、できてしまったほどの余裕と隙があった。
また、僕が学校から帰って来た後、クラスの同級生たち数名を自宅に呼んで。複数プレイができる、ゲームをプレイしたり、同級生の安藤クンが、安藤クンパパからくすねて来た、世界各国の無修正のアダルトビデオの鑑賞会を音声アリで開催したり、できる位の自由があった。
孔明ママと顔を合わせた時だけ、
孔明ママ:「しっかり勉強しなさいよ!」
孔明:「はーい。」
・・・と言ってればOK。具体的に何を勉強しているか?どのくらい勉強したのか?など、特に追求も無かった。そのお陰で、ゲーム、玩具、漫画、アニメ・・・自宅に帰った後、自分がやりたいことだけを、やり続けることができた。
このスタンスは基本的に、小学校、中学校、高校、大学・・・ずっと変わらなかった。
高校時代も、授業中の微分積分、サイン・コサイン・タンジェントなど、もはやこの世のものとは思えない、領域に突入している授業中、授業にはまったくついていけなかったので、ずっと漫画を読み続けていたし。大学時代も、出席ポイントを稼ぐために、授業に出席していたが、基本的にはゲームボーイで、RPGゲームのプレイに熱中していた。
おかげさまで僕は、小学校〜大学までの間ずっと、僕が「やりたいこと」・・・心の奥底から大好きな、ゲーム、玩具、漫画、アニメ・・・だけに囲まれて生きてこれた。
つまり、好きなことだけをやり続けて来たわけだ。
そして、大学4年生になって迎える、就職活動。仮に、大学のスポーツ推薦同様、就職活動でもアメフトのスポーツ推薦を活用していたとしたら、僕に話が来ていたのは銀行だった。
しかし、高校から大学進学の時、体育会アメフトのスポーツ推薦で入学した後。僕が毎日汗だくになっている時に。文化系やサークル系の学生たちが、毎日楽しそうに大学ライフを謳歌しているのを、大学とは本来こんなに自由を謳歌できる場所なのか・・・。
横目で羨ましそうに見ていて、密かに絶望的な後悔を抱いていたこともあり。社会人としての、就職活動だけは、スポーツ推薦を活用することなく、自力の就職活動をする決意を固めていた。
さて、どの会社に就職しようか?
その時、真っ先に僕が考えたのは、必然的に、ゲーム・玩具業界の会社に絞る形で、就職をすることだ。だから、当時の僕の心境は、就職活動を「しなければならない」。・・・という気持ではなかった。
社会人になったら、ゲームや玩具を、自分で企画できるクリエイターになりたい!という気持ち。プロデューサーとして、ゲームや玩具を新しく生み出し、世の中に出していく。
これまでの僕自身のような、ユーザーを夢中にさせる。つまり僕は、「やりたいこと」を実現するために、ゲーム・玩具業界の会社に、就職する決意をすでに固めていたわけだ。
孔明のパパは、新卒から退職に至るまで、ずっと同じ会社のサラリーマン一筋。・・・ということもあり。サラリーマンになるのなら、「東証一部上場企業を目指しなさい!」・・・という、ことを言われていたこともあるが。東証一部に上場している、ゲーム・玩具企業に的を絞る形で、就職活動を行うことにした。
僕が資料請求並びに、エントリーしたのは、
- 東証一部に上場している会社
- ゲーム・玩具企業
- 僕が遊んだことがあるゲーム・玩具の商品を製造販売しているメーカー。
3つの条件が整った企業である。就職活動を開始した際、SPIなどの筆記試験には苦戦したが、運良く僕が第一志望群として定めていた企業の試験は、文字の穴埋めがいらない、「マークシート」方式だった。
面接はと言うと・・・特に就職活動ノウハウとか、セミナーとかは受講したことは無かったが、基本的には僕が過去にプレイしたことのある、ゲームと玩具の企業ばかりだったこともあり。小学校〜大学にかけて、ずっとゲームと玩具を夢中になって遊び続けていたこともあり。それぞれのメーカーの商品を、かなりディープに語っていった。
玩具メーカーの第一志望企業と、ゲームメーカーの第一志望企業のに内定を獲得した。
この際、僕が就職先として、最終的に選択したのはゲームソフトも取り扱っている、玩具メーカーだった。玩具メーカーだけでなく、複数の企業から内定を頂戴した、僕がどのようなことを、面接でお話していたのか?明かしてしまうと・・・。
面接はすべてグループ面接だったのだが。他の学生さんたちは、会社が販売している代表的な商品、日本人だったら誰もが知っている、プラモデルとか液晶携帯ゲームに、テレビで放映されている、合体ロボ系とか、魔法アニメ系の玩具について語っていたのだが。僕は、これは他の学生さんたちみんなが語るだろうと事前に察し、あえてその路線を外した。
玩具メーカーの、最も売れていないだろう玩具商品をピックアップして、ディープに語っていく戦略術を採用。僕が就職した玩具メーカーの面接で、僕がピックアップした商品は、素人目に見ても、明らかに売れていないことが分かる、けれども僕個人的には良いなと感じていた、「カスタマイズできる釣り具の玩具」。
この玩具について、ディープに語っていった。おそらく仮にこれが、まったく興味の無い、家電メーカーや、部品メーカーなどの商品だとしたら、僕は熱く語ることはできなかったと思う。
けれども、僕が大好きである、夢中になって費やしてきた、ゲーム・玩具分野であれば、スポーツ推薦体育会系の学生だったと言えども、ユーザー目線でいくらでも語ることができる。
保育園3年間、小学校6年間、中学校3年間、高校3年間、大学4年間、すでに、19年間もユーザーとして玩具とゲームで遊び続けていたのだから、お金、時間、労力の桁が違う・・・。
特に、就職活動のために、新たに勉強をすることなく、意地悪的に質問を受けたことも、難なく回答することができたわけだ。
こうして僕は、自分が熱中し続けてきたことの延長線上的な形で、玩具メーカーの正社員になったわけである。玩具メーカーに就職して、社会人になった後も、玩具・ゲームであれば、商品の勉強する・・・ということを意識しなくても、勝手にスルスルと、商品知識が頭に飛び込んで来る。
日本の本社で勤務していた4年間は、超下っ端の営業担当だったこともあり、自分で何かの商品を、一から企画&プロデュースして、販売に結びつけることができなかったが。日本で4年間働いた後、香港に転勤することになった後で、僕にとっての絶好の機会が巡ってきた。
香港支社では、アジア市場向けに、個々の営業&マーケテイング担当者に大きな責任移譲があり、予算管理面の上司一人の簡単な許可さえあれば、勝手に自分の好きな商品を創って、販売することができるのを知って、僕は「水を得た魚」のようになった。
遠慮すること無く、かつて僕が欲しかった商品を、遊びたかった商品を、片っ端にお客様である販売代理店に提案し続けた。
販売代理店と相談しながら、次から次へとアジア初のオリジナル商品を創っていった結果・・・。アジア発で大ヒットした商品を、いくつも発売させることができた。
日本のヤフオクでも、「香港◯◯◯◯」という、カテゴリーができていた位、日本にも逆流していった。
それがキッカケで、日本で新たに商品ラインが立ち上がり、新しいアニメ・映画も再びはじまった・・・ということにもつながった。
最終的には、「副業バレ事件「によって、2010年末に「円満退社」することを余儀なくされてしまったが。玩具メーカーで勤務した12年間、学生の頃からの延長線上で、夢中になって働くことができて、非常に充実感を感じていた。
・・・つまり、僕の場合、小学校〜大学にかけて、学校の勉強ではなく、僕が「やりたくてやっていた」ゲーム・玩具・・・。
終始夢中になってやり続けたことが、途中で両親をはじめ第三者の意見に耳を貸さず貫き通したことで、僕にとっては十分過ぎる給料収入をもらえる、社会人としての「仕事」になってしまったのである。
究極のユーザーは商品提供者になれる
僕には今、13歳と11歳の娘たちがいる。彼女たちは、何に夢中になっているんだろうか?僕が「やりなさい!」と言うこと無く、彼女たちが、自発的に何をやりたがっているのだろうか?
観察をしていると、
- YouTube視聴
- アニメ視聴
- 携帯ゲームアプリプレイ
- 漫画を読む
- 音楽を視聴する
・・・以上5点が中心になっている。長女の方は、これ以外にも、いくつか好きで自分で調べたりしていることがある。
長女:「パパ、ブログとかで公開しないでよ!」
・・・ときつく口止めされているので、その部分は公開することができないが。基本的に、僕は彼女たちがやっていることを、一切止めることは無い。
「逆に欲しいものがあったら買うから、遠慮なくパパに言いなさい!」
・・・と言っている。結果、なかなか言ってこないが。。。なぜなら、彼女たち自身がユーザーとして、夢中になっているものは、ある時、環境が変わり、仕事として取り組む立場になった時。
『手のひらの表と裏』をひっくり返す現象が発生すると考えているからだ。
たとえば、メーカーや、中間販売業者、小売店として、商品(物・情報・サービス)の提供側になれる時が来る。
「やりたいこと」が仕事・収入に結びつく瞬間である。「やりたいこと」の延長に、仕事がある方々は、会社組織の中で実績を出したり、独立起業した後、自営業者として売上・利益の結果を出すことができるのだろうか?
僕は「できる!」と、ハッキリと考えている。たとえば、100円のジュースとか、単価自体が相対的に低い価格帯の商品(モノ・情報・サービス)であれば、誰から商品(モノ・情報・サービス)を購入してもあまり大差ない、気にしない・・・となるかもしれないが。5,000円、1万円、10万円、100万円・・・高単価になればなるほど、「やりたいこと」の延長上に仕事をしている方々から、またはその接客によって、商品(モノ・情報・サービス)を購入する時のに、高い満足感が得られる。
たとえば、僕たちが定価100万円の高級時計ロレックスを購入しようと考えたとする。
ロレックス販売員A:「実は、私は社会人として働かなければならないから、好きな音楽活動を諦めて就職活動。たまたま内定をもらえた、この会社に就職をしました。
その後、たまたま会社の配属でロレックス販売部門に回されました。本当はロレックスには興味は無いのですが、ノルマがあるからロレックスを販売しているだけなのです。。」
・・・と言う、ロレックス販売員さんから、100万円のロレックスを購入したいだろうか?その答えは、ノーだと思う。大黒屋やドン・キホーテのように、定価よりも「超格安」というメリットが別にあるのなら、
「働かなければならないから働いている」
・・・という店員さんから、ロレックスを購入しても良いという人もいるだろうが。基本的に、100万円のロレックスを購入する、お客様の層の大多数は、そういう買い物の仕方は選択したくなくて・・・。
ロレックス販売員B: 「一つのロレックスをずっと大切に使っていた祖父が亡くなる直前、ロレックスを病室でもらったのがキッカケで、私はロレックスに興味を持ちました。
「なぜ祖父はロレックスが好きだったのだろうか?」その理由を知るために、学生時代スイス旅行に行って、ロレックスの歴史を調べて来ました。
(途中略)
スイス旅行に行ったことで、祖父がロレックスが大好きで、大切に扱っていた理由が分かりました。以降私は、アルバイトで地道に貯金したお金で、ある程度まとまった貯金ができる度に、ロレックスを買い続けて来ました。
その時の気分に合わせて、私自身がロレックスを使いながらも、部屋に設置したショーケースの中に、コレクションとして飾って、毎日朝と夜に眺めています。今では私自身がロレックスをお客様にご案内できる立場になって、本当に嬉しいのです!」
・・・このような「物語」を持っている販売員さん。「やりたいこと」の延長上として、夢中になってロレックスの販売活動を行っている、ロレックス販売員さんがいて。お客様が、その方の接客によって、重厚な椅子に座ってお金を払い、ロレックスを購入できれば、100万円を支払って、ロレックスを購入した時の満足感というものは、ものすごく高いのである。
自ずと、このような、「やりたいこと」の延長上として、ロレックスを販売している販売員さんは、お客様が、2個目、3個目のロレックスも、その販売員さんから買おうと、遠くからでも足を運ぶだろうし、成績は後から勝手について来る。
また、販売員さんが会社組織から独立起業をして、自分でロレックス販売専門店を立ち上げたとしても、お客様は高い確率で、その販売員さんが経営するお店についてくるのである。
・・・これはほんの一例であるが、このように、「やりたいこと」の延長上に、仕事ができる方々は、会社組織の中で働くサラリーマンだろうが、自分で立ち上げた会社の経営者だろうが、「しなければならない」という気持ちで、いやいや働いている方々と比べ、圧倒的なレベルで、高い結果を叩き出すことができる。
取り扱う商品が、高額になればなるほど、その傾向は強くなってくる。
だから・・・僕たち親が、子供たちに「教育機会」だけを提供し、
「やりたいことを探しやりたいことを追求して良いんだよ!」
・・・とした結果、子供たちがたった1つでも、本当にやりたいことを、見つけられるのであれば、それだけで、みらいに、仕事、収入などの、経済的な面では高い確率で恵まれる機会が多くなるという「シミュレーション」ができる。
以上のような形で、果たして本当に子供たちに子供の頃から、「やりたいこと」だけをやらせ続けてみらいにつながるのか?
みらいの仕事や収入に結びつくのか?俯瞰レベルを高めた見地から、「シミュレーション」と共に、言語化に挑戦してみたが、いかがだろうか?
追伸
「俯瞰レベル」を上げて考えた時、小学校3年間、中学校3年間、保健委員をやって、全校生徒を観察し続けたり、漫画、アニメをひたすら見続けたり。RPGゲームをひたすらプレイし続けたり。僕の本質的に「やりたいこと」とは、「人間の探求」だったことに気づいた。
「僕たち人間はどこから来て、どこに向かおうとしているのか?なぜ僕たち人間は存在しているのか?」
・・・その延長上として、僕は「ブロガー」として、人間というものを俯瞰的に語り続けたり、門使いの四柱推命鑑定士になってしまったのだ。実は、幼い頃から今日まで、「やりたいこと」が全てが1つにつながっていたことが今分かる。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…