「北の物販大富豪の戦略術」について考えるようになってから、ずっと気になっていたことがあった。
それは、相続税。
何百億円、何千億円といった、銀行からの莫大な金額の借金がある場合、相続税はどうなるのか?
たとえば、僕が100%オーナーの法人があり、法人としての借金が100億円ある。
その状態で仮に僕が死亡してしまったとする。
その法人を長女が引き継ぐ場合、相続税はどうなるのか?
・・・ということだ。
「そうだ! 税理士に聞けばいいじゃん!」
ということで、税理士の高瀬さんに聞いてみた。
その結果、僕は「衝撃の事実」を知ることになってしまったのだ。
相続税について、高瀬さんは次のような説明をしてくれた。
高瀬:
「まずは会社の株価を評価します。
評価の仕方は会社の大きさなど指標がありますが、
資産引く負債がマイナスなら、
株価が0円になる可能性があります。
相続税は、亡くなられた人に
総資産がいくらあるかによりますので、
この会社が0円であっても、
他に資産があればかかる可能性は
充分にあります。
すべての財産がいくらであるか、
そして相続人が何人いるかかが
前提条件として必要になります。」
そこで、
僕が伺いたいポイントをまとめてみた。
-
・大富豪と呼ばれる人ほど、
自分がオーナーの会社法人で、
銀行からの借入という形で借金をできるだけしている。
・しかしその返済年利は
0.1%や0.3%という低金利。
しかも元本を永遠に返さず
未来永劫利子だけを
返し続けるような仕組みを持つ法人を、
何社もつくっている。
そのための見せとして
「物販」をやっていたりする。
・借りたお金は、
年利20%とか30%といった
投資や事業案件に入れている。
・つまり、
毎月・毎年の収入は上がるが、
借金して借りたお金は手元にない状態が続いている。
・自分が死亡した場合、
この場合の会社法人を子どもたちに相続すると、
どのようになるのか?
この謎をとくところに、世の中の大富豪たちが日本国内にいながら子孫末裔まで大富豪であり続けるための、仕組みが秘め隠されているのではないか? と推測してみたのだ。
僕たち凡人が、日本国内で家1軒相続するのにヒーコラ言っているのに、代々、大地主とか大富豪とか、こういうことが成り立ってしまう仕組みを、解明したかったのだ。
すると高瀬さんは、こうおっしゃた。
高瀬:
「さすがは孔明さんですね!!
その発想すばらしい!!」
実はこういうからくりがあるというのだ。
相続税に関しては、会社の純資産がマイナスであれば、株価は0円に限りなく近いという。
そして会社の経営は当座貸越なので、永遠に利息だけを払うということは実際に可能だということだ。
資金調達は、やはり信用があって会社の格付けが高ければ、銀行から「借りてください!」と言ってくるので、簡単にできるとのこと。
高瀬さんのような税理士でも、独立した時には当座貸越で1,000万円まで簡単に貸してくれて、利息だけ払っている人たちが大勢いるとのことだ。
その場合、死亡時に保険金で返し終わって終わりというパターンと、借金をそのまま相続人が相続して、課税資産額を減らすというパターンがあるそうだ。
高瀬:
「大地主の方の相続税対策は、
不動産管理会社をつくって、
そこで不動案収益事業を
法人でしていたり地道に土地の評価を下げる、
たとえば梅など植えて果樹園としてたりするんでしょうね。
裕福層の人は、
したたかに税制を上手につかって、
いつまでも裕福なんですね。
そして、
低金利で借りた利息は『損金』に参入され、
さらに法人税が安くなるんですよね。
実質、100万円の金利を払っていても
実効税率が40%で60万円しか払わないことになり、
さらに資金が回る仕組みが出来上がり!
孔明さんの着眼点はすごく良いです!」
とおっしゃっていた。
ちなみに、相続税は平成27年から基礎控除が下がり、一般庶民でも相続税がかかってくる時代が始まるという。
そして、相続争いが起こるのは、遺産額が7,000万円以下のところが一番多いそうだ。
非常に貴重なご意見だった。
それが本当だとしたら・・・
マジで日本は、お金持ちのみがお金持ちになり続ける仕組みが完備されているということになる。
しかも、低金利で借りた利息が「損金」になるとは・・・。
ちょうど、中間層が一番つらい仕組みになっているのだ。
「北の物販大富豪の戦略術」・・・。
銀行から愛されているだけではなく、相続税からも愛されている。まさに、日本国内最強の「経営手法」であることを、改めて理解することができる・・・。
家1軒、相続する時、僕たちのような庶民は、めちゃくちゃ大変なわけだ。
そんなに大きな家でなくても、相続税どうしよう・・・そういう話になってしまうわけだ。
でも、よく考えてみると・・・。仮に僕が法人として、100億円銀行融資を受けている状態で、100億円の借金がある会社を、僕の死後、長女が相続したらどうなるのか?
なにせ100億円の借金なのだから・・・。
一般世間から見れば、涙、涙の「借金物語」。
「父が死んだ。私は父から1,000億円も借金がある会社を引き継いで、どん底からのスタートです・・・」
「借金地獄!ド根性、2代目女社長物語」
・・・そんな涙、涙の本ができそうだ。
でも、おかしくないだろうか?
100億円の銀行から年利0.1%で融資を受けていて、投資案件が回っていたとしたら、これはどうなるのだろうか・・・?
大富豪たちというのは、相続対策がすでにできている。
普通だったら借金というと、「可哀想」になってしまう。
けれど実は・・・こんなところに「盲点」があったというわけだ。
やっぱり世の中は、根本的に脳の使い方と物事の見方を変えていかないと、とことん僕たちは下に下っていくしかない
・・・そんなことを感じてしまった。
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【物販大富豪直伝の戦略術第8話/全30話】
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私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…