本日も引き続き、元・銀行支店長経歴の法人審査部門長、K先生からお話を頂く。
年間にあたり数兆円ほどを、銀行として、会社法人に対しての銀行融資の決済を行う。
銀行本部奥の院とも、関所とも例えられる、法人向け融資審査部門のヘッドだった御方。
普段僕たち一般人では、絶対に聴けない類のお話が、今日も聴けてしまう。
今日のは特にヤバイお話。引き続き集中して臨もう!
銀行融資にまつわるブラックボックス
Kです。ここからの話は、絶対に他人に言わないでください(笑)。
僕、Kとこの講座を受講してくれている方だけの、共通の秘密です。
「自己査定」という言葉があります。前にご説明しましたよね。
これは、日銀をはじめとした銀行の下僕(しもべ)だったら絶対に覚えていないといけない言葉です。
「自己査定」とは、銀行が自分たちで、自分たちの資産を査定する、要はお客様を査定するということです。
融資をする時は、みんな査定によってランクづけされています。
1から12段階とか、10段階とか。クレジットカードもそうですけれどね。
この話はご存じですか?
ちょっと聞いたことあります?
銀行さんとお付き合いのある方は、聞いたこともあるかもしれません。
あるいは「御社の査定はどうだこうだ」と銀行の担当者がポロっと漏らしたりすることもありますが、本当は銀行の担当者はお客さんに言ってはいけないこと、銀行内部だけの秘密です。
銀行に愛される会社とは?
では、ここで銀行に愛される会社とは、どういう会社なのか考えてみましょう。
銀行が融資したくなりそうな条件をあげてみてください。
巷にある銀行の融資づけセミナーなどで、講師が言うことです。
あなたは受けたことはないですか?
僕はこれから自分がかかわるにあたって、いろいろなところにメルマガ登録して見てみましたが、言うことはだいだい決まっていましたね。
本書を読んでいるあなたは、すでに答えを孔明さんから聞いていると思いますが、ここでちょっと復習しましょう。
まず「毎月黒字を出す」こと。これなしにはあり得ません。
次に「キャッシュフローが回っている」こと。
黒字でもお金が回らない黒字倒産もあるので、キャッシュフローが回っていることが大事です。
それから「定期預金をする」こと。孔明さんの大富豪の話にもありましたね、銀行への預金です。
「わかるビジネス」も物販大富豪が実践していることでしたね。
そして「まめな報告」、これもいいことですね。
僕もそういう人は大好きです。
黒字、キャッシュフロー、預金、わかるビジネス、マメに報告。
だいたいどのセミナーでも、この5つぐらいが銀行融資の対象となるための基本です。
間違ってはいません。
これど、こんなことは並の講座でする話です。
僕はみんなが思いつくような、並の話はしません。
僕がするのは、もっと深い、根本的な話です。
実は銀行マンは決算書が読めません
たとえば銀行の融資担当者に決算書を渡したとします。
でも今、その決算書を見て企業の内情がわかる担当者は、多分もういないです。
参考までに僕たちの時代の銀行員の話をしますね。
僕たちは、決算書を実際にバラして、融資先の資料をつくっていました。
夜の11時、12時まで、本当にセブンイレブンの世界で、バランスシートや損益計算書に決算書から写して、転記といいますが全部手書きで、ちゃんとしたお客さんの資料をつくっていたのです。
お客さんの決算書をもらった時に、去年の数字が頭に入っているから、比較してすぐに企業の経営状態がわかったものです。
けれども、今の若い担当者はわからないのです。
こいつらは何をするかというと、銀行に戻ってパソコンにデータをぶち込むだけです。
その結果を見ているのです。
税理士がコンピューターソフトの分析を見て判断しているのと同じです。
失礼だけど税理士は決算書を渡したってわかりません。
税理士はあのソフトに入れないとわからない、そこで出た数字、流動性比率がどうなのかとか、それを見て「御社のここがいけないからこれを直しましょうね」などと言っているだけにすぎません。
今、銀行にも同じことが起っています。
銀行の支店長ですらそうです。
もう誰もまともに決算書が読めないのです。
全部ショートカットして、パソコンで処理するようになってしまいました。
書類をスキャナーで読み込んで、あとはソフトが解析。
出てきた数字だけを見て「あなたは良いです、悪いです」と言っているのが実態です。
ここからが本論です。
あなたは、弥生会計とか、勘定奉行といったソフトを使ったことがありますか?
そのソフトを買った時に正しく動くかどうかテストしましたか?
信用しましたか?
「税理士さんが薦めたので」という理由で使っている人もいるかもしれませんが、そんなことで信用して大丈夫なのでしょうか。
普通は、正しいかどうか自分でテストしますよね。
当たり前のことです。
だから銀行も本当は同じことをしなければならないのです。
銀行融資の本当の第一関門
このソフトは何千万もするものです。
それはそうですよね。
決算書の分析ソフトですから、そんなに安いはずはありません。
そしてこのソフトが、実は融資の第一関門なのです。
わかりますか?
たとえばあなたが融資を申し込んだ時、このソフトで通過するかどうかで融資が決まるのです。
このソフトの分析を基に、日本の銀行マンたちは判断しています。
つまり、自己査定の基本になるのです。
そうなると、気になるのはこのソフトの中身ですよね。
でも、どうなっているかを普通の担当者や支店長に聞いても、
「いや、これはブラックボックスで僕たちにはわらないようになっています」と必ず言いますし、実際そうですからね。
わかったら恣意的に操作してしまいます。
そしてこの中に、何百という方程式があるのですけれど・・・
実は・・・実は・・・
僕はこのソフトのテストをする人間でもあるのです。
意味わかりました?
銀行の頭取も役員もソフトのブラックボックスの中はわからないのです。
一般の支店長もわかりません。
なぜなら秘密だから。
それをやっていいのは、知っているのは、会社の中で2人か3人だけです。
1人はエンジニアなので融資のことはまったくわかっていません。
だから、事実上わかっているのは誰か?・・・・・・・・・・・・これ以上は言いません。
つまり、銀行はそういうことをやっているのです。
だから融資を受けるのは、まずはそのソフトとの戦いだからというところがわかっていないと、担当者に無駄な接待をするなど、意味のないことをしてしまうのです。
ソフトを通ってから担当者ですからね。
ただ、大前提は、先に説明したように黒字、キャッシュフロー、云々というのがあるので、その上で少しお化粧ができたらいいですよね。
このソフトは融資がOK、NGというほかに、たとえば融資の枠とか、金利とか、そういったところも出す、すべての基本です。
ここが融資の始まりになります。
ランクも12段階とか14段階とかあるのですけれど、このソフトの判断によってあなたは何段階目の人なのかも決まるのです。
このソフト、銀行はどこも共通なのかという疑問もあると思います。
多少の違いはあると思いますが、基本は同じです。
「どうやったら倒産しないか?」ということを一生懸命、考え「この会社は倒産しづらいですよ」ということを弾いているソフトなのです。
多分、こんな話は絶対に聞けません。
というか普通、僕みたいな人間はこういうところに出てきません。
どこの会社の中でも、どこの銀行でも、僕みたいな人間は2人や3人はいます。
でも、彼らは表には絶対に出られないのです。
だから僕も、ここまで明かしてしまうと、ちょっとマズイのです。ここではこの程度でとどめておきます。
K
追伸
真田孔明よりお知らせ。
K先生のお話の中に出てきた、2013年一番のニュース。
4月4日付けで日本銀行が発表した「132兆円ふやしますよ!」。
正式名称は「量的・質的金融緩和」。
この公式文書をPDFファイルは、もう、入手できただろうか?
今日まで、「物販大富豪の戦略術」を読んだ「感想」。
「物販大富豪の戦略術」の実行に当たる意気込み。
専用フォームを通して、K先生と僕の2人に向けて、伝えて頂いた場合、折り返しのメールで対象のPDFファイルをプレゼントさせて頂く。
これからの戦略術を組む上でも、一番重要な根拠となる資料。
必ず入手して、何度も声を出して熟読して頂きたい。
世の中の様々なものが見えてくるはずだ!
【オフィス内でコッソリ確認する時などには「30日メール講座」版が便利】
【物販大富豪直伝の戦略術第20話/全30話】
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…