「実質競争倍率」という言葉があるのをご存知だろうか?
これは、部活動の大会トップ争いでも、高校受験でも、大学受験でも、就職活動でも、サラリーマンの出世でも、自営業者の修羅化でも、全てに共通して使われている概念だが。
実は、各分野での上位3.8%未満に入る、「偏差値68」水準の結果を「偶然のラッキー」や「瞬間最大風速」ではなく、必ず「実力」で取って来れる「考え方」を持つ方々が、共通して知っている概念であり、使っている言葉であるが。
仮にこれまでの人生、この概念を知らなかったり、使ったことがなかったりな場合。それが現在、年収ベースで「年収1,000万以上」おとなの偏差値68以上、就労人口の3.8%以上の領域に入っていない、数ある理由の一つとも言える。
「実質競争倍率」の世界では、「運」という概念が別の捉えかたをされていて。この世界では、何か欲しいモノを手に入れたり、願いを叶えたりする時に、「運」というものによって、手に入ったり入らなかったりが決して左右されることはない。
なぜなら、何回繰り返しても、「必ず取れる」ということが、当たり前の基準になっているからだ。
「東大」合格者の「実質競争倍率」とは?
日本の学歴社会において、最高峰の「東大」。
例えば、2020年度の「東大」合格者は、同級生約115万人に対して、全大学受験生が53万人。その内約3,060人が「東大」に合格して進学することになる。同級生対比では0.26%。全大学受験生対比では0.57%。
なるほど、どちらを比較しても入手率は1%未満。確かに入手確率はものすごく低い困難なものである。
3,060名が、「東大合格」を入手して、学歴トップの枠組みに君臨したことになるが。「合格」を勝ち取ったクオリティを見ていくと、それぞれ事情が違ってくる。
この内、約50%が、何度繰り返し「東大」を受験しても合格できる水準まで「実力」を高めてくる。残りの約50%が、2回受験すれば1回は合格するレベルにしか「実力」が到達していない。
今回はなんとか自分の取り組んできた範囲がテストに出て、「合格」を勝ち取った。・・・という具合である。ところがこの中には、10回受験できて、たまたま運が良ければ「合格」できるという人たちは皆無。
とすると「実質競争倍率」を基準に自分の「実力」を見るならば、
・毎回「東大」受験すれば 必ず「東大」に合格できる「実力」なのか?
・2回「東大」受験すれば 1回は「東大」に合格できる「実力」なのか?
この2択しか無い。
「実質競争倍率」では、この2つのどちらかに入っている人たちだけが、実際の「競争のライバル」であり。実はそれ以外の大学に進学したい約53万人は、「ライバル」にすらなり得ない。
だから、「東大」を狙う場合、一見すると53万人が母数に見えるかもしれないが、「東大合格者」たち同士の中では、必ず合格する1,500人+2回に1回合格する3,000人4,500人が「実質競争倍率」に基づくライバルにしか見えていない。
・A枠:100%で入手できるのか?
・B枠:50%で入手できるのか?
これだけしか存在しないのだ。この事実は、競争の土台にすら乗ってこない水準の方々には、絶対に見えてこない世界である。
「年収1,000万」の「実質競争倍率」
「東大合格」と同じようなことが、「年収」の世界でも発生している。例えば、「年収1,000万」となれば、「1,000万より上〜1,500万以下:180.4万人」という数値が参考数値として挙げられる。
「年収」の世界は、学歴のように完全に数値化することが難しくなって来るが、「国税」が発表している「年収」の数値はひとつの目安として採用することができる。
一見すると、日本の就業者数は6,724万人いるので、この全員が「競争のライバル」だと思っている人たちが多いと思うが。
年収1,000万〜1,500万を獲得した方が、約180.4万人いるとしたら。獲得者数を、全就労人口6,724万人で割って、就労人口の2.6%、38.4人に1人という数字は算出できる。
1,000万より上〜1,500万以下:180.4万人・2.6%(38.4人に1人)しかし、「実質競争倍率」に基づくと、この内大多数は、「競争のライバル」にすらなっていない。
実はここでも、「東大合格」と同じような現象が発生している。「年収1,000万」を獲得した方々のクオリティを見ていくと。
181.180.4万人の内、約50%の90万人が来年も必ず「年収1,000万」を取れる人。残りの50%の90%が2回に1回の確率で「年収1,000万」を取れる人。つまり、「実質競争倍率」に基づくと、90万+180万 ≒ 270万人だけで、「年収1,000万」の席を争っていると容易に想定できる。
年収1,000万以上は、248.9万人。
- 1,000万より上〜1,500万以下:180.4万人・2.6%(38.4人に1人)
- 1,500万より上〜2,000万以下:39.3万・0.58%(172.4人に1人)
- 2,000万より上〜2,500万以下:12.8万・0.19%(526.3人に1人)
- 2,500万より上:16.4万人・0.24%(416.6人に1人)
6,724万人 – 248.9万人 ≒ 6,475.1万人は、実は「高年収」の競争の土台にさえ乗っていない状態であることが、容易に想定されるわけだ。
「年収1,000万」の競争は、「270万人だけ」で行われているリアリティが見えてこない限り。どうやって、「年収1,000万以上」を「実力」で取れるようになれるのか?そもそもこの場合の「実力」って何なのか?ここに神経が行き渡ることは無い。
・・・永遠に。こうして、世の中では、「年収1,000万以上」を獲得する人たちは、毎年「年収1,000万以上」を獲得し続けている一方。
そうでない人たちが、「年収1,000万以上」を目標に掲げたところで、誰でも、楽して、簡単に・・・FXで・・・仮想通貨で・・・転売で・・・。
「実質競争倍率」に乗ってくる方々とは、全く無関係の方向に走っていっている方々で溢れ返っている。彼らは、ますます、「対象外」になってしまう現実がある。この状態は、自分がリアリティに気づかない限り、永遠に続いてしまう。。
会社で「部長」になれる人の「実質競争倍率」
「年収」の世界で、「年収1,000万以上」の「実質競争倍率」が、一番誰に対しても「見える化」しやすいのは、大企業の「部長」の席でだろうか?
部下が50人〜100人程度いる大企業の「部長」であれば、ほぼ確実に「1,000万より上〜1,500万以下」の枠組みの中に入れるし。
この条件に見合う席数は、日本で約41万もあるので、再現性も申し分ない。実は、既に大企業の正社員として働いている方々には、誰でも共通して見える部分だと思う。
例えば、同期として入社した、同僚たちを見渡してみて。誰が「年収1,000万以上」「部長」の席を獲得できる「実質競争倍率」に入れるのかどうか?
本当は、入社5年も待たずとも、自分が「実質競争倍率」に入れてるのか?入れてないのか?見えてくるものがある。
例えば、僕も入社の時から、「部長」を目指して歩んでいたが、仮にあのまま、「副業バレ事件」で、会社を「円満退社」しなかったとしても。
A:必ず「部長」になれる人
B:2分の1の確率で「部長」になれる人
僕の場合は、どれだけ頑張っても、上記の内「B」にしか入れなかった。現に、今日時点で「部長」になった同期を見てみても、「A」と「B」のどちらかに該当する人しかいないので、決して間違った人選はされていない。
しかも、「A」から順番に「部長」になっていて、数年遅れて「B」が「部長」になっている。ここに逆転現象なども、発生していない。
・・・とするならば、僕が早期に「副業」を始めていたのは、後から考えれば「正しい」ことになるが、ココが読み切れていなかった時点で、所詮僕はどれだけ頑張っても、「サラリーマンで部長」の「競争の世界」では、「B枠」の人間だったわけだ。
しかし、サラリーマンの世界の「B枠」の怖さは、入手確率が2回に1回なので、例えば今年「部長」になれたとしても、パフォーマンスが悪く、失脚した場合。
来年は「子会社への出向」という「片道切符」しか渡されず。以降、サラリーマンとしては、二度とチャンスが巡ってこないことだろうか?
「副業」や「自営業者」の「実質競争倍率」
実は、これと同じようなことは、「副業」や「自営業者」の世界でも発生している。「副業」と「自営業者」で、それぞれ何万人が「年収1,000万以上」なのか?
数値化することが難しいが、サラリーマンの席が「41万」とするならば、180万 – 41万 ≒ 約139万と想定することはできるだろうか?
ここでも、実際に「年収1,000万」枠を争っているのは、A:毎年確実に年収1,000万になれる人 ≒ 推定69万B:2回に1回年収1,000万になれる人 ≒ 推定139万この合計約208万人の方々だけであり、それ以外の方々は、「競争の土台」にさえ上がっていない状態。
つまり、徒競走で言えば、スタート地点にすら立てていない状態。これが現実である。こういうことが、言葉を交わしただけでも、すぐに分かってしまう。
「実質競争倍率」に入っていない状態の方々が、「目標年収2,000万」とか、「目標年収5,000万」とか、真面目な顔して語られても。
「まずは年収1,000万を目指せる 状態になりましょうよ!」
としか回答できない。つまり、「まずは「年収1,000万」の「実質競争倍率」に入れる「競争力」とも言える「実力」を固めましょう!」というお話になるわけだ。
この「年収1,000万以上」の「実力」を持てる、「実質競争倍率」に入るための方法が、「地下ソサエティ」を通して、僕たちが研究を積み重ねている、マスターヒロさん直伝の『成功シンドロームOS』。
最低限、『成功シンドロームOS』に該当する「考え方」が、当たり前のように、理解して、使いこなせていないと、「実質競争倍率」すら、入ることはできないので。
「目標年収2,000万」とか、「目標年収5,000万」どころではなく、「目標年収1,000万」でさえ、「夢のまた夢」と言い切れる程に、「競争のライバル」にすらなれないことになる。
ということで、ご自身が「目標年収」を掲げる場合も、本当に「実質競争倍率」に入れる「実力」がある状態なのか?「実質競争倍率」に入れたとしても、入手率100%の「A枠」なのか?入手率50%の「B枠」なのか?
あやふやにすることなく、クリティカルに分析することが求められる。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…