「ストリップハウス」で絶品のステーキ
「ソーホー」で一度「剣客遣米使節団」は解散。各々別行動をすることになった。
僕はしばらくMacBookでパチパチした後、少し遅れる形でニューヨーク入りした同じく「剣客遣米使節団」のメンバーの一人アクニンさんと待ち合わせをした。
ニューヨークマンハッタン、13E12番通り。一見シンプルな店構えのステーキハウス「ストリップハウス(STRIP HOUSE)」。
中に入ると、間接照明で薄暗い店内に赤のビロードの壁。
セクシーで妖艶な雰囲気の閉鎖空間。アクニンさんと僕は、店員さんオススメのステーキ、「ニューヨークストリップ」の16オンス(450グラム)を注文し食した。
ステーキ外側の焼けたこんがり感は、マンハッタンでも他のステーキハウスには無い食感。それでいて、ステーキの中は、ジューシーなピンク色という、理想の陰陽が演出されている極ウマステーキである。
ニューヨーカーたちの間でも、ニューヨーク一美味しいと、評判のステーキハウス。
「ウマすぎる!」
噂は本当どころか、想像を絶する美味しさだった。450グラムの日本人にとっては大きめのステーキであったが、10分もかからずたらい上げてしまった。
そしてお会計の時・・・
アクニンさん:「孔明さん、私のクレジットカードで払っていいですか?」
そういって、アクニンさんは財布の中から、黒い「物体」を取り出した。
チタン製のブラックなやつ
黒い「物体」と表現したが、実際は薄っぺらいカードである。クレジットカードなのだから。
にも関わらず、「物体」と表現したのは、カードが「チタン製」だったからだ。アクニンさんから、「チタン製」カードを受取り、店員さんにクレジットカードを手渡す時、手に感じたズシリと重い質量感。
孔明:「あれ、これは・・・ひょっとすると。。。」
噂にだけその存在を聞いたことがある、「アメックスセンチュリオンカード」。
ゴゴゴゴゴゴ
「剣客遣米使節団」として見学をした、ウォーリストリートに本社を構えていた「アメリカンエクスプレス」。
「アメックスセンチュリオン」とは、アメリカンエクスプレスのプラチナカードのさらに上に位置する、最上級のクレジットカード。
巷では「ブラックカード」と呼ばれているものがあるが、本来「ブラックカード」とは、本来アメックスの「センチュリオンカード」のことを言う。このアメックスのセンチュリオンこそが、正真正銘、真のブラックカードで、ブラックカードの中のブラックカードと言える。
「センチュリオン」になるためには、グリーン→ゴールド→プラチナ→センチュリオン・・・と、ステップアップしてステイタスを獲得する形であるが、最上級のセンチュリオンは、プラチナになった後、年間あたり数千万円〜1億円クレジットカード決済をして、アメックスに対して、ロイヤリティを示し続けた後、「アメックスセンチュリオン」の方から、インビテーションが来る。
木箱のフタを開けると、中心にインビテーションカードのある、厳かなたたずまいの黒い箱。
インビテーションカードに書かれてある専用デスクに電話をかけると、黒光りするチタン製の、「センチュリオン」が送られて来て、使用の権利が付与される。
日本で、「センチュリオン」の会員カードを所有するためには、初年度入会金として54万円、年会費は36万8,000円。初年度は90万8,000円も必要になるようだ。
世界最高峰のVIPブラッククレジットカード「センチュリオン」を持つことのメリットは・・・
☆専用コンシェルジュデスク
アメックスのプラチナ、センチュリオンには自分専用の専任担当者(コンシェルジュ)がついて、24時間365日いつでもサポートしてくれる。
「ノーと言わないサービス」として知られており、ありとあらゆる要望に対応してくれると言う。
主には、旅行担当の「トラベルコンシェルジュ」と、日常の買い物や食事を担当する「パーソナルコンシェルジュ」の2人が付いてくれる。
「おいしいレストランどこか無いですか?30分後に10名で予約してもらえますか?」
・・・というような要望にも当然のように答えてくれるようだ。そればかりではなく、並ばなければならない限定商品も購入してくれるとか。「センチュリオン」ホルダーとしては、専用コンシェルジュを執事代わりに使えるだけでも年会費以上の価値があると考える人が多いようだ。
☆利用限度額無制限
アメックス「センチュリオン」には、利用限度額に制限が設けられていない。無制限にクレジットカードで買い物ができるようだ。
さらには、億円単位の買い物もできてしまうとのこと。「センチュリオン」が一枚あれば、家も戦車も買える・・・とも言われている。
無制限の利用限度額ということは、当然ながらそれ相当の、決済能力がある者のみ、センチュリオンの審査を通過できることになる。
☆飛行機のアップグレード
アメックスが提携している航空会社「デルタ、USエアウェイズ、ヴァージン・アトランティック、ノースウェスト」などでは、予約した座席のクラスをアップグレードしてくれるとのこと。
たとえば、エコノミークラスを予約しても、空席さえあれば、自動的にビジネスクラスや、ファーストクラスにアップグレードされる可能性が高くなる。
さらに、年4回までであれば、同伴者の飛行機利用が無料になるとか。たとえば、自分がビジネスクラスかファーストクラスのチケットを予約すると、同伴者は無料で飛行機に乗れる噂もある。
専任の「トラベルコンシェルジュ」に一本電話するだけで、飛行機からホテルまで、すべて予約してくれるようだ。
☆ラグジュアリーホテルアップグレード
「センチュリオン」が提携している、ラグジュアリーホテルへの宿泊時。スイートルームへ無料アップグレードされたり、VIP待遇で迎えてくれるとのこと。
☆旅行先での優遇
空港ラウンジのVIPルームが使えたり、数億円単位の海外旅行障害保険がついたり。旅行に関しては、特に沢山の優遇特典があるようだ。
☆メンバーシップリワード
アメックスのメンバーシップ・リワードのポイントシステムは世界最高峰と呼ばれている。高級車なども、ポイント交換商品にラインナップされているとか。
さらには、約20億円以上決済するポイントを溜めると弾道飛行の「宇宙旅行」も体感できてしまうというのは有名である。
☆特別な高級レストラン
一見さんお断りの超高級レストランなども、「センチュリオン」保有者は席を確保できてしまうとのこと。提携している高級レストランでは、「センチュリオン」保有者向けに、1日1席空けられているお店もあるようだ。
また、ルイヴィトンやティファニーなど、アメックス提携高級ブランドショップでは、ショップの閉店後でも、「センチュリオン」保有者のためだけに、お店をあけてくれる。営業時間外に買い物ができるサービスも提供しているとは。
☆電話一本でプライベートジェットのチャーター
アメックス「センチュリオン」の有名な特典としては、プライベートジェットのチャーターというものがある。「センチュリオン」保有者のためだけに、プライベートジェットをチャーターしてくれる脅威のサービスである
以上のように、アメックス「センチュリオン」を所有者たちは、電話一本だけで、「特別」の極みを実現できてしまうのだ。
・・・そんな、天上人のクレジットカードと言える、アメックス「センチュリオン」。噂にはよく聞いていたが、実際に「センチュリオン」を所有している御方を見たことは無かった。
まさか、こんな旅先で、チタン製の「センチュリオン」を手に持ち、「センチュリオン」で支払うことができてしまうとは・・・。
ゴゴゴゴゴゴ
さすがは「地下ソサエティ」のプラチナ。只者でないものたちが、ゴロゴロとしている。
こういう後光溢れるチタンカードを手にすると、「好きな言葉は特別」欲望が沸き起こり、
「会社の経費を全部、アメックスで支払えばボクチンも「センチュリオン」。。。」
・・・とかよぎってしまいそうにもなるが。そんな時は、「地下ソサエティ」では誰もが知っている、北野会長用語。
「嫌いな言葉は特別」
「嫌いな言葉は特別」
「嫌いな言葉は特別」
3回お経のように唱えながら、平常心を保った。ちなみに、この「センチュリオン」の話を、別の「プラチナ」たちにしたところ・・・。
「あ、僕も アメックスではないけど、ブラックカード持ってますよ!」
・・・と、次から次へと財布の中から特別な「ブラックカード」が出てきてしまった(汗)。
1枚、2枚、3枚、テーブルの上に並んだ、「ブラックカード」。こちらは、年会費でけでも、13万円以上かかる、「ダイナースクラブカード」とか。
みんな、「地下ソサエティ」のメンバーとして活動を開始してからは、北野会長の教えに従って、「嫌いな言葉は特別」・・・と、心を入れ替える形で、ノー時計、ユニクロの服。。などの「特別感ゼロ」のパンピー服に着替えているはずだが。
まあ、メンバーとして活動する前は、ビジネスでもうけたお金で、高級ブランド時計を身につけ、高級ブランド服や靴を履いていた者たちも多いので、ある意味こういう華美なカードをまだ持っているのは、仕方がないとも言えるのか。
孔明:「けしからん!僕がもらっておこう!」
アクニンさんの「センチュリオン」を、自分の財布の中にしまい込もうとした。けれども帰りの移動は、「へい!タクシー」とかではなく、徒歩&地下鉄で帰るので、こういうところは、北野会長の教えが浸透している証拠である。
元・華美で特別な者たち(今北野流で凡人化)も多く集う「地下ソサエティ」の全貌
http://kita.sanadakoumei.com/lp/club/
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…