アクニン、カナ、オオ、ダイ、ノブナガ、シリュウ、バッカス、S氏、マーベ、コウメイ。
「ファーザー」の10名の申し子たちが、マリオットマーキーズホテル。予約していた2台のバン車に乗り込み、1時間以上かけて向かった先、『CASCATA GOLF CLUB』バンコク。
A・B・C・Dの36ホールからなるチャンピオンコース。
AコースとBコースは、タイのゴルフコースらしいトロピカルゴルフ熱帯気候の自然を生かしたレイアウト。
CコースとDコースはトロピカルリンクス。
熱帯気候の自然にコースデザインをリンクス風にユニークなレイアウト。
ユニークにデザインされたコースは、熱帯のゴルフパラダイスと呼ばれている。
タイ国内ゴルフ場ベスト18ホールに選ばれている。
靴はそれではダメです!
今回が「ゴルフチェリーズ卒業日」だったメンツが多い。ゴルフのマナー云々を知らぬ者たちばかり。しかも、「抜け道」や「裏道」の大好きな面々。
「ゴルフ道具なんか、無くても大丈夫でしょう」的なノリで由緒正しきゴルフ場へ。
ポロシャツではなく、Tシャツを着て来た者。
ベルト付きのズボンを履いていない者。
さらには、ゴルフ用スパイクではなく、普通のスニーカーで来た者。
「マナーやエチケットとは、王族が奴隷に対して規律を守らせるための言葉だ!」
・・・とか言いながら、ゴルフ場でのマナーとされる道具を持ってこなかった者たちが多い。
・ゴルフコース代:1700バーツ
・キャディ代:400バーツ
・カート代:750バーツ
合計:2,850バーツ
往復車2台代:
6,000バーツ(一人あたり600バーツ)
・・・だけを、受付で払って知らぬ顔で通そうとしたところ。
様子のおかしさに気づいた 官門っぽいスタッフがやって来て。「あなたの靴ダメ」・・・とか指摘。
・クラブレンタル:1,000バーツ
・靴代”400バーツ
・・・を強制的に追加で支払わされる者たちが多かった。
カートに乗って、フライトに出る直前も、知らぬ顔してTシャツのままコースに出ようとしていたシリュウのところ。
再びスタッフが気づいたようで、やって来て、シリュウはポロシャツを買わされた。ここのゴルフ場のポロシャツは高くて2,500バーツで痛い出費。
しかし、
「マナーを守らせるの企業努力をするのは相手側にある。」
「後出しジャンケン」
的な、稼ぐ人間特有の思考がこういうところにも見られ素晴らしい。
10人で一斉にパター練習のスペクタクル
フライトに出る前、ゴルフコースではなく、パター練習場に連れて来られた。パターを手に、10人一斉に、ただただ穴に向かってボールを打ち込む姿はスペクタクル。
「練習なんかしないでイキナリゴルフ場に出て実践から学べ!」
・・・という「ファーザー」からの訓えがあるため、みんなセオリーを無視したバラバラのパッティングスタイル。身体は温まったようだ。
いざ、コースへと向かう。
ゴルフチェリーズ分散の組分け
今回僕たちが回るのは、BコースとCコース。
ファーストフライト
・カナ(月修門):経験者
・バッカス(陽官門):チェリー
・コウメイ(月財門):ゴルフ歴2ヶ月
セカンドフライト
・オオ(月立門特級):経験者
・アクニン(月財門):ゴルフ歴1ヶ月
・S氏:チェリー
サードフライト
・マーベ(陽修門立門特級):経験者
・ダイ(月修門):経験者
・ノブナガ(月立門特級):ゴルフ歴1ヶ月
・シリュウ(陽官門修門特級):チェリー
・・・という形で、ゴルフ経験者と、ゴルフチェリー卒業したばかりと、ゴルフチェリーが、うまくミックスされる形で、チーム分けされた。
まずは10人ずらりと並んで、同じコースからのスタート。
10人の内のティーオフは、ゴルフ歴2ヶ月(15回行ったけど)のコウメイから。全員が見守る中、コウメイが手にしたのは、ドライバーではなく。「7番アイアン」
月財門コウメイ曰く「ドッライバーやウッドで叩いてもまっすぐ飛ばないから、7番アイアンだけでやる!」・・・と、プライドを完全に無視して、点数だけ取りに行こうとする「チキンゴルフ」。ジェントルマンなゴルファーとしては、かなり恥ずかしい行為。
「生き残ることが重要!」とつぶやきながら、7番アイアンで、可もなく不可もなく迫力も無い着実なショット。
直後、ゴルフチェリーバッカスがドライバーで打ったところ、バッカスは足をつった。いきなり負傷者が出そうになるというアクシデントに見舞われたが。
無事に収まったようで、「北のゴルフ倶楽部」『CASCATA GOLF CLUB』バンコク初日がスタートとなった。
チキンゴルフ「セブン」と「おかまちゃん」
やはり月財門と月官門には、目的を遂行する時に、プライドというものは簡単に捨てられるようだ。「チキンゴルフ」と言われようが、着実な任務遂行を優先する。
コウメイは最初のティーオフから一貫してティーショットでも7番アイアンだけを使う。
パー5のホールでも
・7番アイアン
・7番アイアン
・7番アイアン
・ピッチングウェッジ
・パター
・パター
・パター
→ダブルボギー
といった感じで、点数だけを取っていく「チキン」ばかりをしていたため。キャディたちからは、嘲笑の意味を込めて「セブン」という名がつけられていた。
月官門のS氏は、レディース専用の、赤いポールのところからのティーショット。
キャディたちからは、嘲笑の意味を込めて「おかまちゃん」という名がつけられていた。
普通の人達であれば、恥ずかしくて出来ないような「チキン」を、場の空気も読まずに淡々と続けられるところが、月財門や月官門の強みである。
「カナ」の男性超えのドライバーショット
「北のゴルフ倶楽部」の中でも、唯一の経験者である女性剣客の「カナ」。
ニュージーランドでもプレイしたことがある。
ランチ休憩を挟んだ後半に入ると、ドンドンとエンジンがかかって来たようで、「ドライバー」が恐ろしいほど飛んで来た。「おかまちゃん」同様に、赤いポールから打っているが、それでも距離を見てみると明らかに飛んでいる。
マーべと同じくらい、時にそれを超える距離を飛ばす。ゴルフは力ではないのだ。。。というのを改めて学ばせて頂いた。
仮に男性が女性をゴルフに誘った時に、男性がコウメイのように、7番アイアンで「チキン」。女性がカナのように、ドライバーでぶっ放す。
確かに、コウメイの7番アイアンのミスなし「チキン」の方が、確率論的に点数は良くなるが。絵図らとして、超格好悪い。
逆に、点数は悪かったとしても、最初の「ドライバー」がバンバン飛ぶと格好良い。
男たちは、「チキン」コウメイと、「ドライバー」カナの対極を見て、
「早くドライバー格好良く打てるようにならないと・・・」・・・と後に思うことになる。
統計数は少ないが「門」ごとの傾向か!?
今回たったの10名だったので、「統計データ」というふうには言えないかもしれないが。偶然か、必然か、「門」ごとの傾向がちびっと見られた。
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立門特級:今回参加者全員「アディダス」が好きだった。おそらく「アディタス」のマークが、王冠に見えるのだろうか?
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修門:今回参加者全員「ナイキ」が好きだった。呪文唱えて飛ぶバギっぽい?
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財門:アクニン、コウメイ共に、ゴルフクラブセットを購入したが、なぜか2人とも「ミズノのゾイド」セットだった。
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創門:今回参加者ゼロ
・・・そして官門。
バッカスとS氏・・・それぞれ別のフライトでプレイしていた2人のゴルフチェリーズ。
互いに申し合わせていたはずは無いのに。以前「ファーザー」がうざいゴルファーとして例に挙げていた、空を2回剣で切ってから、何度も素振りの型の稽古をして、ボールの前に立ったと思ったら、また首をかしげながら、空を2回剣で切ってから、素振りの稽古をする。。。
・・・という儀式迷信的な動作を、そのままやっていた。
バッカスもS氏も、「ファーザーがおっしゃっていた時、自分のことだと思ってドキリしました。なので今日は抑えましたが本当ならもっとやりたかった・・・。」という。
「ファーザー」がおっしゃっていたあれは、おそらく官門のゴルファーだったのではないだろうか?
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…