2015年7月17日、安倍首相は2020年東京五輪のメイン会場となる「新国立競技場」の建設計画の白紙撤回を表明した。
総工費が当初予算の2倍近い2,520億円に膨らみ、国民からの批判が高まっていたことを国民やアスリートたちからも大きな批判があり、このままではみんなが祝福できる大会にすることは困難だと判断。
政府は半年以内に、競技場の規模や総工費などの条件を決めて、デザイン、設計、建築を一体化した国際コンペを行う形で、新たに計画を策定し、2020年貼るの完成を目指すという。。
「新国立競技場問題」。
僕、真田孔明が、日本一時帰国してからテレビのスイッチを入れると。どこのニュース番組を見ても、このニュースばかりが報道されていた。(安保の話もあったが薄まった・・・)
・当初想定の総工費は1,300億円
↓
・基本設計は1,625億円
↓
・最後は2,520億円
1,000億円単位で変化をして行くこと自体、普段民間個人として、チビチビと商売をしている僕からすると、「ダイナミックな桁(ケタ)で変化していくなぁ」・・・とは思ってしまうが。
同時に、別の角度から感じることがあった。
それは・・・「やはり世の中の大多数の人たちは、お金というものを感情でしか捉えていないのだなぁ。」・・・ということだ。
僕が一番疑問に思うことは、1,000億円の予算オーバーが、これほどまでに全マスコミに取り上げられて大きな問題になるのに、なぜ「2014年の大きすぎる事件」は、テレビ・マスコミでは一切取り上げられないのだろうか?
・・・昨年度日本列島を強烈に襲った大事件を思い出すと、不思議に感じてしまった。
あれだけのケタ違いの「大事件」が起こったにも関わらず、どのテレビ・マスコミも一切取り上げない。
・・・にも関わらず、「たったの1,000億円の差」に関しては、これほどまでに大きな事件として、テレビ、新聞、雑誌などのマスコミに取り上げられているのである。
こういう現象を目にすることで、いかに人は「お金=感情」なのかが良く分かる。
実際に「お金」に、「真実」というものは必要ないのだと。
世の中の大多数の人たちにとって「お金」とは、「感情」を軸にして、あいまいかつ相対的に論じるものであり。数値的な基準を元に、合理的・論理的に論じるものではないのだと、僕は改めて理解するに至った。
「91倍」飛ばした問題は誰も問題視しない現実
日本銀行の調査統計局が、2015年3月18日に発表した「資金循環統計(2014年第4四半期速報)」をご覧頂きたい。
資金循環統計(2014年第4四半期速報):参考図表(日本銀行公式ホームページより)
https://sanadakoumei.com/doc/150318-14toukei.pdf
ここには、2014年のお金に関する「大局マップ」が、サマリーとして掲載されている。
一応、sanadakoumei.comのドメイン上に掲載されているが、僕が自作自演で捏造した資料ではなく(笑)、正真正銘、日本銀行発行の正式な資料。
こと、お金を日本国内で語る中では、欠かすことの出来ない資料でもある。
資料内「図表1-1」に掲載されているのは、日本全国の金融資産・負債の状況。日本全国の、
- 家計=民間個人
- 民間非金融法人=民間法人
- 一般政府=日本政府
- 預金取扱機関=民間銀行
- 保険・年金基金=保険・年金会社
- その他金融仲介機関=ノンバンク
- 中央銀行=日本銀行
それぞれの、現金・預金、証券(株)などなどの「金融資産」の資産・負債状況がA4一枚のサマリーとしてまとめられている。
さらに注目すべきは、「(図表1-2)部門別の金融資産・負債フロー(2014年中、兆円)」。
ここにはなんと、民間個人、民間法人、日本政府、民間銀行、保険・年金会社、ノンバンク、日本銀行。それぞれの年間キャッシュフローサマリーがひと目で確認することができる。
たとえば、「証券」・・・すなわち、株とか「有価証券」の2014年トータルのキャッシュフロー、株の売買結果に関して・・・
証券取引の売買結果・・・
- 家計(民間個人):+1兆円
- 民間非金融法人(民間法人):-4兆円
- 一般政府:-23兆円
- 預金取扱機関:-39兆円
- 保険・年金基金:-4兆円
- その他金融仲介機関:+4兆円
- 中央銀行(日本銀行):+70兆円
・・・株の取引で、お金を創造できる立場の日本銀行がガチで参戦。
日本銀行だけが、プラス70兆円で圧勝。。。
その他は・・・東京オリンピックの経済効果が、3兆円。。。とか言われている中、兆円単位の、ヤバイレベルのマイナス・・・
特に2,520億円の「新国立競技場」問題でもめている日本政府は、そのオリンピックの経済効果の8回分もの金(血税?)をたった1年間の株などの証券取引で飛ばしてしまっている。
僕たち国民が税金を通して支払ったあっさりと、1年間でぶっ飛ばしている。
(民間銀行の、 マイナス39兆円もものすごいが、こちらははまあ「民間」なので・・・。)
「高すぎる!」「予算オーバー!」として建設を断念してしまった、「新国立競技場」を換算の対象にすれば、91個分をたったの1年間で飛ばしてしまっている。
23兆円÷2,520億円=91個分
僕が日本居住者ではないからなのか?
僕が海外居住者だからなのか?
僕としては、本来こっちの方が、大問題なのではないか???
「新国立競技場」91個分に相当する、金額を軽く飛ばしてしまった方が問題なのでは?
と冷静に思ってしまうのだがいかがだろうか?
確かにディナーのステーキ屋で、安めのオージービーフにしようか、高めの黒毛和牛にしようか、どちらにしようか悩むレベルの庶民の僕から見れば、2,520億円というのは、莫大な金額には違いないが。
普通であれば誰がどう天秤にかけても、
23兆円:2,520億円=91:1
の問題の方が、重い問題だと思うのだが、誰も重い問題とは受け止めないようだ。。
証券取引は目に見えないもの。新国立競技場は目に見えるもの。だからなのだろうか?非常に理解に苦しむ。
けれども同時に理解できることは、「世の中の大多数の人たちにとって、お金というものは、感情でしか捉えていないのだなぁ。」・・・ということだ。
「木を見て森を見ず」的な・・・。
一方、「だからこそ、お金を感情ではなく、客観的、合理的に見れる、ゴクゴク一部の人たちだけがお金に祝福される。」
「金融資本主義というゼロサムゲームの中、勝てる側の人間になれる。」
・・・のだということで、「これはこれでよいのだ!」と理解納得するに至った。
ただし・・・僕の仲間になってくれた人たちだけには、「勝てる側の人間」の仲間入りをしてもらいたい。
そのために、世の中の大多数の人たちと同じように、「お金=感情」と捉えて、ただただ無意味に流されることなく、本質を見抜けるようになってもらいたい・・・。
お金の本質を学んでもらうために、本物の「金融工学」というものを、共に学んでもらいたいのである。
今回のセミナーはもともと予定されていたものなので、何も「新国立競技場問題」に合わせて開催したわけではないが、偶然にも今回のタイミングで毎日のようにニュースで取り上げられていたので、東京渋谷で開催したセミナー、「藤原式フランチャイズ4大活用法個人が10年間以上継続的に収入を得る方法」の冒頭では、「新国立競技場の91倍飛ばした問題」を挙げて、お金の真実を見極めるために必要な視点。。
からお話させて頂いた。
金融資本主義の中で、優位なポジショニングを取りたい場合、必ず正しい「金融工学」の叡智というものが、必要とされる・・・その理由にもつながるので。
今回のセミナーにもしっかりと「収録」させて頂いている。
「フランチャイズ」・・・
「金融工学」・・・
「農耕民族」・・・
「新国立競技場問題」へのマスコミと国民の反応・・・
一見バラバラのパーツであるが、実は全てがつながっている。
こういう視点を学ぶためにも、本当の意味でのお金の勉強というものが求められる。
本当に、金融資本主義の中で、優位なポジショニングを取りたいのであれば・・・。
なお、「新国立競技場問題」からはじまる、今回のセミナーを収録した音声は、一部編集を加えて、準備が整え次第後日、
運営事務局より配布させて頂く。
しばしお待ちいただきたい。
「藤原式フランチャイズ4大活用法個人が10年間以上継続的に収入を得る方法」
https://www.facebook.com/events/1610828125857253/
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…