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【帝】華僑から教わった「秘術」を中国本土で使ったところ中国全土の国営テレビ局と流通が協力してくれた奇跡

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華僑の大富豪たち、一度心の扉を開く形で信用・信頼してくれると、旧来の仲間として本当に沢山の事を教えてくれる。

ビジネスの方法、投資の方法、だけでない。華僑がビジネスシーンで活用している、様々な「秘術」と呼ばれることも、かなり年月をかけた「小出し系」ではあるが、諭(さと)してくれるように、教えてくれるのだ。

今になって、華僑大富豪たちと日々過ごしたあの頃を思い出し、教わった事を全て書き出し、全体的に見渡していくと、とある物理法則に沿って成り立っていることがよく分かる。

けれども、当時は断片的に教えてもらった事を、微塵も疑うこと無く、すぐに実践の中で使って見る・・・我武者羅に突き進むだけの繰り返しだったので、気づくことはなかった。

たとえば、僕が彼ら華僑から直接教わった「秘術」を、素直に本場中国本土で使って見たところ、恐らく日本人としては前代未聞とも言えるとんでも無いムーブメントを起こしてしまうことになり、実際に「秘術」を使ってみた僕自身が驚いてしまった。

僕の現役サラリーマンメーカー勤務時代。2006年に、香港から、中国本土の支社に異動になったばかりのこと。中国本土現地に移住してから最初に手がけた大きなプロジェクトのことをお話しようと思う。

中国珠海市にあるホテルの大ホールを借りて、中国国家広電総局のテレビCF部門のトップ、中国主要13省の国営テレビ局の局長、200名を超える、中国全土の卸売業の経営者に参列して頂いた中・・・。

僕はパワーポイント、そして、現地で雇用した中国人スタッフの通訳を介して、片言の英語を駆使して約1時間に渡るプレゼンテーションをさせて頂いた。

日本人初!中国政府と民間企業の両方を巻き込んだプロジェクト

国家広電総局の暗黙の了解の下、各省のテレビ局と流通が密接に組んだ、全く新しい戦略術。

中国本土全体の商慣習をも根本的に変えるビジネススキーム。日本の製造メーカー、中国全土のテレビ局、現地代理店、卸売流通業。

全員がWIN-WIN-WINになれる、今まで誰も実現させたことの無い、全く新しいスキームを提案させて頂いた。

国家広電総局とは、中国共産党が、最も重要視している部門の一つ。検閲に許諾、全テレビ局の情報発信の内容を全てコントロールしている政府機関。

実は、2004年頃から、日本のテレビドラマ、アニメ、映画などが、中国本土で一切放映許諾が降りなくなってしまった理由。国家広電総局が全て、過去の許諾済みの番組までに遡ってまで、全て非承認にしてしまったからだ。

けれども僕が提案したスキームは、その国家広電総局の上層部にさえ受け入れられた。国家広電総局のテレビ宣伝広告部門トップからも、「兄弟」の称号を頂戴した程。

中国本土のテレビ局、現地代理店、卸売業者、プロジェクトに参加した全員にとって、メリットのある提案だと認めてくれて、それによって、中国本土の名だたる方々が一斉に動いてくれたのだ。

1円もかけずに中国全土にテレビCFがかかり日本発の商品が売れた

結果・・・僕が商品として提案した、携帯ゲーム機のテレビCFが、中国全土のテレビ局の子供チャンネルや子供番組に放映されることになった。ただの一円の宣伝広告費を持ち出すことなく。

たとえば、上海の子供向けテレビチャンネルでは、一日40回ものテレビCF広告が、繰り返し放映され続けていた。ここに宣伝広告費は一円もかけていない。

北京のテレビチャンネルでも同様に凄いことになっていた。当然ながらここにも宣伝広告費は一円もかけていない。

上海、北京のみならず、天津、広東、四川、福建、湖北、湖南、浙江・・・中国全土の主要の全テレビ局や、その更に下の地方局が、子供向けチャンネルや番組を通して、無料でテレビCFを放映してくれたのだ。

従来、中国本全ての注文をかき集めても1,000個程市場投入してしまえば、在庫が残ってしまうレベルの高額の正規品携帯ゲーム機。

出荷前入金の条件にて、中国本土合計で55万個出荷することに成功。。。内20万個分程、途中入金条件を少しだけ妥協してしまい、お金の回収と納品までに約1年間かかってしまったのだが・・・。

ともかく、約20年間億単位の赤字続きだった中国現地のオペレーションを、移住後たったの半年で億の黒字に転換することに成功した。

その後も同様の方法で、商品第二弾、シリーズ合計120万個、商品第三段、シリーズ合計120万個を、現金回収を伴った出荷。

中国本土の全省に流通させることに成功し、中国全土の子供たちに購入頂き、商品で遊んでもらうことに成功した。

プロジェクト成功の副産物として発生した大きな問題

ただし、このスキームには大きな問題があり、勤務していた製造メーカー内部では、物議をかもし出していた。

それは・・・同時に、製造メーカー正規版でない、10分の1もの超低価格な模倣品が、数千万個単位で売れてしまったのだ。

55万個出荷した最初の製造メーカー正規版の携帯ゲームは、約2,000万個の模倣品が生産され、出荷されてしまったと推測されている。

同スキームにより正規品120万個出荷した商品第二弾は、約3,000万個の模倣品が生産され、出荷されてしまったと推測されている。

最後に正規品120万個出荷した商品第三弾は、約4,000万個の模倣品が生産され、出荷されてしまったと推測されている。

この3つの商品共に、中国本土で知らない者はいないほど広まった。日本の文化を商品を通して広めることができたわけだ。

JETRO上海:「100%外資(日本資本)系の企業で、ここまでの成果を叩きだした日本企業は始めてですね!」

当時のJETRO上海の担当者にもそう言われた。

時の中国国家主席にも、「うちの孫が◯◯という日本のキャラクターの玩具で遊んでいる。これは問題だ!」と新聞にコメントを投稿させた程。。

拠点として新オフィスを立ち上げた中国広東省の納税ランキングでベスト200位を達成し、中国本土の税務局から表彰された。

それほど、日本の製造メーカーとしては、過去に一度も誰も成し得なかった、異常値とも呼べる結果を叩きだし、日本発の文化の産物である、日本の商品の正規品を中国全土で販売することができたのだ。

自らが売上・利益目標を達成すると共に、中国本土各省のテレビ局、販売代理店、卸売業者の方々に、商売として儲けまくって頂くこともできた。

WIN-WIN-WINの状態を構築することができたのだが、結果として数千万個レベルの模倣品が、中国全土で販売されてしまう結果にもつながってしまった。

けれども、それは製造メーカー純正の商品によるものだけでなく、模倣品によるものが大多数あるという、皮肉な結果になった。

中国本土で実現したスキームを構築する上で、当初から全てを予想していたわけではなく、結果としてそうなってしまったものなのだが、うねりがここまで大々的な規模になってしまうと、僕としてもどうしようもない。

模倣品を摘発しようにも、あまりにも莫大な規模で展開されていて、摘発のしようがない。

「日本の商品が、中国本土のより多くの方々に、広まってよかったじゃないか!」

「模倣品を助長するなんて何事だ!どんなに大きな結果を叩きだしたからと言って、イリーガルな行為を認めることはできない!」

オフィスの中の机上では、様々な意見が飛び交ったが、良い面もあれば悪い面がある・・・。結果、この成果が良かったのか?悪かったのか?

仕掛けた当事者である僕自身含めて、誰も結論を出すことができないまま時が過ぎた。

メリットだけでなくデメリットも同時に推測して妥協点を決める

時として、大きすぎる成果を出してしまった時には、手痛い副産物を産んでしまうこともある。

ワクワクするようなメリットの部分だけの想定はできない。

メリットとデメリット、成功と失敗、必ず表裏一体セットで、予め起こりうるリスクを含めて、しっかりと推測を立てておかなければならないと、僕は現場での活動の中から学んだ。

その中で、許せる部分、許せない部分、事前のしっかりとした話し合いの上で妥協点を定め、日本の文化の結晶である商品の、現地での展開計画を組み立てる。

現地で展開した商品を現地の方々に使ってもらうことで、日本の文化の良さを知ってもらう。机上の空論ではなく、リアリティを追求しながら、商品を通しての日本の文化伝承を行いたい。

そんな思いと共に、中国本土での活動をしていたのだ・・・。

・・・

・・・

・・・

・・・。というのは、実は表向きの言葉である(ドドーン)。

まあ、当時勤務していた会社に勤務している、「大卒・大手」の現役サラリーマン向けの報告書用の言葉とでも言えようか。

そんな普通の発想や切り口では、このスキーム自体が成り立つわけもなく。中国全土のテレビ局、流通業者、政治家、役人たちが、一斉に動いてくれるはずもない。

なぜ、中国国家広電総局のテレビCF部門のトップ、中国主要13省の国営テレビ局の局長、200名を超える、中国全土の卸売業の経営者たちを、僕たった一人の力で動かすことができたのか?

戦後の歴史の中、日本人でありながら、日本人ということが明確に分かられている状態で、これだけの多くの人たちを実際に動かすことができたのか?

たったひとつの「情報」を元に仕組みを構築した

あの日の僕は中国杭州。上海のテレビ局の局長と一緒に、360度山に囲まれた秘密の茶屋で、龍井茶をすすりながら、田舎料理を食べていた。

その時、何気なく局長が発したたった一つの言葉を、僕は見逃さなかった。それは・・・。

「中国国営テレビはどこも、中央政府からの命令で、「売上高」を重視することになったので、これからは大変だよ。(中国語)」と言ったものだった。

食事の途中、恐らく局長はそれほど意識せずにつぶやいておっしゃったのだろうが、この言葉に僕の脳が反応するかのように、突然アイディアが湧き出てきた。

孔明:「それでは、商品の販売の伝票を全部テレビ局を通しましょうか。(英語)」

そう言いながら僕は、ノートを出して、次のようなチャートを2行だけ書いて、ページをちぎって渡した。

  • 物流:【孔明が勤務していた会社】→【販売代理店】→【上海卸売問屋(複数)】
  • 伝票:【孔明が勤務していた会社】→【販売代理店】→【テレビ局】→【上海卸売問屋(複数)】

僕が提案したことはこういうことだ・・・通常従来の中国本土のテレビ局のスキームは、テレビCFを投入して、その宣伝広告費をもらうというものだった。

テレビ局が持っている広告枠の大多数は、外部の広告代理店が所有していて、広告代理店を通して収入が入る仕組みだった。

いくら宣伝広告が増えても、そう簡単に売上高が上がるものではない。

中国本土の国営企業はどこもそうなのだが、国営テレビにおいても、中央政府から出されるミッションを着実にクリアし続けていかないと、むちゃくちゃ沢山いるライバルたちとの出世競争に勝つことはできない。

一体どうやったら売上高を上げられるのか?物販をやろうかどうしようか?など、色々と試行錯誤をされていて、そんなジャストタイミングで、2003年から中国本土への商品の販売活動をはじめて、中国本土の業界で名前が少しずつ売れてきた僕に声がかかり、相談に乗ったというわけなのだ。

そこで僕が局長に提案したことは、広告代理店ではなく、テレビ局が独自に持っている放映枠を使って、テレビ局が宣伝広告をかけて、その地区で売れた商品は、全て後からテレビ局に伝票を通すというスキーム。

こうすれば、全くリスクの無い形で、売上と利益だけがテレビ局に積み上がって行く。

  • 従来:テレビ局は商品1個販売当たり、数中国元程の宣伝広告費が手に入る。
  • 孔明新提案:テレビ局は商品1個販売当たり、卸売価格ベースの売上高が立ち、なおかつ利益も抜ける。

実際に動く宣伝広告費に該当する利益の部分は全く変わらないのだが、売上高をとにかく立てられる。。。そんな提案だった。

中国本土では、各省や特別市毎がまるで別の国のように機能していて、現地の卸売問屋はその省の中にしか流通できない絶対的なルールが存在する。たとえば、上海卸売問屋は、上海内でしか流通できない。

仮に上海の卸売問屋が別の省に販売したのがバレると、壮絶な喧嘩になってしまうほど、このルールは徹底されている。

つまり、上海の卸売問屋が仕入れて販売する金額は、上海のテレビ局が上海市内でテレビCFを入れたものによるお陰だということを、ハッキリと言うことができる。

さらには、「情報」を全て握っている国営テレビ局の権力は絶大で、商品の販売活動をしているありとあらゆる会社とっては、まるで王様のような状態。現地の流通の方々はみな、テレビ局の言うことを聴くのだ。

さらに、流通側のメリットとしても、宣伝広告費のためのまとまった金額を予めコミットメントしたり、持ち出したりする必要も無い。

「僕が勤務していた会社→販売代理店→上海のテレビ局→上海の卸売問屋(複数)」全員にとってメリットがあったスキームだった。

局長:「それは面白い!(中国語)」

そこで、まずは商品を具体的に一つに絞ってみて、販売代理店、実際にやってみることにした。

その結果・・・上海で鬼のように売れた。正規品だけでなく、模倣品も同時に・・・。でも、高額の正規品がこれだけ沢山売れることなど、今までの中国史上で一度も無い。

上海で叩きだした実績が中国全土に広がる時

上海のテレビ局が鬼のような売上高を立てた。。。そして、販売代理店・卸売問屋、法人も個人もボロ儲けした。

こんな噂を他の省の方々が黙っているかけは無い。上海のテレビ局とは最初にやってもらったということで「特殊な取引条件」を仕込み、上海のテレビ局並びに、販売代理店と共に、セミナーを開くことになった。

そのセミナーこそが、冒頭にお話した、中国珠海のホテルで開催したセミナー。中国国家広電総局のテレビCF部門のトップ、中国主要13省の国営テレビ局の局長、200名を超える、中国全土の卸売業の経営者が参加したセミナー。

中国全土で旋風を巻き起こした「伝説の幕開」けとなったというわけだ。

中国全体では、第一プロジェクト2,000万個、第二プロジェクト3,000万個、第三プロジェクト4,000万個・・・共にとんでも無い数字だ。

僕が直接管理していたのは、当然ながら「正規品」の生産・販売・マーケティング。けれども、僕が円卓から席を立った後の裏商談では、模倣品の類も正規品と同じように取引されていたらしい。。。

さらには、あまりにも売れすぎたため、、正規の伝票の流れとは別に、「中国特有の様々な性質を秘め持ったお金」が、国営企業・役人・・・などの背後に大量に動いたとか動かないとか。。

ココらへんは僕も、ハッキリ書けない部分なので、憶測や都市伝説。はたまた「フィクション」ということにしておこう。

とにかく関わった人たちは全員儲けに儲けたようで、当時僕がどの省に行っても、空港には現地の卸売問屋や国営企業の方が空港まで迎えに来てくれて。

そして、夜は超高級レストランで、役人・国営テレビのVIP・卸売問屋など含めて宴会。当然ながら、ナイトクラブという秘密倶楽部にも。。。そして朝まで飲み明かす。。。そんな待遇を受けてしまっていた。

相当な金が動いていたのだと想像できる。。。

凡人が

・・・ここで誰しも疑問に感じることと思う。

なぜ中国本土ではかなり風当たりの強いはずの日本人である僕が、さらには、当時30歳にも至っていない一介のサラリーマンだった僕が。本社の役員やお偉方に一切頼ることもなく、異国の地でたった一人で仕組みを構築することができたのか?

20年間億の赤字だった中国オペレーションを億の黒字にしただけでは無い。

これほどまで多くの中国本土の国の方々や、中国本土の法人を動かすことができたのか?という部分だ。あなたも想像頂けるように、戦後の日中関係において、日本の外資100%の企業がこれほどまで多くの国営企業と法人を動かした前例は無かった(中国本土で活躍している有名日系企業は実質は51%以上のシェアは中国側が持つ中国企業と化している。)。

僕は直接会ってみればすぐに分かることだが、特に凄い力やオーラを放つ特別な人間でも無い。両親は普通のサラリーマンに地方公務員教飲職。中流下級のどこにでもあるような家庭で生まれ育った、どこにでもいる普通の人間である。

むしろ、黙って座っていれば、気配さえ感じさせない、漫画「黒子のバスケ」の黒子のような人間だ。

にも関わらず、中国本土の猛者たちの中で対等に渡り歩いただけでなく、これほどまで沢山の方々に影響させて動かすことができたのか?

実はその秘密は単純明快で・・・僕が華僑大富豪たちから教わった、とある「秘術」を、そのまま自分に当てはめ、相手に当てはめる形で、使ってみただけだったのだ。

華僑大富豪たち教わった、華僑大富豪が華僑大富豪たる所以でもあり、華僑がどんな異国の地でも暗躍し続けられる「秘術」。

これを華僑発祥の地でそのまま使ってみただけなのだ。普通の人間が、奇跡(ミラクル)を起こせる力を持つ。それが僕がこれまでヒタ隠しにして来た「秘術」である。


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