30円で仕入れた商品が300円で売れたとしたら・・・。それが実現可能だから、「国際転売セラー」になると誰でも稼げるのです。
4倍価格差のアービトラージ(鞘抜き)を謳歌できる方法のカラクリを暴露しましょう。
直接外貨を稼ぐ「国際転売セラー」スキーム。早速仲間たちがセブに渡り、いくつかの販売検証をしてみた中から。
実践に基づく検証結果も獲得できましたので、このお話を交えながら。
▼なぜ、フィリピンではこれ程までに物が高く売れるのか?
フィリピンという国では、日本よりも所得水準が圧倒的に低いのに、日本よりも高い値段で商品を売ることができてしまいます。
なぜそんなセオリー無視のことが実現可能になるのか?
フィリピンという国は7,000以上の島々から成り立つ島国です。
1980年代は世界中の製造業の企業進出も盛んだったのですが、1990年代、2000年代は中国やアセアン各国の国々にその地位を奪われてしまいました。
一番の問題はやはり島国であることそのものです。
当時インフラがまだ整っていないことから、電気代などの基本的なコストが高くなっていました。
島国であるということは、輸送面でのコストが高くなってしまうデメリットもあります。
原材料を輸入するにしても、世界中から調達する必要があり、相当のコストがかかってしまうのです。
中国本土の場合、最初にこのあたりの基本インフラ整備を徹底的に進め、さらには経済特区を作り、進出企業の税制面を有利にしました。
僕がサラリーマン時代、中国本土の上海に異動になり、中国本土のビジネスオペレーションの担当になった時も、通常のオペレーションこそ普通の商業ビルで営むのですが、会計業務などは上海の保税区にあるオフィスで行なっていました。
このように、外国製造業にとって有利な仕組みが整備されていたのです。
主要都市近辺を中心に、数多くの外資系製造業が中国本土に進出。部品などの調達も容易に。これによって、区域全体が発達することになったのです。
確かにここ数年間は。中国本土への製造業の集中自体がリスクと見られるようになり、フィリピンにも多くの製造業が進出を決めています。
実際に、僕が2010年12月までサラリーマンとして勤務していた企業も、2012年にフィリピン・セブに生産拠点を進出させました。
けれども、まだまだ単純な工業製品などはフィリピン国内で生産されているものは少ないです。その大多数が中国本土を始めとする、アジア各国からの輸入に頼っているのが現状なのです。
食料品と生活コストは圧倒的に安いフィリピン。けれども、工場製品は実は日本よりも高いのです。
たとえば日本の100円均一の商品がマニラでは200円程度で均一ショップで売られています。
さらに、セブには均一ショップの類がまだないので、250円から300円位上の価格で売られています。
物がまだまだ足りていないから、欲しいものであれば価格が高くても購入するのです。
消費自体が伸びているにも関わらず、圧倒的に物が足りない状況。フィリピンでインフレが起こる基本的な要因です。
そして、日本の100円均一で売られている商品はどこで生産されているのか?
その大多数が中国なのです。
▼なぜ中国本土では物が安く手に入るのか?
僕が毎月のように行く【やっぱり金だよ!漢だらけの香港視察の旅】でも良く寄る場所ですが、中国広東省珠海市には、2元(日本円で29円)ショップというお店があり、日本の価格のおよそ30%程度の価格で購入することができます。
日本の価格の30%程度の価格で購入することができてしまうのです。
中国本土では逆に、単純工業製品はデフレ製品群です。
幾らでも生産することができますし、新しい商品が発売しても、売れ筋商品ということが一度分かれば、どこの工場でもマネをして模倣生産をしてきます。
現に僕が中国本土の営業&マーケティング業務を行なっていた時も、ヒット商品が出るとその1、2か月後にはほぼ同じ機能の模倣品が流通していました。
注意しなければならない部分でもありますが、中国珠海で仕入れられる商品は、日本への販売活動にはあまり向いていません。
中国2元ショップで手に入る商品を、日本でそのまま販売してしまうと、「安かろう、悪かろう」ということで、目の超えたユーザーからのクレーム対象となり、逆にYahoo!オークションでの評価を下げかねないからです。
(けれども、フィリピンであれば・・・余程のことがなければ。。。)
今の中国本土のような状況下では、価格はいつも競争下におかれ、どんどん下がっているのが現状です。
安く生産される理由、それは模倣を基本としているため、商品・企画開発にかかるコストがいらないから。
ブランド名を持ったメーカーとして運営している組織が少ないため、クオリティなどに問題があったとしても、全く気にしない。だからコストを抑えられるのです。
安く売られる理由、それは、この手の商品がすぐに各社から模倣品という形で量産され、市場価格を下げていくからです。
一方、フィリピンでは、中国ではタダ同然に売られている商品が、高く売られることがあります。これら全てには理由があるのです。
国と国との主要産業の違いからくる背景。これを理解することが、「国際転売セラー」として商売をして行く上での基本の一つとなるのですね。
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