正直に告白すると、僕、月財門の真田孔明には、昔から実力というものが無い(キッパリ)。しかし、実力が無い割には、こと勝負事には強く、比較的に優勢な結果を叩き出せることが多い。
小学校時代、中学校時代、高校時代、大学時代、社会人時代・・・を振り返ると、「特別」の領域には到達できなくても、それぞれの時代に必要とされるミッションにおいて、「それなり以上」の結果は、よいしょよいしょで、叩き出すことができている。
その理由を門使いとして、自分なりに分析すると、
- 自分の実力の無さを理解・認識したこと
- 戦略術の大切さを理解・認識したこと
- 情報の大切さを理解・認識したこと
生まれながらの月財門の囚われによるものであろうが、この3点を、小学校の頃から理解・認識できていたことにあると思う。
自分に実力があると考える方々。
月財門僕の目からはどう映るのか?
スポーツの実力、勉強の実力、仕事の実力・・・人はそれぞれ、様々な分野で、実力というものを発揮すると、良い結果が出せると世間一般的には言われている。
確かに実力を元に、結果を出せた者は、自信というものがつき、実力をさらに強く認識していくことで、さらに大きな結果を叩き出せるという流れに突入することができる。
しかし、一見強そうに見える、実力という概念は、非常に脆かったりする。勉強に自信があって、テストに臨んでうまくいかなかった・・・。
スポーツに自信があって、試合に臨んで負けてしまった・・・。
仕事に自信があって、ビジネスに取り組んでうまく稼げなかった・・・。
実力を元に物事に取り組んだ時に、失敗した時に、すべての自信を喪失してしまい、立ち直れないほど、落ち込んでしまう。。。という流れに、陥ってしまうことがあるからだ。
たとえば、中学生の時に、技能教科含めて成績オール5(5段階中)。生徒会長を務めているような、一見パーフェクトに見える学生が、各中学のそういう連中が集まる、トップクラスの高校に進学した結果、実力を元に大きな負けを経験し、精神的にズタズタになり、立ち直れなくなる。。という話はよく聞くことだ。
一方実力無しに、結果だけを獲得できる者は、実は精神的には非常に強い。
偏差値50で偏差値70の高校に合格
たとえば僕の場合は、実力が全く無いのに、中学一年生〜三年生まで一貫して、とある戦略術と情報を元に、中学生時代を過ごしていたことで、父親の母校でもあり、両親の望む、偏差値ベースでは、偏差値約70の高校の合格を獲得し進学することに成功した。
中学校のクラスの中でも、高校合格が一番早かった。
学校からの推薦、書類選考というやつだったので、面接・筆記共に試験無し。テストを一度も受けること無しに・・・。高校合格内定後、
「遊んでないで勉強しなさい!」
と、母親に命じられ、無理やり「ラ・サール進学予備校」という進学学習塾に入れられた・・・いや、学費をわざわざ払って入れて下さった。。
しかし、この入塾試験の時に、塾の先生から驚かれた。なぜなら、僕の入塾テストの結果は、偏差値70どころか、偏差値60どころか、模擬偏差値50以下だったからだ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
塾のテストの結果からは本来、普通に高校受験をすると、対象高校の合格率、100%不合格・・・。
塾のクラスも、クラス分け用のテスト結果だと、本来は一番下のクラスだったのだが、すでに偏差値70近くの高校に合格内定済みだったので、一番上のクラスに入れられた。。。
その後も何度も、「模擬テスト」なるものを受けさせられたが、イエス、間違い無い。何度テストを繰り返しても、偏差値55を超えたことはただの一度も無い。なんど模擬テストを受けても、偏差値は確かに50前後なのだ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
当然、学習塾の授業の内容は、僕には分かるわけはなく、漫画を読む時間と化していた・・・。
確かに、合格内定は持っているはずなのだが、明らかに実力と結果が乖離していた。
そういう流れで、偏差値約70の高校に進学してしまったこともあり、当然ながら・・・
高校の中では、いつもクラスでビリから3人には入っていた。。
けれども、僕的には、「まあ、当然でしょう。。」と割り切っていたので、精神的なダメージはゼロ。
高校の授業中は、机の下で「筋トレ」しながら、漫画を読んでいた。。。・・・という具合である。
大学のスポーツ推薦。サラリーマンとして、狙っていた一部上場企業第一志望〜第三志望まで、3社全て内定獲得。
どのような戦略術と情報だったのか?語りだすと長くなるので、省略するが。すべて実力ではなく、戦略術と情報をもとに臨み、獲得した結果である。
「実力を軽んじ、戦略術と情報を重んじる」
・・・月財門の僕の人生観は、「特別」レベルな結果を出すことはできないかもしれないが、「それなり以上」の結果は、出せるようだ。
「戦略術と情報を軽んじ、実力を重んじる」危険性
世の中の大多数の人間は、「戦略術と情報を軽んじ、実力を重んじる」。しかしこれは、非常に危険なことだと、月財門の僕的には考えている。
実力をもとに闘おうと決めた瞬間から、実力以上のパフォーマンスを発揮できないからだ。
実力以上の結果を出そうとした時、ものすごいレベルの、努力をしながら、精進しなければならない日々が訪れる。
たとえば、「実力」を「知能」という軸に合わせて分析した時に、、
- 音楽的知能(リズムと音のパターンを扱う能力)
- 身体運動的知能(問題解決のために身体と運動を使う能力)
- 空間的知能(広い空間のパターンを認識・イメージや映像を扱う能力)
- 対人的知能(他人の意図や欲求を理解するコミュニケーションを扱う能力)
- 内省的知能(自分自身を理解し、自己の生活を効果的に統制する能力)
- 言語的知能(言葉への感受性・目標の達成に向けて言葉を用いる能力)
- 論理数学的知能(問題を論理的に分析・数学的に処理する能力)
一体自分のどれとどの知能を、具体的にどうやってパロメーターを上昇させれば良いのか?
その知能を上げるためには、どれくらいの年月がかかるのか?
それを考えているだけで、日が暮れるどころか、「短い人生が終わってしまう・・・。月財門の僕的には、そう考えてしまうのだ。
だから僕は、実力を上げることは、ムダだと考えている。
「実力を軽んじ、戦略術と情報を重んじる」の強さ
一方、「実力を軽んじ、戦略術と情報を重んじる」
・・・という人生は、月財門の僕的には素晴らしい人生だと考えている。
なぜなら、正しい戦略術と情報さえあれば、未来でも、明後日でも、明日でもなく、「今日」この瞬間から、変わることができるのだ。
たしかに、正しい戦略術と情報を獲得すること自体は、非常に困難なことかもしれないが。たとえ、間違った戦略術・情報をつかみ、失敗も繰り返すことになったとしても、失敗した時の精神的なダメージは低い。
僕の実力がダメなのではなく、ただ単に、戦略術と情報がダメだっただけ・・・と、失敗の原因を自分の内面ではなく、外に置くことができるからだ。
「また別の戦略術と情報を探そう・・・」
と、失敗後の立ち直りが滅茶苦茶早い。そして、日々、
「僕にとって正しい戦略術と情報とは何か?」
これだけにセンサーを働かせていると、意外と「正しい戦略術と情報」というものに、巡りあえたりする。
「正しい戦略術と情報」をつかむことさえできれば、実力そのものは成長していなくても、「今日」からでも、戦局を大きく改善することができる。
- 失敗しても精神的なダメージが無く
- 正しい戦略術・情報をつかめば今日から変われて
- 実力がなくても結果を叩き出せる
「実力を軽んじ、戦略術と情報を重んじる」
これは素晴らしいことだと、僕は強く認識しているのだ。
さて、あなたは限られた人生の中で、どちらの道を選択するのか?
- 「戦略術と情報を軽んじ、実力を重んじる」人生か?
- 「実力を軽んじ、戦略術と情報を重んじる」人生か?
当然ながら、これは人生観に関わることなので、各々の選択・判断に委ねられる。
追伸
「実力」無しに「神オセラー」になった方法あれは2003年の頃だろうか?
ゲーマーの一面を隠し秘め持っている僕、当時はYahoo!の「オセロゲーム」にはまっていた。大体30,000名以上のプレイヤーが参加していて、ランキングを競い合いながら、毎日沢山のユーザーがネット上で「オセロ」ゲームの対戦に燃えていた。
3日位サボっていると、どんどんランキングが下がってしまうので、プレイヤーの稼働率は凄まじかった。
基本的にはランキング下位のプレイヤーが、上位を見つけてはゲームの対戦を申し込む形。承認されればサシの「オセロ」ゲームスタート。オンラインを通した双方向な戦いが開始される。
ゲームで負ければ何も得ることはできず、戦績表に屈辱的な「敗北」が一つカウントされてしまう。
ゲームで勝てば、戦績表に「勝利」が一つカウントされると共に、さらには、ランキングが上がる。
※勝った場合のランキング変動
((自分のランキング−相手のランキング)÷2)=勝利後の順位
例:自分1,000位、相手100位。。。このランキング同士がゲームをして、自分が勝利した場合は、((1,000−100)÷2)=450位へランキングアップ
逆に、格下の相手に負けると、ランキングが下がる。・・・たったこれだけのルール下で行われていた、オンライン「オセロ」。
別に上位ランキングになったからと言って、何か商品や景品を獲得出来るわけでもなく。表彰されるわけでもなく、ただひたすら、互いが上位ランキングを目指して、8×8=64の升目で構成された盤面の上で、「オセロ」のオンライン対戦を続けていた。
当然僕もやるからには・・・ベスト100・・・位には入りたいと思っていた。そして、3万数千位スタートからただひたすら、自分よりも上位を見つけては対戦を申し込む。
これを繰り返していた。その結果・・・。
20,000位、10,000位、5,000位、2,000位、元々「現実世界」でも、「オセロ」がそれなりに強かった僕は快勝を続けることができた。
ところが、1,000位以上の格上と対戦すると・・・。強い、強すぎる。。。半端無く強い!何回やっても勝つことが、出来なくなってしまった。
勝てないまま、敗北カウントだけが増えて行ってしまう状況、かなり焦りを覚え始めた。
僕は幼い頃から、ゲームに負けるのが嫌い。ゲームに負けると、どんな手段を使ってでも、勝ちたくなってしまう。
だから一度対戦の手を止めて、いろいろとゲームに勝てる戦略術を模索し続けた。
その結果・・・なんと、たったの2、3日もたたずに、1,000位以上のプレイヤーに勝てるようになれた。
500位、400位、300位・・・そして、なんととうとう当初の目標だった100位を突破して、数十番台という「神オセラー※」の頂きまで到達した。
(※注:そんな称号はYahoo!オセロにないが。。。)
なぜ僕が、たったの数日以内に、1,000位以上のプレイヤーに勝てるようになったのか?
さらには、その上の頂き100位を突破して、「神オセラー」になれてしまったのか?
・・・本当は恥ずかしいので公開したくないのだが。コッソリと公開してしまおう。僕も今は「Yahoo!オセロ」をやっていないので、ライバルになりようが無いし(笑)。
僕が「神オセラー」になれた恥ずかしい方法・・・公開。
パソコンをもう一台用意した。そして、別のYahoo!IDを使って、「Yahoo!オセロ」のアカウントをもう一つ用意。さらに、もう一つの僕のアカウントと同じように、1,000位位まで持って行った。
そして・・・やはりここのボーダーを超えると、どうしても勝てなくなってしまうのは、こちらのアカウントでも同じ。。。(無念)
けれども、今回の負けは負けではない。なぜならば勝利へのファンファーレが、鳴り響き始めたのだから。。。
僕のアカウントを開いたパソコン。もう一つのアカウントを開いたパソコン。
2台を並べた状態で、対戦相手を同時に探して行く。そして、牛歩戦術やコミュニケーションを駆使して、なるべくほぼ同じタイミングでスタートできるよう微調整。
そして・・・対戦が始まったら・・・。僕のパソコンの対戦相手がやったことを、もう一台のパソコンで自分がやる。
もう一台のパソコンの対戦相手がやったことを、僕のパソコンで自分がやる。
「オセロ」をかなりやりこんだ人なら分かると思うが、上位の方の対戦では、置ける場所のパターンは本当に限られてくる。
特に自分が「白」で相手が「黒」だと、黒は「位相幾何学」的な見方では一通りの打ち方に収束されて来る。初めの段階の切り口とか、途中の「中取り」などの手口を、そのまま真似できるようになる。
上位のプレイヤーであればある程、自分の石の和を少なくして、相手が打てる場所を少なくする動きをしてくる。
だから、当然・・・ゲームの行方は一緒にならないが、もう一台のパソコンの対戦相手の動きを真似して行くことで、相当な確率でいいところまでいけるのだ。
僕のパソコンの対戦相手がやったことを、もう一台のパソコンで自分がやる。もう一台のパソコンの対戦相手がやったことを、僕のパソコンで自分がやる。
その結果として味わうことができたのは、勝利勝利勝利勝利勝利勝利!
両方のアカウント共に、1,000位台を突破しドンドンと順位をあげ、僕のアカウントは100番以内。もう一台のアカウントは200番以内。・・・結果的に僕は「神オセラー」の領域まで到達してしまったのだ。
いかがだろうか?
「孔明流マネマネ!オセロゲーム」
対戦相手それぞれの力を利用する形の、オセロ対戦方法・・・非常に恥ずかしい(笑)。
重要なことは、「マネマネ!オセロゲーム」をやって行く過程で、いつしか本当の実力が身についてしまったという事。ランキング1,000位以上、僕よりはるかに格上の実力を持った猛者たち。
彼らの動きを忠実にそのまま真似しながら、プレーしていったことによって、上位と下位の動きはどう具体的に違うのか?
1,000位以上の猛者たちが共通して持っていて、自分が持っていなかった思考回路や行動パターンは何だったのか?
ひたすら上位との実践を繰り返すことによって、分かってしまったのだ。頭で理解できただけでなく、普通の人の2倍対戦をしていたことで、体にも染み付いてしまった。
「マネマネ!ゲーム」で2アカウント同時対戦はいつか、凡人プレイヤーだった僕を、限りなく本物に近い「神オセラー」へと引き上げてしまったのだ。
「実力を軽んじ、 戦略術と情報を重んじる」ゆえに叩き出せた結果である。まあ、本当のトップにはなれないが(笑)。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…