【斬】FX（外国為替証拠金取引）投資のレバレッジ利用方法を確認してみる

FX（外国為替証拠金取引）投資は歴史が浅く手法の確立していない投資手法の一つです。日本では1998年に各社が取り扱いを開始したばかりなのです。

業界が成熟していないということは、取引の仕方によっては非常に高いリスクを個人投資家が負うことになってしまうことを意味します。

僕たちが共通に密かに追い求める大秘宝「300兆円／日市場を謳歌する勝ちのセオリー」を自らの力で掴み取るためにも、まずはお互い徹底的に基礎を叩き込みましょう！

FX（外国為替証拠金取引）投資のレバレッジ利用方法を確認してみる

FX（外国為替証拠金取引）投資では、レバレッジを利用することにより、自分が持っている現金・・・証拠金以上の外貨を取引することができます。

レバレッジの倍率を高くする程為替相場の変動によるリスクは大きくなります。取引の利益と損失それぞれの額が共に大きくなるハイリスクハイリターンの投資になります。

仮にレバレッジ100倍で取引した場合、たった1%の変動が100%の変動になります。1ドル100円から1ドル101円に変動した場合100 pipsとなります。利益なら1度の取引で証拠金が2倍になりますが、損失なら証拠金全額を失います。

逆に証拠金と同額の外貨を取引するレバレッジ1倍という外貨預金に近い取引もできます。この倍は低リスクになると同時に利益と損失それぞれの額が小さくなるローリスクローリターンの投資になります。

高いレバレッジであるほど、リターンが高まる分、リスクも高くなります。FX（外国為替証拠金取引）投資に臨む投資家はこれを十分に理解しなければなりません。

FX（外国為替証拠金取引）投資に重要なロスカットを確認してみる

高いレバレッジでFX（外国為替証拠金取引）投資に臨む場合、注文後はすぐにストップロス（逆指し値）を使い、被害を最小限に留める準備をしておくことが大切です。

実際には、商品先物系の証拠金取引と同様、取引の損失が一定額を超えると、ロスカットルールによって、システム上で強制的に反対売買をされます。

もしくは、それよりも損失の小さい段階で追加証拠金の差し入れ（追証）を請求される（マージンコール）場合もあります。

けれども、ここの部分に大きな落とし穴があります。それは、システム上でのロスカット判断は取引時間中ほぼリアルタイムで行われますが、FX（外国為替証拠金取引）投資取引業者のシステムの状態によっては、取引自体が必ずしもリアルタイムにならない場合もありますし、週をまたぐ形になって週明けに大きな変動があることもあります。

こうして、特に高いレバレッジの損切りではロスカットルール以上の大きな損失が発生するケースもあるのです。FX（外国為替証拠金取引）投資で大損をしてしまうのは、こうして高いレバレッジでの取引をした時に、損失を被る方向の大きな変動がある。さらには、FX（外国為替証拠金取引）投資取引業者のシステム上、ロスカット取引がリアルタイムで行われなかった・・・という場合に起こってしまうのです。

FX（外国為替証拠金取引）投資を行うに当たり、ロスカットルール上での大きな損失の可能性を把握することは非常に重要です。

FX（外国為替証拠金取引）投資の甘く美味しい部分だけに目を向けること無く、必ずこのようなリスクの部分を理解しておいて下さい。特にこのリスク管理手法の部分は各金融機関によって大きく異る部分ですし。

なお、日本国内では、2010年8月1日より最大レバレッジ50倍の規制が行われ、2011年8月1日より最大レバレッジ25倍の規制が金融庁より導入されました。これも、FX（外国為替証拠金取引）投資によって全財産を失ってしまうド素人個人投資家が増えてしまったからなのでしょう。

僕個人的には、投資のド素人たちが、25倍、50倍、100倍、200倍などのレバレッジを普通にかけて、、巨額を取引するなど、ビジネスの視点から考えても、投資の視点から考えても、あり得ないことだと思いますので、これはド素人個人投資家たちを守る当然の規制だと思います。