香港での保険の常識は、有事に備え運用で増やす。資産を守り次世代に遺す。一方日本での保険の常識は、リスクに対する防具や回避アイテムとしての保険。
このように対照的になってしまう理由としては、日本独特のリスクを恐れる国民性もあると思いますが、もう一つ、非常に重要な部分がありますね。
今日現在における圧倒的な「利回り」の違いですね。
定期預金の金利を確認してみる
日本国内の金融機関に、100万円を定期預金として預入したとしたら、金利はどのような状態なのか?2013年1月時点での1年もの金利トップ5を確認してみると。 。。 住信SBI:年0.3%、オリックス銀行:年0.24%、大和ネクスト銀行:年0.22%、じぶん銀行0.2%、ジャパンネット銀行0.09%、東京スター銀行0.25%
どの定期預金も1%にさえ満たないのが現状ですね。定期預金でこれなんて、正直僕の常識からすると信じられません。。。(汗)
たとえば僕がマレーシアジョホールバルに引っ越して来る前に住んでいた中国本土の定期預金金利。
2012年12月に直接現地を訪れて金利を確認したところ、1年もの定期預金の金利は年3.25%。3年もの定期預金の金利が年4.25%。そして5年ものになると年4.75%です。
【中国銀行5年定期預金金利(2012年12月時点最新情報)】
- 1年もの(12ヶ月間)の定期預金:年利3.25%
- 2年もの(24ヶ月間)の定期預金:年利3.75%→2年間合計:6.5%
- 3年もの(36ヶ月間)の定期預金:年利4.25%→3年間合計:12.75%
- 5年もの(60ヶ月間)の定期預金:年利4.75%→5年間合計:23.75%
定期預金だけではありません。色々な部分で差が見られます。たとえば、過去20年間を見てみると・・・。日本の国民年金は約2%の平均利回りでした。一方香港の某保険は約5%の平均利回りです。
他にも面白い数字だと、アブダビ投資庁が過去20年間で6%以上の平均利回りです。そして、世界の天才集団ハーバード大学が過去20年間で約12%の平均利回りを出していました。
ここがポイントなんですね。平均利回りの違い。
日本国内の保険と海外の保険では、圧倒的に利回りが違うんです。圧倒的な違いは生命保険なんかのように長期のものになればなるほど大きくなってきます。
運用が長期に渡れば渡るほど、巨大な差となって現れてしまうんですね。
具体的に数字に落としてみるとどの程度の差になってしまうのか?
これを保険会社の立場から検証すると面白いことが分かります。
たとえば僕が35歳の時、将来死亡した時に一億円の保険金を受け取れる保険に入ったとします。
【死亡時一億円受け取れる保険の保険会社側のカラクリ】
【国内保険】
僕が35歳の時に6,100万円を払い込みます。保険会社は6,100万円を、年利約1.5%で運用します。すると、僕が死亡する75歳の時に、6,100万円は1億1,065万円になっています。僕の家族に1億円の保険金を支払うと、保険会社は約1,065万円の利益を獲得できるのです。
【香港保険】 僕が35歳の時に2,000万円を払い込みます。保険会社は2,000万円を、年利約5%で運用します。すると、僕が死亡する75歳の時に、2,000万円は1億4,080万円になっています。僕の家族に1億円の保険金を払うと、保険会社は約4,080万円の利益を獲得できるのです。
いかがでしょうか、日本の保険ベースだと、保険会社は1,065万円の利益。。そして、海外の保険会社は4,080万円の利益を取ることができます。
しかも、注目すべき重要な点は、1億円の保険金を自分にかけるために、僕の払い込みした金額が、、、
- 日本だと6,100万円→1億円の保険金
- 香港だと2,000万円→1億円の保険金
香港の保険会社の方が、日本の保険会社よりも4倍近く儲けているのに、保険会社のお客さんである僕も、実際の払い込み金額が圧倒的に少ないのです。
日本と比較すると香港の場合は、金利・・・利回りのち外から、保険会社もWIN、僕もWIN。WIN-WINとも言える関係を気づくことができるとも言えますね。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…