「情報格差社会」・・・とはよく言われているものの、僕たちの周りに存在しているそれは、もはや「格差」どころの話ではないですね。
知っているか?知らないか?
知れる立場か?知れない立場か?
たったこれだけの差が、勝者と敗者。捕食と餌食。その後の人生は、天国と地獄の差程に開いて行きます。
これからも、その流れを止めることは出来ないでしょう。
ならば、そんな中、一般市民の僕たちが実行すべきことは・・・。
ある意味無抵抗な「反格差デモ」
『We are the 99%!!』
『ウォールストリートを占領せよ』の参加者たちのスローガンです。
1970年代から、アメリカ合衆国において上位1%の富裕層が所有する資産が増加し続けている状況に対して起こった「反格差デモ」が未だ止まりません。ムーブメントが広がっています。
米議会予算局によると・・・
【1979年ー2007年の推移】
- アメリカの上位1%の収入は、平均すると275%増加。
- 同じ期間に、60%を占める中間所得層の収入は40%増加。
- 下位20%の最低所得層では18%の増加に留まった。
- 下位90%を占める世帯の平均税引き前収入は900ドル低下。
- トップ1%の収入は、合衆国の税制が累進的でないため、700,000USD以上増加。
- 合衆国における高額所得者上位400名の収入はおよそ4倍上昇していながら、平均税率は37%低下。
【2007年時点】
- 最も裕福な1%が、合衆国の全ての資産の34.6%を所有。
- 次の19%の人口が50.5%を所有している。
2011年7月、カナダの雑誌「アドバスターズ」の創始者「カレ・ラースン」が金融機関や政府に対して、抗議の意思を表明するために、金融界の象徴といえる「ウォール街」での行進や、「ニューヨーク証券取引所」前での座り込みを行いながら、デモを呼びかけたのをキッカケに。
世界中で、「反格差デモ」が起こり、広がっているのです。
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以下当時のニュース記事抜粋
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【反格差デモ 地球を一周 親より貧しい世代の反乱】
【ロンドン=木村正人】米国からアジア、欧州と世界を一周した反格差社会デモはインターネットの威力とともに「親より貧しい世代」の不満がくすぶっていることを浮き彫りにした。大きな家や高級車は届かぬ夢となり、授業料の値上げや就職難という現実が目の前に立ちはだかる。未来に希望を抱けなくなった若者世代が景気低迷や債務危機をきっかけに構造的矛盾に気づかされ、世界中の街頭で反乱を起こした格好だ。
国際コンサルタント会社プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が最近、英国の「1963年生まれ」と「93年生まれ」の世代の所得を比較したところ、65歳の時点で93年生まれは25%、金額にして40万ポンド(約4900万円)も63年生まれより貧しくなるという結果が出た。
第二次大戦が終了した46年から60年代半ばまでの出産ブーム時代に誕生した「ベビー・ブーマー世代」は無料の教育費、緩やかに上昇する不動産市場などの恩恵を享受できた。これに対し、その後の「バスター世代」は目先の大学授業料値上げだけでなく、不動産バブル崩壊、将来の年金削減に直面するとPwCは分析する。
今年4月の米世論調査会社ギャラップの調査でも、55%の米国民が「所得・住宅・教育面で子や孫の世代は自分たちの世代より貧しくなる」と答えていた。
7-8月に英BBCラジオ番組で「親より貧しい世代」を特集した米国出身の人気財務コンサルタント、アルビン・ホール氏は「若者たちは親世代は幸運だっただけと考え、自分を取り巻く環境にひどく怒っている。革命が起きてもおかしくないと語る親世代も少なくなかった」と報告した。
スペインでは若者世代の失業率が43%に達するなど、金融・経済危機の後遺症をひきずる先進国では、15-24歳の失業率は25歳以上の3から4倍にのぼる。
高齢化で年金や医療費の予算が膨らみ、各先進国は財政赤字を埋めるため国債を大量発行。一方で財政健全化に教育費など将来世代への投資を削っている。
英国では大学授業料が約3倍の年9千ポンドに値上げされ、昨年12月に若者の暴動が起きた。イタリアでは大学予算削減やスキャンダルまみれのベルルスコーニ首相に対する若者の不満が渦巻いている。
世代間の経済格差に気づかされた若者が自分たちの声を政治に反映させようにも人口構成上、有権者の中では少数派にとどまり、街頭を占拠して声を上げるしか道がない。
インターネットを通じた「Occupy(オキュパイ=占拠せよの意)」という呼びかけに欧州やアジアの若者が一斉に反応したのは、構造的な矛盾へのいらだちを共有しているからに他ならない。
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以上記事抜粋
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今、世界中で勃発を繰り返している「反格差デモ」に共通すること。
自分の身の回りを取り巻く環境の問題に気づき、「立ち上がる」という行動を起こしたところまではまだ良いのですが。。。
けれども、だからと言って「街頭を占拠して声をあげる」ことしかできないのは、あまりにもお粗末過ぎるのではないでしょうか?
この部分だけを見ても浮き彫りになってくるのは「情報の格差」です。
「手段」を知らない・知れないから、「不平等」を掲げ、街を練り歩く・・・。
そんな至って原始的な手段にしかたどり着くことが出来ず、何か「上位階層」に一矢報いる大きなことを仕出かしたかのような、錯覚だけを獲得しているのです。
それでは、「情報」という鉄壁の防御壁に守られている一部の者たち、「上位階層」の者たちが創りだした、「情報格差社会」の餌食になり続けてしまうだけです。
引き続き「大義名分」は、「情報格差社会」の「勝者」にあり続けます。
何を叫ぼうとも、世の中の流れに影響は無し。
自分たちがこれから歩んでいく人生(未来)にも全く影響が無いのです。
それなら、具体的にはどんなことを考え、行動をしていけばよいのか?
これを次の投稿でお話したいと思います。
あなたは借金が怖いですか?
私は死ぬまでに<1,000兆円>の借金をすることが夢なのですが…