マレーシアジョホールバル。そこは僕が投資用として、資産運用目的として、合計3軒のコンドミニアムを購入してしまった地でもあります。さらには、僕が嫁さん2人の娘たちを引き連れ、拠点として移住してしまった街でもあります。それはなぜか?詳細をお話させて頂く前に、基本情報的な部分を予備知識として勉強してみましょう!
今日はマレーシアジョホールバルの国土と、現在進行中の大がかかりな開発計画についてお話させて頂きます。
マレーシアジョホールバルの国土
マレーシアは、マレー半島と、カリマンタン島(旧ボルネオ島)の一部であるサバ州とサラワラ州から成り立つ国です。面積は日本の約90%にあたる約33万平方kmです。人口は約2,700万人(マレー系65%、中華系25%、インド系8%)の他、多数の先住民族で構成されている多民族国家です。
マレーシアには現在13州ありますが、その内9つの州にスルタンと呼ばれる世襲の君主が存在します。マレーシアの国王はその9人のスルタンが任期5年で持ち回りする形なのです。ジョホールバルのあるジョホール州はスルタンが統治している州の中の一つなのです。
- スルタンが存在する州:ジョホール州、クダ州、クランタン州、ヌグリ・スンビラン州、パハン州、ペラ州、ブルリス州、セランゴール州、トレンガヌ州
- スルタンが存在しない州:ペナン州、マラッカ州、サバ州、サラワラ州
ジョホールバルは、シンガポールからジョホール海峡を挟んだ対岸の街で、ジョホール州の州都、首都のクアラルンプールに次ぐ第二の都市になります。人口は2009年度時点の統計データによると137万人。
シンガポールの空港や街なかのオーチャード通りから、車で40分というシンガポールの主要地点からのアクセスにもとても優れた立地にあります。
ちなみにジョホール(JOHOR)の語源はアラビア語で宝石を意味する「ジャウハル(Jauhar)」。そのむかしジョホール州ではアラブ商人たちが活躍していた歴史からきているようです。
マレーシアの中でジョホールバルは、隣の街のシンガポールの経済的な影響が多い街です。過去10年間で世界で一番成長した国の一つシンガポール・・・このインフレの影響により、シンガポールに仕事を持ちながら、物価の安いジョホールバルへ移り住む人たちも増えています。
ジョホールバルの不動産の値段は、首都クアラルンプールの3分の1程度、シンガポールの6分の1から8分の1程度ですね。
ジョホールバルの地域開発計画イスカンダルプロジェクト
現在マレーシアでは5つの大きな地域開発計画(コリドー計画)が進められています。
- イスカンダル開発区プロジェクト(IDR)
- 北部回廊経済地域(NCER)
- 東岸経済地域(ECER)
- サバ開発回廊(SDC)
- サラワク再生可能エネルギー回廊(SCORE)
この5つの計画の中でも、圧倒的に魅力があるのが、ジョホールバルで行われる、イスカンダルプロジェクト。ここに今回大きな投資としてのチャンスがあるわけなのです。
【イスカンダル開発区プロジェクト(IDR)概要】
イスカンダル開発区プロジェクト(IDR)は、ジョホール州南部を対象とした総合開発計画です。その対象地域はシンガポールの面積の2.5から3倍で、電気・電子や石油化学など既存の産業を強化するだけでなく、金融や教育といった、新規産業の形成も目的としています。
併せて居住地域・レジャー地域の開発も含まれるなど大規模な都市開発計画になっているのです。
- ジョホールバルを中心とした開発で、金融やビジネスの中心街とウォーターフロント開発が行われます。
- ヌサジャヤを中心としたリゾート開発が行われます。
- 西部地域の開発で、マレーシアとシンガポールのリンクが強化されます。
- 東部地域の開発で、物流センター、テクノロジーパークが開発されます。
- セナイ国際空港を中心とした製造業とサービスの強化が行われます。
- 開発期間:2006~2026年
- 対象地域:ジョホール州南部2,217平方km
- 投資規模:2006年~2010年の間(過去実績)で470億RM(リンギット)
【イスカンダル開発区プロジェクト(IDR)方針】
- 地理的な利点を活かした開発:セナイ空港やタンジュン・ペレパス港など、運輸施設を活かして、同地域のロジスティクス・ハブ化を目指した開発を行う。
- 教育を通じた人的資源の育成強化:ヌサジャヤ地区に国際レベルの高等教育機関を設置することになどにより、人材育成を図る。
- 周辺地域に配慮したバランスの取れた開発:ジョホール州のみならず、周辺地域に波及効果があるような開発を行う。
- 公共交通機関やリクレーション施設の整備、開発による生活レベルの向上:住宅開発、高速道路の建設などにより、住民の生活レベルの向上を目指す。
- 計画の円滑な実行化:イスタンダル開発庁、南部ジョホール投資会社等を設立する。
【イスカンダル開発区プロジェクト(IDR)経済効果】
2025年の目標値としては、
- 経済成長:2%増の8%目標
- 州内総生産:292億USD増の933億USD目標
- 新規雇用:82万人目標
- 州平均年収:現在の54,700RM(約136万円)から115,000RM(約586万円)に倍増目標
イスカンダル開発区プロジェクトに基づき、今日時点においても、大型プレミアム・アウトレットショッピングモールが完成していたり、レゴランドやイギリスの有名なマルボロカレッジの寄宿学校が完成間近だったり。
さらには、実際にシンガポールのリンクから僕の住んでいるコンドミニアムまで、今年に入って高速道路(無料)がオープンしてたったの10分間で自宅で帰れるようになったり・・・インフラの整備も急ピッチで進んでいます。
参考)イスカンダルプロジェクト公式ホームページ
孔明)英語版ですが各種公式レポートもここで手に入りますね!
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