2011年9月28日放送. それは、地球人を扇動してウルトラマンティガを地上から抹殺しようという、キリエロイドの恐るべき再臨であった! 第26話「虹の怪獣魔境」 脚本:小中千昭 2007年。 人類が国家間のエゴを捨て、恒久的な平和へと進んでいるかのように見えたある日のこと。 突如として、モンゴル平原とイースター島から怪獣が出現する。 それらの怪獣は、日本を目指して進撃。 目的地は東北のとある地点。 そこは、「ティガの地」と、3000万年前の超古代人が呼んでいたらしい場所。 そこには光のピラミッドによって、3体の巨人の石像が隠されている。 それを発見したGUTSのマドカ・ダイゴ隊員。 この石像に言い表せぬ感慨を受けるも、遂に、2大怪獣がやってくる。 GUTSの一 … ウルトラマンティガtvシリーズ最終三部作(50~52話)の撮影風景をスタッフの視点で振り返る初公開メイキング映像! ... 第28話「うたかたの・・・」/第29話「青い夜の記憶」/第30話「怪獣動物園 … 『ウルトラマン クロニクルz ヒーローズオデッセイ』(ultraman chroniclez heroe's odessey)は、2021年 1月9日からテレビ東京 系列で毎週土曜 9:00 - 9:30(jst)にて放送されている円谷プロダクション制作の特撮 テレビドラマ。 『ウルトラマンティガ』第30話を観ました。 怪獣の生存権が描かれた回でしたね。 以前から怪獣と人類の共存の可能性を模索しているレナ隊員と、怪獣は人間には害悪しか齎さないと主張するシンジョウ隊員の意見が真っ向から対立しました。 平成ウルトラマンの第1作、ウルトラマンティガ。早くも名作の呼び 声高く人気の番組になりました。ウルトラ怪獣シリーズではウルトラマンに続く ラインナップを誇っています。 golza: ... 第30話「怪獣動 … 『ウルトラマンティガ』 第30話 「怪獣動物園」 はじめにお伝えしますが・・・個人的には今回のお話が『ウルトラマンティガ』の中で一番好きではない作品です(外伝は除く)。 好きな方には申し訳ないのですが、個人的には受け入れ辛かったです。 今回は『ウルトラマンティガ』の話をします。以前から「特撮秘宝」等でお目にかかっている結騎了さまがまさか同じWeb文芸内で、しかも平成仮面ライダーシリーズと平成スーパー戦隊シリーズを語るなんて思っていなかったのですが、それに触発されての記事です。自身が語るなら特撮でもウルトラと怪獣だよねと言う事で、拙い所もありますがよろしくお願いします。以下、文中敬称略です。, 『ウルトラマンティガ』は1996年放送開始の『80』以来16年ぶりとなるTV放送のウルトラシリーズで、シリーズ通算9作目(『ウルトラQ』『ザ☆ウルトラマン』含む)の作品です。平成以降初のTV放送ウルトラシリーズと言うこともあり、様々な試みが行われた記念杯的な作品でもあります。主役ヒーローであるウルトラマンティガは、これまでのウルトラシリーズと異なり、ウルトラ兄弟ではなく、M78星雲出身でもない、地球出身のヒーローであるとされ、この後の平成ウルトラシリーズ設定の礎ともなっています。, ティガのマスクはウルトラマンBタイプを彷彿とさせるシンプルなものですが、頭頂部の左右に船艇の船首バウのような高速飛行に対応特化しそうなえぐられたようなモールドがあり、正面から見るとレオやエースのような波打つデザインを、角度によっては初代マンの系譜に連なる正統派ウルトラの顔を見せてくれます。これまでのシリーズ・ウルトラ兄弟へのリスペクトが大いに感じられ、この何かを付け足すのではなく「えぐる」デザインは小林晋一郎(歯科医師・『ゴジラVSビオランテ』原案)が絶賛しています。, デザインでこれまでのシリーズにない特徴はボディカラー、従来の赤とシルバーの二色に加えて青みがかったパープルが加わった三色で構成され、その三色が配置されるマルチタイプから、戦闘の状態に応じて赤一色の力に優れるパワータイプ、青一色の機動力が高いスカイタイプに変化して戦うというタイプチェンジが取り入れられました。このタイプチェンジは平成以降のウルトラシリーズで定番化していくものの一つです。なお、ティガのマルチタイプとスカイタイプの青色は前述の通り青みがかったパープルですが、これはクロマキー合成を行う際の背景であるブルーバックとの混色を避けるために青色ではなくパープルが選ばれたと言う事です。撮影開始前後からCG合成により有利なグリーンバックが採用されるようになり、CG合成技術が向上したこともあり翌年以降の『ダイナ』『ガイア』『コスモス』では青色のウルトラ戦士が登場するようになっています。またパワータイプとスカイタイプで着ぐるみスーツの中に入るスーツアクターを変えることでより視覚的にタイプチェンジを印象付けています。パワータイプを演じたのは中村浩二で、がっしりした筋骨隆々なその体系はこれまでのウルトラシリーズにない肉体派で、後年の『ガイア』の最強形態ガイアV2スプリームのマッチョな体系も主に中村浩二が演じています。また『ガイア』では俳優としても出演し、ゲスト出演したプロレスラーの故・橋本真也とリング上でも戦いました。主にスカイタイプを演じたのは権藤俊輔、非常にスリムな体系ですが胸板は厚く、逆三角形の上半身から続く腰の辺りが非常に引き締まっているのが特徴で、立ち姿が非常に映えるティガになります。放送後から商品化されていた各種食玩含むウルトラシリーズではバージョン違い含め様々なティガが立体化されていますが、おしなべて腰にくびれのある非常にスリムな体系で造形されていることが多く、当時見た人達のインパクトがいかに凄かったかかが判ろうと言うものです。両者共に身体能力は高く、殺陣のキレにも目を見張るところはありますが、特に権藤ティガのバク転の奇麗さは特筆すべきで、中村ティガもマッチョな体系ながら小回りの利いたバク転を見せるのですが、権藤ティガは重心が胸の付近にあるような脚の伸びた奇麗なバク転を見せ、映画『ティガ&ダイナ』で市街地のビルの谷間を連続バク転でクイーンモネラの攻撃を躱すシーンは、権藤ティガのバク転の奇麗さに次々に発破が爆発するミニチュアワークも併せ映画『ティガ&ダイナ』の名シーンの一つで、公開前特報やCMにも使用されました。, 「アルティメットソリッド ウルトラマン」ウルトラマンティガ腰のくびれと脚の長さが権藤体型, ウルトラシリーズは、脚本に関しても語られることが多いシリーズです。『帰ってきたウルトラマン』の31話~34話を「11月の傑作群」と称したように、その子供番組の枠には留まらないシナリオは初期作品から話題になっています。『ティガ』の放送前はウルトラシリーズの放送が長期間なかった事もあり、過去作品の再評価が盛んに行われており、切通理作著『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』はその時期のウルトラシリーズ脚本論を代表する一冊です。 それらのうるさ方のマニアにも『ティガ』の脚本は納得のもの、高い物語性が同梱されていました。中でも1年を通してのキーポイントになる話、第3話「悪魔の予言」第25話「悪魔の審判」第44話「影を継ぐもの」等を執筆した小中千昭は、1年を通じての大河ドラマ的な構成を造りメインライターとしての役割を果たし、最終回三作の脚本にも携わり、これ以降ウルトラシリーズは「最終回〇部作」を定番化させます。実質的なシリーズ構成として『ティガ』世界の構築を手掛けた小中は後年『ガイア』にてウルトラシリーズ初の「シリーズ構成」としてクレジットされるに至ります。小中は『グレート』や中国版ウルトラマン等の企画段階に関わっておりましたが、ビデオ版『ほんとにあった怖い話』『serial experiments lain』等の脚本も担当し、自身も認めているように本来はホラー・神秘主義的なものを専門としており、その小中の意向が反映された最終回の怪獣・邪神ガタノゾーアや決戦場所ルルイエ等に濃厚なクトゥルフ神話の影響も感じられ、結果として新時代のウルトラシリーズに新しい風を吹き込む事に成功しています。, また『ティガ』では新たな才能を見ることが出来ました。第22話「霧が来る」にて脚本家デビューした長谷川圭一は、装飾として『ガメラ 大怪獣空中決戦』『ガメラ2 レギオン襲来』に参加し、その装飾出身と言う経歴からか一回登場したゲストキャラ・小道具・怪獣を再登場させてシナリオに絡めるのを得手とし、前述の小中の大河ドラマ的構成と併せ、最終回三部作に敵味方を超えたゲストキャラが総出演することにその手腕が活かされています。次回作『ダイナ』ではメインライターを務め、後にウルトラシリーズ以外にも『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』『SSSS.GRIDMAN』等の脚本を手掛け、今や特撮作品に欠かせぬ人材と言えるでしょう。同じく『ティガ』で脚本家デビューした人材には、第21話「出番だデバン!」の太田愛がおり、決して人間に敵対するだけではない存在としての怪獣・宇宙人と言う変化球的な話を多く執筆し、後の『ダイナ』での「少年宇宙人」、『ガイア』の「遠い町 ウクバール」、『ブースカ!ブースカ!』の「冬の国ものがたり」など、故・原田昌樹監督との作品はジュブナイルかつファンタジー感にあふれる名作短編揃いで必見です。近年では『相棒』元日スペシャルの脚本も担当し「人間」を描き続けている事に定評があります。, 『少年宇宙人 平成ウルトラマン監督 原田昌樹と映像の職人たち』切通理作・原田昌樹/二見書房, また監督として参加した川崎郷太は、中盤より特技監督も兼任、第28話「うたかたの…」では脚本も手掛け、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」で脚本兼監督を手掛けた伝説のベテラン野長瀬三摩地(脚本家名は南川竜)、飯島敏宏(脚本家名は千束北男)らでも行わなかった「本編監督・特技監督・脚本」の三役を一人でこなすというウルトラシリーズ初の偉業を成し遂げます。この「うたかたの…」は、怪獣はなぜ現れるのか、人は戦うべきなのか、そしてウルトラマンは何故戦うのかを問う内容を直接的に扱っており、放送当時から「問題作」と称されています。しかしラストの朝焼けに照らされるティガの姿が美しく、見た人の心を打つのは間違いありません。翌年の『ダイナ』にも「監督・特技監督・脚本」の一人三役で参加した川崎郷太監督はセルフパロと言うべき「うたかたの空夢」にて、これもウルトラシリーズ初だろう豪快な夢オチギャグをかましてくれました。この夢に出てきた宇宙人が『SSSS.GRIDMAN』にて新条アカネがSNSアイコンに使っていたレギュラン星人ヅウォーカァ将軍です。, 「ロマンアルバム アニメージュスペシャル GAZO Vol.2」徳間書店 より『平成ガメラ』樋口真嗣監督と川崎郷太監督の対談, 監督で言うと、第37話「花」、第40話「夢」の二話では、初代『マン』での監督作品が編集され『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』として劇場公開までされた、あの実相寺昭雄監督がメガホンを取ります。当時『新世紀エヴァンゲリオン』等の影響で再評価されつつあった「実相寺アングル」を鼻で笑うような本家実相寺ワールドを大展開させ、「花」の後半で拍子木に併せ舞台の上で舞うように戦うティガとマノン星人の光と影は正に誰にも真似できない演出で、眼に焼き付くこと間違いなし。最後にはティガをナメた構図の頭上に花吹雪を降らせる籠まで映っており、「こんな気持ちの悪い演出を子供に見せるなと言う投書が新聞に載った」と言う都市伝説が当時から語られるほどです。「夢」には実相寺監督が当時並行して撮影中だった映画『江戸川乱歩 D坂の殺人事件』の出演者、嶋田久作・角田英介・寺田農・堀内正美・大家由祐子・吉行由美がカメオ出演するという実相寺組ここにありと言う豪勢な一本です。, 「COMIC BOX VOL.106」ふゅーじょんぷろだくと より実相寺昭雄監督インタビュー(内容は伏せています), 実相寺監督以外のウルトラ初期を支えたベテラン陣スタッフでは、ウルトラシリーズ屈指の問題作と言われている、前述の「帰マン11月の傑作群」のひとつ「怪獣使いと少年」の脚本を手掛けた上原正三も最終回間近の第49話「ウルトラの星」に脚本で参加。タイムスリップで初代ウルトラマン撮影当時の時代に戻るという虚実織り交ぜのメタフィクションで、その内容はかつて同じようにウルトラ初期を支えた市川森一が脚本担当したNHK土曜ドラマ『私が愛したウルトラセブン(主演:田村恵理子)』に対する「俺たちが愛したウルトラマン」。新番組にこれまでにないヒーローを誕生させるために苦悩する脚本担当金城哲夫、その金城を「僕は金星人なんだ」と言いながらアドバイスする円谷英二と、口癖で金星人と自称していたという円谷英二の逸話を絡めたウルトラ脚本のメタフィクション誕生秘話は、ラストで初代ウルトラマンとティガが共演し、怪獣ヤナカーギーを倒した後にがっちりと握手を交わす、その下で円谷英二が「ヒーローが必要なんだよ、金城くん」とつぶやく、目頭が熱くなるシーンです。バンダイより発売されたウルトラシリーズのアクションフィギュア「ULTRA-ACT」でもティガはラインナップされていますが、先に発売された初代ウルトラマンと握手する交換用手首パーツが付属しており、この「ウルトラの星」の1シーンを再現させることが出来るようになっています。, 「COMIC BOX VOL.106」ふゅーじょんぷろだくと より上原正三インタビュー(内容は一部伏せています), 演じるキャスト陣では、ウルトラマンティガに変身する主役・ダイゴを演じるのが前年にデビューしたアイドルグループ「V6」の長野博で、ジャニーズ事務所初の変身ヒーローと放送前から話題になっていました。現在の特撮出身イケメン俳優のハシリです。初主演と言う事で序盤は拙いものがありましたが、演技力はどんどん向上すると同時にその等身大のキャラクターは現代にピッタリで、現在ではこれしかない!と言う納得があります。近年だと先述の「ULTRA-ACT ウルトラマンティガ」発売時のTVCMにも出演し「こういうのを待っていた」「俺が勧めるから間違いない」と言ってくれたのは嬉しいものでした。放送開始直後は長野のスケジュールの都合で主役なのに出番が少なめだったのですが、その分防衛チーム「GUTS」の他のメンバーを話の中心に据える回数を多くすることで、これまでにないチーム構成、チームワークが描かれる事に一役買っています。その防衛チーム「GUTS」でシリーズ初の女性隊長イルマを演じるのはベテラン女優の高樹澪。現場に出動する回数は少ないながらも後方からの指示に徹して替え様のない存在感を放ちました。また同じく女性隊員のレナを演じる吉本多香美は、初代ウルトラマンに変身するハヤタを演じた黒部進の実娘で、このキャスティングでも話題になっています。そのダイゴとレナは、シリーズでは『セブン』のダンとアンヌ以来の恋愛関係として描かれ、第50話「もっと高く! 今回は『ウルトラマンティガ』の話をします。 以前から「特撮秘宝」等でお目にかかっている結騎了さまがまさか同じWeb文芸内で、しかも平成仮面ライダーシリーズと平成スーパー戦隊シリーズを語るなんて思っていなかったのですが、それに触発されての記事です。 ~Take Me Higher!~」で怪獣ゾイガー追うスノーホワイトのコクピット内でレナからダイゴにティガであることを知っていると告白するシーン、ここでBGMに流れる主題歌のV6「TAKE ME HIGHER」、全ての構成が完璧で、一年を通じたものが結実する瞬間で、得も言われぬ感動に襲われます。その感動を打ち砕くゾイガー大量発生の連絡で次回に続く印象的なヒキと『ティガ』以降「最終回〇部作」が定番化するのが判ろうと言う物です。その主題歌「TAKE ME HIGHER」は長野が所属するV6 4枚目のシングル。メンバー全員がユニゾンで歌って踊るダンスミュージックで放送直後は決して評価は高くなく、小中も「流行りモノが来ちゃったよと思った」と対談で述べてますが、劇中の戦闘シーンのみならず変身シーンでインストルメンタルやメロオケも印象的に使われ、この第50話で副題への使用と併せ、無くてはならないものになった、と言えましょう。, ただ、長野の所属がジャニーズ事務所だからなのか、ティガの関連書籍は電子書籍で発刊されないのが非常に残念ですね。, 『テレビマガジン特別編集 ウルトラマンティガ』講談社電子書籍で発行して欲しい書籍筆頭。資料としての以外にも読み物として一級品。, ウルトラシリーズと言えば、僭越ながら連載の第一回「ウルトラ怪獣ソフビ」でも語ったように敵役の怪獣も忘れてはいけないものです。シナリオ・設定の根幹に関わった「超古代文明」出身の怪獣が表皮が岩のようにザラザラしているという共通項を持たせ、1話のゴルザ・メルバと最終話のガタノゾーアと言った具合にシリーズを通して登場させることで大河ドラマ的な役割をここでも支えていました。敵怪獣の中でも白眉は「影を継ぐもの」に登場したイーヴィルティガ。正確には怪獣ではないんですが、これまでのシリーズに出てきた「にせウルトラ」と言うパチモン的な存在から易々と脱した正真正銘の悪のウルトラマン、体色から立ち振る舞いまで全く逆ながらも銀色主体のデザイン非常に格好良く、吊り上がった目には初代マンに登場したザラブ星人が変身したにせウルトラマンへのリスペクトも感じられる好敵手です。対決した市街地でハイキック同士が交差する肉体戦から光線技同士の激突までティガと全く互角の戦いを繰り広げる殺陣は、その結末も含めシリーズNo.1でしょう。前述の最終回登場のラスボスに当たる、邪神ガタノゾーアも『ティガ』を代表する怪獣です。ラスト前の第51話「暗黒の支配者」で対決したティガの光線技をものともせず、完膚なきまでに叩きのめしてティガを石像にまで戻す、シナリオ上でも地球及び人類を滅亡一歩手前にまで追い込んでいたのでこの絶望感と言ったらなかったです。, 超古代狛犬怪獣ガーディー、ティガ、イーヴィルティガ1998年発売、ウルトラマンポストカードセットより, また『ティガ』ではこれまでのシリーズでイロモノ的扱いだった「妖怪」にカテゴライズされる日本由来で土着の怪獣・モンスターにきちんとした存在感が与えられた事でも特筆すべきです。これまでは節分を憎む鬼とか山からやってくる相撲小僧とかギャグ一歩手前と言うか子供だまし的な印象がぬぐえない和風妖怪怪獣に対し、出現する理由と存在意義が与えられた上で、デザインも現代的にリファインされている妖怪が複数登場しています。先述の太田愛脚本、川崎郷太監督兼特技監督の第27話「オビコを見た!」で、自然の存在とも言える妖怪オビコ(オビコボウシ)は、古くから地方都市に出現して人にチョッカイを出すモノノケですが、そのオビコに「日本の古き時代」が失っていく事を語らせ、巨大化した後もだだっ子のような戦いぶりとその最後が涙を誘う佳作で、「和」のモノノケもウルトラシリーズの中にきちんと納める事が出来る事を示した一本です。このオビコの人間体を文字通り怪演したのが赤星昇一郎で、この話以降のウルトラシリーズに定期的にゲスト出演するようになり、その存在感は抜群です。その赤星昇一郎とかつて「怪物ランド」でコンビを組んでいた平光琢也、郷田ほづみが揃ってゲスト出演した第16話「よみがえる鬼神」も和風ファンタジーの演出で、登場した怪獣、二面鬼宿那鬼(すくなおに)も存在感抜群の強敵で、刀を真剣白刃取りしたり、飛ばした首だけで襲い掛かってきたりと殺陣にも見張るものがあります。これらの超自然的な妖怪は、『ガイア』でガンQ、『コスモス』のヤマワラワ・戀鬼(れんき)等が登場し、現在ではウルトラシリーズの中でしっかり存在感を示すまでになっています。, ULTRA-ACT ウルトラマンティガ現在のシリーズであるS.H.Figuartsでも出る……と思います。, 『ティガ』『ダイナ』『ガイア』までの平成三部作と言われるウルトラシリーズは、当時のスタッフが今の時代に新しいウルトラマンを復活させると言う気概が至る所に感じられ、それを映像からも見る事が出来る傑作揃いでした。この平成三部作があったからこそ、その後に続く『コスモス』『ネクサス』『マックス』と言う新しいウルトラシリーズを創造して行く事の模索に繋がり、『メビウス』で満を持して昭和のウルトラ兄弟を前面に出したシリーズが製作される事になりました。その昭和のウルトラ兄弟とも、劇場版『大決戦!超ウルトラ8兄弟』にて昭和・平成のウルトラ兄弟が並び立つことになります。気が付けば平成のシリーズ内でも一番の認知度と人気を誇り、トイのラインナップでも初代マンに並んで製品化されることの多いシリーズになりました。そこまでのシリーズになったのも、当時のスタッフの気概と昭和シリーズへのリスペクトがあってこそなので、あの時代にリアルタイムで出会えた幸運に感謝です。, 参考書籍『テレビマガジン特別編集 ウルトラマンティガ』講談社『COMIC BOX VOL.106 1998年1月号 日本特撮の現在』ふゅーじょんぷろだくと『ロマンアルバム アニメージュスペシャル GAZO Vol.2』徳間書店『ウルトラマン画報 下巻』竹書房『ウルトラマンティガ 輝ける者たちへ』著・小中千昭/早川書房『少年宇宙人 平成ウルトラマン監督 原田昌樹と映像の職人たち』著・切通理作、原田昌樹/二見書房『ぴあMOOK ウルトラマンティガ・ダイナ・ガイア パーフェクトガイド』ぴあ, フィギュア中心のアキバ系サイト「常時リソース不足RX」の中の人。通称センセイ。 美少女フィギュア以外にもPC美少女ゲーム、特撮、90年代ゲーム、阪神タイガース辺りにサブポジ○があります。, 常時リソース不足RX:http://beyyang-rx.blog.jp/ Twitter ID:@beyyang128, KOTOKO’s GAME SONG COMPLETE BOX「The Bible」 ~KOTOKOのI’veSound卒業、これまでも、ここからも~, KOTOKO’s GAME SONG COMPLETE BOX 「The Bible」 ~KOTOKO中心に語るゼロ年代PC美少女ゲーム主題歌ライブについて~, KOTOKO’s GAME SONG COMPLETE BOX 「The Bible」 ~KOTOKO中心に語るゼロ年代PC美少女ゲーム主題歌回顧録~. Watch Queue Queue. This video is unavailable. 第39話:「拝見ウルトラマン様」・・・「うたかたの・・・」に続く川崎監督の大傑作。ティガと同じように人間以上の能力を持っているのに化け物扱いされて育った超能力者と人間ダイゴの心の葛藤を描く異色作。映像的な実験も面白い。 3000万年の時を越えて、光の巨人はよみがえった!僕らのヒーロー、ウルトラマンティガのひみつを大研究。 『ウルトラマンティガ』の25周年を記念して制作したフィギュア“S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ”が、2021年3月8日より予約開始されます。 名作の呼び声高い人気シリーズを初BOX化!1996年当時、ウルトラマン生誕30周… コンビニ受け取り送料無料! Pontaポイント使えます! | ウルトラマンティガ メモリアルボックス | ウルトラマン | 限定盤, ボックスコレクション, コレクション, スタンダード, 1996 | 国内盤 | DVD | BCBS … ウルトラマンティガ 第39話 「拝啓ウルトラマン様」 [エンターテイメント] リクエストが多かった第39話をうpします。 12月19日(水)夕方5:30よりテレビ東京系にて放送された番組「ウルトラマン列伝」第77話 ウルトラマンティガ&ダイナ 光の星の戦士たち 第3章「ダイナ死す」の無料配信が、円谷プロ公式YouTubeアカウント「ウルトラチャンネル」にて、本日夕方5:30より期間限定でスタートいたしました… Watch Queue Queue 平成第1期ウルトラシリーズ(平成ウルトラマン三部作) ウルトラマンティガ 1996年(平成8年)9月7日- 1997年(平成9年)8月30日放送。 全52話。 ウルトラマンダイナ 『ウルトラマンタイガ』第1話の放送に先駆け、円谷プロ初の試みとしてプロローグとなる第0話「ウルトラマンタイガ物語(ストーリー)」を円谷プロ公式YouTubeチャンネルで6月22日(土)あさ9時30分より独占無料配信いたします。 ウルトラマンティガ第1話から第37話までの変身シーンを適当に集めてみました。part2→うpする度にTsuburayaにブロックされます(;_;) 《平成ウルトラマンシリーズ》第1弾、『ウルトラマンティガ』初のBlu-ray化 で復活!全52話のテレビシリーズ、劇場版、OVとティガの全てを高画質化! 輝ける者たちの軌跡をここに集大成! もうひとつのリマスター《アップコンバート》。 『ウルトラマンティガ』(ULTRAMAN TIGA)は、毎日放送・円谷プロダクションが制作した巨大変身ヒーロー特撮テレビドラマ作品名と、本作品の劇中に登場する巨大変身ヒーローの名前である。1996年(平成8年)9月7日から1997年(平成9年)8月30日まで、TBS系で毎週土曜日18:00 - 18:30に全52話が放映された。1998年、第29回『星雲賞』映画演劇部門・メディア部門を日本の特撮テレビドラマとして初めて受賞した。 以下の感想は視聴当時(2020年5月16日〜2020年6月24日)にふせったー(指定した箇所を伏せ字にしてツイート出来るツール。追加で長文も付けることが出来る)を使用してツイートしたものです。省略した句読点の追加や、語句の統一程度の推敲はしましたが、ほぼそのまま掲載しています。 今回は第21話から第30話までの分を扱いました。 全体的にネタバレや、感想を読む方が視聴していることを前提とした内容です。まだ未視聴の方は、その点をご留意ください。, 魔神が不敵に微笑むのが印象的でした。魔神とデバンの関係が気になります。 神出鬼没の魔神と、現場に必ずと言って良い程居る旅の一座とデバンが今回の話の焦点でした。魔神は全国各地にランダムで現れ、人間の攻撃・殺人衝動を増幅する電磁波を撒きますが、デバンはその電磁波の効果を無効化してしまう能力の持ち主でした。二人が地球上に現れたのは、多分同時期でしょうが、関係はあるのでしょうか。話中では「魔神が旅の一座を操っているのかも知れない」という考察がされましたが、もし魔神が一座の行く先々に現れるようになっているとしたら、デバンはそれを阻止するために現れた存在と言って良いのかも知れません。 また、旅の一座が、正体が明らかになった後でも仲間の一員として扱っていたデバンが、TPCの科学者に被験体扱いされていたのが衝撃的でした。科学者は旅の一座の態度を見ても姿勢を変えず、デバンが死んだと思われた際には、実験目的に使うことが見え見えな態度で遺体を引き取ろうとしています。怪獣とは言え、生き物である相手に敬意を払わないのはどうかと思われました。ダイゴ隊員に生存が報告された際はびっくりしましたが、無事に一座の仲間として扱ってくれる仲間の元で生きていけるようで良かったです。襲撃の時に、魔神の口元が釣り上がり、笑ったように見えたのには驚きました。今までウルトラマンや怪獣の表情が変わったのは観たことが無かったのです。これはコンピューター・グラフィックスの実力なのかと思うと、これからはウルトラマンの表情が変わったりする場面もあるのでしょうか。観てみたいような、そうでないような気がします。, 数少ない、当時観た記憶のある回です! わたしは、放送当時は多分幼稚園児で、『ウルトラマンティガ』をリアルタイムで観れる世代でした。ただ生活ルーティンの関係上、『ティガ』はちらっとしか観ることが出来ず、覚えている場面もまばらです。その数少ない『ウルトラマンティガ』に関する記憶が残っている回が今回でした。 残っている記憶はこうです。男女が何かから逃げている。男性は三枚目の印象がある防衛隊の隊員。女性に関する記憶は少ない。二人は追い詰められた様子だ。男性の胸元からあぶくのような形状の瘤が生えている。男性はそれを引き千切り、女性に何かを叱咤する。現場には天井からの雨が降り注いでいた――。実際は宇宙観測所に辿り着いたホリイ隊員とミチルの二人が、寄生怪獣マグニアの放った霧から逃げるも挟み撃ちにされ、ホリイ隊員がマグニアに寄生されるも引き千切って投げてビームガンで撃ち殺し、水に弱いことに目を付けた彼によってスプリンクラーの水でマグニアの大群を纏めて仕留めた場面でした。 当時その場面が強く目に焼き付く程、この回は「怖い」という印象が強かったです。20年近く歳を経た今、改めて観た感想としては、やはり怖かったです。 何らかの異変が襲った山奥の村。村人は何かに取り憑かれていて、異変を察知したGUTSの隊員達を鎌等の刃物で以って襲撃する。村人に取り付いた得体の知れないものは、これまたグロテスクな形状をしているのです。得体の知れないグロテスクなものは霧と共に襲ってくるため、霧を全力で忌避するようになる隊員達。事態を重く見た隊員は仲間に連絡するため、山を降りようとするが、『ウルトラマンティガ』における主役・ウルトラマンティガに変身するダイゴ隊員が霧の中の得体の知れないものに捕まり、川へ転落してしまう!  この得体の知れないものの存在がとても恐ろしく、頼みの綱のダイゴ隊員が戦闘不能に陥ってしまうのが絶望感がありました。 また、マグニアの本体も気味が悪かったです。『ウルトラマンネクサス』に登場するスペースビーストに似たビジュアルの印象があります。体色の薄ピンクが肉塊を思わせ、そこから連想させられる温度感がグロテスクでした。 無事に怪獣が退治され、ハッピーエンドを迎えることが出来、本当に良かったです。, 図らずも地球上に生まれた者同士の戦いになってしまった回でした。 ナーガは円盤で来襲し、恐竜をサイボーグ化していました。数千万年前にそのような文明を持っていたことから、ナーガは異星の文明でしょう。ナーガは回収した恐竜を元に、アダムとイヴに進化させ、地球侵略に利用したのだと思います。異星人の手によって、恐竜種族と人類による、生存競争が起こってしまったとも捉えることが出来ます。 アダムの口から出た弱肉強食と言う言葉は重いです。ダイゴ隊員の言う通り、戦わなくても恐竜種族と人類に和平が結ばれれば、お互いに地球上で生きていけたと思います。それなのに、アダムは生きるか死ぬかの極端な選択をしてしまいました。ウルトラマンティガがナーガの円盤を撃沈した後、恐竜人類の二人が去って行ったのは、その選択の結果、地球は人類の支配下に入ったことで、恐竜人類の居場所は無くなったと考えられたからでしょう。 人類は闘争で勝つことでしか、生きる場所を確保出来ないのでしょうか。あまりスッキリしない結末の回だと思いました。, 子供達と〝公害〟後の世界の話でしたね。 今回の主役である子供達のグループは、凧揚げをしたり山遊びをしたり、挑発はお尻を叩いたりと、今から見れば古典的なことをしているように思えました。それが懐かしく、面白かったです。特にGUTSの自動車にいたずらをし、看板に向けて発砲してしまった時は笑ってしまいました。しかしそれらが元で、まるで〝オオカミ少年〟のような扱いになってしまったのですが。 今まで『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』を永く観て来たので、公害は現在進行形だと思っていましたが、『ウルトラマンティガ』の時代には「公害は過去のもの」という意識が生まれていたのですね。確かに、わたしが小学生だった頃の社会科での公害の授業は、「過去は洗濯後の洗剤をそのまま川に流したりしていた」「今は上下水道で取り組みをしており、生活排水対策はちゃんと行われている」とか、「昔は車の排気ガスも問題になっていた」「最近は排気ガスの少ないエンジンや、新たに電気自動車を開発し、排気ガスを出さない工夫をしている」という内容で、施設見学もしたりしました。ですが『ウルトラマンティガ』視聴現在では、地球温暖化防止が問題になったり、生態系に影響を及ぼすプラスチックごみの扱いが話題になったりしています。今回の『ウルトラマンティガ』を観て、「公害は後に永く影響を残し、子供達の時代に大きな負担を掛けることになる」ということを、まざまざと感じました。, 闇と光が対決した回でした。 キリエル人とキリエロイドが再登場し、ウルトラマンティガと相見えました。前回登場した際には、ウルトラマンティガが地上に登場する前から地球を支配していたこと、今活躍しているティガに対抗出来る勢力であることが表現され、掘り下げられる機会を心待ちにしていました。今回は改めてウルトラマンティガに対抗出来る唯一の勢力であることが示され、ティガ打倒を狙い、地上を支配しようとしました。 ウルトラマンティガに対抗するため、人々の支持を獲得しようとした手段は、極めて宗教的なものでした。人々の目に付きやすい場所に天使像を出現させ、信仰心に訴えたのです。天使を盲信する人々の心を掌握し、地獄の門を出現させて、キリエルを地上へ送り込もうとしました。 また力尽きかけたティガに、人々が光を与えることによって復活した際には、特撮セットにミケランジェロの『アダムの創造』のモチーフが見られました。老人の姿をした神が、アダムに命を与えようとする瞬間を描いた作品が、逆に人々が神とも見紛う力を持つウルトラマンティガに力を与えようとする瞬間の表現に使われたことになります。すごく上手い比喩だと思いました。 これによって復活したティガの放ったゼペリオン光線によって、キリエロイドは地上から逐われました。 この回は闇が象徴する旧支配勢力と、光の新勢力の戦いだったと思っています。わたしは少し聞いたことがあるだけなので、詳しく言及できませんが、クトゥルフ神話に繋がるものがあると考えられます。ウィキペディアによれば、『太古の地球を支配していたが現在、地上から姿を消している強大な力を持つ恐るべき異形のものども(旧支配者)が現代に蘇ることを共通のテーマとする。(Wikipedia「クトゥルフ神話」より抜粋)』ということなので、旧支配者がキリエル人の勢力で、現在の支配勢力がウルトラマンの勢力だと解釈できると思います。 キリエル人とキリエロイドの話はとても興味深いエピソードなので、もっと掘り下げられるのを期待してやみません。, 「怪獣無法地帯」的回でしたね! 怪獣とものまね・だるまさんが転んだをするティガが可愛かったです。 今回は、奇妙な虹の向こう側に現れた魔境が舞台でした。怪獣が複数出現したあたりに、『ウルトラマン』での『怪獣無法地帯』回、『ウルトラマンマックス』でのサブェクト・ファントムを思い出してしまいますが、それらと違って、『ウルトラマンティガ』では山中での戦いが描かれました。離島と違い、自動車ですぐに行けてしまうし、虹が現れる限り遭難者が出るのが、山中の魔境の特徴だと思います。 以前、遊園地に出現したガギが再登場、怪力を持つ怪獣シルバゴンと激突しました。 ガギはバリアを張る能力を持っているので、人間にしてみれば装備が無ければ太刀打ち出来ない相手ですが、シルバゴンの力の前には無力でした。またシルバゴンがすぐに触手をもぎ取ってしまい、力で捻じ伏せてしまったので、これにはレナ隊員も「ティガもあんなに苦労したのに」と漏らしていましたね。すぐ隣で聞いていたダイゴ隊員=ウルトラマンティガが可愛そうに思えました。 しかし厄介なのはシルバゴンです。この怪獣は動く相手に反応し、魔境から脱出する車列を追尾し、対応したウルトラマンティガにも容赦無く襲いかかりました。力技を得意とするウルトラマンティガのパワータイプにも劣らない力を発揮していたのにはびっくりしましたね。途中、ホリイ隊員にシルバゴン攻略のヒントを貰って以降は、まるで「だるまさんが転んだ」のような戦いになっていたのが面白かったです。最後はデラシウム光流ではなく、パワータイプらしい脳天落としで決めていたのが格好良かったです。 シーズン3にも関わらず、新技が観れたのが嬉しかったです。スカイタイプにも新技は発揮されるのでしょうか。楽しみです。, 今回は妖怪が登場する、怪談話的な回でしたね。 以前、宿那鬼と錦田小十郎景竜の因縁が描かれた和風伝奇的な話がありましたが、今回は妖怪が登場していたずらを繰り返すという怪談話的な要素が感じられました。 妖怪オビコボウシは、夜鳴き蕎麦屋台を装って相手に近づき、不意を突いて話しかけ、振り返った瞬間に誘拐してしまう、神隠しとも言うべき能力を持っていました。影法師を隠している鍋の中と、山にある井戸が繋がっている描写は、土着の妖怪らしさを感じさせます。そのことを話してくれた山寺の和尚も、GUTSメンバーが話している隙に狸の尻尾を出しているので、和尚もオビコボウシに馴染みのある化け狸なのでしょう。この地域は文明の力で明かりが広まる前は、妖怪が沢山出没していたに違いありません。 オビコボウシが町の人々を脅かして回っていたのは、夜に明かりが煌々と灯り、どんどん開発されていく町を憂い、昔の蓮華畑の広がる村に戻したかったからでしょう。化け狸こと和尚も、それを察しているからこそ、あのような説明をしてくれたと思います。ダイゴ隊員もそう考えて、「一緒に住み良い場所を探すから」と町を離れることを提案しますが、オビコボウシはよっぽど昔の村に執着があるらしく、村に戻らないならと破壊活動を行おうとします。 オビコボウシとウルトラマンティガの戦いは悲しかったです。そもそも戦う理由など無かったと思います。町を破壊してもそこに広がるのは空虚な廃墟、時間は戻すことが出来ず、後には屍が広がるだけでしょう。それを察したからこそ、オビコボウシも最後はティガの攻撃を受けて消えて行きます。オビコボウシの表情は怒っているようにも、泣くのを我慢しているようにも見えました。 文明が発達し、伝説の存在が科学技術によって説明がつくようになって久しいです。妖怪は、今回のオビコボウシのように消えて行くしか無いようにも思えますが、妖怪の存在を信じ、感じていた人々の心は途絶えて欲しく無いと思います。丁度、影法師に話しかけられて怯えていたシンジョウ隊員のように、夜の闇を怖がり、そこに神仙の存在を信じる人間が、いつまでも居て欲しいものです。, 「何故怪獣はやって来るのか?」「何故ウルトラマンティガは人類のために戦ってくれるのか?」が問われました。 「何故怪獣はやって来るのか?」という問いは、どの時代にもあります。記憶にある中では『ウルトラマンマックス』、ゴジラでは『ゴジばん』第一期『「ヘドじい漫遊記」第一話「火の国・熊本阿蘇編」』でも取り扱われた話題です。 『ウルトラマンティガ』の中では、シンジョウ・マユミが「人類が武装しているから」という趣旨の発言をしています。人類が生存競争上対立関係にある怪獣に対抗するため、武装し、それを増強するたびに、怪獣はそれに反応して迫ってくる。同じ地球に住むクリッターとガゾートの被害に遭って、恋人を亡くしているマユミの言葉は重いです。レナ隊員もクリッター殲滅作戦に際し、「何故同じ地球に住む者同士、仲良く出来ないのか」「対立するのは仕方が無いことなのか」と疑問の声を挙げています。 実際、クリッターは人類が自らを本気で根絶やしにしようとしに来た時、地球を離れて宇宙へ飛び立って行きました。「人類に愛想を尽かした」というのはレナ隊員の弁ですが、実際人類に住処を追われての行動なので、そう捉えるのも納得です。 結局、人類は対立する者とは対立したまま、自分のポリシーを折ることも出来ずに争って、相手を滅ぼすしか無いのでしょうか。 「何故ウルトラマンティガは人類のために戦ってくれるのか?」という問いには、レナ隊員が「人類と地球に住む他の種族が仲良くなれるように」戦ってくれているという答えを考え出しました。一方で、ダイゴ隊員もティガに変身して戦う中で、自問自答の形で答えを導き出しています。「みんなが好きだから!」この答えが素直でこじつけがましく無く、一番手っ取り早いし、優しく、最もだと思います。ダイゴ隊員は愛すべき人々のために、自らの手で全力で戦っているのです。誰に強要された訳ではなく、成り行きではありましたがそれを受け入れて、皆のために戦っている。それは素晴らしいことだと思います。, クルス・マヤの兄を演じたシンジョウ隊員がすごく格好良かったです。お兄さんの鑑だな、というのがよく分かる回でした。 クルス・マヤとシンジョウ隊員に宿った宇宙人兄妹による、ファンタジックな物語でした。 故郷を失った宇宙人に対して地球で暮らすよう諭すのは、わたしの中では『ウルトラセブン』の『盗まれたウルトラアイ』で、モロボシ・ダンが同じ宇宙人として母星から見捨てられたマゼラン星人マヤを説得した例が挙げられます。あの話はモロボシ・ダンがウルトラセブンに変身出来ないので特撮シーンが少なく、マヤを追うモロボシ・ダンを中心としたドラマがメインになりました。 今回の話もウルトラマンティガとナターン星人との戦いはすぐ決着が着くなど、あまりバトルした印象はありません。ダイゴ隊員が留守にしているシンジョウ隊員の代わりに、マユミとクルス・マヤのライブに行ったり、ダイゴ隊員が流行りに疎いことや、事故に遭って救出されたシンジョウ隊員の世話をするなど、穏やかなドラマになりました。特に好きなシーンは、クルス・マヤとその兄に当たる宇宙人が宿ったシンジョウ隊員が、兄妹水入らずで遊園地のコーヒーカップで遊んでいるところです。 親しい男女が遊園地の穏やかなアトラクションでゆったりしているのはとても好きです。類似のシーンでは、同じく『ウルトラセブン』の『悪魔の住む花』で香織とアマギ隊員がメリーゴーランドで遊んでいたものがありますが、それも大好きです。 クルス・マヤとその兄は、地球を離脱して仲間達と共に宇宙へ旅立つかに思われましたが、兄がナターン星人に撃たれたことでそれは立ち消えになりました。シンジョウ隊員は兄が死んだことを知らないクルス・マヤに対し、兄を演じて、マヤに地球で生きるよう説得します。シンジョウ隊員は元々マユミの兄でもあり、同じ兄として、妹の存在は放って置けなかったと思います。シンジョウ隊員はお兄さんの鑑です。 あの後、クルス・マヤは兄が死んでしまったのを悟ったのか、ライブで新曲「青い夜の記憶」を兄に捧げていました。クルス・マヤには、地球で、お兄さんの分まで強く生きて欲しいと思います。, 怪獣の生存権が描かれた回でしたね。 以前から怪獣と人類の共存の可能性を模索しているレナ隊員と、怪獣は人間には害悪しか齎さないと主張するシンジョウ隊員の意見が真っ向から対立しました。レナ隊員曰く、「ゾウやキリンのような大きな動物も、檻に囲うことで安全に飼うことが出来る。ならば怪獣も同じように飼ったりすることが出来るのではないか?」とのことでしたが、それにしても怪獣は大きすぎます。Wikipedia調べではありますが、アフリカゾウで体高は3.2m程、キリンでは6m程なので、怪獣とは規模が違いすぎることが一目瞭然です。その大きさの違いを理由に、シンジョウ隊員は「デカいというだけで人々を恐怖させ、経済を麻痺させる存在」として敵視しています。 『ウルトラマン』での話になりますが、攻撃性は無くとも、そこに居るだけで経済に支障が出るという理由で怪獣を駆除する話が『恐怖の宇宙線』でありましたね。あの話では結局、怪獣はウルトラマンによって宇宙へと連れ出されており、怪獣の生存を願っていた子供達は苦い思いをしていました。 今回の話ではレナ隊員が他のGUTS隊員達に対し、必死に怪獣の生存権を主張していました。「退治するのは、実際に被害が出てからで良いのではないか」と。それに対し、シンジョウ隊員は夜になって怪獣に攻撃を加えられるようになるまで待っていた他、牧場で飼育員をしている山本さんも「何故怪獣を退治しないのか。牧場に被害が出たらどうする」と反発していました。シンジョウ隊員は兎も角、牧場の飼育員ですら動物と怪獣を同じ生物として扱っていないことは、少しショックでした。 しかし最もショックだったのは、ウルトラマンティガがセルチェンジビームを使ってキングモーラットを縮小し、動物と同じ大きさにしていたことです。これで大人しくなったし、普通の人間でも触れ合えるようになったとは言え、大きさを縮小することによって怪獣から動物のくくりに変更しただけではないでしょうか。本当の怪獣と人類の共存とは、怪獣があの姿形のまま、触れ合ったりすることではないのでしょうか。 ハッピーエンドとは言え、あまり納得が行かない終わり方でした。.
Google ドキュメント 翻訳, 昨夜のカレー 明日のパン Dvd, 映画 ストロベリーナイト ネタバレ, ネメシス ロイヤル チェスター, 来世 では ちゃんとします ネタバレ ドラマ, 青森山田中学 サッカー 推薦, スウィート シーズン 9 話,