ドラマ版も全て視聴しましたが、ラストの展開は原作と大きく違いましたね。 ドラマでは安島は元子の味方でしたが、原作では安島もグルだったという大きく設定が違いましたが、これはこれで良かったと思います。 『黒革の手帖』は今から40年近くも前の松本清張の長編小説が原作です。 これまでも何度かドラマ化されてきて、前作の2004年の『黒革の手帖』は大筋のあらすじは変わりませんが、ラストの原作との違いが話題になりました。今作も最・・・ 小説『黒革の手帖』衝撃的な結末のネタバレ考察!最初は普通のolだった人物が?? 地味で、あまり器量がよくない女性銀行員の主人公原田元子は、さえない人生を送っていくことに嫌気がさし、とある計 … 黒革の手帖最終回ネタバレ!結末は原作と違う?武井咲は警察に捕まる!? 黒革の手帖 2017.9.15 黒革の手帖 最終回の結末・米倉涼子版との違いと続編への伏線 黒革の手帖 2017.8.3 黒革の手帖の武井咲の演技は絶賛の声多数で元子役にハマった? 黒革の手帖-原作のあらすじと最終回の結末ネタバレ 医科大予備校「医科進学ゼミナール」の理事長・橋田常雄は、原口元子を目当てで、クラブ「カルネ」に通っていた。 2021年1月7日(木)放送『黒革の手帖~拐帯行~』のネタバレと感想! 2017年の武井咲さん主演ドラマ『黒革の手帖』の 待望の続編 です。 刑務所を出た原口元子(武井咲)は、すぐに本領発揮して、一気に駆け上がって行きます。 このようなあらすじのドラマ『黒革の手帖 拐帯行』の結末はどうなるのでしょうか。. 東林銀行千葉支店の預金係として15年以上勤め上げた原口元子は支店長・次長からの信頼も厚く検印の印鑑まで管理していたので、立場的には次長代理候補と言っても過言ではない。 1冊目の手帖 黒革の手帖の原作小説のネタバレ. 過去の「黒革の手帖」のドラマの結末は、二つのパターンがありました。 1つ目のパターンは、1982年版で山本陽子が原口元子を演じた時の結末、 原作に忠実に描か … 気になりますので、原作小説のネタバレを見ていきたいと思います。 黒革の手帖 2017 原作の結末ネタバレとは? 2017年7月クールのテレビ朝日木曜ドラマは、武井咲さんが稀代の悪女・原口元子を演じる『黒革の手帖』が放送されることが決定いたしました! 上星ゼミナール理事長・ 橋田常雄(高嶋政伸) が行っている裏口入学の斡旋と、斡旋によって得た金 3冊目の黒革の手帖を利用して元子が脅した人物 ドラマスペシャル『黒革の手帖~拐帯行~』のあらすじを、原作ネタバレを含めてわかりやすく紹介しています。 武井咲さん主演のドラマ『黒革の手帖~拐帯行~』を200%楽しむために、キャスト、視聴率をあらすじと一緒に随時更新してお届けしていきます。 黒革の手帖~拐帯行~の原作ネタバレ!衝撃の結末まで. 医科大予備校「医科進学ゼミナール」の理事長・橋田常雄は、原口元子を目当てで、クラブ「カルネ」に通っていた。, 原口元子は院長・楢林謙治を脅して4000万円を手に入れたが、クラブ「カルネ」の経営がジリ貧だったことから、理事長・橋田常雄の逢い引きに応じる約束をした。, そのようななか、クラブ「カルネ」に「島崎すみ江」という30過ぎの女性が面接に来る。, 島崎すみ江は料亭「梅村」の女中で、料亭「梅村」が廃業することになったため、次の勤め先として、クラブ「カルネ」に面接に来たのである。, 料亭「梅村」の女将・梅村ミキは、国会議員・江口大輔の愛人で、国会議員・江口大輔の支援で料亭「梅村」を経営していたが、国会議員・江口大輔が死んだため、料亭「梅村」の廃業を決めたのだという。, 女中・島崎すみ江の話しからお金の臭いを嗅ぎ付けた原口元子は、女中・島崎すみ江を雇う約束をして、さらに女中・島崎すみ江にスパイ役を頼んだ。, 国会議員・江口大輔の秘書・安島富夫はクラブ「カルネ」の客で、医科進学ゼミナールの理事長・橋田常雄と知り合いだった。, そして、理事長・橋田常雄は、国会議員・江口大輔に取り入って裏口入学の斡旋を頼んでいるという関係だった。, しかし、理事長・橋田常雄は、国会議員・江口大輔が死ぬと一転して、廃業する料亭「梅村」の女将に取り入り、廃業する料亭「梅村」を安く買い取って、転売して儲けようと考えていた。, その一方で、原口元子は、国会議員・江口大輔の秘書・安島富夫から、理事長・橋田常雄が裏口入学させた学生のリストが存在する事を教えられる。, 原口元子は理事長・橋田常雄から部屋の鍵を受け取ったが、お金が欲しいという女中・島崎すみ江を説得しており、女中・島崎すみ江に部屋の鍵を渡して、身代わりとして部屋で待たせた。, 部屋に入った理事長・橋田常雄は、女中・島崎すみ江が居たので驚いたが、スケベだったので、喜んで女中・島崎すみ江と関係を持ち、定期的に会う事を求めた。, 一方、原口元子は秘書・安島富夫の協力で、医科進学ゼミナールの裏口入学リスを手に入れる事に成功した。, さらに、原口元子は、秘書・安島富夫に女性としての部分を呼び起こされて、秘書・安島富夫と一夜を共にする。, ところで、楢林産婦人科病院の院長・楢林謙治は、何者かの密告により、国税局の摘発を受けて信用が失墜し、業績が悪化していた(密告した犯人は中岡市子)。, さらに、院長・楢林謙治は、ホステス波子と別れ、元看護婦長の中岡市子と寄りを戻していた。, 一方、ホステス波子は、院長・楢林謙治に捨てられてクラブの開業が頓挫したが、新しく総会屋をパドロンにして、銀座に大きな店「サンセボ」を手に入れていた。, ある日、原口元子は、女中・島崎すみ江から、理事長・橋田常雄に500万円を要求して欲しい頼まれた。, 女中・島崎すみ江は、原口元子の勧めで理事長・橋田常雄の愛人になっており、お金の交渉は原口元子が引き受ける約束をしていたのだ。, このため、原口元子は、女中・島崎すみ江の代理人となって、理事長・橋田常雄を脅し、女中・島崎すみ江との手切れ金として1500万円の支払いを約束させた。, さらに、登記簿を閲覧して料亭「梅村」の土地が理事長・橋田常雄の物になっているのを確認した原口元子は、、裏口入学のリストを使って、理事長・橋田常雄を恐喝し、料亭「梅村」の跡地をただ同然で譲り受ける念書を取った。, その一方で、原口元子は、銀座の一流クラブ「ルダン」のオーナー長谷川庄治がクラブ「ルダン」を手放そうとしてるという情報を得ていた。, 原口元子は、手元の現金は5000万円だけだが、クラブ「カルネ」や料亭「梅村」を売却すれば、計2億数千万円にはなるので、これを資金として、クラブ「ルダン」のオーナー長谷川庄治と交渉に入った。, 原口元子は、クラブ「ルダン」の店舗だけを購入するのでは無く、運営会社ごと購入し、従業員やホステスを丸ごと譲り受けるという方法をとった。, オーナー長谷川庄治は2億6000万円を提示したが、原口元子はホステスが抱えている不良債権などを指摘し、大幅に値引きをさせ、2億円でクラブ「ルダン」を購入する約束を取り付けた。, ところが、数日後、クラブ「ルダン」の元ホステス映子が強力なパドロンを連れて現れ、オーナー長谷川庄治の言い値で買いたいと言い出した。, オーナー長谷川庄治は、既に売却の約束が成立した事を話しても、元ホステス映子がどうしても引き下がらないのだと言い、元ホステス映子を諦めさせるため、原口元子に手付金4000万円と正式な契約書の作成を求めた。, さらに、オーナー長谷川庄治は、原口元子の都合で購入をキャンセルした場合、手付金4000万円を没収し、賠償金として手付金と同額の4000万円を払うことを求めた。, 原口元子は、オーナー長谷川庄治が出した条件を飲み、預金から4000万円を下ろして手付金とし、正式な契約書を作成した。, 原口元子は裏口入学リストを持っているので、理事長・橋田常雄は料亭「梅村」を譲る以外に道は無いが、原口元子はオーナー長谷川庄治への支払期日が迫っており、不安でたまらない。, そのようななか、理事長・橋田常雄の方から連絡があり、原口元子は理事長・橋田常雄に会いに行き、料亭「梅村」の売却を迫った。, ところが、理事長・橋田常雄は、料亭「梅村」の土地は自分の物では無く、女将・梅村ミキの物なので、梅村ミキに売ってもらえと言い出した。, 原口元子は、慌てて法務局へ行き、登記簿を確認すると、料亭「梅村」の土地は一度は理事長・橋田常雄に渡っていたが、所有者の移転が抹消され、土地の持ち主は女将・梅村ミキに戻っていた。, 驚いた原口元子は、司法書士に理由を尋ねると、民法95条に「錯誤(さくご)」という法律がある事を教えてくれた。, 「錯誤」とは、簡単に言えば「勘違い」の事で、第3者が介入していない場合、当事者同士が「錯誤による無効」を主張すれば、法務局は「抹消」という手続きをとり、所有権を元の所有者に戻すのである。, 理事長・橋田常雄に騙されたとこに気付いた原口元子は、裏口入学のリストを公表しようと考えたが、裏口入学のリストも偽物だった事が判明する。, 裏口入学のリストは、国会議員・江口大輔の秘書・安島富夫が作った偽のリストだったのだ。, 理事長・橋田常雄が偽の裏口入学リストに驚いて、料亭「梅村」を譲るという念書を書いたということは、秘書・安島富夫も理事長・橋田常雄とグルだったということか…。, そもそも、料亭「梅村」の女中・島崎すみ江がクラブ「カルネ」で働いたいと言った時点から、理事長・橋田常雄の計画はスタートしていたのではないか…。, いずれにしても、原口元子は、料亭「梅村」の土地が手に入らない以上、クラブ「ルダン」を購入する事ができないため、オーナー長谷川庄治に違約金4000万円を支払わなければならなくなったが、そのような金は無い。, そこで、原口元子は川原弁護士に相談をすると、川原弁護士は、法律的には契約書は有効だが、手付金の相場は1割であり、2割は法外なので、手付金4000万円を2000万円に頼んではとうかと助言した。, 契約上は「違約金は手付金の同額」となっているので、手付金が2000万円になれば、違約金も2000万円になる。既に原口元子は4000万円を支払っているので、それで勘弁してもらう作戦である。, 早速、原口元子は、オーナー長谷川庄治の元を訪れ、クラブ「ルダン」が買えなくなったことを謝罪し、手付金を2000万円に減額して欲しいと頼んだ。, しかし、オーナー長谷川庄治は手付金の減額を承知せず、法的手段を取り、クラブ「カルネ」を差し押さえた。, しかも、オーナー長谷川庄治は、差し押さえたクラブ「カルネ」を総会屋・高橋勝雄に譲渡しており、総会屋・高橋勝雄の手下がクラブ「カルネ」に乗り込んでききた。, 原口元子は、川原弁護士から、クラブ「カルネ」を差し押さえられても、営業権には影響がないので、通常通りに営業できると教えられており、総会屋・高橋勝雄の手下に断固として抵抗した。, すると、総会屋の手下は「社長に命令されただけなので、貴女から直接、社長に説明して欲しい」と言い、原口元子を総会屋・高橋勝雄の元に案内すると言い出した。, 原口元子は、川原弁護士に同行を求めるが、川原弁護士は総会屋・高橋勝雄の名前を聞いて手を引いてしまったので、1人で総会屋・高橋勝雄の元へと向かった。, 「医科進学ゼミナール」の理事長・橋田常雄、料亭「梅村」の女将・梅村ミキ、料亭「梅村」の女中・島崎すみ江、クラブ「ルダン」のオーナー長谷川庄治、秘書・安島富夫、みんなグルだったのだ。, さらに、原口元子は総会屋・高橋勝雄の部屋で、東林銀行・千葉支店の次長・村井亨と再会する。, 原口元子が東林銀行・千葉支店時代に7568万円を横領したため、東林銀行・千葉支店の次長・村井亨は左遷され、出世の道を断たれたことから、銀行を辞めた。, そこを拾ってくれたのが総会屋・高橋勝雄で、村井亨は総会屋・高橋勝雄の会社で経理をしていたのだ。, 村井亨は、原口元子にクラブ「カルネ」の権利を放棄するという念書を書かせようとしたが、原口元子は断固として拒否する。, ホステス波子は、楢林産婦人科病院の院長・楢林謙治に捨てられた後、総会屋・高橋勝雄と出会い、総会屋・高橋勝雄をパドロンにしてクラブ「サンセボ」を出店していた。, ホステス波子は、一流クラブ「ルダン」を購入することになっており、クラブ「カルネ」のような三流店には何の興味も無いのだが、過去に原口元子に「銀座で商売を出来なくしてやる」と啖呵を切っていたので、それを実現するために、総会屋・高橋勝雄の力を使って一連の事件を仕組んだのだ。, しかし、原口元子は、逃げるホステス波子を追いかけようとして転倒して頭を打ち、気を失ってしまう。, このとき、原口元子は、秘書・安島富夫の子供を妊娠していたが、転倒して流産してしまう。産婦人科は、どこも満員で受け入れてもらえず、ようやく、受けいれてくれる病院が見つかった。, そして、原口元子は病院の手術室で意識を取り戻すと、執刀医が楢林謙治で、看護婦が中岡市子だった。, なお、黒革の手帖の感想は「黒革の手帖-原作の結末と黒幕ネタバレ感想文」をご覧ください。. ドラマ 2017.07.27 rinoncho. 黒革の手帖 小説でネタバレ!結末が衝撃的!? 黒革の手帖 小説でネタバレ!結末が衝撃的!? 新ドラマ『黒革の手帖』の原作は巨匠・松本清張氏著の小説『黒革の手帖』。 黒革の手帖(2004) 米倉涼子のあらすじや結末とは? 黒革の手帖 2017.8.9 黒革の手帖 原作ネタバレ!結末やラストに驚愕! 黒革の手帖 2017.8.9 黒革の手帖 スペシャルドラマ「白い闇」のネタバレを暴露! 黒革の手帖 2017.8.9 さて、ここからは黒革の手帖の原作小説はどのような結末になっているのか、 ネタバレをまとめていくため、 ネタバレを見たくないという方はご注意していただきたい。 銀行のお金を黒革の手帖で横領する この記事では「黒革の手帖~拐帯行~」で森村隆志を演じる毎熊克哉さんについてプロフィールと過去の出演作品を紹介します。 最後に毎熊克哉さん演じる森村隆志が主人公の原作小説「拐帯行」のネタバレを結末までご紹介してあります。閲覧注意です。 黒革の手帖の仲里依紗の豹変演技が凄い!変わりすぎで怖いぐらいの怪演とは? 映画無料視聴動画 2017.05.19 2018.09.04 ayapan ツイート 黒革の手帖スペシャル【2020】拐帯行のストーリーは? 『黒革の手帖』は、元銀行員の 原口元子 が、横領で得たお金を元に銀座のクラブのママに転身するお話(^.^). 黒革の手帖ドラマ結末放送後の感想. 3. 東林銀行の窓口業務に従事する原口元子(米倉涼子)は税金逃れの架空口座リストを手に入れ、顧客の預金1億2千万を横領。 上司にバレたと知り逃走を図る彼女は村井亨次長(渡辺いっけい)に追いかけられたが、逃げ切り、横領した金は各地のATMで全て引き出すことに成功。 脱税のための架空名義口座のリストを黒革の手帖に書き写し、その中に後に登場する楢林謙治(小林稔侍)の名も入っていた。 銀行に勤めながらクラブ … 黒革の手帖最終回で安島と元子が逮捕された理由と罪状は?どうしてかネタバレ考察. 家政 婦 の ミタ 3 話 あらすじ. 原作小説『黒革の手帖』3冊目の内容とあらすじ( ネタバレ ) 3冊目の黒革の手帖に書かれている不正内容. United by emotion 発音; チャ スンウォン サッカー選手; 株式会社 レイ フィールド 黒革の手帖の過去の結末*ネタバレ注意. 原作小説「黒革の手帖」は、東林銀行・千葉支店の行員・原口元子が、横領した7568万円を元手にして、銀座でクラブ「カルネ」を開店し、産婦人科病院の院長・楢林謙治や医科大予備校「医科進学ゼミナール」の理事長・橋田常雄を脅迫して大金を手に入れ、更に大きな店を手に入れようとするストーリーである。, 銀座に出店するクラブの経費や、そこで働くキャバクラ嬢の給料なども細かく描写されて面白かった。, 小説「黒革の手帖」は昭和53年(1978年)11月に連載を開始した作品なので、現在とは多少、事情が違うだろうが、それでも、色々と勉強になった。, さて、小説「黒革の手帖」は銀座のクラブを舞台にしたストーリーで、銀座のクラブという夜の世界から医療界の闇にメスを入れていた。, 山崎豊子が小説「白い巨塔」で大学病院の闇を描いていたが、小説「黒革の手帖」は全く違う、税金や脱税といった角度から、産婦人科病院の闇に切り込んでいた。, 開業医や産婦人科病院が儲かると言われるのは、こういう仕組みになっているのかと、なかなか感心させられた。, 原口元子は東林銀行に就職したときから、上司に冷たくされ、同僚にも疎外されていた。昼食の時も近寄ってくる同僚は居らず、仕事の後も同僚に誘われることは無かった。, そして、原口元子は、男性行員からも仕事以外で声は掛けられず、後輩に指導しても慕われることは無かった。, 私は、原口元子が不細工なので、みんなから嫌われていたのかと思い、不憫な子だと思いながら小説「黒革の手帖」を読んでいた。, しかし、原口元子が銀行で横領した資金を元手でクラブ「カルネ」を開業した後の様子を見ていると、どうも原口元子の問題は顔ではなく、性格にあるような気がしていた。, そもそも、銀座でクラブを始めたいので、コツコツと貯金するというのなら応援するが、原口元子の場合はコツコツと横領しているだけなので、全く応援できない。地獄に落ちろとしか思えない。, しかも、本格的に修行をするのなら分かるが、ちょっと知人の店で手伝いをしただけで、銀座に自分の店を出すのは、考えが甘すぎるのではないかと思った。, 実際、原口元子はクラブ「カルネ」の店舗の広さを読み誤り、予想よりも多くのホステスを雇わなければならなくなった。それで、開店早々に赤字である。, 赤字なら経営努力をすれば良いのに、何の努力もせず、楢林産婦人科病院の院長・楢林謙治を脅してお金をゆすり取ろうと考える時点で、原口元子はダメ人間だと思う。, それに、原口元子が楢林産婦人科病院の院長・楢林謙治から5000万円を脅し取ったときも、看護婦長・中岡市子には790万円しか渡さなかった。せめて半分は看護婦長・中岡市子にやれと思った。, また、原口元子が院長・楢林謙治から5000万円を騙し取るときに、連れ込み宿に連れ込むのだが、完全に「やらずぼったくり」だったので、せめて、数回はさせてあげろと思った。, ぼったくりバーですら、酒は飲ませてくれるのに、原口元子は完全な「やらずぼったくり」で、一切汚れていない。, 原口元子は、こういう性格だから、東林銀行時代も同僚が寄りつかなかったのだと思った。, 原口元子は銀座の一流クラブ「ルダン」を購入しようとして、「医科進学ゼミナール」の理事長・橋田常雄らに騙されて全てを失ってしまった。, 高橋勝雄は総会屋の大物で、理事長・橋田常雄、女将・梅村ミキ、女中・島崎すみ江、オーナー長谷川庄治、秘書・安島富夫らを使い、原口元子を騙したのである。, しかし、総会屋・高橋勝雄は原口元子に恨みがあるわけでもなく、全ては黒幕・山田波子の差し金だった。, 山田波子は、元々は東京でホステスをしていたが、神戸へ行き、1年間、神戸のナイトクラブで働いていたが、東京が恋しくなって、東京へと舞い戻り、新規オープンした店で働きたいと言い、クラブ「カルネ」で働くようになった。, しかし、ホステス山田波子は、楢林産婦人科病院の院長・楢林謙治をパドロン(金主)として独立し、クラブ「カルネ」の2階上にクラブ「バーデン・バーデン」を開こうとした。, ところが、原口元子が看護婦長・中岡市子から入手した脱税用の架空名義口座のリストで楢林産婦人科病院の院長・楢林謙治を脅して5000万円を支払わせたため、ホステス山田波子のクラブ「バーデン・バーデン」出店計画は頓挫してしまう。, 原口元子に弱みを握られた院長・楢林謙治は、原口元子の逆鱗に触れることを恐れて、ホステス山田波子から手を引いたため、ホステス山田波子は開店資金が作れなくなったのである。, クラブ「バーデン・バーデン」の出店計画が破綻したホステス山田波子は、原口元子に激怒し、「銀座で商売を出来なくしてやる」と吐き捨てた。この捨て台詞が、結末への伏線になっている。, ところで、私が小説「黒革の手帖」を読んでも、よく分からなかったのは、ホステス山田波子が原口元子を敵視している理由だ。, クラブ「バーデン・バーデン」の出店計画が破綻したため、ホステス山田波子が原口元子を怨む気持ちは分かる。, そもそも、原口元子を敵視していなければ、クラブ「カルネ」の2階上にクラブ「バーデン・バーデン」を出店しようとは思わないはずだ。, ところが、小説「黒革の手帖」は、原口元子側からの描写しか無く、ホステス山田波子の心理描写が無いので、その辺の事情が分からない。, だから、原口元子がクラブ「カルネ」の2階上にクラブ「バーデン・バーデン」を出店しようとした点に違和感が残った。, しかたがないので、私は「女性のマウンティング」として解釈したが、ホステス山田波子の視点やエピソードがあったほうが良かった思った。, 松本清張の小説「黒革の手帖」は、昭和53年(1978年)11月に連載を開始した作品で、連載開始前に有名な「女性の犯罪」が2つ起きている。, 1つ目は、昭和46年(1971年)に起きた「外務省機密漏洩事件(西山事件)」である。, 「外務省機密漏洩事件(西山事件)」は、毎日新聞の記者・西山太吉が外務事務官・蓮見喜久子と肉体関係を結び、外務事務官・蓮見喜久子から外務省の機密文章(アメリカ軍の基地返還リスト)を入手した事件である。, 山崎豊子が、この外務省機密漏洩事件(西山事件)をモデルにして、小説「運命の人」を書いている。小説「運命の人」は、TBSでドラマ化もされているので、知っている人も多いだろう。, 「滋賀銀行9億円横領事件」は、ベテラン銀行員・奥村彰子が、肉体関係を持った男性のために、総額9億円を横領して男性に貢いだ事件である。, この「滋賀銀行9億円横領事件」が原作小説「黒革の手帖」のモデルになっているのだと思われる。, さて、「外務省機密漏洩事件(西山事件)」と「滋賀銀行9億円横領事件」の2つの事件に共通しているのが、女性が肉体関係を持った男性に貢いだという点である。, しかし、小説「黒革の手帖」の主人公・原口元子は、男性の為ではなく、自分自身の為に横領したり、恐喝しておりしており、こうしたモデルとなった滋賀銀行9億円横領事件のアンチテーゼ的に描かれている。, ところが、結局、原口元子も女の性(さが)からは逃れられず、秘書・安島富夫と肉体関係をもったあたりから、崩壊への道を休み始めるという構図になっている。, 原口元子は、医科大予備校「医科進学ゼミナール」の理事長・橋田常雄から料亭「梅村」の土地を脅し取り、銀座の一流クラブ「ルダン」を購入しようとした。, しかし、総会屋・高橋勝雄に騙され、原口元子は全てを失ってしまう。そして、結末で原口元子から全てを奪った黒幕はホステスの波子だと明らかとなる。, ホステスの山田波子は、院長・楢林謙治に捨てられた後、総会屋・高橋勝雄をパドロン(金主)にしてクラブ「サンセボ」を手に入れていた。, さらに、山田波子は、原口元子が必死になって手に入れようとしていた一流クラブ「ルダン」を手に入れており、原口元子の弱小クラブ「カルネ」など大した価値は無いのだが、原口元子に復讐するため、原口元子にクラブ「カルネ」を奪ったのだ。, さて、原口元子は結末で、秘書・安島富夫の子供を妊娠していたが、山田波子と修羅場を演じた時に転倒して流産し、病院へ運ばれる。, 院長・楢林謙治は、原口元子に5000万円を脅し取られた後、何者かに国税局に密告されて脱税で摘発されて信用を失い、病院の規模を縮小しており、散々な目に遭っていた。, 病院に運ばれた原口元子は、手術台の上で院長・楢林謙治と看護婦長・中岡市子に気づき、「助けて。私は2人に殺される」と叫んだ。, この場面で、小説「黒革の手帖」は終わっており、手術台の原口元子がどうなったかは分からない。この結末はどういう意味で、どのように解釈すれば良いのだろうか?, 私は、手術台に載せられた原口元子が「助けて。私は2人に殺される」と叫んだシーンを読んで、ロボトミー手術を思い出した。, ロボトミー手術とは、精神病の外科的治療として開発された手術で、側頭部に穴を開け、長いメスを挿入して、脳の一部(前頭葉)を削ぎ落とすという手術である。, ロボトミー手術は、昭和10年(1935年)にポルトガルの神経科医アントニオ・エガス・モニス、精神病の画期的な治療法として発明したもので、世界的に流行したのだが、大勢の廃人を産んだ。, 有名なところでは、ケネディー大統領の妹ローズマリー・ケネディーも、ロボトミー手術を受けさせられ、廃人となっている。, ロボトミー手術は、1950年代に精神病の治療薬が登場したことにより、廃れていくのだが、日本でも昭和50年(1975年)までロボトミー手術が行われ、大勢の廃人を産んで社会問題になった。, そして、昭和50年(1975年)には、ロボトミー手術をテーマにした映画「カッコーの巣の上で」が上映され、世界的な評価を受けた。, 小説「黒革の手帖」は昭和53年(1978年)11月に連載を開始しており、社会派の松本清張がロボトミー手術という問題を取り上げても不思議では無い。, むしろ、医療界の闇にメスを入れている小説「黒革の手帖」がロボトミー手術問題を取り上げることは、当然とも思える。, だから、私は、小説「黒革の手帖」の結末は、原口元子が院長・楢林謙治にロボトミー手術をされるシーンだと解釈した。, 原口元子は、畑違いの水商売などを始めず、東林銀行・千葉支店から7500万円を横領した時点で止めておけば良かったのだ。, 詳しくは調べていなが、小説「黒革の手帖」を連載している昭和50年代は、現在の低金利・マイナス金利とは違い、預金の金利が2~3%はあったはずだ。, だから、7500万円を金利3%の銀行に預けたとすると、利息だけで225万円の利息が付く。株などで運用すれば5%の利回りで運用できるのだろう。, 当時は消費税も無いし、今よりも物価が安いので、豪遊しなければ、利息だけで十分に生活ができる。だから、わざわざ、水商売なんて始める必要は無いと思う。, それなのに、原口元子は水商売を始めたうえ、人を騙して恨みを買い、終いにはクラブ「カルネ」も全財産を失った。これでは元も子もない。, 「元も子もない」というのは、「元本も利子も無い」「無理をして利子だけではなく、元本までも失う」という意味である。, ああ、だから、原口元子は銀行務めで、「元子」という名前なのか。だから、結末はバットエンドなのだと思った。, なお、原作小説「黒革の手帖」あらすじとネタバレは「黒革の手帖-原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。. 黒革の手帖 原作ネタバレ!結末やラストに驚愕! 新ドラマ『黒革の手帖』の原作は巨匠・松本清張氏著の小説『黒革の手帖』。 地味で貧しい銀行員・原口元子(武井咲)が己の欲望のまま夜の銀座でのし上がっていき、その後転落するまでが描かれます。 黒革の手帖 ネタバレ 原作 28 Jul Posted at 19:55h in スコットランド fa カップ by 大分トリニータ 島川 インスタ 近畿大学 農学部 学費 Likes 7月20日(木曜日)〜 テレビ朝日 21:00〜放送中。 「武井咲、銀座の女王になる」 松本清張、没後25年となる2017年ーー 「清張史上最強」と言われるあの”悪女”が蘇る! 引用:http://www.tv-asahi.co.jp/kurokawanotecho/intro/ 「黒革の手帖」の原作小説のあらすじ※ネタバレあり. ドラマ『黒革の手帖 拐帯行』の原作のネタバレ. 2021年1月7日に武井咲主演のドラマスペシャル黒革の手帖~拐帯行(かいたいこう)のあらすじと原作をもとにした結末、ネタバレを紹介。2020年の放送日はいつから?再放送や動画配信についても紹介していきます。今回も元子の悪女ぶりは健在!殺人事件にまで発展してしまうのか驚きの展開へ。 3 2004年ドラマ版の黒革の手帖のネタバレや結末は? 原口元子は騙されていた そして、橋田常雄と連絡が取れ、直接会いに行くと、 「梅村」の登記者が橋田常雄ではなく、 女将になっていたため、 売却に関しては女将に言ってほしい と言ってきたのだ。 ※この記事はドラマのネタバレを含んでいますので、注意してください。ついに最終回を迎えた「黒革の手帖」ですが、9月14日の放送終了後にはその結末について賛否両論の意見が飛び交いました。原作の結末と違うということで話題になりましたが、原作や米倉 黒革の手帖-結末のネタバレ 原口元子は、医科大予備校「医科進学ゼミナール」の理事長・橋田常雄から料亭「梅村」の土地を脅し取り、銀座の一流クラブ「ルダン」を購入しようとした。