四大大会とは、国際テニス連盟が定めた「全豪オープン」「全仏オープン」「全英オープン」「全米オープン」の総称です。 テニストーナメントにおいて、最大規模、最高権威を持ち、男女共催です。 どの大会も5セットマッチ、3セット先取制のため、とても長く、タフな試合になります。 ATPツアーが1週間の日程なのに対し、四大大会は2週間に及ぶ長丁場でもあります。 テニスの4大大会すべてで優勝することをグランドスラムを達成するといいますが、これまでの長いテニスの歴史の中でも達成者はわずかしかいないという非常に難しい記録です。, 今回は、テニスのグランドスラム達成者と優勝回数ランキングを男子女子別でシングルスに限定して見ていきます。, テニスのグランドスラムには、1年のうちに4大大会すべてに優勝する年間グランドスラムと、選手としてのキャリアを通した全期間に4大大会すべてに優勝するキャリア・グランドスラムがあります。, 難易度が高いのはもちろん年間グランドスラムのほうですが、どちらのグランドスラムも1968年にオープン化(プロの出場解禁)されてからはさらに達成が難しくなっています。, そのため、同じグランドスラムでも1968年にオープン化して以降のグランドスラムのほうがレベルも高く価値も高まっているといっていいでしょう。, テニスの年間グランドスラム達成者とキャリア・グランドスラム達成者は、以下の通りです。, オープン化以降は1969年のロッド・レーバー(オーストラリア)わずかに1回ですから、もう50年も達成されていないことになります。, オープン化以降は1970年のマーガレット・スミス・コート(オーストラリア)とシュテフィ・グラフ(ドイツ)の2名ですが、グラフは同年のソウルオリンピックでも金メダルを獲得しており、史上初のゴールデン・スラムを達成するとともに男女通じて史上ただひとりの年間ゴールデンスラムを達成しています。, テニスのキャリア・グランドスラム達成者は、これまで男子は8名でオープン化以降の達成者は4名です。, ここ約50年間で4名は少ない印象を受けますが、この4名はすべて最近約20年の間に達成しているというのも興味深いデータです。, なお、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、2015年全英から2016年全仏まで4連勝を達成していますが、これは年間グランドスラムに次ぐ大記録といっていいでしょう。, テニスのキャリア・グランドスラム達成者は、これまで女子は10名でオープン化以降の達成者は6名です。, 女子は男子とは傾向が異なり、それぞれの年代で平均的にキャリア・グランドスラム達成者が誕生しています。, グランドスラム達成者の次は、グランドスラム最多優勝回数の選手ははたして誰なのか、優勝回数ランキングを男子女子別で見ていきたいと思います。, 最多優勝回数の選手は男女でまったく違う傾向が見られ、男子はトップ3がすべて現役選手で占められており、女子は逆に現役選手が少ない傾向が見られます。, 上述したようにトップ3がすべて現役選手で占められており、いかにこの3選手の実力が現代だけでなく歴史上も突出しているかがわかる記録といえます。, ここ5年のグランドスラムの大会において、この3選手以外が優勝したのはわずかに3回、ここ3年はひとりもいません。, 1位 ロジャー・フェデラー(スイス)20(全豪6・全仏1・全英8・全米5) 1位 ラファエル・ナダル(スペイン)20(全豪1・全仏13・全英2・全米4) 3位 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)18(全豪9・全仏1・全英5・全米3), 女子はキャリア・グランドスラム達成者同様、ある特定の時代に強い選手が集まっているといった傾向は見られていません。, 1位 マーガレット・スミス・コート(オーストラリア)24(全豪11・全仏5・全英3・全米5) 2位 セリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)23(全豪73・全仏3・全英7・全米6) 3位 シュテフィ・グラフ(ドイツ)22(全豪4・全仏6・全英7・全米5), 今回は、テニスのグランドスラム達成者と優勝回数ランキングを男子女子別でシングルスに限定して見てきました。, テニスのグランドスラムは年間グランドスラムとキャリア・グランドスラムに分けられ、達成者は年間グランドスラムが男子2名、女子3名のみ、キャリア・グランドスラムも男子8名、女子10名のみしかいません。, 最多優勝回数の選手は現在のところ、男子はロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)、女子はマーガレット・スミス・コート(オーストラリア)ですが、2位とは僅差で入れ替わる可能性もあります。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, こちらでは、テニスのグランドスラムの賞金額とポイントはどうなっているのか、男女で最も高額なのはどの大会なのかをまとめました。テニスの4大大会といわれるグランドスラムですが賞金額の高いことでも知られています。優勝賞金・賞金総額に分けて徹底比較!. ※ 随時更新テニス男子シングルス、各国際大会の優勝者・準優勝者の一覧(2017年~2021年)を紹介する。2020年は、新型コロナウイルス(covid-19)の世界的流行により、3月以降多くの大会が中止または延期となったが、8月22日に再開 1月20日から四大テニス大会「グランドスラム」の1つ、全豪オープンの本戦がオーストリア・ビクトリア州メルボルンで開幕する。森林火災の影響が心配されるほか、大坂なおみ(日清食品)の女子シングルス大会連覇が懸かるなど、日本からの注目度も高い。 テニスのグランドスラムには、1年のうちに4大大会すべてに優勝する年間グランドスラムと、選手としてのキャリアを通した全期間に4大大会すべてに優勝するキャリア・グランドスラムがあります。 難易度が高いのはもちろん年間グランドスラムのほうですが、どちらのグランドスラムも1968年にオープン化(プロの出場解禁)されてからはさらに達成が難しくなっています。 そのため、同じグランドスラムでも1968年にオープン化して以降のグランドスラムのほうがレベルも高く価値も高まっているとい… ウィンブルドン選手権は1877年にアマチュアの大会として、21人のアマチュア選手のみが出場して始まりました。 以来、現在では四大大会のひとつとして100年を超える歴史を誇っています。 ウィンブルドン選手権では男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス・車いすの種目が開催されていますが、賞金という意味では男女シングルス群を抜いて高額なので、ここでは男女シングルスに絞って見ていきたいと思います。 ウィンブルドン選手権は優勝賞金の高さでは、全米オープンテニスに次ぐ大会とな… 1月20日から四大テニス大会「グランドスラム」の1つ、全豪オープンの本戦がオーストリア・ビクトリア州メルボルンで開幕する。森林火災の影響が心配されるほか、大坂なおみ(日清食品)の女子シングルス大会連覇が懸かるなど、日本からの注目度も高い。ここではグランドスラムを解説する。, テニスの四大大会を指す言葉として定着している「グランドスラム(Grand Slam)」。この言葉がテニス用語になったいきさつには諸説あるが、由来はトランプを使ったゲーム「ホイスト」において、全てのトリックに勝つことを「スラム」と呼んだことだとされている。「ホイスト」は「コントラクトブリッジ」の元となったゲーム。そしてコントラクトブリッジにおいて「グランドスラム」は、高難度の条件を達成した時に使用される用語となっている。, テニスのグランドスラムは、コントラクトブリッジのグランドスラムが由来となるが、男子ゴルフにおいて主要大会を同一年に制覇する意味でグランドスラムが使われたことが、テニスでも適用されたと言われる。テニスのグランドスラムは元来、全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン選手権、全米オープンを同一年内に制覇するという意味だが、四大大会の総称としても使用される。, 四大大会は最初から「グランドスラム」だったわけではなく、それぞれ独立した歴史を持っている。, イギリス・ロンドンで開催されるウィンブルドン選手権は、最も長い歴史を持つテニストーナメントとして知られる。第1回大会(男子シングルスのみ)開催は1877年。女子シングルスは1884年からスタートしている。, 全米OPは1881年、アマチュア大会として第1回が開催。1887年には女子シングルスが開始される。プロ選手が参加できるようにオープン化されたのは1968年で、現在のUSTA(全米テニス協会)ナショナルテニスセンターで開催されるようになるのは1978年からとなっている。, 全仏OPは1891年、男子の国内選手権としてスタート。1987年に女子の大会も開始される。そして1925年、フランス人以外の参加も可能となり、1928年から現在のスタッド・ローラン・ギャロスで開催されるようになる。オープン化は1968年で、四大大会の中では最も早い。, 全豪OPの前身は1905年に開催されたオーストラレージアン・テニス選手権。女子選手の参加は1922年からとなり、1927年からはオーストラリア選手権となる。オープン化は四大大会で最も遅い1969年で、全豪オープンと改称。開催地がメルボルンに固定されるのは、1972年からとなっている。, 新聞などのメディアで「グランドスラム」という用語を使用するのは、1930年に「球聖」ボビー・ジョーンズ(アメリカ合衆国、以下米国)がゴルフの主要トーナメントを総なめにしたことがキッカケとされる。一方、テニスの四大大会制覇を初めて成し遂げたのはジョン・ドナルド“ドン”・バッジ(米国)で、1938年のこと。最初にドン・バッジが達成したグランドスラムは、同一年内に四大会連続で優勝する“年間”グランドスラムで、一般的にグランドスラム達成という場合は、年間グランドスラムのことを指す。, 女子シングルスでは1953年、モーリーン・コノリー(米国)が初めてグランドスラムを達成。オープン化以降では、1962年にグランドスラムを達成したロッド・レーバー(豪州)が、1969年に再び達成している。, テニス選手にとって試合に勝つこと、トーナメントで優勝すること、それらは当然の目標である。それが多くの人から注目される、有力選手が参加する、あるいは長い歴史のある大会であるならば、なおさらのこと。四大大会「グランドスラム」は、それぞれが長い歴史があり、優勝することは栄誉であり、同時に多くの賞金を得られる機会となっている。, 名誉や賞金。もちろん、これらの要素は大切だが、大きなトーナメントで勝利を収めることは、さらなる勝利を得るためにも重要な要素を含んでいる。それはランキングのポイントだ。グランドスラムは国際テニス連盟(ITF)によって公認・管轄される大会ではあるが、男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)は、その成績に応じてランキングポイントを与えている。, ATPランキングは直近52週間(約1年間)に出場した大会のうち、獲得したポイントが高い、上位18大会のポイントの合計で、WTAランキングは直近52週間の上位17大会におけるポイントの合計で競われる。ランキングが高ければ、予選を免除されたり、トーナメントでシードを与えられたりと優遇される。これは一大会だけでなく、年間ツアーを通じても、大きなアドバンテージとなるのだ。, ATPは、ATP250、ATP500、ATP1000、グランドスラムという格付けを行っているが、ATP250であれば優勝者に250ポイント(p)、ATP500では優勝者に500p、ATP1000では優勝者に1000pを付与している。そしてグランドスラムは、優勝者に2000pを付与。ベスト8でも360pが与えられるため、ATP250のツアーで優勝するよりも、多くのポイントを得られる。, WTAは、WTAインターナショナル、WTAプレミア、WTAプレミア5、WTAプレミアマンダトリー、グランドスラムと5段階のグレードを設けているが、プレミアマンダトリー優勝が1000pで、グランドスラム優勝が2倍の2000p。またインターナショナル優勝が280pで、グランドスラムでベスト16進出が240pということからも、その重要性が理解できるだろう。, グランドスラムでは唯一の南半球開催大会。有力選手の多くはヨーロッパ出身のため、移動距離も長く、コンディションの調整も難しいため、“番狂わせ”が起こりやすいとされている。センターコートは、二度のグランドスラムを達成した豪州出身のテニスプレーヤー、ロッド・レーバーの名を冠した「ロッド・レーバー・アリーナ」。第1コートは、グランドスラム女子シングルス最多24勝のマーガレット・スミス・コートにちなんだ「マーガレット・コート・アリーナ」。, 会場名は、世界初の地中海横断飛行に成功したフランス人パイロット、ローラン・ギャロスの功績をたたえたもの。クレーコートはバウンドさせてからの球足が遅くなるため、ラリー戦が多くなる。こうした事情から、グラスやハードで好成績を収める選手でも、苦戦することがある。, 最も長い歴史を持つテニストーナメント。センターコートは原則、ウィンブルドン選手権でのみ使用される、試合や練習の際には白いウェアを着用するといった厳しい服装規定など、独特なルールが存在している。, 会場名に冠されたビリー・ジーン・キングは、1960年代から70年代にかけて活躍した、米国出身の女子テニス選手。キャリアグランドスラムを達成しているほか、男女の賞金格差是正に大きく貢献したことでも知られる。同施設内にあるアーサー・アッシュ・スタジアムは世界最大のテニス専用競技場。アーサー・アッシュはアフリカ系テニスプレーヤーの先駆者で、1968年の全米OP制覇ほか、キャリアグランドスラムを達成している。同施設にはジャズミュージシャン、ルイ・アームストロングの名を冠したスタジアムもあり、全米OPでも使用される。, 同一年内に四大大会を全て制覇することを「グランドスラム」、あるいは「年間グランドスラム」と言う。最初にグランドスラムを達成されたのは1938年のドン・バッジだが、男子シングルスで達成できた選手はもう1人、1962年と1969年の二度達成したロッド・レーバーのみとなっている。, 女子シングルスも3人のみ。1953年のモーリーン・コノリー、1970年のマーガレット・スミス・コート、そして1988年のシュテフィ・グラフ(ドイツ)となっている。グラフは同年のソウル五輪でも優勝。唯一の「年間ゴールデンスラム」達成者となっている。, キャリアグランドスラム、あるいは生涯グランドスラムは、同一年内に限らず、選手キャリアを通じて四大大会全てを制することを指す。年間グランドスラムに比べれば、かなりハードルは下がるイメージだが、それでも達成できた選手は僅かだ。, この中で、オリンピックを含む「生涯ゴールデンスラム」を達成しているのは4人。1988年ソウル五輪を制したグラフ、1996年アトランタ五輪を制したアガシ、2000年シドニー五輪・2008年北京五輪・2012年ロンドン五輪を制したS・ウィリアムズ、2008年北京五輪と2016年リオデジャネイロ五輪を制したナダルとなっている。フェデラーやジョコビッチはTokyo 2020(東京五輪)で金メダルを獲得すれば「生涯ゴールデンスラム」の達成となる。, ダブルスや車いすでは、四大大会で優勝を達成した日本人はいるが、シングルスでは、2018年全米OPと2019年全豪OPを制した大坂のみとなっている。四大大会における日本人最高成績(ベスト8以上)は以下の通り。, 日本におけるテニスの四大大会「グランドスラム」のTV放送は、有料衛星放送サービス「WOWOW」が独占している。つまりグランドスラムを視聴する上で、WOWOWとの契約は必須となっている。, TM © Olympic Channel Services S.L. グランドスラム女子シングルス優勝者一覧は(List of Grand Slam women's singles champions)は、テニスのグランドスラム4大大会(全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン選手権・全米オープン)の女子シングルスにおける優勝者の一覧である。. 最終更新 2017年4月13日 (木) 07:58 (日時は個人設定で未設定ならばutc)。; テキストはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承ライセンスの下で利用可能です。 追加の条件が適用される場合があります。詳細は利用規約を参照してください。; プライバシー・ポリシー 【2019年】(米)ラファエル・ナダル/(英)ノバク・ジョコビッチ/(仏)ラファエル・ナダル/(豪)ノバク・ジョコビッチ/【2018年】(米)ノバク・ジョコビッチ/・・・歴代のテニスグランドスラム大会・男子シングルス優勝者と日本人ベスト8以上の年表一覧です。 テニス界の4大大会、通称「グランドスラム」の優勝賞金にスポットを当てたいと思う。国際テニス連盟(itf)が開催し、テニストーナメントとしては最大の規模と最高の権威を誇る大会の賞金の詳細につい … 全仏オープンの開催地または大会そのものを指す。2002年、大会の主催者側は、French Open という呼び方をやめ、Roland Garros と呼んで欲しいとマスメディアに対し正式に要請した。 その理由は French Open は一般名詞でテニス以外にも使われるからという。 全豪オープンの第1回が行われたのは1905年。その際はニュージーランドとの共同開催で「オーストラレージアン・テニス選手権」という名前で開催された。その後、1922年に女子選手の参加が認められ、27年には大会名を「オーストラリア選手権」へと変更。 プロテニスツアーでは年間を通してたくさんの大会が行われていますが、中でも獲得ポイントと賞金額が高く、歴史のある四大会が存在します。ここでは、グランドスラムとも呼ばれる四大大会とその記録について紹介します。 【2月21日 AFPBB News】21世紀(2001年以降)の四大大会(グランドスラム)歴代優勝者を写真でまとめた。 テニスには、歴史がある大会として4大大会があります。4大大会は、全てのテニス選手が優勝を目指している大会で、テニス界で最も有名な大会です。 テニス4大大会は、全豪・全英・全仏・全米の4つの大会のことで、それぞれコートや場所が異なります。