NHK BSプレミアムにて放送中の音楽番組『The Covers』。パイロット版として初回放送されたのが2013年10月、レギュラー化したのは2014年春である。毎回豪華なミュージシャンがゲストとして登場し、それぞれ思い入れのある楽曲をカバーするという、一風変わった音楽番組。しかし、そこで飛び出す音楽話はかなり深いものばかりで、ミュージシャンとしてのルーツや幼い頃の思い出、名曲についての解説、今の活動に影響を与えた出来事など、多岐にわたるトークを貴重な生パフォーマンスとともに堪能することができる、実は“最も音楽番組らしい番組”こそが『The Covers』なのである。そして、宮本浩次のカバーアルバム『ROMANCE』がキャリア初のアルバムチャート首位に輝いたことが象徴するように、歌謡曲や昭和の名曲の魅力が、“現在の視点”を通して再解釈され、注目を浴びている。そんなシーンの動きを先読みするかのように放送されていたのが『The Covers』であり、この番組が日本の名曲の素晴らしさ、カバーすることの意義を様々なアーティストに発信していったと言っていいだろう。今回リアルサウンドでは、12月27日の『The Covers’ Fes.2020』テレビ放送に向けて、2回にわたる『The Covers』インタビューを行う(第1回は、番組プロデューサー・川村史世氏へのインタビュー)。, そして第2回は、リリー・フランキー&池田エライザへのインタビューである。初期からMCを務め、キレのあるトークや質問で番組の顔役を担ってきたリリー。2018年4月からMCを務め、番組内では自ら歌唱することも多い池田。音楽はもちろん、映画など幅広い方面でクリエイティブな才を発揮する両名の掛け合いは、番組名物の一つと言っていいほど面白く、ゲストミュージシャンからもルーツや思い出などを的確に引き出していく。もちろん互いに世代として捉え方が異なる部分はあれど、『The Covers』を通して確かに同じものを受け取り、歌謡曲や日本の名曲が歌い継がれていくことの意義を見出しているという。今回は『The Covers’ Fes. モデルで女優の池田エライザさんが、2月5日放送の音楽番組「ミュージックステーション(mステ)」(テレビ朝日系、金曜午後9時)に初出演する。 そして、池田が「鬼束さんの歌には生命力が感じる」と語るほどの自身の名曲「焼ける川」を披露する他、カバー曲への思い出や、同じくデビュー20周年を迎える氷川との“同期トーク”も実現し、これまでの活動への思いなども語る。 2020』でも歌いましたけど、リハーサルまでは緊張しちゃって難しいなと思っていても、本番ですごくスカッと歌えると、自分の豊かさの可能性をポジティブに受け止められるので嬉しいんです。働いてばかりでロボットみたいになっている部分もあるのかなと思っていたけど、「全然そんなことなかった。やってて嬉しい!」と思えるのはやっぱり歌う時ですね。, 池田:うーん……実は私もともと人前で歌いたかったわけではなくて。本当に身近な人だけが自分の歌を知ってくれればいいと思っていたから、世のため人のために歌うところまで気持ちを持っていけなかったんですけど、『The Covers』スタッフの方々に「それでも音楽を楽しんでいる若者がいる姿を見せられたら、希望があるんじゃないか」と言われて。声をかけてもらって歌ったことで、「聴いて元気になる人がいると、歌うのも幸せな仕事かな」と思い始めましたね。少しずつですけど。, ーー池田さんは今回「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を歌われましたけど、歌唱力だけでなく本当に素晴らしい表現力をお持ちな方だなと感じました。ご自身ではどんな一面が出たと思いますか。, 池田:歌詞のままですね。「こう見えたい」みたいなものはないけど、結局『The Covers』が私の歌の原点なので、「ゴッドファーザー」を歌える時間を『The Covers』好きなお客さんと共有できてることがホッとするんです。ホーム感みたいな気持ちで歌っていますし、幼少期にブルーノートとか福岡のGate’s7にさんざん親と一緒に行って、ああいう曲を聴きながら横でずっとゲームしたりしていたので、自分にはしっくりきているなって思います。, リリー:逆にそういう経験がないと「ゴッドファーザー」をエライザが歌っても、なんか上滑りしてたと思うんですよね。, 池田:そうかもしれない。憧れじゃなくて、馴染みいいものを無理なく歌わせてもらえるのが『The Covers』なので。, リリー:だから、その人の血になっているものを知れた時、愛おしさを感じるんでしょうね。, 「リリー・フランキー&池田エライザが語る、『The Covers』が伝える“音楽の豊かさ”「誰かが歌い継ぐ限りその歌は生き続ける」」のページです。歌謡曲、リリー・フランキー、JPOP、池田エライザ、The Covers、The Covers’ Fes.2020の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。. 歌は、歌い継がれることでスタンダードとなり、永遠の命を授けられます。 この番組では、ジャンルを超えたj-popのアーティスト達が、 日本の歌謡曲やポップスを中心に、自身が影響を受けた名曲を、 それぞれの持ち味でカバーし、新しい命を吹き込んでいきます。 「リリー・フランキー&池田エライザが語る、『The Covers』が伝える“音楽の豊かさ”「誰かが歌い継ぐ限りその歌は生き続ける」」のページです。 女優・モデル・映画監督など多彩な活動を続ける池田エライザさん(24)が、作詞家の松本隆さんの活動50周年記念トリビュートアルバム(2021年7月14日発売予定)に参加することが4月7日に発表された。 池田さんは薬師丸ひろ子さんの「Woman〜 "Wの悲劇"〜より」をカバーする。 池田エライザも号泣、OAUが『The Covers』で披露した井上陽水のカバー映像を緊急公開 Japan (OAU cover ver. 池田エライザの歌唱力は?上手い?下手?カバーした昭和の名曲が渋すぎるw. 2020』、素晴らしい内容でしたが、お二人ともいかがでしたか。, リリー・フランキー(以下、リリー):今年はこういう音楽番組が収録できないような状況から始まって。『The Covers’ Fes.』も通常通りにできるのか分からなかったんですけど、客席がいつもの3分の1にも満たなかったとはいえ、やっぱりお客さんに来ていただけて音楽を聴けること自体が幸せですよね。, 池田エライザ(以下、池田):ライブは一方通行なものじゃなくて、お互いに共鳴し合うものですよね。相手が見えるからこそ、同じ時間を共有できている喜びが強く生まれるものだなって、改めて感じました。今回『The Covers’ Fes. テレビ朝日「ミュージックステーション ~カバー特集!池田エライザ「Imagine」森内寛樹MISIA名曲~」で2021年2月5日(金)に放送された内容です。当日に放送された情報もタイムリーに更新していま … 2020』収録直後のリリーと池田に、『The Covers』だからこそ味わえる歌の魅力から、自身の音楽観・人生観に至るまでたっぷりと話を伺った。ぜひ楽しんで読んでほしい。(編集部), ーー『The Covers’ Fes. 池田エライザってめちゃ歌上手いのに、歌出してないの?もったいないなぁ。めちゃ良い。これは。 井上陽水「最後のニュース」/NHK[The Covers](2019年10月27日O…, 藤井風、カバー集『HELP EVER HURT COVER』リリース&アナログ再販が決定, このエルマークは、レコード会社・映像制作会社が提供するコンテンツを示す登録商標です RIAJ80010003, ビルボードジャパン主催のウェビナー第5回目開催、テーマは「ソーシャル・メディア時代のYouTube戦略」, <インタビュー>MindaRyn、“生きるパワー”を込めた最新曲「love my friends」に迫る, <インタビュー>TikTokでも大人気!注目ラッパー24kGoldnが語る全米8週No.1ヒット曲「ムード」と1stアルバムができるまで, <インタビュー>Chara×HIMI ~ライブ共演を前に親子対談が実現。世代を超えた音楽のつながり、映画『ゾッキ』での主題歌デュエットを語る, <インタビュー>eillが語る自身のルーツと転機 “本当に息ができる場所”から生まれた新曲「ここで息をして」, 【TikTok週間楽曲ランキング】Chinozo「グッバイ宣言」5度目の首位 kZm×Tohji、P丸様。ら初登場, ビッケブランカ、『勇者ああああ』オンラインイベント公式テーマソングに決定 ライブ映像も公開. Javascriptを有効にしてください。詳しくはお使いのブラウザのヘルプをご覧ください。, OAUが10月27日放送のNHK『The Covers』で披露した井上陽水「最後のニュース」のカバーをYouTubeで緊急公開した。(OAU cover ver. リリー・フランキー、池田エライザ/寺尾聰が「ルビーの指環」!宮本浩次×昭和の女歌、秦基博×朝ドラ名曲、鬼束ちひろ氷川きよし×大ヒットカバー、グリム×ユーミン名曲 MC:リリー・フランキー、池田エライザ/レジェンド寺尾聰が、NHKホールに降臨! カバーなどを多く歌っていて fns歌謡祭などにも出演 されていました! エライザちゃんの歌好きという声は ネットでも多く言われてました♪. 現在お使いのブラウザではJavascriptが有効となっていないため、サイトのコンテンツが正常に表示・動作されません。 女優・池田エライザが、音楽番組「The Covers」にて名バラード「SWEET MEMORIES」をカバーすることが分かった。 最新ニュース スクープ 2020.4.17 Fri 19:30 池田エライザが、19日に放送される自身が司会を務めるNHK BSプレミアムの音楽番組『The Covers』で松田聖子の「SWEET MEMORIES」をカバーする。 井上陽水「最後のニュース」/NHK[The Covers](2019年10月27日O… 女優・モデル・映画監督など多彩な活動を続ける池田エライザさん(24)が、作詞家の松本隆さんの活動50周年記念トリビュートアルバム(2021年7月14日発売予定)に参加することが4月7日に発表された。池… 池田エライザさんは歌が上手すぎる!とかなりの反響が出ていますが、カバーしている昭和の名曲も渋すぎることはご存知でしょうか? 福田麻貴 芸人転向の理由は? 池田エライザが、3月28日(日)の放送をもってMCを務める音楽番組『The Covers』(NHK BSプレミアム)を卒業することが発表された。アーティストが個性的なアレンジで想い出深い名曲をお届けしている同番組。池田は、 - Yahoo! アコギ弾きながら歌います IKEDA Elaiza sings with playing the guitar "Chronostasis" from Kinoko Teikoku そして、池田が「鬼束さんの歌には生命力が感じる」と語るほどの自身の名曲「焼ける川」を披露する他、カバー曲への思い出や、同じくデビュー20周年を迎える氷川との“同期トーク”も実現し、これまでの活動への思いなども語る。 JAPAN 2020』に出てくださった方も、久しぶりに人前で歌ったという方が結構いらっしゃって。, リリー:今年初めて人前で歌ったという人も結構いたよね。この番組は普段の収録も全部生演奏・生歌なので、カバー曲のために何日もスタジオに入って練習してもらわなければいけない。ある種の大きな枷を与えてしまっているんですけど、でもやっぱりカバーをする曲に対して皆さんリスペクトや思い入れがあるので、どんなにベテランなミュージシャンでも、最初に音楽に触れた時のキラキラや初期衝動をちゃんと持ってきてくれる。それがいつも本当に楽しいですよ。, ーーとてもよくわかります。もっと言うと、他の音楽番組にはない『The Covers』ならではの魅力って何だと思いますか。, リリー:テレビで観る音楽番組の中で一番商売っ気がないから、逆にミュージシャンは素の感覚で来てもらえるんじゃないですかね。その人がミュージシャンになる前のもともとの生活とか、「この人、こういう曲で育ってきたんだ」っていう愛おしさが感じられる番組だと思います。初めて彼女の実家に行った時に、「この椅子にいつも座ってたんだ」というのが見えるような優しい気分になれますね。, 池田:昭和歌謡とひとことで言っても、時代によってヨーロッパからアメリカまでいろいろなサウンドが混ざっていて、かなり広い世界なんだなって知れたのは、この番組に来てよかったことですね。だから年齢も性別も関係なく、いろいろな人に楽しんでもらえるきっかけがある番組かなと思います。, 池田:番組に出る前は、歌謡曲ってみんなが歌っていたから王道なんだろうなと思っていて。『ザ・ベストテン』みたいにみんなが同じ音楽番組を観て、みんなが口ずさめるから親しみある曲になっているのかなという印象だったんですけど、本当はそんなことなくて。大人になるとジブリ映画の見え方がガラッと変わるように、今は歌謡曲に対して奥深さを感じますね。音楽の底のなさみたいなものというか。, リリー:いわゆる歌謡曲ばかりをみんなカバーしているわけじゃないんだけど、そういうものを選ぶ人が多いのは、やっぱり大衆音楽の強さなんですよ。, リリー:テレビ、ラジオでみんなが覚えたことがその人の血になっているわけで。みんなが初めて聴いたポルカもサルサもカリプソも、実はすべてメイドインジャパンのもので、日本の大衆音楽を通して知ったんだっていう人が多いと思うんです。, 池田:私の世代だと、嵐の皆さんをはじめとする様々なJ-POPにもいろんな音楽要素が詰まっていますよね。豊かな部分がたくさんある音楽だってことが分かります。, ーーそして実際カバーすることによって、今のアーティストの楽曲にどのように影響を与えているのか、目に見えてわかることもありますよね。「歌い継がれることでスタンダードになる」という、番組のテーマと重なる部分も感じます。, リリー:人って亡くなった後も、思い出されるうちは死んでないと思うんですよ。思い出してくれる人が一人もいなくなった時に本当に死んでしまう。同じように歌も、誰かがどこかで歌っている限りはずっと生きていると思うから、そういう歌を作りたいなってきっとみんな思っているんでしょうね。, リリー:生で音楽を聴かせてもらった時、無条件に感じますよね。ライブって相手に圧倒的に頭の中を支配されるから、ストンと入ってくるんですよ。聴き手が自分で劇場を作ってない、向こうの作った劇場に入れさせてもらえるので、それが生の音楽の強さですよね。家で聴いている時と違うのはそこだと思う。昨今は、生で音楽を聴くこと、歌うことが制限されているけど、それは人間の歴史の中で一番の悲劇の一つでしょう。共存していかないといけないんだとしても、どこかでそこに抗っていかないといけないのかもしれないし。, リリー:いろんな仕事をしていても、やっぱり音楽は永遠の憧れですよね。音楽に対してはいつでもキラキラした気持ちで接していられるんだと思います。, リリー:子どもの頃とさほど変わっていないまま音楽と接触しているんだと思う。他の仕事はなかなかそうはいかないけど、音楽に対してだけはそれができる。ずっと音楽に対して、尊敬を持ち続けているからなんじゃないですかね。, 池田:私は『The Covers’ Fes.