『キルラキル』 (KILL la KILL) は、TRIGGER制作による日本のテレビアニメ作品。2013年10月から2014年3月までMBS・TBS・CBC・BS-TBS『アニメイズム』B2にて放送された[1][2]。全25話(テレビ放送24話+未放送1話[注 2])。TRIGGERにとっては、本作が初のテレビアニメ制作元請作品となる。, かつて、ガイナックスで『天元突破グレンラガン』を制作した主要スタッフがTRIGGERとして独立した後、企画から立ち上げた初のテレビアニメシリーズ作品。キャストには同作品に出演していたメンバーも多く含まれている。, キャッチコピーは「キルカ、キラレルカ」。基本的には荒んだ世界を舞台とした学園バトルものであるが、セル画制作の全盛期風の作画や背景などを多用し、着た人間に人知を超えた力を与える制服や自我を持った制服が登場するという、ファンタジー要素も盛り込まれている。, 随所で3DCGを用いて背景などをダイナミックに動かすような現代の先端の技術を使用している一方で、紙に絵具で手描きという背景美術を主に用い[3]、セル画制作時代の作品のような画風で描くなどのレトロ要素も盛り込まれている。キャラクターデザイン・総作画監督を担当するアニメーターのすしおは「あまり枚数を使わずに、リミテッドアニメを意識した手法でキャラのたたずまいとか芝居をちゃんと描きたい」[4]、「昔のアニメーターさんの芝居の作り方をなんとか表現しようと」[5]したという。, 映像中の文字のほとんどは、赤か白の巨大な太字フォント(フォントワークス・ラグランパンチ UB)[6][7]を特徴とする。監督の今石洋之は、技や人名など言葉遊びの要素の強いシナリオのために重要な部分はテロップで読ませる必要があったこと、作品全体を通してアイコンになる表現として画面を埋め尽くすほど押しだしの強い文字を必要としたことからこの書体を選んだという[7]。画面サイズについては、現在のシーンについては16:9サイズなのに対し、回想シーンについては4:3サイズのアナログ放送時代の画面構成になっている。なお、作中に登場するコンピュータなどで使われるモニター画面はドットマトリクス式のモノクロ液晶になっている[注 3]。, アニプレックスのプロデューサー・鳥羽洋典が、『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』の仕上げの際から、「今石洋之と中島かずきでもう一度アニメの仕事がしたい」と言い続けたのが企画の発端であった。今石と中島の2人は別の仕事をしていた間も、定期的にミーティングを重ねていたという[8]。しかし、『グレンラガン』を超える作品を考えるための企画が行き詰まり、一度リセットしてスタッフみんなが楽しめてすぐに作れるものを考えようと再検討した際、「『男組』の女子高生版」、「主人公は『女囚さそり』の梶芽衣子のような感じ」、「セーラー服が武器になって戦う」などのアイデアが出され[9]、「学生を主人公とした抗争劇のテイストと1980年代の『週刊少年ジャンプ』黄金期のバトルマンガの手法を取り入れた、女子高生2人の抗争を中心とする異能力バトル物」という大まかなラインが決まった[10]。, 中島は今石らに資料として、『男一匹ガキ大将』、『大ぼら一代』、『男組』、『男大空』、『野望の王国』、『おれが大将』など1970年代の学園抗争漫画作品を大量に読ませた[9]が、これらの漫画作品とは違い主人公を女子高生にした理由については、「いま主人公を男にしてこういう学園抗争ものを再現しても感情移入ができずリアリティが持てない、むしろ梶芽衣子のようなヒロインの美しさと強さを書きたかった」と述べている[9]。また、セーラー服が武器となる理由を考える中で、服と人間の関係や服とは何かということもテーマとして詰めていったという[9]。, もっともその後、中島には『仮面ライダーフォーゼ』の、今石には『ブラック★ロックシューター』の仕事が入ったため、プロジェクトは一旦中断した。この中断や別の仕事をしたことが、互いが改めてやりたいことを見直し、企画を練り直すきっかけになった[10]。この過程で、途中まで書きあがっていた一話完結型のバトルものとして構成されていた脚本は書き直され、レギュラーキャラクターのドラマを深めていく方向に書き改められた。, 最終回(第二十四話)は前回(第二十三話)の予告時点ではまだ未完成だったために番組内容は一切流さず、その代わりに予告ナレーションを兼任していた「鮮血」役の関俊彦が視聴者を代弁してスタッフ一同を励ますという内容となった[11]。放送当日朝にようやく完成した[12]放送用素材は、スタッフの手で東海道新幹線に乗ってMBSの大阪本社へ納品され[13][14]、無事放送された。, 本作以前の制作作品『リトルウィッチアカデミア』の制作当時から、TRIGGERの公式サイトでは断片的に本作の制作が示唆されており、2013年5月10日には本作品の公式サイトが立ち上げられると同時にアニメ雑誌への正式な制作発表が行われた[15]。同年8月14日には放送枠が『アニメイズム』であることや放送開始が同年10月からであることが発表され[16]、MBSでの放送開始日[注 4]の10月3日には朝日新聞の関西版に、TBSでの放送開始日[注 4]の10月4日には同新聞の関東版にそれぞれ全面広告が掲載された[17][18]。, 2018年6月17日には、初のゲーム化が発表された。『キルラキル ザ・ゲーム -異布-』のタイトルで2019年発売予定とされ、開発はエープラス、販売はアークシステムワークスが担当する[19]。, 父の仇を探す女子高生の纏 流子(まといりゅうこ)は、父の殺害現場に残されていた巨大な「片太刀バサミ」の謎を追って本能字学園(ほんのうじがくえん)へ転校した。だが、学園は人間に人知を超えた力を与える制服「極制服」(ごくせいふく)を操る生徒会によって武力と恐怖で支配されていた。一つ星から最上級の三つ星までの極制服を生徒たちに与え学園を支配する、生徒会長の鬼龍院 皐月(きりゅういんさつき)が片太刀バサミの秘密を知っていると確信した流子は彼女に挑むが、二つ星極制服を着用したボクシング部部長の前に為す術なく敗れてしまう。, 敗走した流子が焼失した自宅跡へ戻り無力さに打ちひしがれていると、突如床板が開いて地下へ落下する。そこには謎の黒い喋るセーラー服「鮮血」がおり、流子の血を吸ったことで覚醒したそれは、彼女に自分を着用してもっと血をよこすように迫って来た。一方、学園では流子を炙り出すべく、流子と親しくなった女子生徒の満艦飾 マコの処刑が行われようとしていた。そこへ乱入した流子はボクシング部部長に「鮮血」の力で逆襲を果たし勝利するが、力を使い果たして倒れてしまう。, やがて、満艦飾マコの父親で闇医者の満艦飾 薔薇蔵の治療を受けた流子は、極制服をもらえない最下級の無星(むぼし)の生徒たちが住むスラムにあるマコの家に居候して学園に通うようになった。流子とマコの前には、生徒会の配下の女子テニス部部長が立ちはだかる。「鮮血」の力を引き出せず一度は敗れた流子に、謎めいた担任の美木杉 愛九郎が味方し、「鮮血」を効果的に起動させるグローブ「赤手甲」を与える。かつて流子の父の纏 一身博士を知っていた美木杉は鬼龍院家の支配を良く思っておらず、流子の父が極制服や神衣(かむい)「鮮血」の開発に当たっていたことや、これらの服は「生命戦維」(せいめいせんい)という生きた繊維でできているという秘密を流子に明らかにしてゆく。, 神衣「鮮血」を流子が持っていることを知った皐月は、自らの家に封印されていたもう1つの神衣「純潔」を持ち出すと、「純潔」の力をねじ伏せて着こなすことに成功し、流子との直接対決に挑む。終始圧倒され敗北寸前の流子は、マコの与えたヒントを手掛かりに神衣を着こなす本質に思い至り、ついに「人衣一体」の本来の戦闘形態を引き出して互角の勝負に持ち込む。父の仇を探して皐月の野望も打ち砕くことを宣言した流子に、皐月は次の直接対決までに校内の全クラブが流子を襲うことを宣告し、直接対決に勝てばすべてを話してやると約束する。, 流子が無茶苦茶な学校行事に振り回されたり次々に襲い来るクラブと戦っていく中、美木杉の知人で共に反制服ゲリラ「ヌーディスト・ビーチ」に属する黄長瀬 紬も学園に接近していた。紬は神衣「鮮血」の所有者である流子からそれを取り上げようと挑み、彼女をほぼ敗北へ追いつめる。生命戦維の危険を説き、いずれ流子も神衣に飲み込まれると警告する紬に対し、流子と「鮮血」は心の絆を深めてゆく。, 流子と「鮮血」の出現をきっかけに、皐月が何らかの思惑で二つ星極制服の大量生産と部長の乱造に着手する中、生徒会四天王の1人で強い相手を求める猿投山 渦(さなげやまうず)が流子との決戦に挑む。自身の能力「天眼通」に頼る猿投山は流子に完敗して三つ星極制服の「剣の装」を破壊されたうえに皐月から見放されるが、まぶたを縫って目を塞ぎ「天眼通」を封印した猿投山の覚悟を見た皐月は再戦を認める。流子は覚醒した猿投山の前に黄長瀬との戦いに次ぐ敗北を喫し、自らも「鮮血」の力に頼っていたことを悔やむ。, 猿投山との決戦後から妙に細分化されたクラブと戦ううちに生徒会によるクラブの乱造を知った流子は、自分もマコとともに「喧嘩部」を立ち上げて皐月に承認される。しかし、これは「鮮血」打倒と力のないクラブの一掃を図る皐月の計略だった。流子が次々にクラブを打倒するとともに部長のマコは最下層の無星から一つ星に、さらに二つ星に昇格するが、スラム暮らしからぜいたくな暮らしに慣れることでマコの目標は階層上昇に変わってしまい、学園のシステムに取り込まれる。ついに四天王との喧嘩が始まるというときに流子はマコへ退部届を出すが、皐月はマコに二つ星極制服を渡し、流子を倒せば三つ星へ昇格させるとそそのかす。こうして始まったマコと流子の戦いを皐月は嘲笑うが、流子は戦闘形態を解いて殴られるままとなり、マコも本気を出して戦わなかった。結局、マコは欲望に勝って流子との戦いを収め、喧嘩部を解散する。, こうして流子により多くのクラブが打倒されたところで、皐月は学園の秩序を再編成するため、各自が自分の力で地位を掴み取る「壊惨総戦挙」の開始を宣言する。一つ星から三つ星までの生徒が互いに争う無秩序な7日間が始まる。決戦闘兵の日に校庭に現れた生徒の中、闘兵場へ進めたのは四天王と流子の5人だけだった。四天王を倒せば父の仇を教えると宣言した皐月が見下ろす中、「塔首頂上決戦」の最初の相手として蟇郡 苛(がまごおりいら)が流子の前に立ち塞がる。, 塔首頂上決戦の開始を待つ本能町の熱狂の中、美木杉は四天王との決戦中止を流子に促すが、流子は意に介さない。初戦で、無敵の防御を誇る蟇郡の三つ星極制服の「縛の装」・「死縛の装」の二段変態に苦戦するが、「鮮血」の新形態「鮮血閃刃」で内部から「縛の装」を破壊し、蟇郡に勝利する。犬牟田 宝火(いぬむたほうか)との第二戦では、極制服の「探の装」により光学迷彩で姿をくらませながら攻撃を行う彼に対し、流子が「鮮血」の眼の部分を巨大化させて闘兵場全体に叩きつけて犬牟田の攻撃を封じると、彼は収集した流子のデータを失うことを嫌い、棄権する。蛇崩 乃音(じゃくずれののん)との第三戦では、極制服の「奏の装・グラーヴェ」の巨大さと飛行形態「奏の装・プレスト」の火力で闘兵場を破壊していく蛇崩に対し、流子は「鮮血」の飛行形態「鮮血疾風」を繰り出す。一方、「鮮血」のあまりの進化の急速さを危惧する美木杉は、万が一に備えての救援を黄長瀬に要請する。, 流子は制空権を握り、蛇崩との空中戦で勝利する。しかし、蛇崩は「奏の装・ダ・カーポ」として復活。そこで流子は機転による「鮮血無拍子」でついに蛇崩を倒して四天王3人に勝利する。だが、猿投山との戦闘開始直前、謎の少女・針目 縫(はりめぬい)が乱入する。邪魔されて激怒した猿投山は針目へ襲いかかるが、彼女は「剣の装」の攻撃を難なく受け止め、極制服の要となる糸・「絆糸」を一瞬で切り、極制服を失った猿投山を場外へ落とす。四天王がデータ外の人物の登場に困惑する中、黄長瀬らは針目が鬼龍院財閥のアパレル企業・REVOCSコーポレーションから来たグランクチュリエ(高次縫製師)であることを知る。紫色の片太刀バサミを彼女に見せて自分が一身を殺害したと言い切る針目に、父の仇の正体を知った流子は激しい憎悪を向ける。, 彼女は半年前に纏邸の地下研究所で研究成果を奪おうとした時のことを楽しげに語る。流子の父が構えた「断ち斬りバサミ」を奪って突き刺し、その半分を持って逃げたという経緯を聞かされ、流子は激怒する。ついに彼女の怒りにつられて「鮮血」は暴走して流子を飲み込み、怪物と化して出血も気にせず破壊の限りを尽くす。マコは流子を失血死させまいと、一家とともに流子のところへ向かう。美木杉は黄長瀬とともに神衣鎮圧用の特殊膠着弾で「鮮血」を狙うが、着用者の生命を保証しない弾丸であるために撃てない。皐月も人衣圧倒で流子にとどめを刺そうとするが、マコが2人の間に割って入り、涙ながらに流子を何度も殴って正気に戻したことで、暴走は止まった。そして皐月は、針目に学園への立ち入りを禁ずる。数日後、体調が戻りつつある流子は、極制服の戦闘データ収集のために自分の戦いを皐月に利用されたことを知り、怒りに燃える。皐月は極制服を実戦投入する時が来たと判断し、いまだ支配に服しない関西征服のために「三都制圧襲学旅行」への出発を宣言する。, 襲学旅行の準備が着々と行われる中、REVOCS社のCEOで皐月の母でもある鬼龍院 羅暁(きりゅういんらぎょう)らが日本中の学生へ極制服を支給する陰謀が進むが、流子は先日の自分への不信感から「鮮血」に袖を通そうともせず、満艦飾家で布団にこもっていた。まもなく、非認可の校内新聞を配る元新聞部員の凪田 信二郎から戦うよう勧誘を受けた流子が彼を追い返した翌日、凪田の非認可新聞配布を手伝ったマコは蟇郡に捕まり、罰として襲学旅行の兵站要員へ連行されることになる。凪田も風紀部員たちに制裁を受けるが、流子は見過ごせずに「鮮血」を着て凪田を助けようとする。しかし、凪田は実は針目の変装であり、全ては流子を誘い出す罠だった。流子は暴走への恐怖から本気を出せず、針目に「鮮血」を破壊されてしまう。気絶した流子へ止めを刺そうとした針目を間一髪で止めた皐月は、流子に「鮮血」のスカーフ部分を握らせると、バラバラになった「鮮血」の他の破片を持ち去り、襲学旅行へ行く生徒から適任者を選び、神衣の戦闘データを集めさせようと画策する。夜明け前、襲学旅団は関西へ出撃した。, 美木杉の部屋で目を覚ました流子は、現在の「鮮血」が意識を保っているものの力を与えられなくなっていることや、「鮮血」の破片が襲学旅団へ配られたことを知り、「鮮血」のスカーフを首に巻いて襲学旅団をバイクで追う。美木杉も教師の身分を捨てて、戦いの開始を決意する。襲学旅団は三手に分かれ、蟇郡と風紀部員は神戸の神神戸高校と、蛇崩と文化部員は京都の安倍賀茂学園と、猿投山と体育部員は大阪の難波金満高校とそれぞれ対峙し、犬牟田は後方から各高校の通信を攪乱する。京都と神戸では「鮮血」の破片によって極制服を強化された襲学旅団が各部の特殊武装をもって相手校を制圧するが、乱入した流子に「鮮血」の破片を一気に回収されていった。一方、難波金満高校に苦戦する猿投山のもとへ皐月が救援に向かう。食欲に目がくらみ持ち場を放棄して食べ歩いていたマコは猿投山配下の襲学旅団をも全滅させた流子と合流し、彼女が「鮮血」を取り戻す欲に目がくらんでいるために以前より強くなっていることを指摘する。「鮮血」の破片の大半を回収した流子は、残るパーツである赤手甲を持つ皐月のもとへ向かう。, 美木杉と黄長瀬は炎上する大阪へ到着し、道頓堀の地下にあるヌーディスト・ビーチの本部基地で戦闘準備に入る。難波金満高校では鬼流院財閥と日本を二分する財閥の御曹司である宝多 金男の下、襲学旅団への激しい抵抗が行われていたが、皐月の威圧に恐怖を覚えた市民は逃亡する。宝多は対本能字学園機動兵器「道頓堀ロボ」で対抗するが、新たな三ツ星極制服を得た猿投山に敗北する。, 乱入した流子は皐月から赤手甲を奪おうとするが、「純潔」を戦闘形態にした彼女に圧倒される。皐月は極制服の「改の装」に変身した四天王とともに、流子と宝多の救出を目指すヌーディスト・ビーチと激突する。その隙に、流子は「鮮血」に友達である旨を告げて微笑むと、不完全な「鮮血」で人衣一体への変身を強行し、奇襲で皐月から赤手甲を奪取して「鮮血」を復活させて彼女との戦闘を続行し、死闘の果てに互いの喉元を狙い合う。兵を引かせろという流子の提案を皐月は受け入れるが、それは襲学旅行の最終目的がヌーディスト・ビーチの壊滅であり、蛇崩が戦闘の隙にヌーディスト・ビーチの本部基地を破壊したからであった。ヘリコプターで去っていく皐月の下、焦土と化した大阪で美木杉は流子に全てを語ると話し出す。, 皐月は「純潔」を戦闘形態にした時間が長すぎたための激しい疲労の中、執事の揃 三蔵とその甥である裁縫部部長の伊織 糸郎(いおりしろう)に手当されながら鬼龍院邸へ到着する。大浴場で羅暁から疲労を癒すための禊を受けた皐月は、襲学旅行での戦いぶりを評価され、邸宅奥の糸宮殿(しきゅうでん)にある「原初生命戦維」を見ることを許される。人類は宇宙から落ちて来たこの生命体に寄生され奉仕する存在であること、服となり地表を覆うようになった生命戦維を「カバーズ」(COVERS)といい鬼龍院家はその代弁者だということを語った羅暁は、皐月に鬼龍院家と生命戦維の勝利宣言となるイベント「大文化体育祭」を本能字学園で開催するようにと命令する。, 一方、流子と美木杉ら一行はヌーディスト・ビーチ基地の奥にある地下ビーチへ向かい、生命戦維の秘密が語られる。類人猿は神経電流を主食とする生命戦維に寄生されたことで急速に脳の進化を促され、人類という地上の覇者となった。生命戦維は直接体内に入ると宿主を殺してしまうために皮膚で繁殖し、人類の場合は服となって身体を覆った。生命戦維は服を着る習慣だけを人類に残して長い眠りに就いていたが、20年ほど前に鬼龍院家により復活させられた。鬼龍院家はREVOCS社を通じて微量の生命戦維の入った服を世界中へ売ったが、纏博士はその企みに恐怖を感じて鬼龍院家を脱走し、私財を投じてヌーディスト・ビーチを築いた。「鮮血」は生命戦維に対する抵抗力が特に強い流子に着せるために纏博士が作った戦闘服であり、半年前に博士が流子を屋敷へ呼んだ理由はこれを渡すことだったが、その寸前に針目に殺されたのだという。流子は自分や「鮮血」を武器としてしか見ない彼らに怒り「鮮血」を脱ぐが、マコと「鮮血」の説得で再び袖を通す。, 夜の廃墟で、流子は美木杉から黄長瀬の姉がヌーディスト・ビーチによる生命戦維実験中に服へ飲み込まれて落命したことや、それを乗り越えて纏博士は流子を守るために彼女のDNAを組み込んだ「鮮血」を完成させたことを明かされる。一方、本能字学園では大文化体育祭の会場となる羅暁スタジアムの準備が進み、本能町では住民らへの礼服配布と式典への強制出席の命令が下されていた。皐月と四天王らは羅暁理事長を迎えるために水杯を交わす。美木杉らは、本能字学園の目標は制圧した全国の学生へ生命戦維入りの制服を着せること、大文化体育祭は本能町に集めた人間を生命戦維に飲み込ませカバーズの完全覚醒を図る目的であろうと説明する。それに憤った流子は、一行とともに大阪から本能町を目指す。, 翌日、大文化体育祭の開会式で羅暁は演説とともに、参席者の礼服の生命戦維を起動させる。会場へ突入した流子が見たのは、満艦飾 又郎を除く参席者全員が生命戦維の繭に包まれた静寂の光景だった。そのとき羅暁を皐月が背後から突き刺すと、本能字学園が羅暁と生命戦維へ反旗を翻すことや、自分はそのために学園を作ったことを宣言する。皐月は5歳の時、父・鬼龍院 装一郎[20]から生命戦維の真相を教えられて以来、母に従うふりをしながら反撃を準備していた。装一郎は優秀な科学者であったが、生後間もない皐月の妹を羅暁が生命戦維との融合実験に用いて死なせたことをきっかけに、羅暁と敵対したのだった。, 皐月と四天王はREVOCS社の服を捨てることを唱えながら、生命戦維から生徒や住民を解放していく。肉体を生命戦維と融合させている羅暁は急速に傷を回復させ、生命戦維による「精神仮縫い」で生徒たちの脳を縛り、自分の手先に変える。皐月と四天王が生徒たちや針目と戦う中、羅暁に脳を縛られて皐月へ襲い掛かった流子は自力で頭から生命戦維を引きずり出すと、「鮮血」との完全な人衣一体を達成して針目を追い詰めるが、皐月は羅暁に圧倒されて刀を折られ、「純潔」を奪われる。鬼龍院邸から飛び立った紳士服型カバーズの大軍が上空を占める中、「純潔」を着た羅暁は流子の身体から心臓をもぎ取ると、生命戦維でできたそれを手に、流子こそが生命戦維との融合実験で死んだはずの自分の娘だったことを明かす。パニックになった流子が羅暁と針目に翻弄される一方、上空のカバーズは糸を垂らしてスタジアムの人々を無差別に吊り上げて飲み込み始め、マコまでが服に飲まれて行方不明になる。皐月は最後の気力で自爆ボタンを押し、会場を爆破した。, 1か月後、四天王はヌーディスト・ビーチの一員となり、各地で学生らを助けていた。本能町でマコを探していた又郎は蛇崩に救出され、北関東で戦っていた番長連合や猿投山は蟇郡に救出され、大阪のヌーディスト・ビーチ基地へ送られた。カバーズは皐月配下の学園を全滅させたうえ、REVOCS社の服が国民の脳神経を操り、カバーズによる征服活動を意識外に追いやっていた。流子は「鮮血」に助けられ、基地の医務室で満艦飾夫妻に手当されていたが、昏睡したままであった。本能字学園の廃墟で羅暁に監禁されていた皐月は折檻されながら、装一郎が死んだふりをして一身へ姿を変えていたことを知らされる。羅暁が針目に皐月や流子を飲み込ませるための新たな神衣の縫製を行わせていたころ、ヌーディスト・ビーチ基地では迫るカバーズに対して美木杉・黄長瀬・蟇郡・猿投山・蛇崩の「最強の5人」が出撃し、蟇郡は伊織と犬牟田が開発した「急急救命吸引具」でカバーズからまずマコを救い出す。流子をおびき寄せるべくカバーズが怪音を発し始めると、彼女は覚醒してカバーズの群れを一掃するが、目覚めを喜ぶ「鮮血」に対し、自暴自棄になった流子は「鮮血」を拒絶する。, 自分が生命戦維と一体化している事実に傷ついた流子には、もはやマコの説得も届かない。羅暁や針目の虚像に本能字学園での決闘を挑発された流子は、バイクで本能町へ向かう。基地に残された面々は、犬牟田が本能字学園をハッキングして得た映像から、囚われた皐月が足指の爪につけた刃を研いで反逆を企てていることを知り、皐月の救出に動く。美木杉も応じ、ヌーディスト・ビーチの切り札である空母「裸の太陽丸」を地下から発進させた。一同が学園沖合に到着して攻撃を始めたころ、流子も学園に乗り込みカバーズを一掃するが、針目が自分も流子同様に生命戦維と融合した人間だと話して流子を動揺させる。羅暁は流子を捕えて「純潔」を着せ、流子の記憶を幸せな偽造記憶で上書きし洗脳する。その隙に脱出した皐月は四天王に助けられて「裸の太陽丸」へ迎えられるが、「純潔」を着た流子が艦上に襲いかかる。皐月は、利害の一致した「鮮血」を着て流子に対峙する。, 皐月と流子が艦上で戦う間、羅暁がREVOCS社社員と使用人たちをカバーズに飲み込ませ、原初生命戦維を浮上させて「繭星降誕」(まゆぼしこうたん)を開始する。皐月と「鮮血」は「人衣一体」で戦うが、「純潔」の着心地に溺れる流子は正気に戻れという「鮮血」の説得を拒絶し、皐月と「鮮血」が対話できていない隙を突いて圧倒する。介入してきた四天王も苦戦しつつ、皐月の計画通り流子を蟇郡の前におびき寄せ、流子を「純潔」から吸い出そうとするが、流子と「純潔」の生命戦維は固く縫い合わされていたため、失敗してしまう。マコも説得に現れるが、「鮮血」は針目からマコを守ろうとしてもつれ合い、マコに着られる。マコごと「鮮血」を叩き斬ろうという流子の「純潔」を皐月が切り裂き、彼女の声に応じてマコは「鮮血」もろともその隙間へ飛び込み、流子の精神世界内で生命戦維との結婚式に臨む流子に最後の説得を試みる。流子は片太刀バサミで2人を斬って精神世界は血の雨に染まり、マコらは衝撃波と共に「純潔」から排出される。説得が失敗したとほくそ笑む針目は艦に止めを刺そうとするが、流子は片太刀バサミで針目を串刺しにすると、自力で体に縫い付けられていた「純潔」をむしり取って、血塗れになりながらも粉々に引きちぎり復活を果たす。, 皐月やマコの血を吸った「鮮血」と合体し、マコや「鮮血」のような「わけのわからないもの」に守られていることを実感した流子は針目を圧倒すると、片太刀バサミの両方を奪って彼女の両腕を斬り落とす。針目はヘリで救出に現れた鳳凰丸 礼によって本能字学園へ送られるが、彼女が連れてきたカバーズは取り込んでいた学生らを「急急救命吸引具」で吸い取られて倒され、生命戦維は裁縫部に回収されて伊織の最後の極制服製造の原料となる。皐月と対峙した流子は皐月に1発殴らせろと凄むが、盾となって彼女をかばう四天王の姿に自分同様「わけのわからないもの」に守られていることを悟ったうえ、皐月も他人を駒にしてきた自分の非を詫びたため、流子は拳を収める。満艦飾家特製コロッケのパーティーで一同が和解したあと、皐月は羅暁が全人類をカバーズに飲み込ませて生命戦維で地球を覆い、惑星ごと爆発させて他の星々へ種を拡散させる「天種繭星」(あまつだねのまゆぼし)という生命戦維の計画に従っていることを語り、美木杉に指揮を委ねる。皐月は流子と共に羅暁と原初生命戦維の阻止に、「裸の太陽丸」は世界中の服をカバーズに変える信号を放つ発信装置の破壊に本能字学園へ向かう。「裸の太陽丸」を襲ってきた巨大カバーズには、再び喧嘩部極制服をまとったマコが立ち向かう。, 流子と皐月は原初生命戦維に追いつくが、超硬化生命戦維の刃をふるう羅暁に手も足も出ない。「裸の太陽丸」では、コロッケで体力を回復させながら戦うも増えるカバーズの群れに追い詰められたマコへ、最終形態の極制服をまとった四天王が加勢する。「裸の太陽丸」を原初生命戦維に喰らわせようと目論む羅暁は、流子の胴体を両断して海へ落とすと皐月を罵るが、皐月が囮となって時間を稼ぐ間に、生命戦維ならではの再生を果たしていた流子は原初生命戦維の中枢破壊に向かう。中枢の硬さに苦戦する流子の背後から、追いついてきたマコや復活した各部部長たちが人力タービンを回す「裸の太陽丸」が突入したことで、原初生命戦維は破壊されて機能を停止する。最終決戦前に揃の入れる紅茶を飲み、本能字学園を取り戻すためにグラウンドへ突入した生徒一同の前で、羅暁はついに完成した究極の神衣「神羅纐纈」(しんらこうけつ)をまとう。, 羅暁は「神羅纐纈」に鳳凰丸を取り込み、生命戦維を意のままに従わせる「絶対服従」の能力を発動させて極制服や神衣の力を奪い、海中にあった原初生命戦維をグラウンドになだれ込ませる。しかし人体と生命戦維が融合した存在の流子だけが「絶対服従」の影響を受けず、「鮮血」を脱いで戦い続ける。「鮮血」も、皐月に言葉が通じたことから自分も流子同様に人でも服でもない存在であることを悟って「絶対服従」を破り、羅暁に突進して「纐纈」から鳳凰丸を弾き飛ばす。「絶対服従」から解放された四天王らは美木杉らとの連携攻撃で発信装置を破壊し、流子と皐月は片太刀バサミで羅暁を寸断する。絶体絶命の羅暁は、針目に身体を捨てるよう命令する。針目は原初生命戦維と羅暁に融合し、羅暁はロケット状に変形した「神羅纐纈」で宇宙へ飛び出し、直接通信衛星に口づけして全世界の服へ「絶対服従」の信号を送る。, 世界中の人がカバーズに飲み込まれて地球を覆う中、流子は自分も宇宙に行くと言い、生徒全員の極制服や「純潔」を「鮮血」に吸収させた最終形態「鮮血更衣」で宇宙へ飛び立ち、「繭星」と化しつつある地球を見下ろす羅暁に立ち向かう。流子と「鮮血」は羅暁の攻撃に身をさらすことで、宿主の生命の危機で活発化する生命戦維の特性を逆手に取り、能力をさらに進化させる。「鮮血」は戦いで「絆糸」を吸収してきたように「神羅纐纈」から「絶対服従」の能力を吸収し、能力を得た流子は全ての生命戦維に「人は人、服は服。飲み込んだ人間を人間に戻せ」と命じ、「繭星」は解体してゆく。地球へ戻るよう促す流子に、羅暁はいずれまた別の生命戦維が地球に来ると予言して消滅する。「鮮血」は戦いの過負荷で解体し始め、流子を大気圏に飛び込ませるが、自らは摩擦熱で炎上しながら流子に「これからは好きな服を着ろ」と言い残して燃え尽きる。地球へ落ちて来た流子を、皐月以下本能字学園の一同は全裸で受け止めるのだった。, 学園も本能町も姿を消した後、平和に復興した街へ繰り出したマコと流子と皐月が3人で「デート」を楽しむ中、流子が「鮮血」によく似たセーラー服を着た子供に目を留めるシーンで、物語は幕を閉じる。, ※TV未放映回である25話の内容。24話本編の羅暁との戦いの直後のエピソードであり、同話のエピローグとの間を埋めるエピソードである。, 皐月は羅暁打倒を果たしたことで今後をどうすれば良いかを悩んでいた。流子とマコは転校先が決まり、本能字学園の全生徒の進路、本能町の住民全ての行き先も決まる。役目が終わった本能字学園は閉校されることとなり、皐月や四天王たちも卒業式を迎えようとしていた。そんな折、突如、失われたはずの「純潔」を身に纏ったもう一人の皐月、同じく失われたはずの三つ星極制服を纏った四天王らが現れる。その襲撃は羅暁の復讐に燃える鳳凰丸 礼の仕業であった。彼女はかつて恐怖統治を布いていたころの皐月や四天王を実体化させコピーとして作り、真の狙いとして本能字学園に対羅暁用に備えられていた秘密兵器、「裁繍防衛機関」(さいしゅうぼうえいきかん)の発動を企んでいた。皐月とマコは生命戦維発動素体として礼に捕らえられ、その発動に利用されてしまう。, 流子と四天王たちはコピーらの攻撃に翻弄されるも、マコの呼びかけで今の自分に過去の存在が敵うはずがないと気勢を上げ、撃破する。しかし「裁繍防衛機関」の威力に流子は窮地に立たされた。その時、空から宇宙に置き去られていた片太刀バサミが飛来する。流子は「過去を忘れないためにも過去に捉われている者の想いを断ち切る」ため今一度、片太刀バサミを振るう。「鮮血」の想いを確かに感じ取る流子は「羅暁からの卒業」であるとする「卒暁式」の意味を叫び、「裁繍防衛機関」を撃破。自棄を起こした礼にナイフを向けられる皐月であったが、繰り出された刃を避けず、共に来ることを諭す。礼が彼女の器の大きさに絆されて事態は収拾した。, 本能字学園の人工島は戦いの余波で崩壊がはじまる。生徒・住民が退去する中、流子と皐月も互いに別れを告げた。皐月は消え去る本能字学園への餞として自ら長い黒髪を切り落とし、完全に迷いを払拭する。「鮮血」に想いを馳せる流子は、マコの「鮮血はこの胸にずっと一緒に居る」との語り掛けに、「その通りだ」と応じ夕暮れの空を見上げた。, 皐月に絶対的忠誠を誓い、特に強力な力を持つ4人の生徒会役員。全員が三つ星の極制服を与えられている。壊惨総戦挙の際にことごとく敗れて極制服を失い、無星に降格となったが、それでもなお皐月からの信頼は篤い。三都制圧襲学旅行にて新型の三つ星極制服(デザインは以前と同じだが、肩当やバックルなど細部が金色になっている)が支給され、四人の同時変身による四将綺羅飾(よんしょう きらかざり)を披露した。回想によると蛇崩、蟇郡、犬牟田、猿投山の順で所属した模様。, 本能字学園壊滅後は全員ヌーディスト・ビーチに身を寄せカバーズから人々を救うべく奔走しているが、1か月たった時点で猿投山を除く全員の三つ星極制服が大破しており、猿投山の極制服も北関東番長連合の面々を逃がす際に大破している。, 最終決戦の際は伊織が用意した最後の極制服(これまでと異なり黒を基調としており変形時も着用者の肌を露出したデザインに変更されている)極戦装束(きわめのいくさしょうぞく)を纏い戦う。, 一迅社の「Febri」での特集記事によると、四天王の名字は中島かずきの「三すくみ的な名前にしたい」という考えから、敵対し合う動物の名前と、その名前を含む実在の地名からネーミングしたという。, なお、学園の部活動には他にも野球部、水泳部(喧嘩部騒動の時には細分化されていた)や相撲部、アメフト部などがあるが、野球部や水泳部などは喧嘩部によって、アメフト部は壊惨総戦挙開始直後の混乱で、相撲部は壊惨総戦挙の際に大挙して押し寄せた一つ星生徒たちによって倒されている。襲学旅行では吹奏楽部、美術部、数学部、映画研究会、相撲部、陸上部投擲部隊、弓道部が登場している。, 小説版によれば、鬼龍院家は明治以来日本経済の中枢に位置する一家であり、首相の首すらすげ替えさせるほどの権力も握っていると噂され、鬼龍院家に対する抵抗や調査を行おうとした政治家や警察関係者らは核心に迫る前に排除されてきたという[21]。, REVOCS(リボックス)コーポレーション、あるいはREVOCS社(リボックスしゃ)とは鬼龍院財閥の会社で、世界の90%の国に服を販売して各国で圧倒的なシェアを占め、世界のアパレル産業の70%を支配下に治める大企業。ロゴマークは四角の中に白抜きでRとラテン十字を組み合わせた物。本社社屋は網目のような表層のドームの頂上に塔を載せた姿[注 60]で、周りのビル群を圧する巨大さを誇る。3年前に、犬牟田によってシステムをクラックされて一時株価を大暴落させられたが、驚異的な捜査力ですぐに彼を捕まえている。, 「我々だけが人の原罪を知り、服のための服を作っている」、「服とは世界。天と地と人を包まんとするカバーズの意志」という、意味深な社是の下で運営されている。, 前述の通り、同社製造の服には生命戦維がわずかながら織り込まれており、状況によっては着用している者の意思をコントロールできるようになっている。REVOCSの服が着用者に力を与えるという噂は世界的に広がっており、世界の武装勢力の中には戦力強化のためにREVOCSの工場を襲って服を奪う者もいるが、羅暁は自らの力で服を勝ち取ったと思い込んでくれたほうが生命戦維が広がるうえで好都合だと意に介さない。皐月配下の学園を次々とカバーズが壊滅させている間、生命戦維の入ったREVOCS社の服は着用者の脳神経を操り、進行中の征服活動を意識させないようにしている。21話では他社買収によりREVOCSとその傘下の市場シェアが世界の100%を占めるに至ったが、社員は生命戦維の支配の完成のために全員カバーズに取り込まれた。, ヌーディスト・ビーチとは、反制服ゲリラを後押しし、生命戦維の脅威や鬼龍院親子の支配と戦っている組織。略称は「NB」で、シンボルマークは丸で囲んだTバック(NとBの文字をTバックの形につなげた意匠)の上に×印を描いたもの。美木杉・黄長瀬・纏一身が関わっており、一身が自らの特許で得た資金を投じて創設した。極制服に対抗するための裁縫道具型武器を開発して黄長瀬らに支給することで、REVOCS社ならびに鬼龍院家による支配を打破するために活動しており、鬼龍院サイドからは「裸の猿」とも呼ばれている。神衣と流子については鬼龍院支配を覆すための切り札と考えているが、流子からは自分や「鮮血」を意志を持った存在としてではなく道具としか捉えていないと反発されている。, 本部基地は大阪の地下にあり、基地の奥の洞窟には大きなビーチが広がっている。宝多財閥の資金援助を受けて活動しており、宝多金男に鬼龍院家に対抗する技術の供与を行っていた。多くの戦闘員は名前通り上半身裸で貞操帯のような装甲を身に着けており、二脚砲台(搭乗者の胴体を機体で挟んで固定し、うつぶせ状態で地面と水平に搭乗する)を多数所持している。襲学旅団と皐月の襲来を受けて金男と流子の救出に向かうが、蛇崩によって本部基地を破壊され、戦力の大半を失った。ただし、美木杉により襲撃前にある程度の戦力と人員は予め避難させられていた。, 本能字学園壊滅後は、四天王をはじめとした皐月配下の学園の学生の一部をメンバーとして加えていたが、救出するにつれて皐月はもちろんカバーズから救出された皐月配下の学園の学生らも所属するようになった。, 毎回のサブタイトルは、脚本家の中島の趣向で、彼が所持するiTunesからチョイスした昔の流行歌の曲名を引用している[注 64]。, その他、日本とほぼ同時に公式にウェブ配信されるストリーミングサイトと対応地域は以下の通り[30]。いずれも現地時間で2013年10月4日から5日の間に第1話の配信を開始し、毎週MBSでの放送から間を置かずに各国語の字幕付きで配信を実施している。, 『キルラキルラジオ』(KILL la KILL RADIO)のタイトルで音泉にて2013年10月15日から2014年4月29日まで隔週火曜日更新で配信されていた。パーソナリティは美木杉愛九郎役の三木眞一郎と満艦飾マコ役の洲崎綾。同年6月4日からは『キルラキルラジオ改(あらため)』に改題され、毎月第1水曜更新で9月3日まで4回配信された。, あきづきりょう作画による漫画版が『ヤングエース』(株式会社KADOKAWA発行、編集角川書店)2013年11月号から連載中。原作の中島かずきが監修している。, 2014年2月25日には、ダ・ヴィンチニュースの「米国人バイヤーが選んだ、アメリカでブレイクしそうな日本のマンガ」で第4位となった[33]。, テレビ放送は全24話。最終25話は2014年9月3日発売のBD/DVD第9巻に収録。, 24話の本編ラストシーン。その直後を描いた25話では以前と変わらず呼び捨てで呼んでいるが、戦いが終わったシーンでは「姉さん」と呼んでいる。, 流子とマコは皐月と再会するまで髪を切り落としたことを知らなかった様子に描かれている。皐月が髪を切り落とした顛末は作中の時間で24話のエピローグ以前の25話で描かれているが、その行動は流子とマコたちが本能字町を去った直後であった。, 日本の略地図はかろうじて描けるが、襲学旅行先の位置が分からない有様で、美木杉や彼女本人が「どうして高校生になれたのか分からない」というレベル。, 通常は大柄な巨漢だが、シーンによっては教室を腰を曲げて見下ろしたり、他人を掌に載せられるなど矛盾したサイズに巨大化する。, 小説版によるといじめを受けていた時期に耳にあけられた穴を隠すために叔父が作ってくれたもので母親から治療用器具と学校には知らされていたらしく特にとがめられなかった。, 鉄工所を営んでいる親戚(小説版によると伯父)に頼んで作ったもの。刃が通らない様分厚い鉄板で作られているためかなりの重量があり、彼の強靭な肉体だからこそ動かすことができる。, 第11話で蛇崩に「いいデータが取れたよ」と言った際に「あんたの持ってる眼鏡を全て度無し, TV放送時のテロップでは「五年前」と表記されていたが、Twitterにて「三年前」と訂正された。, しかし、終盤では流子がけじめをつけるべく皐月を殴ろうとした際、他の四天王同様に皐月を守ろうとしたことから初期と比べ忠誠心は上がっているようである。, とは言え皐月が上に乗った際、彼女のことを苗字ではなく下の名前で呼んだり小説版で四天王に入る際に覚悟を聞いたりしているなど少なからず皐月からも友情を見せている面もある。, DVD第4巻付属のCDドラマによると5歳のころ父の死(実際には行方不明)が原因でふさぎ込んでいた皐月を慰めるために叔父の揃が連れてきたのが初めての出会いとされている。, 「鮮血」によれば、「恥知らず」であるが故にあっさり人衣一体を成功させることができた模様。, そのため、流子と「鮮血」が塔首頂上決戦で縫を相手に暴走した際、流子の身の心配ではなく金になる血液が勿体無いと叫んで駆けつける有様だった。, 例えば、NO遅刻デーを知らせるサイレンが鳴っているのに「鮮血」を洗濯し始める有様。, その味は残飯や生ゴミと思われる素材が飛び出ている外見にもかかわらず皐月や他の本能字学園の生徒たちが平然と食べられる物で、皐月は「うまいな」と語っている。, エンディングクレジットでは「?」と表記されて明かされなかったが、最終回後に公式ツイッターで明かされ、25話でクレジットされた。, 公式サイトやエンディングクレジットでは「滝司」と表記されているが、第3話本編では「滝次」と赤字の字幕で表記されていた。, 美木杉と黄長瀬が見ていたデータベースによると、業界のカリスマ的存在であり、その類稀な技術と、それを感じさせない外見の違いが絶えず人気を呼び、高次縫製師という範疇を越え、今や全業界に影響を与えるファッションリーダーである、とのこと。, 外見の違いは浅黒い肌と髪が金髪に代わり瞳や各パーツの色が緑色になっている。なお「「キルラキル脚本全集」による、ニセ皐月が, ただし、裁縫部の伊織(三つ星極制服)やトラップ開発部の大暮(無星)など例外も存在する。, その際には鮮血を纏った巨大な流子の姿が一瞬の幻影として現れている。また、裁繍防衛機関から出てきた生命戦維は流子のメッシュ部分に吸収された。, 特に月末は支出報告や予算請求、翌月の部室使用許可の申請など大量の書類を作成しなければならない。, 上っていた階段がスロープに化ける、巨大な台車の上にハリボテの校舎を作り、台車の上に乗った者ごと坂道に突き落とす、といった古典的なギャグ調から、ジェットコースターのレールのように立体的に曲がりくねった道や、巨大な落石、ワニがいる池や溶岩の池を渡らせる、などといった通学者の命を奪いかねない代物まで存在する。第4話で用意されたトラップの数は1000だが、これはマコいわく「普段より多い」とのこと。, 内訳は神戸が蟇郡率いる風紀部精鋭部隊(極制服の色は黄色)、京都が蛇崩率いる文化部(極制服の色はピンク)、大阪は猿投山率いる運動部(極制服の色は緑)。また、バックアップ兼情報網の妨害役として大阪で待機・活動する犬牟田率いる情報撹乱部隊(極制服の色は青)が存在する。, ただし、『オトナアニメ』で元ネタの歌手とその発表年が判明しているのは、発売前後の放映に当たる第15話の「どうにもとまらない」までであり、第16話以降の詳細は不明。また、第1話の原曲は「あざみの, 『天元突破グレンラガン』スタッフによるオリジナルアニメ『キルラキル』10月放送! 登場キャラクターやコミケ出展情報も公開中, 「キルラキル」OPテーマは藍井エイルの新曲「シリウス」 自身1年ぶりとなるアニメソング, アニメ質問状:「キルラキル」 神髄は後半 心臓に悪いレベルのジェットコースター展開に, この世界にいるキャラは全員ちゃんと描いてあげたい「キルラキル」キャラクターデザイン・すしおに聞く1(エキサイトレビュー), 「お前、いつまでそんな絵を描いてんだよ」と言われて「キルラキル」キャラクターデザイン・すしおに聞く2(エキサイトレビュー), フォントストーリー(Story of the font) Chapter1:ラグランパンチ アニメ:キルラキルで行われた文字表現, 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中島かずき (著) 出版社: KADOKAWA/角川書店 2014年9月6日発売, 「キルラキル アニメーション原画集 第一巻」 出版社:TRIGGER 2014年9月発売 ※TRIGGERオンラインショップ, 「キルラキル アニメーション原画集 第二巻」 出版社:TRIGGER 2014年12月発売 ※TRIGGERオンラインショップで通販, 「キルラキル アニメーション原画集 第三巻」 出版社:TRIGGER 2015年8月発売 ※TRIGGERオンラインショップで通販, 2015年4月期にMBSでの『アニメイズム』枠が木曜深夜から金曜深夜への移動が決定した際の告知CMでは、本作の映像が流用されたほか、マコ役の洲崎綾による新録ナレーションが使用された。.
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